もう最近は、釣具のことなんかよりも、偏光グラスのことばかり気になっている。
トゥルービューはタレックス製の偏光レンズ。オールマイティに使えるレンズで、購入から1年経過しているが、ほぼ生活必需品にまでなっている。
これ一本で、昼間は充分すぎるほど。
しかし・・・人間は一定の満足感が得られたら、さらに欲が出るもの。
最近になって、マヅメ時から曇天時、あわよくば夜のドライブにも使用できるローライト向けのものも欲しくなってきた!
ローライト時に使用できる偏光グラスを、もう一本!
トゥルービューは、確かにオールマイティに使える偏光レンズ。
曇天時であっても使えることは使えるし、ライトの多い夜のドライブでもけっこうイケちゃうのだが、欲を言えばトゥルービューにもう少し明るさのあるものがもう一本ほしい。
つまり、トゥルービューをベースにもう一本追加して、あらゆるコンディションに対応したい。
そして、もう一本の購入に自分が希望している条件は、以下の通り。
・ローライト時も違和感のない明るさを確保
・ローライトでも、水面からの雑光やLEDライトのまぶしさをしっかりカット
イーズグリーンは「色味」が気になる。モアイレンズでは薄すぎる。
これまでの候補に挙げていたレンズカラーは2つ。
それは、ローライト時に適している『イーズグリーン』と、夜のドライブや室内の使用に適している『モアイパープル』。
イーズグリーンは明るいカラーを入れることで、薄暗い曇天時でも強制的に明るく見せるというレンズカラー。
【イーズグリーン】
引用:タレックスHP
そんなイーズグリーン、自分の中では最有力候補だった。
しかし実際に使用してみると、黄色味が強く出る景色にどうしても違和感を感じてしまう。
また、夜のドライブやマヅメの暗いうちでもイケなくはないが、可視光線透過率が40%なので、ちょっと無理があるかな〜と。
もう一方のモアイパープル。
こちらは、夜寄りの使用目的のレンズ。
【モアイパープル】
引用:タレックスHP
モアイレンズは夜間のドライブや室内での使用を目的としているが、20%と極端に低い雑光カット率なので、釣りのマヅメ時に利用するにはちょっと低すぎるかな〜と。
【ピースグレー】
引用:タレックスHP
では、イーズグリーンとモアイパープルの中間にあたる「ピースグレー」ではどうか?
ピースグレーは昼間の室内外どちらでも抵抗なく使えるレンズ。マヅメ時に良さげかな〜とも考えた。
雑光カット率が50%・・・偏光グラスとして雑光カット率はもうちょっと欲しいところかな。
言わせてもらうなら、イーズグリーンの色を無くして可視光線透過率をもう少し上げたものと、モアイパープルの雑光カット率をもう少し上げたもの。ピースグレーより雑光カット率を高めたレンズ。
そんな都合の良いレンズなど、あるのだろうか?
【ライトスポーツ】が良さげ!
そんな希望を叶えてくれそうな偏光レンズが、『ライトスポーツ』。
「・・・えっ、ライトスポーツ?そんなレンズ、タレックスの製品ラインナップにないんですけど・・・」
そう、その通り。
このライトスポーツ、じつはタレックスの製品ラインナップには存在していない。
ただし、このライトスポーツは、タレックスの製品。
それって、どういうこと???
