この不肖ゆたりなのメインとなっているワームリグ。
それが、MJリグ。
MJリグを検索して本ブログを知ったという方も多いと思う。
サーフでの釣りではメタルジグやミノー等と並ぶ選択肢のうちの一つという捉え方でしかなかったが、今年取り組んだハードタックルを使用してのハタゲームでは、全体の80~90%がMJリグを使用,オレの中では完全にハタゲームでのメインリグとなっている。
MJリグの詳細,釣果情報,過去の検討結果などは、これまでの記事を参照いただければお分かりいただけると思う。
MJリグの情報量では、他のブログには負けない自負はある。
まだまだ改良を予定しているらしく、進化を続けているMJリグ。
特長はこれまでも散々述べてきたので、今回は、MJリグの不利な点をあえて挙げ、それらについて自分なりの考えを述べてみたいと思う。
その場でワームの付け替えができない
通常のジグヘッドリグは、ワームをフックへ横刺しにするため、現場でのワーム交換はたしかに容易である。
一方のMJリグでは、ワームを縦刺しにしてからツメを曲げてワームを固定するため、確かにワーム交換は現場でしにくい。
それならばあらかじめ現場で使うカラーのワームを事前にセッティングし、ルアーケースに入れておくことをお勧めする。
現場でカラーローテーションをする際には、MJリグにセットしたそのものを交換すれば、素早いルアーローテーションが可能。
ちなみ最近はパワーシャッド4インチの115カラーと房総プラチナキスをMJリグにセットしたものを各2本づつと、ミノーM北陸クリアホロをMJリグにセットしたものを2本、トータルで6本分をルアーケースに入れている。
各色2本づつとしているのは、根掛かりロストした時の予備分も含めるため。
そもそもサーフでの釣りや根魚なんかでは、必要以上のカラーローテーションなんて釣果に影響しないと思っている。
そんなことよりも、1投でも多くキャストして手返し良く探る方が、好釣果を得られる最短ルートだと思っている。
ワームを付けにくい
これは人に依ると思うが、MJリグの縦刺しではワームを付けにくいという人もいるようだ。
オレの場合は、ワームをフックへ横刺しに真っ直ぐ通すほうのが難しいと思っている方なんですがね。
ジグヘッドにワームを通すと、だいたいひん曲がってしまい、泳がすと斜めの方向に泳いじゃったりするのよね。
MJリグのジョイントやフックへ刺すコツは、過去記事にて掲載されているので、それに基づいてセットすればそんなに難しくはないと思う。
MJリグでワームを縦刺しにすることの最たる利点は、ワームがズレにくいということ。
ワームを横刺しにする通常のジグヘッドリグでは、キャスト時やサーフでの波打ち際をリトリーブする時などで、ワームがズレる。
一方のMJリグでセッティングしたワームは、使用時にズレることがないのだ。
キャストするとクルクル回るんだけど・・・
MJリグの特長として、キャスト時の飛行姿勢が安定していること。
しかし、たまに通常のジグヘッドのように、キャスト時にクルクルと回ることがある。
この多くの原因は、ジョイントへ引っ掛けるシンカーの環が開いていることにある。
シンカーの環が開いたことでキャスト時にシンカーが横方向にもブレてしまうので、飛行姿勢が安定せずにクルクルと回転してしまうものと思われる。
対策としては、プライヤーなどで開いたシンカーの環を狭めることで解消される。
クルクル回っちゃう人は、試してみてね。
たまにひっくり返っちゃうんだけど・・・
キャスト後、MJリグのリトリーブから回収したときに、リグとシンカーがリーダーを跨いでひっくり返って戻ってくることがたまにある。
この症状は、サーフでの波打ち際で波にもまれたり、リトリーブ時に横からの潮流により、リグの姿勢が崩れることが主原因と思われる。
この症状は、タングステンシンカーよりも鉛製のナツメ型シンカーを使用するときにも多く発生する傾向にある。
鉛製のナツメ型シンカーの方が水の抵抗が大きいために水流が発生し、リグが大きく揺れ、瞬間的にリグの姿勢が崩れた時にそのままひっくり返る。
これに関しては、MJリグの性質上、動きの軸となるラインアイとシンカーの位置が隣接している為、うねりや波の影響で軽くバランスが崩れた時にひっくり返りやすい傾向にある。
これに対する対策は、2つあるラインアイのうち、下側のラインアイにスナップを設置すれば解消できる。
シングルフック一本だけだと下からのバイトを逃す?
