昨年から入手し使い続けて、最近になってようやく結果を出したのが、このエメラルダスステイRV。
他のエギにない重量からの飛距離アップ。それが目的で入手。
だいたいどのメーカーのエギもダート特化で、根本的な差別化が難しい。
あとは「パタパタ」やら、「もぐもぐ」やら、「ギラギラ」やら、効果があるかどうかイカに聞いてみないとわからないような付加価値を付けて差別化を図ろうとしている。
そんな中、登場したのがエメラルダスステイ。
この1年、サーフエギングでしか使っていないが、これがなかなか。結果も出してくれた。
所有しているのはラトルバージョンのものだが、今回はラトルの効果はさておき、以下のような点に絞りたい。
他のエギとはどう違うのか?
差別化のポイントは?
実際の使用感は?
エメラルダスステイの、そんなところを述べてみたい。
エメラルダスステイの外観
ずんぐりむっくりボディ
最近の鼻先がシャープなエギぞろいの中、エメラルダスステイは「ずんぐりむっくりボディ」。
背中は平らで腹はボテッと、一見して不恰好。
正面も、なんかリスが食べ物をほおばっているような姿。
いかにも水の抵抗を大きく受けそうなボディ形状。
これだけでも使い勝手が大きく変わりそうだが、実際の使用感はどうだろう?
水の抵抗を上げるための「スタビライザー」
このエギの最大の特徴。他のエギでは見られないブラスチック製の「スタビライザー」なるものがエラ部分に配備。
これを付けることで、フォールおよびシャクリ時に水の抵抗を高める効果がある。
まずはフォール時。
重量ボディでもスローなフォールを実現。
ボディ形状とシンカーの構造、それにこのスタビライザーが加わることで、水の抵抗を可能な限り受け、大きく重量のあるエギでのスローフォールを実現。
次にシャクリ時。
シャクリでは、水を大きく掻いて大きな水流をつくり、周辺のイカへアピール。
資格だけでなく、波動でもアピール力を高めている。
それともう一つ、このエメラルダスステイで有効なのが、タダ巻き。
タダ巻きでも適度な抵抗感が得られるので、集中力を維持しやすそう。
低重心化を狙った「3Dシンカー」
エメラルダスステイの特徴的な形状のシンカー、3Dシンカー。
下部へウエイトを集中させる形状をとることで、フォール時の安定姿勢を確保。
潮の流れや風でラインが煽られても、エギ本体は一定のフォール姿勢を維持しやすくなっている。
さらに高重量で、飛距離アップにも貢献。
スタビライザーとの相互作用で、エギの機能を最大限発揮している。
エメラルダスステイを使った感想
そんなエメラルダスステイ。
ほぼサーフエギング目線のコメントになってしまうが、昨年からの使用感を率直に述べてみたい。
エギなのにバツグンの飛距離
とにかく、このエメラルダスステイの最大の魅力は飛距離。50mは余裕で飛んでいく。
他のエギと比べて高比重、4号で29gを背負ってるので、投げ感も充分。
キャスト時にロッドのバット部分に重みを乗せるよう、ロッド全体をしならせてキャストすると気持ち良く飛んでいく。
ちなみに、自分がサーフエギングをする際はラフサーフ88を使っているのだが、エギングロッドよりも曲がりが良いので、さらに気持ち良く飛んでいく。
しかし、エギングロッドのようなハリの強さも併せ持っているので、比較的エギの操作もしやすい。
飛距離を優先するのなら、エギングロッドではなく、こうした曲がるロッドを選択するのもアリでしょう。
スローフォールが有効
高比重で重量があるものの、フォールスピードはスロー。
フォール姿勢も良いせいか、着底した時に抱きついて、最初のシャクリで掛かるパターンが続いている。
スローなフォールが効いてるのか、フォール姿勢の安定性が効いてるのかは定かでないが、最近は好調な釣果。
飛距離とフォールスピードを相反させるのが難しいのは、素人目からも容易に想像できる。
それが可能となっているだけでも、このエギの利用価値はあるよね。
シャクったときの抵抗は大きい
エメラルダスステイは、ずんぐりむっくりボディとスタビライザーの存在により、シャクった時の抵抗が大きい。
バンバンシャクリをする人にとっては、この点は欠点と思うかもしれない。
さらに水の抵抗が大きいだけに、人によってはシャクったときにシンカーがリーダーをまたいで引っかかることも多い。
また、うねりや波が強いときにも同様のトラブルが発生しやすい。
こういった特徴があるため、youtube動画では「エメラルダスステイの使い方」なんてのが多くあって、巻きジャクリやら何やら、いろんなアドバイスがあるが・・・
要するに、ラインスラックを少なめに、ラインテンションを張り気味にして操作すれば大丈夫。
