【MJリグ】機能性に優れたワームリグ。ヒラメやマゴチ,ハタゲーなんでもこい!

今回は本ブログの中でもすでにお馴染み、MJリグ


MJリグについては過去に何度も登場したが、MJリグを使ってもう8年ほどになる。
 
MJリグは2013年10月に初期型のマルチジョイント(MJ)から始まり、途中からシンカーも丸型からナツメ型へと変更され、現在に至る。

過去に何度もMJリグについては述べてきたが、情報が古いものや内容が不足しているものもあったため、ここで改めてMJリグについてまとめてみた。

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MJリグを使うにいたった経緯

ジグヘッドリグへの不満

今からさかのぼること約10年前。サーフでのルアーフィッシングを始めた頃になる。

当時は初めてのサーフフィッシングでどんなルアーを使って良いか分からない。

なので、とりあえずはボトムにいるヒラメやマゴチを狙うべく、重量のあるジグヘッドのAXヘッドにヒラメマゴチに評判の高いパワーシャッド5インチをセット。

ご近所サーフで攻めてみた。

その結果、運良く自身初のマゴチを釣り上げることができた。
このときはホント、数日間、興奮がおさまらないほどうれしかったねぇ。
  
しかし、マゴチが釣れたのは良かったものの、ジグヘッドリグはキャスト時に飛行姿勢が安定せず、満足な飛距離が出せない。

このときは凪に近く、風もほとんど吹いていなかったのでなんとか攻めることができたのだが、少しでもコンディションが悪くなると、ジグヘッドリグだと満足に攻めることができない。

ならば、できるだけ重いウェイトが乗っているジグヘッドを利用すれば良いかというと、それもちょっと違う。

ブレイクでヘッドをゴツゴツ当てながら引きずってしまうし、飛距離がそんなに伸びるわけでもない。
 
「まぁ、ジグヘッドリグなら、こんなもんか」と、当初は諦めていたのだが・・・
 

柏木オリジナル「ヒラメDS」を発見

 
そんな中、たまたま釣具店で見つけたのが、柏木オリジナルの「ヒラメDS」
 

ヒラメDSの基本形はダウンショットだが、主にサーフ向けのキャロ仕様「MJキャロ」で使ってきた。

ヒラメDSシステムはジグヘッドリグよりも飛距離が出せるし、ボトム付近をフワフワ漂わせることができる。

通常のジグヘッドリグよりも効果的にボトムレンジを攻略でき、ヒラメやワームへアピール。

ワームリグではそれ以降もこのMJキャロしか使ってこなかったし、実際にしっかりと釣果も出せた。
 
ただその反面、リグるのに捨糸を用意しなければならないので、確かに他のルアーとローテーションするにはちょっと面倒ではあった。
 

【MJリグ】ヒラメDSからの大幅バージョンアップ

そんな中、2013年にヒラメDSからさらにバージョンアップしたのが、このMJリグ

ヒラメDSの欠点であったリグる面倒さから解放、マルチジョイントが起点なのはヒラメDSと変わらないものの、これまでのマルチジョイントにシンカー接続機能が加わった。

マルチジョイントにシンカーとフックを接続することで、一見するとマッキンリグや直リグのようにも見えるが、それらよりも機能や応用範囲ははるかに広い。

マッキンリグや直リグとの違いについての詳細記事↓

MJリグでヒラメやマゴチのほか、これだけの魚種が釣れた↓

ボトムを探ることが多いため、MJリグはタコへの反応も良い。
ただし、ボトムに張り付かれることが多いので、キャッチ率は低くなってしまうけどね。

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MJリグの構造

MJリグは独自のマルチジョイントとシンカー、これにワームとフックを接続して成立する。

独自のマルチジョイント(MJ)

MJリグの核となるのが、マルチジョイント(MJ)

