【リール屋ピカレスクのオーバーホール】部品供給が終了したリールでお願いしてみた

ツインパワーXD,フリームスとオーバーホールへ出したが、実はもう一つのリールも。

【ツインパワーXD,フリームスのオーバーホール依頼記事】

それが、’12レアニウムCI4+。

樹脂製のCI4+ボディで軽いだけでなく、寒い冬の釣りでは金属ボディのように極度の冷たさを感じないことから、主に冬の釣りで多用してきた。

今日まで大事に使ってきたが、ギア(CFギア)が良いためか、思いのほかへたりが少なく、意外にもこれまで2回しかオーバーホールへ出したことがない。

そして今回。3度目のオーバーホールを検討。

直近(2回目)のオーバーホールから5年ほど経過したが、この時点ではわずかなゴリ感がある程度。

ただ、オーバーホールの際にゴリ感があると伝えてしまうと、有無も言わさずドライブギアとピニオンギアの交換になり、これらだけでも3,000円以上費用が上乗せされてしまう。

この程度のゴリ感であればギア交換までする必要はないと思っているし、もしかしたらグリスアップ等の簡単なもので解消されるかもしれないので、今回のオーバーホール依頼ではあえてゴリ感のことは伝えず、定期メンテナンスとだけ伝えようかと。

今回のオーバーホールでは、古い機種のリールだけに、できるだけ費用を抑えたかったのもあるし、グリスアップのみでゴリ感がどの程度改善されるかも確認したかった。

シマノオーバーホールの見積は1万2千円

そこで、まずはメーカーであるシマノへオーバーホール見積依頼。

先ほども伝えたとおり、ゴリ感の症状は伝えず定期オーバーホールでと依頼したところ・・・

見積金額は・・・なんと、12,000円! 

・・・マジか!

たしかオシュレートにかかわる部品の交換であったと記憶しているが、ピニオンギアとドライブギアの交換がないのに、この見積価格。

レアニウムレベルでこのオーバーホール料金なら、ちょっと考えてしまうよね。

この料金なら、ちょっと我慢して新しいリールを買っちゃった方がよろしいかな〜と。

このシマノの見積り結果を見たら、もう壊れるまで使って、壊れたら新しいのに買い換えよう・・・と思い、その時はオーバーホールを見送った。

「リール屋ピカレスク」へお願いしてみよう!

その後、メーカー以外で安くオーバーホールをしてくれるところをインターネットで検索してはみたものの、どこもオーバーホール内容,料金としては似たり寄ったり。

そんな中、ふと目についた、とあるオーバーホールサービス。

それが、「リール屋ピカレスク」

リール屋ピカレスクは、大阪の泉佐野市で個人経営しているリールのオーバーホール専門店。

低価格なのに対応が細やかと、インターネットやSNSですこぶる評判が高い。

依頼されたリールのオーバーホール内容をブログで掲載しており、他のオーバーホールサービスと比べても透明性が高そう。

すべて店主一人で対応しているので納期はかかりそうだが、他のオーバーホールサービスとの差別化がなされており、とても魅力的。

そこで今回、まずはお試しでリール屋ピカレスクへお願いしてみようかなと。

リール屋ピカレスクへオーバーホール依頼してみた

さっそく、ピカレスクへ問い合わせをしてみた。

まずはメールで依頼

まずはピカレスクのブログに記載されたメールアドレスへメールしてみた。

ブログでは「メールか電話で」となっているが、店主一人ですべてこなしており、作業中は電話になかなか出れないため、できればメールでお願いしたいとのこと。

この時点で、不具合等をできるだけ詳細に、伝えたいことを自分の言葉で伝えること。

メーカーオーバーホールだと通常は釣具店経由で出すことになるため、こちら側の意図がなかなか伝わらないことが多いが、実際にオーバーホールをしてくれる店主へ直接メールできるので、このような齟齬は少ないかなと。

すると、数日してピカレスクから返信が。

多くの在庫を抱えているため、納期は半年後とのこと。

半年後か・・・でも、店主一人ですべてをこなしているんだから、そこは仕方ないことかなと。

こちらも特に急ぐわけではないしね。

よし、ここはひとつ、ためしにピカレスクへオーバーホールをお願いしてみましょう!