まぁ、サーフでのエギングってラインが波やうねりに触れやすいから、常にラインテンションを張り気味にしておけば、ステイによくあるトラブルはあまり気にすることはない。
ラインスラックを多くとる、エギングテクニック満載の機敏なシャクリを多用せずとも、ラインテンション張り気味にゆっくり2段階シャクリからのテンションフォールといった単調な攻め方だって充分釣れる。
また、ボトムのズル引きなどのタダ巻きでは、通常のダートタイプのエギと比べてラインテンションがかかるので、適度な引き抵抗を感じることができてやりやすい。
意外と丈夫
そしてもう一つ感じた印象。それは、布地が意外と丈夫ということ。
10年近く前に使用していたエメラルダスは玉砂利のサーフで使用すると布地がすぐボロボロに。
今回のエメラルダスステイで久々にダイワのエギを使用。昨年からご近所サーフだけに使っているが、この通り。ほとんど布地はきれいなまま。
10年前と今とでは製造方法や質もだいぶ変わったのもあるだろうが、エギのダメージが大きいサーフエギングをしても、布地のダメージがほとんどない。
初期のロットはスタビライザーが割れるトラブルが多かったようだが、使っている限りではそんな様子は一切感じない。
ボディが丈夫なのは、サーフエギングをメインとしているユーザーにとっては、嬉しい限り。
しかもエメラルダスステイはスローフォールでボトムタッチもソフトなせいか、根の多い場所でもほとんど根掛からないので、かなり長持ちしそう。
うねりや波っけのある時はリーダーに絡みやすい
エメラルダスステイを使う上で注意すべきことと言えば、うねりや波っ気があるとき。
先ほども述べた、ラインスラックを多めにとるときに生じやすいトラブルが、うねりや波っ気があるときにも同様に起こりやすい。
うねりや波でエギが大きく揺れ、ラインテンションが緩むことが原因と考えられるが、こういったコンディションの時は無理にエメラルダスステイを使わず、早く沈むダート系のエギでテンポよく攻めた方が良いかもしれない。
エメラルダスフォールとの違いは?
エメラルダスステイと同じく、フォール姿勢を重視した「エメラルダスフォール」。
これとの違いは何だろう?
エメラルダスフォールは使ったことはないが、ステイ同様、フォール姿勢を重視したエギ。
たしか、エメラルダスフォールは以前は「イカ名人」とかって名前だったよな?
フォール姿勢の安定性でいうならば、シンカーの構造上より低重心化したステイの方が優れていることは予想できる。
さらにステイは重量があるので、飛距離も出せる。
このようにステイはフォールよりも広範囲, フォール姿勢の安定性では上だろうが、ダートや跳ね上げといったアクションのキレではエメラルダスフォールの方が上か?
しかし、ステイは動きが少ないかわりに、水押しの強さでイカへアピール・・・といったところだろうか。
まとめ
ダートや跳ね上げ、さらにこのエメラルダスステイの水押しによるアピールも加わり、エギングの攻め幅が増えたのはうれしい限り。
- 飛ばせるくせに、沈みはスロー
- 操作は、ラインテンション張り気味に
- ボディは意外と丈夫
簡単にいえば、そんなところ。
他のタイプのエギと比べて多少クセは強いものの、エメラルダスステイの特性を活かせばかなりの武器になるはずだ。
インターネットなどの情報を拝見していると、エメラルダスステイでデカイカが多くキャッチされているようだしね。
これまで西湘サーフでの自己記録が1.5キロが最大なだけに、エメラルダスステイでこれを超える2キロ,3キロ,・・・を目指していければなと。
まだまだ続くサーフエギングシーズン。
サーフエギングではこのエメラルダスステイを使って、さらなるサイズアップに期待しましょう!
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コメント
アオリの連続釣果、おめでとうございます‼️。このエギ気になりますね…ナイトサーフはほとんど行く事が出来ないので、行くとしても夕マズメぐらいですが(汗)最近は伊豆でメタルジグ縛りでのカマスゲームに逃げてました。これはこれで面白いんですけどね。サーフもちょこちょこ空いた時間に通ってます。今年の釣り納めは30日の夕マズメになりそうです。またワクワクする釣果を楽しみにしています。
ちゃーさん、コメントありがとうございます!
サーフエギングは夕マヅメでも充分期待できますよ。まだ明るい間でもヒットの可能性はあるので、凪ならば試してみる価値ありです。
カマスもなかなか難しいですよね。スレてしまうと追うのにバイトしてこないことなんてよくありますしね。わたしもやりたいんですけどね。
今年は残りわずかですが、富山へ行けないのでまだまだ粘りますよ!がんばってでっかいの釣りましょう!