鮎ルアーネタ、連続投稿!
そう。鮎ルアー。
とても楽しいんですよ!
サーフの釣りと違って、まず1匹も釣れないなんてことがないのがいい。
基本スレ掛かりもあって引きも強く、20センチを超えるとかなり楽しませてくれる。
食べても塩焼き、おいしいしね。今は、うるか作りにチャレンジ中。
しかも真夏の暑い中、川に浸かって快適。これが一番かな!
ますますハマっちゃってますよ!
その反面で、まだ分からないこともいまだ多い。
魚はいっぱいギラギラと見えるのに、思ったほど掛からなかったり。
大きな石がないような場所で、リトリーブの釣りで普通に釣れちゃったり。
信じられないくらい浅いチャラ瀬でも、普通に釣れちゃったり。
なんだろうね。これまで自分が思っていた鮎の性質とはちょっと違うような。
釣れるには釣れるが、いまだ攻めあぐねている感は否めない。
深場や激流も気になる!
やはり鮎釣りは、狙ったポイントへしつこく通し、できるだけ大きいサイズを狙って獲る。これに尽きる。
今年から好んで通っているポイントは、小さい場所ながらもチャラ瀬からザラ瀬,ヘチ,深場,落ち込み,大石,など、変化に富んでおり、飽きずに楽しんでいる。
だが、そこは不肖ゆたりな。そんなもんで満足するわけがない。
未知なるポイントも追い求める探究心こそ、我が真骨頂。
一般の鮎ルアーでは攻めきれないような激流,深場にだって、鮎が潜んでいるのではないか?
場合によっては、尺アユサイズなんかも期待できるんでないの!
これまでの鮎ルアーによる激流攻略履歴
もちろん、そんな難度の高いポイントを、現在手持ちの鮎ルアーでも攻めてみた。
しかし、どれもまともにボトム付近へレンジキープができない。
まず試したのが、一般的な鮎ルアーとなるリップ付きタイプ。
ボトムまで到達しないのはもちろんのこと、リップが受ける水の抵抗が強すぎて、そもそものルアーコントロールができない。
フローティングはもちろんのこと、シンキングを使ってもボトムまで到達できない。
次に試したのが、シンキングバイブレーションのエスケードバイブ(Type2)。
エスケードバイブにはType1(11g)とType2(18g)があるが、Type2のほうが重量があるので、これを激流に使ってみた。
このType2のエスケードバイブは現在も愛用しているが、たしかに膝上くらいまでの水深の流れの強い場所では欠かせない。
ミノータイプと比べて確実にボトムを取れるので、最近ではエスケードバイブの使用頻度が多い。
ただ、一定以上の水深、しかも激流ともなると、水中に入っているラインが流れの抵抗でたわんでしまい、思ったように潜ってくれない。
さらにルアー姿勢が頭下がりになるため、ラインのたわみとチラシ針が接触し、リーダーへ引っかかるトラブルが頻発する。
かといってロッドを寝かせてライン角度を小さくしようとすると、今度はルアーが浮き上がってボトムコンタクトできない。
もちろん、リーダーにオモリをセットして試してもみたが、思ったような効果は得られず。
太いリーダーだと水の抵抗を受けるだろうから、リーダーも補足してみたが、これもさほど大きな効果は得られず。
さぁ、どうしたものか・・・
そこで擬鮎(DUO)
そこで、深場激流攻略として思いついたのが、DUOの擬鮎(ぎあゆ)。
同じDUOのアユルアーに、リップ付きの「流鮎」もある。
しかし、これはリールを使ったキャスティング専用。
【流鮎 参考記事】
一方の擬鮎は、親(おとり)を最初に獲ることを目的とした、つまりは延竿を使った一般的な友釣りスタイル専用としている。
なーんてメーカーから定義されてるが、別にどちらも両スタイルで使えるんだけどね。
まぁそれはさておき、今回の激流対策では、この友釣りスタイル専用の擬鮎を利用しようというわけ。
とにかくこの擬鮎、見た目からわかるように、リップがないのに、しかもボディはフローティング。
もちろん、これだけでは潜りもせずにプカプカ浮いているだけなので、これだけでは機能するはずもない。
そこでこの擬鮎は、リーダーにオモリをかますことで、水の中にルアーを馴染ませるスタイル。
つまり、オモリの量の調整さえすれば、どの水深,どの流れの速さでも制限なく使えるわけだ。
ということは、今回狙いとする深場激流攻略に試すべく、入手してみた。
基本スペック,外観
【基本スペック】
・サイズ:120mm
・重量:17.5g
・タイプ:フローティング
リップ付きの流鮎との比較からいってみよう。
上:擬鮎,下:流鮎
ボディサイズや形状は、まったく同じ。
ハリス止めの位置も、アブラビレ側なのも同じ。
外観の大きな違いは、リップの有無。
上:擬鮎,下:流鮎
そして、テール側のラバー製パーツ。
このラバーパーツは、取り外しが可能。
友釣り仕掛けを利用する際、逆さ針を打つのに必要らしいが、そうでなければ使わないので、必要ないといえば必要ない。
ただ、ここにチラシ針仕掛けを通してハリス止めにセッティングすれば、多少なりとも絡み防止になるんじゃないかな。
このように、形状はほぼ流鮎と同じだが、内部のウェイト配置は異なる。
引用:デュオHP
こちらがリップ付きの流鮎。
引用:デュオHP
そして、こちらが擬鮎。
擬鮎の方がやや前方寄りのウェイトバランスになっているようだね。
擬鮎の使い方
擬鮎はリップがないので、それだけではまったくアクションしない。
また、フローティングでもあるため、そのまま川筋に入れても潜ってくれさえしない。
そのため、先ほども述べたように、別にシンカーを装着する必要がある。
狙いの川筋に入れて、シンカーがボトムをコツコツコンタクトするよう、シンカーの量を調整する。
まずは一つシンカーをリーダーに設置してみてボトムにコンタクトできなければ、さらにシンカーを追加していく。
擬鮎の心配な点
そんな友釣り専用の鮎ルアー、擬鮎。
期待を込めて入手してみたが、もちろん心配な点も。
それは、「流れが強すぎるとバランスを崩してクルクル回ったり、上下逆になったりするんじゃないか?」ということ。
時折ヒラを打つ程度のバランスであれば良いのだが、さすがに激流ともなるとその程度じゃ済まないんじゃないか?