リールを送る

次に、ピカレスクへオーバーホールしたいリールを送る。

今回はクロネコヤマトの「宅急便コンパクト」を利用。

送料は、神奈川から大阪まで700円程度。

4ヶ月後、メールにて作業完了メールが届く

そして、依頼から4ヶ月経過したくらいで作業完了メールが届く。

今回のオーバーホールは、トータルで6,300円

内訳は、以下の通り:

【オーバーホール内容】
・オーバーホール 3,500円
・ボールベアリング交換(4個) 700円×4=2,800円
————————————
合計金額 6,300円

作業内容は、主にベアリングの交換とドラグワッシャーの洗浄,グリスアップ。

そして、オーバーホール作業時の写真も添付されていた。


内部はけっこうきれい。

ドライブギアの摩耗は進んでいたが、思ったより巻き感はスムーズとのこと。

よくメーカーオーバーホールでは部品交換したら古い部品も送られてくるが、特にギアはどんくらい摩耗していたのかなんて見ただけじゃ分からない。

こういった写真と説明があれば、納得がいくよね。

メーカーのオーバーホールで、交換されたドライブギアとピニオンギアも送られてくるけど、それを見ただけではどのくらい摩耗しているのかがまったく分からない。

レアニウムのドライブギアはたまたま黒い塗装がされているから摩耗具合が分かるというのもあるだろうが、ピカレスクのように写真と説明があれば、なおのこと納得がいくよね。

そんなことで今回、ドライブギア,ピニオンギアの交換なし。

そして、ドラグ部分。

ドラグワッシャーは1年前に自分で交換したばかりなので、ヘタリはない様子。

ドラグワッシャーを洗浄し、グリスアップ。

こうしたオーバーホール中の写真を送ってくれるのは、非常にありがたい。

自分で分解できないような人にとっては、特にね。

料金振込後、リールが届く

指定口座へ料金を振込後、数日して送料着払いでリールが届いた。


「ピカレスクシール」も!

さっそく巻いてみたところ・・・

やはりグリスアップだけでは僅かなゴリ感であっても消えることはなかったが、この程度であれば充分。

逆にクリアランスが良くなったようで、これまで感じなかったようなノイズが感じ取れたが、使用上特に気にするほどのものではない。

ドラグの食いつき具合も、バッチリ!

完璧な巻き心地ではないものの、そこは使用上問題なければ良しとしていたので、充分満足。

逆に気にしていない部分まで直してもらって高い料金を払うよりは、こちらの方が良いかなと。

【リール屋ピカレスク】ココがピカイチ!

安い

まず、リール屋ピカレスクの最大の魅力は、格安の料金設定

ムダに新品交換せずに、安く仕上げるための工夫をしてくれる。

例えば、古すぎて部品がないときなどは、別のリールから部品を取ったり、既存の部品から加工したりすることも。

また、使用上問題ないのであれば、無理に部品交換することもない。

単に「安かろう、悪かろう」ではなく、必要以上に費用をかけず、一定以上のクオリティに仕上げていくのが、リール屋ピカレスクの魅力。

分解した時の写真を撮ってくれる

リール屋ピカレスクでは、リールの中の写真を撮って、メールで送ってくれる

これまでのオーバーホールは作業者側に任せっきりなので、結局のところ中がどうなっているのかなど知る由もない。

もちろん、オーバーホール作業は専門家によって正しくやってもらっているのは間違いないだろうし、部品代をせびろうと多めの料金を取るなんてことはしているはずもない。

しかし、作業者と依頼者とのギャップは多少なりともある。

「この程度であれば交換しなくても」と思っていても、部品交換されて高額料金になっていたなんてことは、よくある話。

もちろん、ベストな状態を求めれば、それだけパーツ交換が多くなり高額となってしまう。

また、「ボディ内部が塩の結晶でいっぱいでした」と言われても、実際にどの程度なのか、見てみたいと思った人は少なくないだろう。

自分でリールを分解できる人ならいいが、分解できない人にとっては、自分のリール内部がどうなっているのか。

これが写真で確認できるだけでも、リール屋ピカレスクを利用するメリットは大きい。

メーカーや型式,年式は問わず対応

メーカーのオーバーホールは、だいたい発売から10年、もしくは関連パーツの在庫がなくなったら対応不可とされてしまうが、リール屋ピカレスクはメーカー,年式は一切問わずに対応してくれる。

