前回の’11フリームスのオーバーホールに続き、’17ツインパワーXDもオーバーホールへ。
ちょうど’19セルテートを入手したこともあったし、前回のオーバーホールからちょうど2年ということもあり、ここはツインパワーXDをお休みさせてオーバーホールへ出しちゃおうかなと。
ツインパワーXDのオーバーホールは今回で3回目。
2回目の前回は、ハンドルを回すとわずかなゴロツキがあり、症状を伝えてオーバーホールを依頼。
その際はピニオンギアとドライブギアの交換で解決。しっとり滑らかな巻き心地が復活。
【2回目のオーバーホール記事(2年前)】
【1回目のオーバーホール記事(3年半前)】
満足な結果であったことは間違いないのだが、ここでちょっと思ったことが。
わずかなゴロツキだったら、ギアを交換するまでの必要性はなかったんじゃないか?
もしかしたら本当はグリス切れが原因でのゴロツキだったのではないか?
じつはグリスアップだけで充分対応可能だったんじゃないか?
オーバーホールだってそれなりの金額がかかるし、複数のパーツ交換ともなれば金額だって1万円超、ヘタすれば新品の本体と同じくらいの金額となることだってある。
メーカー側だってプロなんだからムダに部品交換することはないと思ってはいるが、単にグリス切れの原因の可能性もあるんじゃないかなと。
あれから2年ほど経過。
今回のツインパワーXDの状態は2年前同様、わずかにゴロツキを感じる程度。
そこで、前回の疑念を払拭すべく、今回はあえて症状を伝えずにグリスアップのみのコースを選択。
グリスアップのみで、ゴロツキがどの程度解消されるのか?
そこで今回は、あえて症状をまったく伝えずにオーバーホールへ出したらどうなるのかを確認すべく、3回目のシマノのオーバーホールへ出してみた。
【’17ツインパワーXD】オーバーホールの結果
依頼から、およそ1ヶ月後。
ツインパワーXDがオーバーホールから帰ってきた。
結論から先に述べると・・・
なんと、追加料金なしの税込3,960円!
以降、詳細を述べていきましょうか。
シマノオーバーホールが2021年8月から新料金体系へ
まずはシマノのオーバーホールの料金体系が変更となっていた。
これまでのシマノのオーバーホールはスピニングリールでは主に4コース(A〜D)からの選択だったが、どうやら2021年8月からはどのタイプのリールも「スタンダードコース」と「フルメンテナンスコース」の2コースどちらかの選択となったらしい。
例年では2月中旬頃から始まっていたオーバーホールキャンペーンだが、コロナウイルスが蔓延し始めた2020年から2022年3月現在まで3年間なかったわけだが、今思えばこの新コース設定の準備のためだったのかもしれない。
これまでは4コースもあったのでどれを選んだら良いか迷うことが多かったが、コースが絞られたことで非常に選びやすくなった。
そのため、シマノのオーバーホールに出す際は、以下の基準で選択してもらえればOK。
→ スタンダードコース(原則、部品交換なし)。
ⅱ) 使用上ちょっとでも違和感があり、違和感を完全に解消したい
→ フルメンテナンスコース(部品交換あり)。
分解後洗浄,注油はどちらも共通、あとは部品交換があるかないかの選択だけ。
細かいことで悩まずに済むので、だいぶ分かりやすくなったよね。
グリスアップのみではゴロツキは解消しなかった
今回の目的であった「グリスアップのみでわずかなゴロツキが解消されるのか?」について。
結論から述べると、さすがにグリスアップだけではゴロツキ解消はならなかった。
やっぱりわずかなゴロツキでも、グリスアップだけでは無理。
シマノがお金ふんだくろうと考えてるんじゃなくて、ピニオンギアとドライブギアの交換は必須だということなのね。
ただ、使っていて気にならない程度のゴロツキであれば、あえて申告しなくても良いでしょう。
ツインパワーXDはピニオンギアとドライブギアの2つだけでも5,000円近くかかるので、せめて明確に違和感を感じるくらいのゴリ感になったら、申告して交換してもらった方が良いとは思うね。
常に完璧な巻き心地を求めたいのであれば、しっかりと申告して交換してもらった方が良いでしょう。
部品交換3点で、追加料金なし!