【ライトスポーツ】はゼクー別注のタレックス製レンズ
ライトスポーツは、タレックス製のレンズでありながら、タレックスの製品ラインナップには無い。
このライトスポーツは、サングラスメーカーであるゼクーが偏光レンズメーカーであるタレックスへ特別に注文したもの。
つまり、ライトスポーツは、ゼクー別注品。
だから、ライトスポーツのレンズを求めるのであれば、ゼクーの偏光グラスを買わなければならない。
余談にはなるが、じつはゼクー別注の偏光レンズは、このライトスポーツだけではない。
磯釣り師の巨匠であり、昨年から話題の「おにやんま君」の火付け役でもある、松田稔の監修による『マスターブルー』なんかもゼクー別注品。
ライトスポーツ同様、マスターブルーもゼクーの偏光グラスを買わなければならない。
【ライトスポーツ】の詳細
【ライトスポーツ】雑光カット率 ・・・ 80%以上可視光線透過率 ・・・ 49%
以下、ゼクーのHPにあるライトスポーツの説明。
※さらなる詳細はこちら
ライトスポーツは、トゥルービュースポーツをベースにローライト仕様にアレンジしたもの。
この説明のニュアンスとして、マヅメ時の暗がりの中の使用を想定し、レンズのカラー効果に頼ることのない明るさ確保を目的としたレンズとみた。
可視光線透過率が高めの49%
ライトスポーツは可視光透過率が49%。タレックスレンズの多くが30%程度と比べると、ダントツの明るさ。
一般にローライト向けで知られるイーズグリーンの40%よりも10%近くアップ。
その反面、雑光カット率は80%と低めではあるが、ローライトでは80%もあれば充分。
色味を抑えた、より自然な見え方
そもそもイーズグリーンが明るく見えるのは、単純に明るい色味の黄色を強めているから。
ライトスポーツも色味を入れているが、イーズグリーンほどキツくなく、可視光線透過率を上げたことでイーズグリーンよりも自然な明るさを実現。
イーズグリーンの色の濃さは抵抗あるが、夜間使用のモアイレンズほど雑光カット率を落として欲しくない。
でも雑光カット率はそれなりに高いものが欲しい。
つまり、自分の求めているのは、イーズグリーンとモアイレンズの間。さらにピースグレーよりも偏光度の高い偏光レンズ。
マヅメの暗いうちからの使用を想定した偏光レンズとして、まさに自分が求めているものが、このライトスポーツ。
まさに「ローライト寄りの万能な偏光レンズ」として、このライトスポーツが適している。
ライトスポーツを入手!
そんなことを考え出したら、いてもたってもいられず。
和真メガネ藤沢店へ行ったところ、もうドンピシャでお目当てのフレーム,レンズが組になっていたものを発見。
そして、即購入。
フレームはオーバーグラスのクロスオーバー。【関連記事】
ライトスポーツのレンズカラー(v.s トゥルービュー,イーズグリーン)
まずはライトスポーツのレンズカラーを、トゥルービューとイーズグリーンで比較してみた。
対トゥルービュー↓
左がライトスポーツ、右がトゥルービュー。こちらは、対イーズグリーン↓
左がライトスポーツ、右がイーズグリーン。ライトスポーツは若干黄色掛かっているが、イーズグリーンをさらに薄くしたような色合い。
トゥルービューと比べても明るい。
まさにローライト時に適したレンズであるのは明白。
ライトスポーツを通して見た印象
そして、ライトスポーツを通して見た印象。
よりナチュラルに、より明るく見える
現在使用しているトゥルービューよりは黄色掛かった色合いにはなるが、イーズグリーンほどの色味までは感じず、全体的に明るく見えるというのが第一印象。
ライトスポーツはトゥルービュースポーツのローライト用というコンセプトで開発されたので、もちろんトゥルービュースポーツの見え方をそのまま明るくしたようなイメージともとれるが、真っ先に感じたのは、先ほども述べたように、イーズグリーンに近いという印象。
ローライト用にイーズグリーンを好んでいるユーザーは多いが、個人的にはイーズグリーンの黄色味の強さがどうしても気になってしまうし、偏光度が90%以上,可視光線透過率が40%なので、マヅメの暗いうちから着用するには抵抗を感じる。
その点、ライトスポーツは偏光度は80%程度とイーズグリーンやトゥルービュースポーツより低めではあるが、そこまで他の偏光レンズより雑光カットが劣っている感じもない。そして、可視光線透過率が49%と他の偏光レンズよりも高いので、周囲が暗い時でも視界が良好、違和感をまったく感じない。
光量が少ない曇天や雨でも、トゥルービューより視界が明るく、それでいて水たまりやフロントガラスの余計なギラギラを適度に抑えているので、掛けていて非常に心地よい。
