鮎ルアー、相変わらず楽しんでます。
今年のメインフィールドは、酒匂川。
少しでも時間があれば、足を運んでいる。
魚のサイズも徐々に大きくなり、それに伴って引きも強く、やり取りがとても楽しい。
行くたびに自分なりの課題を持って鮎ルアーに臨んでいるが、行けば飽きない程度に釣れるので、それなりに検証できるのもいい。
昨年は小規模河川、今年は川幅の広い酒匂川。
それまで思ってた鮎の性質も、天候や川のコンディション等でだいぶ違うことにも気づいた。
それでもまだまだ分からないことも多く、なかなか奥が深い。
【エスケードバイブF】パームスオリジナルの鮎ルアー
鮎ルアーは今ある手持ちのラインナップでほとんどのシチュエーションを網羅できるので、あえて新製品に手を出すことはなかった・・・これ以外は!
それが、パームスのシャローチューン、エスケードバイブF。
サイズ展開は2種類。
100mmサイズのものと・・・
140mmの特大サイズ。
140mmは実際に見ると、かなりのボリューム。
なので、今回は無難に100mmをチョイス。
「バイブレーションなのに、フローティング?」
「そもそも、鮎ルアーにフローティングバイブレーションなんて使う必要ある?」
そんな声も聞こえそうだが、逆に流れの強い浅瀬なんかは、こういったタイプの方が使い勝手が良いように思っている。
鮎ってけっこう浅瀬にも付いてたりする。しかも、足首くらいしかない水深の浅瀬。
リップのついたミノーをそんな浅瀬で使うと、やたらとゴツゴツボトムに当たって、リップが石に頻繁に挟まったり、チラシ針も頻繁に引っかかる。
さらにリップが水の抵抗を受けるので、引き重りも強い。
こうしたことって、けっこうなストレス。
昨年から導入したシンキングタイプのバイブレーション、エスケードバイブを使ってわかったのだが、引き抵抗の少なさによる操作性の良さは想像以上。
ロッド操作を加えたり、流れが変化すると苔を食むようにヒラ打つ感じもなかなか。
これがシャローでも同じような感覚で使えるのなら、なおのこと良い。
ちなみに、これまでシャロー帯で主に使用していたのは、ビーフリーズ(上)とアユイングミノー95SSP(下)。
ビーフリーズはディープでもシャローでも万能に使え、これはこれで良いのだが、流れの強いところではやはり引き抵抗が強く、リップがある分ゴツゴツ感が強くて、扱いにストレスを感じることも。
アユイングミノーのほうは、リップレスな分、ゴツゴツ感はさほどではないが、流れの強い場所では浮き上がってかなり厳しい。
そして、流れの緩いところでは、単に沈んでしまうだけになるので、ちょっと厳しい。
これらにはないシャロー攻めが、エスケードバイブFでできるなら良いんですがね。
さぁ、どうなんでしょ!
【エスケードバイブF】基本スペック
先ほども述べたように、今回導入したエスケードバイブFは100mmサイズのもの。
【基本スペック】
・サイズ: 100mm
・重量: 9.5g
・タイプ: フローティング
・その他: リップあり
シャローで使うので、ウェイトはそんなにいらないだろう。9.5グラムでちょうどよいのかな。
バイブレーションなのにフローティングというのも珍しいが、エスケードバイブFはスローフローティングに設定されているようなので、シャローでの水馴染みは良いんじゃないかな。
さらに、リップも付いている。
バイブレーションなのにフローティング、しかもリップも付いているとは!
ソルト用ルアーでは、リップ付きのバイブレーションといえばブルーブルーのナレージがあるが、効果は同じなのかな?
スペックだけ見ても、非常に興味深い。
ノーマルタイプとの形状比較
では、実際に形状を見てみましょうかね。
比較として、ノーマルのエスケードバイブ(シンキング)を用いてみた。
ボディ形状はほぼほぼ同じ。比較としてはちょうど良いでしょ!
最大の違いは、このリップ。
メーカー説明では、このリップによって「流れを掴み、ボディを安定させる」とのこと。
その一方、ラインアイの位置が、シンキングよりも前方に設定されている。
仮にリップがなくてのこのラインアイの位置だったら、おそらく強い流れのときに、重心が定まらず不安定な姿勢になりやすいのかもね。
これにリップがあることで、その不安定さが若干安定化し、たまにヒラを打たせるくらいの不安定さを残しているのかも。
それ以外の外観,形状はほぼ同じ。
あとのボディの厚みも、形状も、ほぼ同じ。
スイベル部分は、デフォルトで絡み防止の熱収縮チューブによって固定されている。
ここが固定することでチラシ針がリーダーやルアーボディに絡むのを軽減するのはわかっているが、単にセッティングするのが面倒なので、あえてこれまでやってこなかった。
あと、チューブの中に水が残ると、錆が溜まるのも嫌なので。
しばらくしたら、すぐに外しちゃうけどね。
エスケードバイブFを激浅ポイントで試してみた
さっそく、エスケードバイブFを現場で使ってみた。
メインはくるぶし程度の深さの浅瀬を中心に、スネ中央付近の水深まで使ってみた。
まずは、キャスト。
鮎ルアーではそんなに飛距離を必要としないのでフルキャストすることはないが、川幅の広い酒匂川では軽ーくキャストすることも多い。
ルアー重量が約10グラム程度で平べったいシェイプなので、風の抵抗を受けるとそんなには飛ばない。まぁこんなもんかな。
ただ、同じパームスのエスケードミノーほど飛行姿勢が悪くはないので、キャスト中の糸絡みは少ない。
昨年までは、鮎ルアーに飛距離や飛行姿勢の良さなんて必要ないと思っていたけど、意外と必要なんだなと、今年になって改めて感じている。
次に、着水からのリトリーブ。
浅瀬で引くと、ミノータイプのようにリップが頻繁に当たる過剰なゴツゴツ感は無く、ほどよくボトムコンタクトするので、とても扱いやすい。
リップのあるミノーをシャローで使うと、やたらと根掛かりしてストレスを感じが、このフローティングバイブレーションは予想以上にいいね。
しかも、フローティングといってもスローフローティング設定なので、思った以上に水中に潜ってくれる。
メーカーによると「足首程度の超シャロー」を想定しているようだが、まさにそんな感じ。
ただし、流れの強いところではバランスを崩しやすく、そういったところには向かなそう。
だから、足首程度のチャラ瀬こそ、このエスケードバイブFの使いどころかな。
さらに、リトリーブ中ボトムへコンタクトすると、鮎が苔を食んでいるようにヒラを打ってくれるのも良い。
シンキングのエスケードバイブでも思ったけど、このフローティングも予想以上に使いやすいね。
深場でもボトムをしっかりとって攻められるのが、シンキング。
対して、このフローティング。
浅瀬でも過度にボトムコンタクトせず、かといって浮きすぎず、程よい操作感で攻めることができる。
これはいいね!
エスケードバイブFのまとめ
この日は残念ながらエスケードバイブFでの釣果は無かったが、使用する過程でさらなる気づきがあったらそのつど報告するか、改めて記事にしたいと思います。
代わりといっちゃなんだが、流れの速い深場にて、シンキングのエスケードバイブで太めの良型をキャッチ。
とはいえ、まだ20センチには達していない。
浅いチャラ瀬でも良型が釣れるようだが、どうも浅いところは苦手。
ついつい深場や大きい石周りばかりを攻めがちになってしまう。
でも、苦手意識や思い込みは厳禁。
いろんな可能性を求め、このエスケードバイブFで、今後もチャレンジしたいと思います!
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