【FFノット】どこでも誰でも簡単,高強度。PEラインとリーダーとの画期的結束方法

釣り雑感

突然だが、みなさんはPEラインとリーダーとの結束は、どのようなノットを組んでいるだろうか?

本アホアホブログを長く閲覧いただいている奇特なアングラーならご存知、この不肖ゆたりなは過去7年くらいはFFノットしかやってこなかった。

それでも過去にノットによるトラブルは一切なく、多くのメモリアルフィッシュを釣り上げることができた。

昨年の自粛期間中、釣りができないのでようやく一般的なFGノットを覚えて実践でも試していたが、最終的にはFFノットに落ち着き、現在に至る。

以前にもFFノットの説明記事を入れていたが、改めて見ると内容が不足しているところもあったので、改めてFFノットの詳細説明から結束時のポイントなどを解説したい。

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FFノットとは?

FGノットは言わずと知れた摩擦系ノットの一種であり、PEラインをリーダーの側面に食い込ませて摩擦抵抗を高めることで結束するという結束方法。

PEラインとリーダーとの結束方法として結びコブが最も小さく、結束強度が最も強いことで知られており、ほぼこの結束方法が主流となっている。

しかし、FGノットは結束強度を高めるには、各工程で伝わりにくいコツがあるため、初心者にとっては難しく、人によって強度差が出やすいのが難点とされてきた。

そこで、FGノットの強度の根源である編み込み工程をそのままに、誰でも簡単、しかも強度バラツキが出にくいよう改良されたのが、このFFノット

ちなみに、FFノットの”FF”は「フラットフィッシュ」の略で、MJリグの柏木さんが開発兼名付け親。

しかし、サーフのヒラメやマゴチ釣りにしか使えないワケではなく、さまざまな釣りで使える。

しかも単純に工程を省いているワケではなく、実は強風や寒さなどの悪条件下で結束しても強度バラツキが出にくいための工夫がなされている。


上の動画が、FFノットの詳しい解説動画。FFノット開発者の柏木さんからのyoutube動画を引用。

この解説動画を元に、以下、説明を加えていく。

FFノットの構造

FFノットの工程は、大きく分けて下記の3つに分かれる。

(1)編み込み
(2)止め
(3)締め込み

以下、順番に解説していこう。

編み込みまではFGノットと同じ

最初の工程であり、摩擦系ノットの強度の源である編み込み操作までは、FGノットと同じ。

動画では10回の編み込みをおこなっているが、自分は17回にしている。

編み込みが極端に少ないと、リーダーとの一定以上の摩擦を維持できず、強度を保持できない。

逆に編み込みが多すぎると、編み込み時のテンションの張りにムラが出やすく、これまた一定強度を保持しづらい。

編み込み回数についてはご自分の実績などでいちばんしっくりくる回数を決めていただければ良いと思う。

違いは、編み込んだ後〜止めの工程

FGノットとの最大の違いは、編み込んだ後の工程。

FGノットはPEライン側を使ったハーフヒッチを繰り返して止めていくが、FFノットはリーダー側で止めていく。

【止めの手順】
(手順1)編み込み後、PEラインの破線側のみをリーダーでくぐらせる
(手順2)PEラインの本線と端線を束ね、リーダーの端線で八の字で結ぶ

動画では(手順1)のところをハーフヒッチとしているが、実際のところはリーダーをくぐらせているだけなのがお分かりいただけると思う。



そして、(手順2)のリーダーの端線で八の字で結ぶ。

締め込む時は、端線→本線の順

止めが完了した後は、結束を強固にするための締め込み作業。

この工程に入る前に、結束部分を濡らしておくことを忘れずに。

【締め込み手順】
(手順1)リーダー本線とPEライン端線で引っ張る
(手順2)リーダー本線とPEライン本線で引っ張る

締め込みは、PEライン端線→本線の順におこなう。

本線どうしの締め込みで、編み込み部分のPEラインが飴色に変化すればOK。

ただ、これまでFFノットを7年以上実践した経験からすると、この締め込みはそんなに厳密にやらなくても、すっぽ抜けの心配はない。

少なくとも、FGノットで要求されるような、無理して手のひらにラインが食い込むほどキンキンに引っ張らなくてもOK。

締め込みについては、FGノットほどの厳密さは必要ないと言い切っても良いだろう。

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FFノットのメリット

FFノットとFGノットは同じ摩擦系ノットではあるが、編み込みから後の工程の違いによってFGノットでは得られない利点がある。

その大きな3つのメリットを挙げてみたい。

FGノットより高強度

FGノットは高強度を維持できる結び方ではあるが、やり方によっては結び目部分で切れてしまうことがある。

FGノットの強度のキモは、リーダー側部へのPEラインを食い込ませて大きな摩擦を出すこと。

しかし、FGノットで切れる原因となるのが、実はその後工程の仮止めから本締めまでのハーフヒッチ

この部分は結ぶ際の強さ加減が必要なのだが、そこがうまくいかないと、キャストを繰り返していくうちに結んだPEライン同士が擦れ、高切れを起こしやすい。

FFノットはPE側ではなくリーダーを八の字で止めることで、FGノットの高切れの原因でもあるPEラインでのハーフヒッチを入れないようになっている。

こうした構造上、FFノットはFGノットと同等、あるいはそれ以上の高い引張強度が得られる。

すっぽ抜けがない

FFノットはリーダーでエンドノットを組むため、FGノットのようなすっぽ抜けが起こりにくい

そのため、一度FFノットで組んでしまえば、すっぽ抜けの心配がなく、精神衛生上も安心して釣り集中できる。

しかも、FGノットのように仮止め後の締め込みを厳密におこなわなくても、キャストを繰り返していくうちに締まってくる。

そのため、締め込み時にラインが手に食い込んで痛い思いをすることもないし、締め込みのための道具なども一歳必要ない。

悪条件下でも結びやすい

FFノットは編み込み後の工程は、コシのあるリーダー側で操作する。

実はこれが、FFノットのキモ。

この操作が効いてくるのが、強風下や極寒期の釣り場でリーダーを組むとき

PEラインはコシがなくて軽いので、強風時にハーフヒッチがやりにくい。また、極寒期で指がかじかんで思うように動かないときも、PEでハーフヒッチが思うようにできない。