ここで、裸眼とライトスポーツの見え方比較。
まずは、曇天時の夕方の空↓
上の写真は裸眼での見え方。下はライトスポーツを通した時の見え方。比較写真からはライトスポーツの方は若干黄色味を帯びているように見えるが、しばらく掛けていれば色の抵抗感は薄まり、自然な見え方をする。
そして、曇天時の川辺↓
上の写真は裸眼での見え方。下はライトスポーツを通した時の見え方。コントラスト性能も高いので、水面のギラつきを抑え、ローライトでも水の中も非常に見えやすい。
スマホ画面も見える 4>ライトスポーツの偏光度は80%と、他の偏光レンズよりも10%近く低い。
多少は暗く見えるものの、偏光グラスを掛けたままでもスマホ画面が見える。
ちなみに、明るく見えるタイプのイーズグリーンでも、偏光度は90%。
偏光度が低くとも適度に雑光は抑えつつ、偏光膜を取り入れている液晶画面も見える。
可視光線透過率と偏光度を適度に調整することで、いかなる状況でもオールマイティに使える仕様となっている。
夜や室内でも、意外とイケちゃう
ライトスポーツは夜の着用には推奨されていない。
しかし、実は夜間のドライブや室内での使用もけっこうイケる。
夜に偏光グラスなんて必要ないと思う方も多いだろうが、実はドライブ中や夜の釣りでは、街灯などの強い光にまぶしさを感じることも多い。特に近年はLEDライトの普及により、強烈な眩しさに悩まされることもしばしば。
そんな対向車のLEDヘッドライトやLED街灯などの強すぎる光をほどよくカットしてくれるのはもちろん、全体的に暖かい光のように見えるので、落ち着いた雰囲気にさせてくれる。
LEDからの光を柔らかい色味に変換してくれるので、LED照明で囲まれている室内でも快適に過ごすことができる。
このように、夜の運転や室内用のモアイレンズのような使い方でも意外とイケてしまうのが、このライトスポーツ。
メーカー側は「可視光線透過率75%未満のレンズは光量不足で視力が低下する場合があり、大変危険」としており、ライトスポーツは可視光線透過率49%でその範疇には入ってしまうが、あくまでもこの不肖ゆたりなの感じたことを述べているので、試してみたい方は自己責任で。しかし、夜間用のモアイレンズを除いた他のレンズと比べても、可視光線透過率はライトスポーツがもっとも高いので、くらいうちからのマヅメ時から明るくなり始める頃までの使用には最適なレンズであることは間違いない。
タレックスのオリジナルレンズではこのあたりの領域を埋めてくれるレンズがなかっただけに、ライトスポーツは稀有な存在ではあるよね。
夜と朝のあいだのタイミングで使用するのにぴったりなのが、このライトスポーツということ。
まとめ
トゥルービューやトゥルービュースポーツではちょっと暗いかな〜と感じるなら、このライトスポーツが最適。
「ローライト側で万能に使える偏光レンズ」と思っていただければ、ほぼ間違いない。今回インプレした偏光レンズのライトスポーツは、以下のような方にオススメ:
・曇天・雨天時、安全にドライブしたい
・サングラスを掛けながらスマホ画面も見たい
・マヅメ時に快適な視界を得たい ・・・等色味の強い偏光レンズが好まないという人にも、ぜひライトスポーツを試してほしい。
個人的には、このライトスポーツとトゥルービューの2つさえあれば、あらゆる場面に対応できるかなと。
朝マヅメや夕マヅメの明るさが大きく変化する時でも掛け替える必要なく、このライトスポーツ一本さえあれば対応できるので、マヅメ時の釣りが多い人にも最適。もちろん、ドライブでの効果も絶大。
先ほども述べたが、ライトスポーツはタレックス製だが、ゼクーオリジナルの偏光レンズ。
したがって、ゼクー製品を取り扱っている眼鏡店だけでなく、釣具店でも取り扱っているので、メガネユーザーでない人は釣具店で注文した方が買いやすいかも。
ローライト向けの偏光レンズをお望みの方は、一般的なイーズグリーンやラスターオレンジに加えて、このライトスポーツも考慮に入れると良いと思うよ!
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【注意】
- 今回紹介したレンズの「ライトスポーツ」と「マスターブルー」は、ゼクー限定生産。そのため、度付きレンズの対応は不可となります。
- ゼクーの偏光グラスは、すべてプラスチックレンズによる既製品。よって、度付き偏光レンズ(ガラスレンズ)を希望する場合は、ゼクー製品を取り扱っているタレックスプロショップでゼクー製品のフレームのみを注文し、お好みの度付きレンズを入れてもらう形となります。
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