マルチジョイントは、ワームとフック,シンカーを接続するための、ステンレス板でできたもの。

MJリグのマルチジョイントは、初期のころから何度も改良がなされている。


こちらの写真。下が初期バージョン(1st tybpe)、上が1回目にバージョンアップ(2nd type)したもの。


そしてこちら。左が2nd type。右が最新の3rd type。

なお近日、4回目となるバージョンアップが出るようなので、それも期待したい。

そんなマルチジョイント、下記のような多くの機能がある。

【マルチジョイントの機能】
・ワームを縦刺しでズレを防止
・ジョイント形状でワームの柔軟性を最大限活用
・シンカー交換が容易
・フックやブレード等、自由なリグアレンジが可能 

最新マルチジョイントへのワームのセッティング手順は、こちらの記事をご覧あれ↓

専用シンカー

MJリグでもう一つ特徴的なのが、この専用シンカー

初期の頃は丸型であったが、現在は根掛かりへのすり抜け効果とリトリーブ時の浮き上がりの良さから、ナツメ型へと変更。

専用シンカーはマルチジョイントの先端に引っ掛けるように接続。

前後への可動式となっており、キャスト時にシンカーは前方へ移動。

このように、ワームとシンカーが一直線形状となり、最小限の空気抵抗で飛んでいく。

最新のものでは環をワイヤーからステンレス板にすることで、変形による左右へのブレを防ぎ、より飛行姿勢が安定するようになった。

リトリーブ時にシンカーはぶら下がった姿勢で泳ぎ、シンカーで受けた水流によりワームがクネクネ泳ぐ。

リトリーブスピードを上げると、ナツメ型シンカーが左右に振れ、ワームがさらに大きく動く。

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MJリグの3大特長

MJリグの核となるマルチジョイントは、これまでのダウンショットやキャロにも応用可能だが、ベースはマッキンリグや直リグに近い仕様。

しかし、マッキンリグや直リグのようにボトム攻めだけに特化したものではなく、スイミングでもボトムでもなんでもイケる。

だからこそ、MJリグはパイロットリグに適していると言えるのだが、そこらへんの根拠となるべく、3つの大きな特長を説明しよう。
 

安定した飛行姿勢と飛び抜けた飛距離

このMJリグ、最大の魅力は安定した飛行姿勢ワームリグでは信じられないくらいの飛距離
 
6号シンカー(≒22.5g)を組み合わせた時なんて、パワーシャッド4インチで90メートルくらいぶっ飛ぶ!
既存のワームリグでは、この重量でそこまで飛ばせるものはまず無いだろう。
 
一般的なジグヘッドリグではキャスト時の飛行姿勢はバイブレーションのように腹面が前になるので、左右のウエイトバランスや風の方向,強弱によってはクルクルと回転しやすい。

一方のMJリグではシンカーが固定されていないので、キャスト時にシンカーが優先的に推進方向へ移動。

シンカーとワームが進行方向へ一直線の形状となるため、受ける空気抵抗が少ない。

ワームの柔軟性を最大限活かせる

MJリグはマルチジョイントを起点として自由なフックセッティングが可能。

自分の場合、現在は専用のシングルフックのみの仕様にしている。

過去には下からのバイトに対応すべく、下側にトレブルフックを装着していたが、今はそれはしていない。

理由は2つ。

一つはワームの柔軟性が活きるので、アピール度が増すため。

一般的なジグヘッドリグはフックの軸にワームを通すため、ワームの軸は動かずにテール部分しか動かない。

MJリグのシングルフック使用ならワームの軸へフックを通さず、さらにはジョイント形状となっているため、ワームの柔軟性を損なわない。

とくに4インチ以上のワームを使ったときに、その差は顕著。

MJリグに使用しているワームは、エコギアのパワーシャッド4インチがメイン。さらに飛距離が必要なときには、ピンテールワームのミノーMも使用。
 
他の素材のさらに柔かいワームも使ったことはあるが、ご近所のジャリ浜サーフで使用するには耐久性に欠けるものがほとんどなので、結局はパワーシャッドに落ち着いている。

最近では、ピンテールワームのカタクチミノーも良さげ。しかも、逆付けがベター。

そしてもう一つの理由は、ワームの柔軟性でフッキング効率が高まるため。


201511232
フックセッティングは、以前はサーフ用ジグヘッドと同じくトレブル2本の組み合わせから使ってみたが・・・


現在では、このようなシングルフック1本のみに落ち着いた。

シングルフック1本だけだと不安に感じるかもしれないが、実際にはシングルフックだけでミスバイトが増加したことはない。
ほぼすべてのバイトを着実に捉え、キャッチできている。

