久々に訪問した釣具店でたまたま見つけたので、速攻入手してみた。
シマノのルアー、スリムアサシン149S。
先の記事で、スリムアサシン149Sのテストのつもりが、思いがけなく60センチのヒラメが釣れちゃったわけだが、そもそもシンキングタイプが欲しかったわけではない。
もともと注目していたのは、スリムアサシン149Fのフローティングの方。サーフでサヨリパターンのようなスローな釣りに試してみたいとの思いから。
フローティングが欲しくて入荷を待っていたのだが、そちらはいまだ品薄状態。
しかし、やはり自分の中で主力になるミノーは、飛距離が出せて、広い層を探れるシンキングタイプ。
そんな中で久々に釣具店へ寄ったところ、このスリムアサシン149Sを発見。
シンキングではあったが、条件反射的に購入。
今回はそんなスリムアサシン149Sについて、自分なりの視点での解説から実際の使用感まで述べてみたい。
スリムアサシン149Sの特徴
まずはスリムアサシン149Sの特徴から。使用前に自分なりの視点を加えて。
シマノの同サイズ,同タイプのルアーとして、主にサイレントアサシン140Sと比較しながら解説したい。
【参考記事】
スリムなボディ形状
「スリムアサシン」というだけあって、スリムなボディ形状が最大の特徴。
サイレントアサシン140Sと見比べてみると・・・
両者を重ねると・・・
わかるかな?これだけの体高差。
他社ルアーではあるが、スリムミノーの代表格であるデュオのタイドミノースリム(200)と比較すると・・・
これも、両者を重ねると・・・
おぉ、タイドミノースリムに匹敵する体高!
じゃぁ、「スリムボディはタイドミノーで充分じゃん!」と思ってしまうが、さにあらず。
コレだけのスリムな筐体にAR-Cシステムを組み入れていることが凄いんだろうね。
スリムボディで飛距離,泳ぎ出しともに優れるミノー。それがスリムアサシン149S。
スリムミノーにXAR-C重心移動システム搭載
浮力のあるボディ素材に重量のあるウェイトを搭載した、X(クロス)AR-Cシステムを採用。
それなのに、ボディ重量は22g。しかもボディ長は149mmとロングなのに。
XAR-Cは、ノーマルのAR-Cよりも高浮力ボディ,高重量ウェイトを採用。
つまり、小さいボディでもしっかりとウェイトを乗せられ、ボディ総量は軽いのにウェイトバランスが良い。
だから、大きなアクションをつけても泳ぎが破綻しないのが最大のポイント・・・じゃないかな?よくわからんが。
さらにこのXAR-Cに期待できることといえば、飛距離。
AR-Cシステムの飛行性能やスイムレスポンスの良さはすでに折り紙付きだが、XAR-Cでさらなる性能upに期待したいところ。
シマノのルアーは単純に飛距離データを掲載しているだけでなく、テスト時のタックル情報まで載せているから、データの信頼性が高いよね。実際に使ってみても、ほぼメーカーデータ通りだしね。
149mmのロングサイズでボディ重量が22gだから、軽めのタックルでも十分扱える。
それでもガッツリ飛距離が出せるなら、これほど楽なことはないよね。
リップ形状
スリムアサシン140Sは、リップは大きめで・・・
角度がきつめ。
サイレントアサシン140Sと比較してみると・・・
スリムアサシンの方が、リップ面積が大きい。
リップ角度は、スリムアサシンの方がきつめ。
リップ形状から判断するに、潜行レンジは浅め、アクションは強め・・・かな?
まぁ、サーフではシンキングミノーでもだいたい着水直後で引いてるから、潜行レンジまで気にしたことないや。
どうせ同じシンキングだし・・・サイレントアサシンもスリムアサシンもそんなには変わらないかも。サーフで使うなら、そんなに気にする必要はないかな。
あと、スリムアサシン149Sは、最近流行りのジャーキングにも対応しているらしい。
スリムアサシンのこのリップ角度,形状は、ジャーキング向きなのかな?
