現在、ご近所サーフやハタゲーム、たまにエギングなんかでもで幅広く愛用している、’17ツインパワーXD4000XG。
最近はモデルチェンジ周期が伸び気味になってはいるが、それまでは3年がモデルチェンジの周期となっていたので、場合によっては来年がツインパワーXDのモデルチェンジになるのかな?
ただ、’20ツインパワーが5年周期でのモデルチェンジとなっているので、まだ先かもしれない。
一方で、シマノリールの中では中途半端な位置づけにあるツインパワーXDは’17で廃盤なんて噂もあったりするし・・・。
ただこればかりはシマノのみぞ知ることなので、こちら側がいくら予想したところで何の意味もない。
いずれにせよ、’17ツインパワー4000XGを3年以上使い込んでみたわけだ。
これまでも購入してから定期的にツインパワーの使用状況や使用感を述べてきたが、これまでの3年間使い続けた総括として、特に実感した’17ツインパワーXDの5つの効果を解説してみたい。
【参考】
» ツインパワーXD 4000XGを1カ月使用してみた 耐久性や使い心地は?(2017/7/3)
» ツインパワーXDを1年間使用してみた 耐久性と巻きの軽さを備えた秀逸性(2018/7/27)
» ツインパワーXD 4000XG オーバーホールから帰ってきました(2018/12/16)
» シマノのオーバーホールキャンペーン2020は無し?待てずにツインパワーXDを出した件(2020/3/12)
確かに強い「ハガネギア」
’17ツインパワーで採用されている「ハガネギア」。
ハガネギアは現在ではバイオマスターの後継機であるストラディッククラスでも採用されているし、リールクラスによってはギアの厚みまで異なるので、純粋に’17ツインパワーで採用されているハガネギアの評価ができているわけではない。
しかし、ハガネギアを使用していない’11バイオマスターとの比較で感じたのは、間違いないハガネギアの強さ。
当時は「ハガネギア」ではなく「CFギア」という名称が使われていた。
以前使っていた’11バイオマスターはCFギアを採用していなかったこともあり、毎年1年も経たずにゴリ感が出ていたので、毎年のようにオーバーホールへ出していた。
’17ツインパワーXDをメインに使用してからは、購入した最初の年は伊豆のハタゲームに力を入れていたために例年以上にかなり酷使。
そして、石積み堤防でコケた時にローター部分を強打したにもかかわらず、1年経過しても少しのゴリ感があった程度。
購入後1年半経過した頃には、ゴリ感と共にハンドルが回りづらくなった症状のためにオーバーホールへ。
そしてその1年3か月後はメンテナンスのためにオーバーホールへ出したが、’11バイオマスターよりも明らかにゴリ感は少ない。
2nd機として使用している’11レアニウムci4+もCFギアを使用しているが、確かにゴリ感は出にくい。
レアニウムとツインパワーXDに使用しているギアの厚みは違うかもしれないが、ハガネギアそのものは間違いなく強いのは実感できる。
さらにツインパワーXDのギアは厚みがあるので、安心感がまるで違う。
ツインパワーシリーズなのに巻きが軽い
XD「じゃない」方のツインパワーとの最大の違いは、ローター部分。
じゃない方のツインパワーがノーマル形状のローターであるのに対し、ツインパワーXDはNewマグナムライトローター。
ヴァンキッシュやヴァンフォードのようにNewマグナムライトローターを採用している「クイックレスポンスシリーズ」ではあるのだが、ツインパワーxdはその中でもまたちょっと異質な存在。
感覚的にはステラやツインパワーを代表するコアソリッドシリーズとクイックレスポンスシリーズの中間に位置する、そんな存在と言ったほうが良いだろう。
リール重量は4000XGで290gあるが、それに反した巻きの軽さは、疲労感の軽減に貢献していると思う。
もちろん、潮の流れの強弱も明確に分かる。
金属ローターが採用された’20ツインパワーが出た時、youtubeやブログなんかでXDとの比較がなされ、「XDは樹脂ローターによるパワーロスがあるので’20ツインパワーより劣る」なんてことをよく言われていたが、実際のサーフやハタゲームでの使用では何らパワー不足を感じることはない。
むしろ巻きの軽差で、しっかりとハンドルを巻き込むことができることで、ストレスなく釣りが展開できたという恩恵の方が大きいように感じた。
ラインローラーのシャリ感が出にくい
ツインパワーXDは撥水処理とラビリンス(迷路)構造によるXプロテクトが採用された。
Xプロテクト採用で個人的に注目したのが、ラインローラー部分。
従来のラインローラー内部が大幅に変わり、ボールベアリングと一体型ラインローラーになり、ラインローラー両側からラインローラーベアリングカラーでふたをするため、ベアリング内に海水が侵入しづらい構造になった。
このベアリング一体型ラインローラーについては賛否両論あるが、個人的には効果はあったと実感。
間違いなくボールベアリング内への塩噛みや汚れの侵入が少なくなったと感じている。
もちろん、ラインローラーの構造そのものによる効果が大きいが、シマノ独自の防水グリスで補完したことも良かったのかもしれないね。
>> 特殊撥水グリスDG-18(シマノ)でラインローラーをメンテしてみた
また、それまでのラインローラーよりもシンプルな構造で細かなパーツが少ないので、メンテナンスがしやすい効果も大きい。
簡単にメンテナンスできるから、こまめなメンテナンスによる効果で、結果的にラインローラーのトラブルも少なくなり、ベアリングが長持ちするわけだ。
このXプロテクトのラインローラー詳細については、後日記事にもする予定。
見た目が渋い
これは完全に個人的な好みにはなるが、シンプルなデザインと色使いが良い。
最近のシマノのリールのデザインはイマイチと思うものばかり。
しかし、このツインパワーXDは」派手さは無いが、飽きがこないシンプルなデザインで、ちょうどよい。
EVAラウンド型ハンドルノブが標準装備
もう一つ、’17ツインパワーXDで特徴的なのが、3000番から5000番まで、EVAラウンド型ハンドルノブが標準装備。
ここもデザイン同様、人によっては好みの分かれるところではあるが、大型魚が掛かった時には手のひらでハンドルノブを握り込んで力を入れやすい。
さらにEVAを採用しているので滑りにくく、冬場は冷たさを感じない効果も大きい。
まとめ
以上、3年以上使い続けてきた’17ツインパワーXD4000XGについて、自分なりの総括をしてみた。
’17ツインパワーのモデルチェンジが来年になるのか、再来年になるのか?
はたまた廃盤になるかは定かではないが、もしモデルチェンジがあったとしても大幅な性能アップがない限りは、買い換えることはないだろう。
それだけ、この’17ツインパワーには充分満足している。
それにしても、もしツインパワーXDがモデルチェンジしたら、どんな機能が加わるのかね?
これだけリールの性能がアップし、フルモデルチェンジの周期も長くなっているので、もう技術的にはほぼ飽和状態だとは思うんだけど。
そのうち、技術が飽和状態になり、モデルチェンジの周期が10年になるなんてことはないのかね?そこまでにはならないかな?
新しいものへの想像に馳せるのも良いけど、まずはこの’17ツインパワー4000XGはまだまだ大事に使い倒していきたいと思います。
でも・・・新しいツインパワーXDも、確かに興味あるけどね!
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