リップもなくフローティング、しかも平べったい構造。
激流下では少しでもバランスを崩してしまうと、手がつけられないほど暴れそう。
まぁ、そんなことはDUOも想定の範囲内で開発しただろうしね。
擬鮎を激流,深場で試してみた
さっそく擬鮎を、激流,深場ポイントで試してみた。
こんな感じのとこ。
小場所ではあるが、白泡が立つほど流れが急な場所。
いずれも、一般の鮎ルアーではなかなか攻めきれないようなポイント。
小場所ではあるが、こんなところこそ大きいやつが潜んでいそう。
さっそく、擬鮎で攻めてみましょう!
操作にはコツが必要
使い方でも述べた通り、 ボトムにシンカーがゴツゴツ当たるくらいまでシンカーの数を調整してみる。
浅い場所は少ないシンカー数で良いが、深い場所はそれなりのシンカー数が必要となるし、さらに流れの強弱によってもシンカー調整しなければならない。
実際にやってみるとよくわかるが、ボトムに当たるくらいのシンカー量にすると、油断するとすぐに根掛かりしてしまう。
かといってロッド角度を上げてしまうと、流れに負けてすぐに浮き上がってしまう。
一度浮き上がってしまうと、ロッド角度を下げてもなかなかボトムまで到達しないので、そんなときはテンションをかけつつラインを送り出してやるとよい。
このようにボトムへのレンジ調整がなかなかシビアなので、操作にはかなりコツがいる。
ルアーとはいえ、ロッドアクション等で云々という代物ではないね。
激流でもヒラを打つような動き
擬鮎そのもののアクションはというと・・・
こちらは予想に反して、激流下でもクルクル回ったりすることなく、適度にヒラを打つような泳ぎ。
比較的流れのゆるいところでもそれなりにヒラを打ってくれるので、動き自体は流れの速さ関係なく安定した動きをするね。
キャストは大きく振りかぶってフルキャストすることはないけど、ルアー本体とシンカーが離れているので、絡まないようにフワッと投げることだね。
ちょうど、ビッグベイトを投げるようなイメージでね。
リトリーブの釣りには不向き
ここまできたらもうお気づきだとは思うが、擬鮎はこれまで使用していた鮎ルアーと違って、リトリーブの釣りには向かない。
リップがない上にフローティングなもんでね。
ルアー単体で泳いでくれないので、そこはしかたないかな。
なので、どちらかといえばピンポイントを攻めるのには有効かなと。
やはり、そこは従来の鮎竿によるスタイルに合わせたルアーといえるだろう。
かといってこの擬鮎がルアータックルで扱えないかといえば、そうでもない。
ルアータックルで扱うなら、メバルロッドのようなスローテーパーより、チニングロッドのようなファーストテーパーのほうが操作しやすい。
川幅の狭いところであれば、ルアータックルで擬鮎を扱う意味はあるかな〜とは思うね。
そして、肝心の釣果は・・・
そして、肝心の釣果はというと・・・
白泡が立つような流れの速い瀬へ擬鮎をアクセスしてみると・・・
おっ・・・さっそく掛かったよ!サイズはそんなでもなさそうだけど。
抜きあげてみると・・・
ビッグサイズのヌマチチブと・・・
もひとつおまけに、ヌマチチブ・・・
その後、深場へも攻めてみたが、残念ながら狙いのグッドサイズ鮎どころか、チビ鮎すらヒットせず。
なかなか一発で、思うような結果は出ませんな・・・
まとめ
以上、擬鮎についての現時点でのご報告。
また釣果などが出たら、引き続きアップしていこうと思うが・・・
その後も積極的に使ってはいるが、なぜか釣果がヌマチチブのみという。
このままでは、ヌマチチブ専用ルアーとして定着してしまうぞい!
正直、水深のある場所や激流ポイントにドンピシャというほどではないが、他のルアーよりは使えるかな〜といったくらい。
ここまで来ると、「本格的な友釣りやったほうがいいんじゃね?」と思ったりもする。
たしかに、友釣り師から「友釣りはおとり鮎に魂を入れる」なんてシビれた言葉を聞いちゃうと、「イカすじゃん!」なんて思ったりもする。
ただ、ルアータックルを使った鮎ルアーフィッシングは、友釣りと比べて機動力は上回る。
たしかに長竿のほうが広範囲に攻めることは可能かもしれないが、逆にそれでは攻めきれないような小場所を攻めるには、取り回しの良いルアータックルが断然有利。
この擬鮎も長竿による友釣り専用に作られているかもしれないが、ピンポイントでの使用であれば、ルアータックルでも十分使える。
使用頻度は低くはなるが、他のルアーではアクセスできない激流や深場で、この擬鮎を投入していこうと思います!
コメント