このような現場の悪条件下では、リーダー側の方が操作しやすく、しかも確実におこなえる。

FGノットを多用しているアングラーでも、現場で結び直すときは電車結びなどの簡単なノットで組んでいることが多い。

それならばFFノットで、いつでもどこでも変わらず、一貫して高強度で結べる方が不安がない。

FGノットは部屋の中などの落ち着いた環境であればFGノットをきちんと結べるが、現場で結ぶと思ったほどの強度が得られない。
そんな人にも、FFノットを試していただきたい。

FFノットの欠点

このように、FFノットはFGノットの欠点を補完した結束方法ではあるが、同時に欠点もある。

それは、これまでの説明でもお分かりいただけたと思うが、FGノットより結びコブが大きくなってしまう点。

リーダー側を八の字に結んで止めているので、結び目が大きくなってしまうのは仕方がない。

この部分は二律背反。FFノットの利点でもあり、FFノットの欠点でもあり得る。

結束部分をガイド内に入れないでキャストする方であれば、もちろんまったく問題ない。

確かにFFノットはFGノットより結び目は大きいが、実際にガイド内に入れてキャストしてみると、この程度の結び目であれば思ったほど大きな抵抗とならないことが分かると思う。

さすがに結び目をスプールにまで入れてしまうと厳しいが、ガイド内に入れる派の方は、まずはFFノットで違和感がないかを試してみてほしい。

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FFノットのまとめ

このFFノットで7年以上も釣りを続けているが、現場で短時間に結べる上、接続箇所で切れたことは一度もない。

以前は高価なノッターを使おうと思ったこともあったが、FFノットを覚えてしまったら、そんなものの必要性すら感じなくなる。

ちなみに、1年前の釣り自粛期間中に他のノットも覚えようと、FGノットにも取り組んでみた。

実際にやってみると、FGノットは締め込みが甘いとすっぽ抜けの心配があり、PEラインとリーダーとの相性で結束強度の違いが出ることもあるのが分かった。

そもそもが、普段の釣りでノット部分をガイド内に入れることがなく、これ以上FGノットを実践する必要性を感じないので、現在はFFノットに戻っている。
 
FGノットで安定した強度を出せない人が、FFノットを試してみるのも良い。

逆に、FFノットで摩擦系の基礎を理解してから、FGノットへステップアップするのでも良い。

いずれにしても、FFノットは簡単だからと甘く考えず、まずは試してほしい。

きっと満足いただけると思うよ!
 
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コメント

  1. esu3go より:

    こんにちは!
    ノットも色々とありますね、同じような結び方は以前からありましたから私もやっておりましたよ。今は船の上でも簡単に結べて1mのブリでも大丈夫のノットを組んでおります、大事なのは自分に合ったノットが良いと思います。

  2. ゆたりな より:

    esu3goさん、こん○○は!
    そうですね。自分がベストと思ったものならば、大物が釣れてもやり取りの途中で不安に感じることはないでしょうから。
    個々人のやり取りの仕方(ドラグ調整,ポンピング等)にも拠るでしょうからね!

  3. booska より:

    こん〇〇は。
    私は、ご存知の通り、PEとリーダーを柏木ノット
    リーダーとスナップを漁師結びで組んでいます。
    これでも十分の強度があり簡単だとおもってます。
    しかし、以前から柏木ノットは、チワワの部分とリーダーの結束部で
    2つの結び目が出来るのでちょっと気になっていました。
    FFノットなら結び目が1つになりますよね。
    オフシーズンに練習して来シーズン試してみます。
    また、私は、ダウンショットのリグを100均のカード入れや
    はがき入れにフックのサイズ等で分けて入れています。
    寒さが限界に近づいているのと師走で忙しいので、
    あと1回釣りに行けたら今シースン納竿ですかね。

  4. ゆたりな より:

    ブースカさん、こん〇〇は!
    FFノットですが、はっきり言ってオフシーズンに練習しなくても、1~2回やれば完全に覚えますよ。
    練習などほとんどしなくても、完璧に強度のある結びができるのが、このノットの最大の特長だと思っています。
    あと1回の釣行で、早速やってみてはいかが?

  5. booska より:

    こん〇〇は。
    FFノット習得しました!!
    動画が早すぎて正しいのかわかりませんが、
    とりあえずペンチで引っ張っても抜けません。
    次回の釣行で試してみますよ。

  6. ゆたりな より:

    ブースカさん、こん〇〇は!
    動画はもう少し分かりやすいのもあったと思います。FFノットで探してみてください。
    これができると、高価なノッター買わなくてよかった~と心底思います。
    またゆたゆたがタチの悪い風邪を引いてしまいました・・・
    ようやくフラットハイシーズンに入ろうという時なのに、今週末もやれそうにないかな・・・(^^;)

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