今回は、タックルハウスのローリングベイト。
言わずと知れた、タックルハウスのロングセラールアー。
過去にもローリングベイトを記事にしたが、見返してみるとまったく足りない内容であったので、改めて見直して記事をリライトしてみた。
独特な形状による、唯一無二のルアー
ローリングベイトは、初代モデルのRB77が2001年に登場。
その後、異なるサイズやウェイトのラインナップから、クロダイ用ボトムチューンモデルやスローシンキングモデル、さらにはローリングベイトの最大の特徴でもある背中のリップがないタイプ等、ローリングベイトシリーズとして多彩なラインナップとなっている。
この不肖ゆたりなの、ローリングベイトとの最初の出会い。
それは、タックルベリーのワゴンセール。
3種類のローリングベイト(88,77,77SSS)を半額で購入。いまだに根掛かりロストせずに、生き残っている。
その独特なシルエットゆえ、2021年現在でも「唯一無二の」存在であるのは変わりない。
第一印象は、「期待はずれ」
その一方で、自分がサーフフィッシングを始めた頃に購入してから、なかなか使い続けるまでには至っていない。
理由は、あまり泳いでいる感覚が得られないため。
そして、ジャンルとしてはバイブレーションなのか?シンペンにも近いのか?
この中途半端さも、この不肖ゆたりなの使用モチベーションを下げている要因の一つ。
そのため、最初の頃は完全に期待はずれなルアーとして、ほぼお蔵入り状態となっていた。
ローリングベイトの良さを見直したきっかけは、「パワースライト85の速巻き」から
しばらくのお蔵入り後、ローリングベイトを見直すきっかけとなったのは、パワースライト85を使ってから。
実はパワースライトもローリングベイト同様、バイブレーションの割には微波動なため、こちらもお蔵入りしていた。
しかし、とある朝マズメのシーバス狙い。
ほぼヤケクソ気味にパワースライトを速巻きしたところ、突然釣れたのが、52センチのヒラメ。
>> その後のヒラメ釣りに大きなヒントとなった朝練
その後もパワースライトの速巻きでヒラメやシーバスが釣れ、微波動であるパワースライトの効果を認識した。
そこで思ったのが、同じ微波動アクションのローリングベイトの存在。
ローリングベイトもパワースライト同様の効果が期待できるんじゃないか?
まだ充分な釣果は得られてないが、この経験がローリングベイトを改めて見直すきっかけとなったことは、まぎれもない事実。
ローリングベイトの特長
背中のリップ
ローリングベイトの最大の特徴は、この背中にあるリップ。
ラインアイの後ろに設置されたこのリップで水を受け、微細なローリングアクションを生み出す。
もう一つこのリップが持つ重要な役割。
それは、水平姿勢を保つこと。
多くのバイブレーションは頭下りの姿勢で泳ぎ、逆に多くのシンキングペンシルは尻下がりの姿勢で泳ぐ。
それに対し、ローリングベイトは背中のリップとラインアイによって、水平姿勢を維持しながら泳ぐ。
特にスローリトリーブでは水平姿勢を維持しつつ、微細なローリングアクションでフィッシュイーターを誘う。
速巻きするとわずかに頭下がりで、ローリングが強めとなる。
スローからファーストまで、この背中のリップのおかげでかなり自在に操れるのだ。
多彩なラインナップ
ローリングベイトは48mm(4.5g)から99mm(30g)まで、幅広いサイズ展開。
さらにライトウェイトバージョンからリップレス、近年ではメタルバージョンの「ローリングベイトメタル」まで揃っている。
>> 【ローリングベイトメタル(タックルハウス)】ヒラメや青物に意外とイケるかも!
