【マッチ・ザ・ベイトへの偏見2】実エサに似せる必要ってある?

先日釣り上げたホウボウ。

早速持ち帰って、身は昆布締め,アラはお味噌汁の出汁にして美味しくいただきました。昆布締めはほぼゆたゆたに独占されてしまったがね。(^_^;)

いやいや、今回は別にそんな自慢をしたいんじゃなくって・・・

釣った魚を持ち帰ると、必ず確認するのが胃の中。今回のホウボウの胃の中には、2センチほどのカニ1匹とエビ数匹が入っていた。

そして、このホウボウを釣るのに使用したワームは、スプーンテールライブロールの4インチ。これって、「マッチザベイト」と言えるんでしょうかね?


ご近所サーフでよく釣るヒラメやマゴチ,カサゴなんて、胃の中を調べると、大抵は何も入っていないか、今回のホウボウのように小さいカニやエビということも多い。使用したルアーと同じサイズの小魚が入っている方が、実は稀だったりする。

シーバスに関しては、これらターゲットとはちょっと違う傾向にあるので、何とも言えないところではある。シーバスに関しては、若干、マッチザベイトは当てはまるのかな〜とは感じている。ただし、シチュエーションに依るとは思っているのだが。シーバスに関しては、今の時点ではあまりターゲットにしていないので、正直よく分からない。今回のネタには、シーバスはちょっと外す。

以前にも「【マッチ・ザ・ベイトへの偏見】ルアーフィッシングで大事なことって?」で述べたが、今回はその第二弾として、現時点で考えていることを述べてみたいと思う。

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マッチザベイトは、釣り人側の勝手な思い込みがほとんど?

釣り上げた魚が吐き出したベイトだったり、胃の中に入っていたベイトを実際に使ったルアーと見せて、「ほら、マッチザベイトでしょ!」と、あたかも自分のルアー選択が正しいかのように述べているアングラーが非常に多い。かくいうこの不肖ゆたりなも、本ブログの過去記事でそう述べた覚えが・・・

胃袋の中に何も入っていなければ、「きっとお腹が空いていたんだね!」と言う。まぁ、これはそうだろうね。それは確かに言えると思う。



それじゃぁ、まったく違うサイズのベイトが胃の中に入っていて、そのベイトよりもはるかに大きいサイズのルアーで釣れた場合はどういった解釈をするの?「その時捕食していた小型ベイトと同じ小さい波動のルアーだから食った」とか言う人もいるけど・・・そうなの?先日釣ったホウボウに使用したスプーンテールライブロールは、どちらかと言うとかなり大きな動きをするので、波動も大きいと思うんだけど。

また、マッチザベイトの法則で言うならば、逆にターゲットにしているベイトと同じになってしまうから、ベイト量が多ければ多いほど、その分ルアーにバイトする確率が薄まってしまう気もするのだが。そうなった場合、マッチザベイトって、必ずしもルアーフィッシングで有効な考え方とは言えないような気もするのだけど。

理屈に合わないような気がするんだけど、実際のところ、どうなのかね?

「〜パターン」とは、そのベイトだけを偏食しているということ?

各地方のフィールドに存在するベイトパターン。富山のホタルイカパターンなんてその最たるものだし、秋田や新潟ではハタハタパターンもある。神奈川の湘南でも、かなり期間や場所が限定されてしまうが、イカパターンも存在する。それらのベイトパターンは、ツボにハマるととてつもない釣果を生み出すことも、確かにある。


オレが毎年体験している富山のホタルイカパターンでの釣りは、ホタルイカに似せたルアーを使って、ホタルイカに近い動きで誘うのが常套手段となっている。秋田や新潟のハタハタパターンでも、ハタハタに近い大きさのルアーを選択するのが通説であり、また、効果のほどは定かではないが、現地では「ハタハタカラー」なるルアーもあるようだ。

しかし、それらのベイトパターンの釣りって、本当にその特定のベイトに似せる必要があるのだろうか?それがベイトパターンの本質なのだろうか?