確かに頭へのバイトも想定して、下側にトレブルフックを設置していた時期もあったが、それが無くてもフッキングにはまったく問題ない。
むしろシンプルにシングルフックのみにしたことで、フッキング効率が上がってバラシが少なくなったという、むしろプラスの効果へ傾いたと感じている。
ヒラメはバラシが多いので、ヒラメ用ルアーはフックを余計に多く付与する傾向にあるようだが、それによってミスバイトが減ったというのを聞いたことが無い。
現に堀田氏の実釣動画や放送を見ると、トレブルフックを多用しているシマノやデュオのルアーでどんだけミスバイトやバラシが多いことか。
「ヒラメはバラシが多い」とは良く言われるが、不肖ゆたりなの経験上、そこまでのバラシの多さをヒラメに感じたことはない。
>> 【ヒラメ釣りの偏見】フックをそんなにいっぱい付ける必要ある?
逆に、このシングルフック一本のみでミスバイトが多発したという記憶がない。大抵のバイトはきちんとフッキングまで持ち込めている。
ミスバイトやバラシが多いというのは、別にヒラメは噛みつき型だからという理由なのではなく、ルアーに余計なフックが多く付いていることで、逆に魚からのバイトを阻害していることが真の原因だと考えている。
そもそも、釣れたヒラメの胃の中を確認すると、ほとんどはベイトの形そのまま胃の中に収まっている。
噛み付いてちぎられた状態で胃の中に入っているのなんて見たことがない。
「噛みつき型」だったら、ベイトの体が半分や、さらに小さくなって胃の中に入っているはずでしょ?
ヒラメに歯があるのは、単に咥え込んで逃がさなくするためにあると思う。最終的には丸呑みしたいんだよね、おそらく。
実際に、MJリグのシングルフック1本だけで、ミスバイトやバラシの経験が無いんだから。
やってみれば分かると思うけど。
シンカーがバイトの邪魔をするんじゃ・・・
大きいシンカーがワームの前にぶら下がっているので、魚がバイトする際の邪魔をするんじゃないかと思ってしまうかもしれないが、それはない。
シンカーがバイトに影響することはまったくないのだ。
これまでずっとMJリグでいろんな魚を釣ったが、バラシやバイトミスというのを経験したことがまず無い。
「噛みつき型」と言われるヒラメでさえも、丸形やナツメシンカー+パワーシャッド4インチのサイズ程度ならば、丸呑みするつもりでアタックしてくるのだろう。何度もちょっとづつ齧っていては、小魚に逃げられてしまう可能性が高いからね。
仮に、このようにフロント側にトレブルフックをつけた場合、確かに前にあるシンカーがフックへ干渉するように思うかもしれない。縦長の形をしたナツメシンカーだったら尚更そう思ってしまうのも無理はないとは思う。
しかし、実際には、シンカーが丸型だろうがナツメ型だろうが、スイミング時に水圧によってフロントフック側へ傾くことはない。
実際に泳がせてみると分かるのだが、ナツメシンカーはほぼ垂直のままの姿勢を維持している。
だから、シンカーがバイトの邪魔をするということはあり得ないのだ。
まとめ
以上がMJリグを使用するうえで想定できる不利な要素ではあるが、大抵のことは取り越し苦労であったり、改善できるものばかり。
要は「使ってみれば、良さが分かる」わけだが、使ったことが無い人ほど、先入観が先行し、考えうるマイナス要素を列挙して使いたがらないものである。
まずは余計な思い込みを捨て去り、使い続けてみること。
MJリグはまだまだ改良を予定しているようなので、今後の展開にも期待したい。
コメント
ゆたりなさん
続きはメールで・・・と言ったものの。
ゆたりなさんのブログにメールのリンク貼ってあったとおもうのですが・・・。
問い合わせに回答を書けばゆたりなさんに届きますか?
おバカですみません。
ブースカさん、ご丁寧なご対応ありがとうございます!
問い合わせでも届きます。問い合わせへ送信いただければ、私の方からも返させていただきます。
東北ロックフィッシュ、是非とも近い将来、やってみたいです!