さらにチューンド使用では、クロダイ用にリアのみにダブルフックを搭載したボトムチューン,テール部分に半固定式ブレードを搭載したブレードチューンなど、ここまでくると「なんでもあり」状態となっている。
ライトゲームから青物まで、おかっぱりゲームはほぼローリングベイトだけで対応できてしまう。
デイでも使え、ナイトでも使える。
これほどのターゲットの広さを誇るルアーは、ローリングベイト以外はなかなか見当たらないだろう。
飛距離
飛行姿勢も安定しており、安定した飛距離を出せるのも、ローリングベイトの特長。
キャスト時は腹部分を前に飛んでいくので、背中のリップがキャストの妨げになりにくい。
ただ、パワースライト(エクリプス)やバリッド(ラッキークラフト)ほどの安定感は無いかな〜と。
条件によっては、くるくる回ってしまうこともある。
まぁ、パワースライトとバリッドの安定性はバイブレーション中でほぼ完璧なので、それと比較するのは酷かもしれないけどね。
ローリングベイトの使い方
ローリングベイトは、スローでもファーストでも対応可能。
リトリーブスピードによって若干姿勢の傾きはあるが、ロッド操作なども駆使すれば、いろんな誘い方ができる。
スローリトリーブ
スローリトリーブでは、水平姿勢で手元に伝わらないほどの微細なローリングアクション。
シンキングペンシルのような扱いができるが、尻下がりで泳ぐシンキングペンシルに対し、ローリングベイトは水平姿勢を維持するので、使い分けも明確にできる。
最近になってようやく気づいたのだが、シンキングペンシルやシンキングミノーをボトム付近でリトリーブさせると、PEラインの浮力で上方向へ引っ張られることになるので、どうしてもスイム姿勢が上向きになってしまう。
その点、ローリングベイトはラインアイが背中にあるため、スイム姿勢が上向きになることはないし、さらに背中のリップがスイム姿勢を安定させるので、ボトム付近のリトリーブでも水平姿勢を保ちやすい。
もちろん、ボトムから早く巻けば浮き上がってしまうが、浮き上がらない程度にスローに巻いていれば、ボトム付近でもミノーやシンキングペンシルのような誘いが可能。
これが軽いウエイトで可能なのって、このローリングベイトしかないんじゃないかな。
ファーストリトリーブ
ファーストリトリーブでは、若干頭下がりで、わずかに手元に伝わるくらいのバイブレーション。
ファーストリトリーブでも水平姿勢を保ちたいのであれば、ロッドを立て気味にしてリトリーブすると良い。
速巻きでも引き抵抗が軽いので、サクサク巻いてサクサクキャストできるので、リズム良く釣りを展開できる。
デイゲームでのシーバスやヒラメには、中層速巻きでバイトを誘えるだろう。
ただし、表層を速巻きすると水面から出やすいので、リトリーブスピードは調整する必要はある。
ミディアムリトリーブ
水平姿勢を保つようロッドを立て気味にし、ロッドを持つ手元にブルブルが伝わるか伝わらないかの境目くらいのスピードでのミディアムリトリーブも有効。
先日釣れたタチウオは、まさにこのミディアムリトリーブで釣れた。
>> ローリングベイト88でタチウオ!波っ気が強い中でのご近所ナイトゲーム
動きの変化を生じやすいので、特にナイトシーバスや、ボトム付近のヒラメやマゴチにも効くのではと、現在実践中。
リフト&フォール
他のバイブレーションと同様、リフト&フォールも有効。
普段はただ巻きで攻めることが多いが、ローリングベイトは重量があるので、意外と波がガチャガチャした中でもリフト&フォールはやりやすいほう。
ダートアクション
ローリングベイトは、ダートアクションも可能。
ローリングベイトでダートを多用することは少ないが、意外にもテーリングが少ない。
ボトムからの跳ね上げでヒラメやマゴチも狙ってみたいが、根の多いご近所サーフではロストするのが怖いので実践できずにいる。
リアのみにダブルフックを装着して試すのも良いかもしれないね。
まとめ
バイブレーションとシンキングペンシルのどちらの用途でも使用できる。それがローリングベイト。
使用目的を明確にしないと使いづらいルアーかもしれないが、特性を理解すれば、攻めの引き出しを増やすことも可能。
すでに発売からすでに10年以上経過してもなお、現在も普通に売れているルアーなだけに、是非とも使いこなせるようになりたい。
一般的な使用マニュアルや偏見にとらわれることなく、自分なりの感性を活かして使ってみたい・・・そんなことを感じる「唯一無二の」ルアーである。
コメント
こんにちわ
私もローリングベイト手持ちに1つあります。
実は、エイをかけたくらいで(使用頻度 少)あまり
釣果は得てないです。
評判のいいルアーなので武器にしたいですよね~
kinchan.719さん、どーもです!
ローリングベイトはどのレンジにも攻めることができるため、使いこなせると効果絶大だと思うのですよね。
動きもリトリーブスピードに寄って変わるので、いろいろと使いこなしてみます!