各地に存在するベイトパターンは、そのベイトが大量に接岸するために、それらを捕食するためにフィッシュイーターがこぞって捕食しに寄ってくるわけである。大量のベイトが存在し、大量に捕食するチャンスがあるからフィッシュイーター達の活性が上がるということなのだろうと思う。

と言うことは、活性の高いフィッシュイーターは、ベイトの種類を選択していることは少ないのだと思う。活性の高いフィッシュイーターがいる場所へルアーを通しさえすればバイトする可能性が高まる、ただそれだけの理由だと思う。

したがって、形が似てなかろうが、大きさが違おうが、リトリーブスピードが違おうが、あまり関係ないように思う。

ターゲットに認識させることが大事

と言うことは、上記のようにフィッシュイーターの活性が高い時は、如何にルアーをフィッシュイーター達に認識させるかがポイントとなるように思う。大きいルアーで大きいアクション、目立つカラーがやはり効果が高いように思う。

あと、ルアーを選択する際に考えるべきは、アングラー側の操作性。大きいルアーだと飛距離が出ないだろうし、大きいアクションだと引き抵抗が強すぎて操作しにくいこともあるだろう。カラーは・・・アングラー側の思い込みやその時の気分による選択もあるだろう。要は、フィッシュイーターの好みというよりは、アングラー側の都合の方が、実際のルアー選択に大きく関与するところなのだろう。

あれっ、ちょっと話がそれちゃったかな? (´ε`*)ゝ エヘヘ

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まとめ

以上、色々と述べさせてもらったが、要は「世間で言われている通説が正しいとは限らない」ということ。オレが言っている事が正しいとも言えないが。

やはり、前回述べたことと同じで、ルアーフィッシングで大事なのは、「ターゲットに気づかせ、興味を引き出す」、これだと思う。

そうなると、アングラー側ですべき大事なことは、ルアーをターゲットのいる場所にまで届かせること、ターゲットのいるレンジへルアーを通すこと、ターゲットへ適度にアピールさせること、これが基本になると思う。

なーんて言ってはみたものの、実際のところはお魚ちゃんにしか真実は分からない。

どうなの、お魚ちゃん?(=゚ω゚)ノ

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コメント

  1. 川原 より:

    ゆたりなさんへ
    マッチ座ベイトの話になりますが、
    根府川でもホタルイカが上がります(当方の両親とも滑川市早月出身です)。
    ひょっとしたらほたるいかのルアーで西湘もいけるかも・・・・・?
    私は国府津です。

    • ゆたりな より:

      川原さん、コメントありがとうございます!

      確かに小イカは太平洋側にもいますが、根府川に上がるのってホントにホタルイカなんですかね???触腕も光れば、確かにホタルイカの可能性はあると思いますが・・・どうなんでしょ?

      私も西湘サーフでホタルイカルアーがイケるかもと思い、数年前に試したことがあります。しかし、富山のホタルイカルアーはやはり富山のフィールドや条件に合わせたルアーであることがよく分かりました。特にズィークイッドは、湖のような富山湾で使えるルアーであって、うねりや波が出やすい西湘ではなかなか使いづらいですね。マッチザベイト云々よりも、フィールドの違いによる操作性の違いが大きいなと感じました。

      うねりや波の出にくい駿河湾奥だったら使えると思っていますが、まだ試していません。今年は是非とも試してみたいですね!

  2. meshidaichi より:

    ブログ更新ありがとうございます!
    久しぶりにコメントします。
    私は岐阜県飛騨地方在住のため、海までは日本海も、太平洋も約3時間掛かります。
    それでも海釣りが大好きで毎週のように通っています。最近ではやっぱり富山のホタルイカパターンにはまっていて、ホタルイカルアーを買っては海釣りをしています。
    先日ホタルイカルアーで釣りをしていた時、ホタルイカの光がチラホラみえる状態なのに全くアタリが無く、それでもいつかは釣れるはずと朝まで粘ってしまいました。釣りが終わってから、隣でやっていた釣り師と話をしたら、ジグヘッドにワームで結構釣れたとのこと、やっぱりホタルイカパターンといっても、その日の魚の食べたいものは違ってくるようですね。ホタルイカルアーは1個2000円もするので釣れるはずだと執着していました。
    あまりにも自分が思っていたこととリンクするブログだったので、コメントしました。

    • ゆたりな より:

      meshidaichiさん、どーもご無沙汰しています!

      私も数年前は同じような経験をしました。ホタルイカパターンだからといってホタルイカルアーを使い通して全く釣れなかったという経験。富山遠征の過去記事見ていただけるとわかると思います。

      私が思うに、「その日の魚の食べたいものが違う」のではなく、「フィッシュイーターが活性の高い時に、いかにアピールするか」だと思っています。ホタルイカが大量にあれば、同じ形のルアーがあっても選択的にバイトしてくれる確率はグッと下がりますからね。「目立ってナンボ」の考えが最良なのではないかと思っています。

      それにしても飛騨から毎週とは、恐れ入ります!その努力、きっと報われますよ。頑張ってください!