いやぁ・・・鮎ルアー、完全にハマっちゃったね。
最近は真夏のサーフから完全に足が遠のき、合間のちょっとした時間に、涼しげに鮎ルアー、やっちゃってますよ。
こんな夏の暑い中じゃ汗だくでサーフで釣りなんてやってられないし、同じウェーダーを履いてやる釣りでも、川に立ちこんだ方が涼しげで気持ちいい。
なにより、漁協が管理してないような小さな河川でも、ルアーフィッシングを楽しめるってのがいい。
しかも、「そんなちいさい鮎をチマチマ釣ったって・・・」とタカを括っていたが、これが意外にも良型の鮎が釣れちゃうし。
アタリや引きも予想外に強く、これに良型が掛かれば、これほど面白いものはない。
もちろん、食べても美味しいしね。
そして、鮎ルアーをやり込んで分かったんだが、せいぜい投げても10メートルまでの釣りなので、多少の強風下でもそんなに影響なく楽しめる。
さすがに雨後の増水時は厳しいものの、波や風の影響を受けるサーフよりも、釣りができるコンディションは安定している。
3年前くらいに相模川から始め、今年から酒匂川でもやってみたものの、ゼーンゼン釣れず。
あまりの釣れなさ加減に「こんな釣り、釣りするたびにお金払ってやる意味あるの?」と、最近までは本気で思っていた。
しかし、漁業権の発生しない地元の小規模河川で釣れることがわかり、通い込んでコツを掴んでからは、2時間程度でもボウズなし。
しかも、単純な釣りかと思いきや、やりこんでいくと、これがなかなか奥が深い。
なので、まだまだこの鮎ルアーフィッシング、突き詰めていきますよ〜!
・・・
・・・
そんなことで、今回はDUOからリリースされた鮎ルアー、流鮎(ルアユ)110Fについて。
最初の頃はこの流鮎、単に見た目を鮎に似せてキレイに仕上げた、値段吊り上げボッタクリルアーと思い、入手するつもりはまったくなかった。
しかし、今回は少し思うところがあって入手。
実際に使ってみたところ、これがなかなか。
今まではパームスのエスケードがピカイチと思っていたが、この流鮎もエスケードとは違った特徴を持っており、今ではエスケードと並ぶほどのお気に入り。
前回の記事でも他社鮎ルアーのインプレッションをしてきたが、今回はそれらとの比較も含めた内容でお伝えしたい。
流鮎110Fの特徴
【流鮎110Fの基本スペック】
・タイプ:フローティング
・全長:110mm
・重量:15g
・フック:付属針/がまかつ社管付チラシ針
本物そっくりの外観
流鮎を見て真っ先に感じた印象は、見た目が本物そっくり。
これだけキレイだと、飾っておくだけでもよさそう。
人間からすれば本物そっくりに思えちゃうが、魚の目からはどう見えているのか?
本物そっくりのペイントが、直接釣果に結びつくかは甚だ疑問。
サイズ展開なし
だいたい他社の鮎ルアーは2種類のサイズ展開がなされているが、この流鮎は110mmサイズ1本のみ。
ボリュームも、他社鮎ルアーとくらべると、大きいほう。
いいんじゃないかな。おとりを使った友釣りだって、小さいおとりなんか使ってないし。
100mm以下はいらないでしょ・・・と、個人的には思っているのだが。
せっかくルアーを使って釣るんだから、でっかい鮎を釣りたいじゃない!
ダイワの鮎ルアーみたいな細っこくて小さいもんでチマチマ釣ったって、鮎ルアーの面白味が半減してしまうと思うんだが。
どうせサイズ展開するんだったら、尺鮎狙いの、もっと大きいサイズを出したほうがいいと思うくらいだけどね。
アブラビレの位置にハリス止め
この流鮎は、背中側のあぶらびれの位置にハリス止が備わっている。
他社のルアーははらびれ付近にハリス止が付いているが、より高い位置に設置することで、掛針仕掛による根掛かりを避けることができるという。
ボトムを引く鮎釣りは根掛かりが必須なので、それを少しでも防げる機構はありがたいよね。
特徴的なリップ
見た目にも、機能的にも、かなり特徴的な、流鮎のリップ。
まずは、この視認性を得るための色。
遠くにあっても、まずこのリップの黄色がなにより目視できる。
一説によると、鮎の視覚は黄色を強く認識するようで、これにより各個体の争いを回避しているとのことだが・・・
その理屈でいくと黄色じゃダメだと思うんだが、実際のところはどうなんだろうね。
そして、リップの素材も、特徴的。
ボディとの一体成形によるものではなく、リップには柔らかめな樹脂素材を使っており、指で曲げるとしなってしまうほど。
底石に当たっても衝撃を吸収して破損しにくく、ノック音が出にくい構造になっているようだ。
さらにこのリップ、ルアーがまっすぐ泳がない場合には、リップを曲げることで調整が可能。
まぁ、普段はこの機能、あまり使わないかな。普通に泳ぐんならね。
あまり極端に曲げすぎちゃうと、ルアーがまともに泳がず回転するんでね。
微妙に調整するくらいなら良いと思うが。
そしてもう一つ、ここが個人的にはもっとも重要だと思っているのが、リップ形状。
左がエスケード(パームス), 右が流鮎。
エスケードほどではないが、流鮎も面積は大きめ。
形状は、エスケードが下部が広いドロップ型であるのに対し、流鮎は中央が最も広くて下部へいくにつれて細くなる縦長形状。
おそらくこの特徴的な形状が、エスケードとの泳ぎの決定的な違いとなっているのだろう。
これによる実際の泳ぎは、また後ほど。
平たいボディ形状
他社の鮎ルアーの多くは断面が円筒形状,もしくはそれに近い形状となっているが、流鮎はサイドが平たいボディ形状となっている。
先ほど述べた特徴的なリップ形状と共に、泳ぎに影響しているものと思われる。
しつこいようだが、実際の泳ぎの解説は、また後ほど述べるとしよう。
ちょっと気になる・・・こんなところ
そして、ルアーとしてこの構造が機能しているのか不明だが、ちょっと気になるのがこんなところ↓
この、赤丸の部分。
お分かりだろうか?口の部分、穴が貫通している。
口に沿って彫ってあるんじゃなく、貫通した穴にしているのは、何か意味があるのかな?
