もうそろそろ、富山ではホタルイカの接岸が始まる季節。
2020年もホタルイカパターンの釣りが始まる。
1年に1度、富山のお楽しみ。
例年ホタルイカパターンのシーズン後半頃にエントリーすることになるが、もうこの釣りが楽しみでしかたがない。
メバルは尺、クロダイは年無しが釣れ、まだ経験は無いがマダイのチャンスも。
地元アングラー,遠征アングラーの区別なく、チャンスが誰にでもあるといっても大げさではない。
楽しみであると同時に、ホタルイカパターンの釣りでいつも悩んでしまうのが、タックル構成。
過去にメバルロッドからLクラスのシーバスロッドまで試してみたが、どーもしっくりとこない。
その理由に、5~10g程度の中途半端な重量のルアーがメインということが挙げられる。
もう一つ、シーズン後半になると稚鮎も入ってくるため、プラグからジグヘッドリグまでてんこ盛りに用意しまくり、中途半端なタックル構成を考えてしまうことも理由にある。
【参考記事】
2017年の同時期に、やはりホタルイカパターンでのタックル構成について考察していたが、これでも中途半端感が否めない。
そこで、これまでのホタルイカパターンでの釣り経験をもとに、現時点で最適なタックル構成を考えてみた。
メバルロッドやチニングロッドではキャスト負け感が強い
一昨年まではホタルイカパターンから稚鮎パターンまで、あらゆるリグ,ルアーを使いこなせるためのタックル構成を考えていた。
しかし、実際に現場でやってみると、ジグヘッドリグなどのワームリグはほとんど使わない。
理由は簡単。単にワームリグが面倒なだけw
また、この時期の釣りはアタリも多いため、ワームリグよりもプラグの方が楽しいというのもある。
そしてロッドについては、このホタルイカパターンでの釣りでこれまでしっくりと感じたものが無い。
ホタルイカパターンの釣りを始めた最初の頃は、軽量ルアーの遠投目的で8.6フィートのメバルロッドを使用していた。
たしかにクロダイやシーバスなどが掛かったときはロッドが曲がって楽しいのだが、ルアーウエイトMAX7g設定なだけあって、さすがに7〜11gのズィークイッドではキャスト負けしている感があった。
その次に、9.6フィートLクラスのシーバスロッドを使用してみた。
これもまだティップが強すぎて、ズィークイッドの超スローリトリーブが非常にやりづらかった。
そしてその後、8フィートのチニングロッド(ルアーウェイトMAX15g)を使用。
しかし、これもズィークイッドを投げた時に、投げ負けている感がまだあった。
やはり試してみたいのは、93PEスペシャル
そんなホタルイカパターンの釣りに、最適と思われるロッド。
やっぱり一番試してみたいのは、ブリーデンの93PEスペシャル。
>> TR93″PE special” Houri-Islandが欲しくなっちゃった!
1.5gのジグヘッドリグから20gのルアーまでも扱える汎用性の高さ。
このPEスペシャルなら、10g前後のズィークイッドでも投げ負け感せず、超スローリトリーブでも十分な引き抵抗で操作しやすいと予想できる。
しかし・・・ちょっとまだ購入するまでには・・・。(;´д`)
意外と良いのが、『ラフサーフ88』
そして、意外にもホタルイカパターンの釣りにピッタリと感じたのが、ラフサーフ88。
>> ノリーズ フラットフィッシュプログラム ラフサーフ88 買っちゃいました(^^)v
ラフサーフはヒラメロッドと謳っており、30〜40gのヘビーキャロ中心で使用する印象があるが、これが結構ライトな釣りでもイケちゃう。
そのため、PEスペシャルのちょっと強いバージョンがラフサーフ88なんじゃないかと考えるようになった。
PEスペシャルは触ったことがないので、あくまでも予想の域でしかないけどね。
そんなラフサーフがホタルイカパターンの釣りでイケてる理由を以下に示す。
10g前後のプラグでも意外と快適
ラフサーフはヒラメロッドという割にはティップが柔らかいので、10g前後の引き抵抗を感じづらいズィークイッドの超スローリトリーブでも充分扱えちゃう。
さすがに他のヒラメロッドでは確実にオーバースペックだろうけどね。
まぁ、ラフサーフはちょっと異色だから、あまり他のヒラメロッドとは横並びにすべきでないとは思うがね。