話は変わるが、そもそもジャーキングとワインドとダート、何がどう違うんだろ?
そこらへんのことは、また後日。
フックサイズ
スリムアサシン149Sは3連トレブルフック。
フックサイズは#4。サイレントアサシン140Sと同じフック構成。
このくらいのフックを積んでいれば、スズキやヒラメには充分でしょう。
キョウリンカラー
シマノルアーの特徴ともなった、キョウリンカラー。
今回入手した「キョウリンブラック」にもキョウリン入っているけど・・・
これ見てどうよ?そんなにウロコが目立つかね?
ハッキリ言って、こんなもんにフィッシュイーターが認識するわきゃないと思うけどね。
【キョウリンカラーの関連記事はコチラ↓】
話題のフラッシュブーストも同様。
こんなん、どーせ魚を釣るためのものより、釣り人を釣るためのもんだと思ってる。
つまり、カラーについてはたまたまキョウリンのものを入手したけど、個人的にはまったく気にしない。
スリムアサシン149Sを実際に投げてみた
スリムアサシン149Sをご近所サーフで投げてみた。
飛行姿勢,飛距離
特筆すべきは、149mmサイズにもかかわらず、飛行姿勢が良いこと。
AR-Cシステムを搭載しているほとんどのルアーに共通して言えることだが、まぁブレが少なく、惚れ惚れするほどキレイな姿勢で飛んでいく。
飛距離はサイレントアサシン140Sと比べて若干劣る程度。せいぜい5メートル前後の差といったところかな。
キャストごとの飛距離ムラも少なく、ストレスを感じない。
このキャスト性能なら、サーフで充分使用に耐えることができるね。
引き感,泳ぎ
引き抵抗は、思った以上に少ない。
感覚的にはサイレントアサシン140S並み、もしくはそれ以下の引き抵抗かな。
ただし、泳ぎはサイレントアサシン140Sよりもウォブリングが若干大きめかな〜と。
なーんて思っているが、正直、サイレントアサシン140Sとの大きな差は感じなかった。
ジャーキング
そして、スリムアサシン149Sの特徴の一つでもある、ジャーキング。
サーフなので目視では確認できないので、ジャーキング時のルアーの詳細な動きまでは確認できなかった。
しかし、個人的にはミノーをジャーキングさせる上でのポイントは、ジャーキング中のトラブルがどれくらいあるか。
通常のミノーでジャーキングやトゥイッチングさせると、フロントフックがリーダーを拾ってしまうことが多々あるが、このスリムアサシン149Sではこうしたジャーキング中のトラブルは皆無。
ロッドを縦にしゃくろうが、横にしゃくろうが、トラブルなく安定して動かすことができるのは大きい。
じつは先日のヒラメ60センチの釣果は、1カ所でジャーキングを4回ほどおこない、その後にタダ巻きでガツンと食わせたもの。
安定したジャーキングができるのは、スリムアサシン149Sの大きな武器となるだろう。
まとめ
以上、スリムアサシン149Sのインプレッションを、サイレントアサシン140Sを主な比較対象にして述べてみた。
とにかく、シマノのAR-Cシステム搭載のルアーは、一部の機種を除き、まず期待を裏切らない。
今回はスリム形状であることに飛びついたわけだが、ざっくり言うと、サーフでメインに使用しているサイレントアサシン140Sと双璧を成すルアーと思っていただければ良いだろう。
サヨリパターンを意識するのであればスリムアサシンのフローティングを選択すべきだろうが、サヨリパターンとか意識せずにサーフでオールマイティに使いたいのであれば、シンキングタイプのスリムアサシン149S一択。
それプラス、大きな武器となるのがジャーキング。
そう考えると、スリムアサシン149Sはサイレントアサシン140S以上にオールマイティ、かつ、使用満足度の高いシンキングミノーと言えるかもしれない。
これは持っておいて損はないルアーだね。
間違いないですよ!
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