かなりマニアックなリールでも、そのほとんどを直してしまう。

また、先ほども述べたように、効果が必要なパーツで新品がなければ、店主自らが工夫して別のリールから部品を取ったり、既存の部品から加工したりしてくれるので、世に存在するほとんどのリールは大丈夫みたい。

細かな融通がきく

メーカーのオーバーホールと違ってすべて店主一人でこなすため、直接やりとりができ、細かな融通もきくというメリットも。

価格の上限設定からチューニング,部品交換の有無など、直接やり取りができるからこそ、細かな融通がきく。

もちろん、対応できないものも中にはあるだろうが、ほとんどのことは店主の知恵と工夫で対応してくれる。

信頼できる

メーカーのオーバーホールでは、オーバーホール担当が複数おり、当然ながら各担当者間で技術の差がある。

良い人に当たれば良い仕上がりとなり、悪い人に当たればイマイチな仕上がりとなる。

つまり、担当する技術者の技量により、仕上がりが大きく変わってくる可能性がある。

ピカレスクはすべて店主1人でこなすので、複数の個人差による仕上がりバラツキは少ない。

もちろん、納期はメーカーのオーバーホールに比べて遅くはなるが、クオリティ重視でいくなら、間違いなくピカレスクだろう。

直接持ち込みも可能

ピカレスクは、店舗へのリール直接持ち込みもできる

これもピカレスク最大の特徴かもしれない。

しかも、直接持ち込みをすれば、たとえ郵送によるオーバーホール待ちのものが多くても、その場ですぐにオーバーホール作業をしてくれるという。

神奈川県内でもオーバーホールをしてくれるところはあるのだが、近くでもさすがに直接持ち込みまではできない。

せっかく近くにあるのに、送料が余計にかかってしまうのも、ちょっといただけない。

リール屋ピカレスクは大阪にあるので、この恩恵を受けることはできないが、近隣の人ならぜひ直接持ち込んでオーバーホールをお願いしたいよね。

ちなみに、今回は往復でだいたい2,000円の送料。

オーバーホール料金はだいたい6,000円だったから、往復送料を足してもシマノ見積よりも4000円以上安い。

【リール屋ピカレスク】ココがイマイチ!

納期が長い

もちろん、店主一人ですべての業務をこなしているので、他のオーバーホールに比べて納期は長い。

今回見積りを出してもらった際にも「納期は半年後くらい」と告げられていた。

実際には4ヶ月程度で仕上げてもらったけどね。それでも、4ヶ月はかかった。

事前予約は必要だが、持ち込みならその日にやってくれるが、遠方ではそれもできない。

急ぎならばピカレスクは向かないが、急ぐ必要がないのならピカレスクが良いのかなと。

まとめ

当初のメーカーオーバーホールなら1万2千円で完璧な仕上がりをしてくれたのかもしれないが、こちらの予算の都合もある。

本体価格が2万円そこそこのものにそこまでの金額をかけるのも、少し抵抗はある。

それならば、できるだけ料金を抑えたい。

言い方に語弊があるかもしれないが、クリアランスは完璧でないにせよ、使用上問題なければそれで良い。

もちろん、お金を掛ければ完璧な仕上がりにもしてくれるが、最低限の部品交換でも、最大限のリールのパフォーマンスを発揮させてくれる。

しかも、メーカー,年式を問わないという。

すでに部品がないなら、店主の工夫一つで解決しようとする。そんな姿勢も好感が持てるよね。

そんなリール屋ピカレスク、ぜひお願いしてみると良いよ!

詳細は、リール屋ピカレスクのブログをご覧あれ。

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