ティップ絡みによるトラブルが少ない
ホタルイカパターンは夜の釣りになるので、ライントラブルはどうしても避けたい。
とは言え、ホタルイカパターンの釣りはゆーっくりした釣りになるので、ラインをフカフカ巻きすることで起こるトラブル、ティップ絡みによるライントラブルが起きやすくもある。
ラフサーフは少なくともティップ側のオリジナルガイドセッティングによりティップ絡み対策が施されているので、トラブル回避効果が高い。
扱いやすい長さと軽さ
ラフサーフは8.8フィート、グリップ部分も肘くらいまでのショートグリップ。
取り回しが良いだけでなく、ルアーをしっかりキャストするのに充分なハリと長さになっている。
だから、『投げ感』も充分満足。
粘るので、魚の引きが楽しめる
ラフサーフはガチガチの硬いロッドとは違って魚をかけるとしっかり曲がって粘るので、魚の引きが充分楽しめる。
それでいて大きな魚に対してのされることなく、しっかりと魚を引き寄せることもできる。
かといって、この時期のメバルやカサゴが釣れても、引きを十分楽しむことができる。
ホタルイカパターンの釣りでは結構大きいサイズも掛かってくるので油断はできないが、そんな釣りにもラフサーフは最適だと思う。
ホタルイカパターンに適したPEライン
ロッドはラフサーフ88で決まり。あとはメインラインであるPE。
これまでPEラインは0.8号を軸として、0.6号から1.0号まで使い倒してみた。
そんな経験を経て、現在最適と思っているのが、太糸の使用。PEの号数では1.0号、ポンド数では19lbくらいが最適かなと。
というのも、飛距離はたしかに重要ではあるが、それよりも優先すべきがルアーロストの低減。
ホタルイカパターンでは、ウィードの多い場所からゴロタ石の場所まで、障害物のあるところでの勝負が多い。
ホタルイカルアーで人気のズィークイッドは高価で品薄なので、ロストしたときのダメージが大きい。
ウィードに引っかけても強引に引きちぎれ、このようにゴロタや岩に根掛かりしてもフックを伸ばして回収できるくらいの強度はゼッタイに必要。
PE1.0号,19lbまでであれば、10g前後が多いルアーならさほど飛距離は落ちない。
根掛かり回収の強度と飛距離のバランスが良いのが、だいたい1.0号,19lbあたりなわけだ。
よつあみラインの中でもこのボーンラッシュWX8は、同強度でも細い。強度は実釣でも額面通り。
0.8号で18lb、1.0号では22lbなので、0.8号の方を使ってもアリかなと。
そして、もう一つホタルイカパターンにオススメなのが、本ブログではお馴染みのアーマードF+プロ。
こちらの額面強度は、1.0号で19lb。
ボーンラッシュと比較すると額面強度は確かに劣るが、なによりも根ズレなどの接触による強度があり、ライントラブルが非常に少ない。
さらに表面がツルツルなので、太さの割に飛距離が出せるので、まさにホタルイカパターンにも適している。
こちらは1.0号で十分かなと。
リーダーはナイロン、フロロどちらでも大丈夫。好みを選んでいただければ良い。
号数はPEラインに合わせて4号くらいを選ぶと良いだろう。
まとめ
以上、自分の経験をもとに、ホタルイカパターンに適したタックルを語ってみた。
ホタルイカパターンで使用するルアーって10g前後のものが多く、対象魚種もカサゴから真鯛までかなり幅広いので、タックル構成は非常に悩ましいところ。
最近よく言われる「ミドルゲーム」に相当するのがこのホタルイカパターンの釣りだと思っているが、このクラスの釣りだと人によってはメバルタックル、また別の人によってはシーバスタックルやエギングタックルと、何を重視するかでタックル構成が大きく違ってくる。
今回はルアーのキャストフィールと小型魚から大型魚まで楽しむためのロッドチョイス、根掛かりと飛距離のバランスを考慮したラインチョイスで述べてみた。
あとはリールだが、リールはそんなに悩むことはなく、2500〜3000番あたりで充分。
夜の釣りが中心なだけに、多少はガッチリめで臨んだ方が良いだろう。
あとは実釣あるのみ。
準備を万全に、そつなくホタルイカパターンの釣りを楽しみましょう!
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