泳ぎに直接影響はなさそうだし・・・流れのあるところだと泡が出るのかな?
どうなんでしょ?
わかる人、教えて!
流鮎110Fを試してみた
さぁ、流鮎を試してみましたよ。
その前に、付属の掛針仕掛について。
左は、最近使っているトリプルチラシトンボ。右は、流鮎付属の掛針仕掛。
写真を見ていただけると明らかなように、付属の針は太くて重く、根掛かりが多発する割には鮎の掛かりが悪いので、実際の釣りではカツイチのトリプルチラシトンボを使用。
鮎が食む姿そっくり!平打つ泳ぎ
流鮎を流れの中で泳がせてみる。
エスケードのようにリップがボトムにゴツゴツ当たるまではいかないものの、流鮎はしっかり潜ってくれる。
そして、ここで注目なのが、泳ぎの質。
シンキングペンシルのように比較的おとなしめな泳ぎではあるが、たまに鮎が苔を食むかの如く、流れが変化するときに大きくヒラを打つ。
引き抵抗も軽く、ロッド操作によって思った位置に泳がせやすい。
エスケードのブリブリ感とは対象的な動きではあるが、これはこれで使いやすい。
速い流れや深場の攻略は厳しい
さすがにリップ付きのフローティングミノーというだけあって、流れが速い瀬では泳ぎが破綻し、思うように泳いでくれない。
縦長リップによって、流れの緩い場所でたまにギラっとヒラ打つには良いが、さすがにガンガン流れる瀬では回転して水面に出てしまうことも。
流鮎の泳ぎが破綻するかどうかを目安に、流れのある場所で流鮎を使うかを吟味した方が良いかもしれない。
もう一つ、深場への攻略について。
流鮎はフローティングなので、ボトムに届かず潜りきれないような深場の使用も厳しい。
ただ、その場合はオモリを外付けするなりすれば対応は可能ではある。
流鮎110Fで・・・最大25センチ、良型鮎が連発!
さぁそんな流鮎だが、実際の釣果はどうなのか?
このヒラ打ち加減が効いたのか、確かによく釣れた。
これなんか、なんと25センチ。
2時間もしないでこの釣果。しかも天然鮎しかいない小規模河川でこれだから、もうたまらない。
鮎を挑発するのに、平打ちが効いているのだろうか?とにかくよく釣れた。
メインで使っているエスケードとこの流鮎、泳ぎの質の違いで使い分けるのもいいかもしれないね。
まとめ
以上、DUOの鮎ルアー、流鮎についてインプレしてみた。
鮎ルアーのインプレ記事ってあまり見かけないけど、使ってみると各社それぞれの特徴が明確にわかるので、これはこれで面白い。
この流鮎、見た目だけでなく、鮎ルアーとしての機能もかなり評価できるかなと。
ただ、パームスのエスケードよりも、使用する条件は限定されるけどね。
あとこれ、普通に落鮎パターンのスズキ釣りにも効果あるんでないかね?
飛距離がどうかは分からないが、エスケードと違ってアイもフロントとリアの両方あるので、トレブルフックさえ付ければ普通にイケちゃうかもしれない。
いろんな可能性を秘めた鮎ルアーの流鮎、これはかなりイケてると思うよ。
ちなみに、本ブログで鮎ネタを入れたときって、他のネタと比べてブログの閲覧数が極端に低い。
そもそも、鮎ルアーを邪道と思っている人が多いのだろうか?
せいぜい20センチ程度の魚にルアーを使うのがつまらないと思っている人が多いのだろうか?
そこらへんの真相は知る由もないが、実際にやってみると、ホントに面白い。
食べてもおいしいんだから、これはやらない手はないと思うんだけどね。
この不肖ゆたりな、ブログの閲覧数なんて気にせず、これからもガンガン鮎ルアーネタをぶっ込んでいきますよ〜!
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