そして今回思いもよらなかったのが、交換部品が3つもあったこと。
しかもその交換した3点すべてが無償。合計金額が8,250円もあったにもかかわらず。
ラインローラー(L/Rセット)はこれまでのオーバーホールでも無償だったので、いかなるコースでもここは必ず実施するんだろうなとは思っていた。
ただ今回は4,100円もするハンドルノブに1,050円のボディガードまでが無償という。
無償なのは良いが、無償交換の理由が説明をみただけでもよく理解できない。
ハンドルノブの接着不具合のため、無償交換させていただきました。
接着不具合って・・・洗浄後にパーツを組んだ際、作業者が失敗でもして破損しちゃったということなのかな?
それか、前回のオーバーホールで組み込みがきちんとできてなかったとか?
これまでも普通に使っていて、特に不具合は感じなかったんだけどね。
新しいドラグノブで指への引っ掛かりが良くなったし、こちらとしてはありがたい限りだけどね。
また、ボディガードを修理中に交換の必要が認められたため、無償交換させていただきました。
「修理中に交換の必要性」って・・・具体的になに?
ちなみに、ボディガードってココ↓
つまり、スピニングリールのお尻部分。
例えば現場でタックルを地面に置くとき。
特に魚が釣れた際、タックルと並べて写真撮影するときには、この部分を地面に付けないようにしているので、傷はほぼ付いていない。
だから、この部分に強い衝撃を加えたりしたことは一切ない。
また、サーフメインで使用しているが、ボディ全体に波を被ったこともない。
なのに、交換の必要が認められたという。
もちろん交換部品が無償なのはありがたいが、せめて具体的にどういった交換の必要があったのかを詳しく教えてほしいよね。
ラインローラーのみなら、スタンダードコースを選ぶべき
先ほども述べたが、これまでにお願いした3回のオーバーホールすべてがラインローラー(L/Rセット)無償交換。
ラインローラーについては、どのコースを選ぼうが、今のところかならず交換してくれている。
シマノではスピニングリールのオーバーホールは、すべてラインローラーは無償交換にしているのだろうね。
だから、ラインローラーだけの違和感や不具合だけなら、何も言わずにスタンダードコースを選ぶべき。
ラインローラー以外の部品交換が無い場合、フルメンテナンスコースとスタンダードコースとの価格差はおよそ500円。
ラインローラー交換だけで500円安く済むんだから、スタンダードコースを選んだほうがお得だよね。
ただし、これはシマノへ確認をとったわけでないので、もしスタンダードコースを選んでラインローラー交換が有償だったとしても、この不肖ゆたりなは責任を持ちませんので。
あくまでも自己責任でご判断を!
まとめ
前回の’11フリームスに続いてのオーバーホールネタ。
今回はグリスアップのみでゴロツキがどれだけ解消されるかを確認すべくシマノのオーバーホールへ出してみたが、たとえわずかなゴロツキであってもグリスアップだけでは解消されないことが改めてわかった。
今回から新料金体系となり、思わぬところで部品無償交換があったが、シマノからの説明だけでは理由がよくわからないので、もう少し分かりやすい説明がほしかった。
オーバーホールの過程ってユーザー側は見えないところだけに、もうちょっとていねいな解説や説明があると良いんだけどね。
いずれにせよ、今回のオーバーホールでリフレッシュしたので、今後も活躍してくれること間違いなし。
今後はよほど際立ったモデルチェンジでない限り’17ツインパワーXDを買い換えることはないので、まだまだ大事に使っていきますよ!
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