ジョイント形状の骨格とワームの柔軟性により、魚がバイトしたときにリグが口の中に入るので、余計なフックを付ける必要がない。

逆に余計なフックが多く付くことで、フックが占めるスペースが増加するので、口の中にリグが入りきらずにバイトを阻害、ミスバイトやミスフッキングが増加する。

そこらへんの詳細な説明は、以下の別記事にも掲載されているので、ぜひ見てね。

根掛かりしにくい

MJリグは他のワームリグと比べて、はるかに根掛かりしにくい。

前方にあるシンカーがウィードレスの役割をするので、下にフックを付けても意外と根掛かりしにくい。

また、シンカーもナツメ型でスナッグレス効果が高いことも、根掛かり回避の大きな要因。

ちなみに、根掛かり回避能力の高いMJリグであっても、ゴロタ場など根が深い場所で根掛かりをしてしまうときは、先端に接着剤のノズルを付けることでさらに根掛かりを防ぐことができる。

飛距離への影響も少なく、すり抜け効果が高い。

タチウオやサワラなどの歯が鋭い魚からリーダーを保護する効果もあるので、ぜひ試してみてね。

MJリグの使い方

MJリグを使うのはとっても簡単。難しく考える必要はない。

ヒラメやマゴチ,ハタやカサゴなどの底物を狙うのであれば、キャスト後、着底してからリールを2〜5回巻き、テンションフォールで着底
それをひたすら繰り返すだけ。

シーバスやオオモンハタを狙うのであれば、キャストから着底後、タダ巻き

浮き上がりが早いので、リトリーブスピードによってレンジを分けることも可能。

ピンテールワームでもタダ巻きでヨタヨタ泳ぐので、あえてロッドアクションを入れる必要もない。

とにかく難しく考えず、バビューンとフルキャストしてガンガン沈め、ゴリゴリっとリトリーブしてみよう

MJリグのまとめ

以上、MJリグについてまとめてみた。

MJリグがどれだけ普及しているのか定かではないが、ワームによるリグでこれだけの飛行姿勢の安定感,ジグに匹敵する飛距離を出せるという事実がもっと評価されるべきだと思うんだけどね。
 
そもそも、強風,波足が長い時にワームなんて使おうと思うかね?
MJリグならばそれができちゃうんだからね。

普通にジグ投げたいところでも、ワーム使えちゃうんだよ!

これって凄いことなのよ。MJリグが出る前は、「ワームリグは飛距離が出ない」というのがこれまでの常識だったわけだから。

もうこれがあるから、他のジグヘッドリグは使わなくなっちゃったね。

 
こんなにも利便性の高いMJリグだが、新しいリグに対して偏見や思い込みを持っている人もいるかもしれない。

そこらへんのことも書いた記事がこちら↓(MJリグへの偏見がある人はとくに)

まぁこればっかりは実際に使ってもらわないと分からないからね。まずは使ってもらうのが一番。

そんなオレが納得したMJリグ、今後も使い続けていきますよ!

コメント

  1. kkj より:

    ハッキリ言って使いづらすぎ。
    フックを刺すポイントがシビアで、ちょっとズレるとエビったり、ピンピンに伸びたりするのでイライラする。
    そして何度も刺し直すうちに、ワーム自体がボロボロになる。
    フックもすぐに取れるので余計に刺しにくいし、何度も指に刺さる。
    むちゃくちゃ時間と手間がかかってめんどくさい。