【FFノット+ショートリーダーのススメ】湘南,西湘サーフはこれで必要十分!

今回のお題は、【FFノット+ショートリーダーのススメ】。

昨年の春の自粛期間中はFGノットとロングリーダーを試してみたのだが、結局のところはFFノットにショートリーダーに落ち着いた。
>>いまさらFGノット?釣り自粛中だからこそチャレンジしてみた(2020/4/29)

理由は単純。これで充分だから。

あえてFGノットにロングリーダーの組み合わせでやるメリットを、ご近所サーフでは感じることができなかった。

そこで今回は、ノットに必要な要素からFFノットの有効性を解説、ほとんどの釣りはFFノットにショートリーダーで充分である理由などを、自分なりに述べてみたいと思う。

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最高強度の高さは、さほど重要ではない

最近の釣り関連のブログなどを拝見すると、各ノットの破断強度の測定結果を示したものを見かけるようになった。ちょっと凝ったものであれば、複数組んでそれの平均値やバラツキを出しているものもある。

しかし、考えてみてほしい。

すべての条件が整った家でノットを組むのであれば良いが、現場で組む場合はどうだろう?常に最高の強度が出せるだろうか?


釣りの現場は、家の中とは違う。

強風,冬の低温による手のかじかみ,ナブラを見たことによる精神的な焦り,等によって、いつも完璧に組めるわけではない。

良い条件でないと高い強度のノットが組めないなんてものでは、意味がないのだ。

平均強度の高いノットであることが大事

いつ何時組んでも一定以上の強度が出せ、しかも強度バラツキが少ない。そんなノットを採用した方が現実的だと思う。

どんな条件でも、安定して平均強度の高いノットを組めるものこそ、必要だと思う。


昨今はFGノットを採用している人が大多数だが、どれだけの人が常に安定した強度でノットを組めるだろうか?

あと、FGノットには、すっぽ抜けの問題もある。

きちんと組めていればすっぽ抜けないし、すっぽ抜けが心配であればリーダー端部をライターで炙ってコブを作ればいい。

ただ・・・常にすっぽ抜けの不安を抱えながら釣りをするのもね・・・FGノットを組む自信がある人ならいいんだけど。

そう考えれば、特別なノウハウ等がほとんど必要なく、平均的に一定以上の強度を保持し、すっぽ抜けの不安がないノットが必要なんじゃないかなと。そう思うのよね。

どんな時でも手返し良く、早く結べることが大事

手早く結べるということは、単純に結び方が覚えやすいとか、手順が簡略化されているとか、そういったことではない。

「手返しよく結ぶための工夫」がなされていることが必要。

もちろん、手順の簡略化も手返し良く、早く結ぶためには必要な要素だが、それで強度が落ちるのであれば意味がない。

簡易的に結ぶことができるよう工夫された市販のノッターを使うのも良いだろうが、そのためにコストアップするのもいただけない。

どんな状況下でも手返し良く、早く、簡単に結べ、常に一定以上の強度を保てる。

特定の要素が突出しているのではなく、すべての要素が高いレベルのノット。それが現場では必要なんじゃないかな。



だからこその『FFノット』

そんなすべての要素を高いレベルで満たしたのが、『FFノット』。

以前から本ブログでも紹介し、この結束方法を知って以来、現場では必ずこのFFノットを実践している。

あえてFGノットを試みた時期もあったが、どうしても組むのに時間がかかるし、完璧に締め上げないとすっぽ抜けが生じる。

そもそも、ホームであるご近所サーフは確かに根が点在しているが、ロングリーダーが必要なほどのものではないので、別にFGノットでなくてもよいかな〜と。

今では下糸とPEラインを結ぶ時くらいしかFGノットをしない。根がガチガチの磯場で釣りするのであればFGノット+ロングリーダーで組むのだが、今のところ、そんなシチュエーションで釣りすることないしね。

FFノットなら、FGノットほどの厳密さは必要なく、それでいて平均強度が高いので、覚えてしまえば誰でも満足できると思う。

FGノットとFFノットの違い

FGノットもFFノットも、基本は摩擦系ノット。最初にリーダーへPEラインを編み込んでいくまでは作業は同じ。

FGノットとFFノットとの違いは、編み込んだあと。

この編み込んだ後の操作の違いにより、作業性や強度が大きく変わってくる。

仮止めからエンドノットをPEラインで操作するか、リーダーラインで操作するか

FFノットの最大のポイントは、FGノットと同様に編み込んだ後、仮止めからエンドノットをリーダーラインで操作すること。この点が先ほど言った「手返し良く結ぶための工夫」になるわけだ。

一方のFGノットでは、仮止めからエンドノットはPEラインでハーフヒッチを繰り返しおこなう。

要するに、仮止めからエンドノットをPEラインで操作するか、リーダーラインで操作するか。FGノットとFFノットの違いはそこにある。

PEラインは腰がないので、風に煽られやすい。

PEラインで仮止めからエンドノットまで組むFGノットは、家の中などの落ち着いた場所で組むには良いのだが、釣り場で組むのに向いているとは言い難い。


風の強い時などは軽いPEラインがピロピロなびくので、ハーフヒッチが非常にやりにくい。


また、寒さの厳しい時などは手がかじかんで指が思うように動かないので、腰のないPEラインを扱うのが非常に困難。

仮止めやエンドノットがしにくいということは、それ自体が甘くなって強度に影響が出やすい。


さらにナブラが出た時などは焦ってしまうので、どうしても結びが甘くなりやすい。

空調がきいて気持ちが落ち着いた状態でFGノットを組むなら高い強度が得られるが、現場で組むとそうはいかない所以である。

だから、釣り場へ行く前の準備段階ではFGノットで組んでいるものの、不用意に切れた時、現場で組む際には8の字ノットや電車結びで対応しているというエキスパートアングラーも少なくはない。

これがFFノットだと、仮止めから本止めの操作をハリの強いリーダーラインで操作するので、FGノットよりは作業性が大幅に改善される。

いつでもどこでも、FFノットは強くて早い

風の強い時や寒さが厳しい時でも非常に操作がしやすいので、平均した強度を出しやすい。しかも、高いレベルで。

先日のオヌマンchでは、現場で簡単に結べる8の字グルグルノットの解説動画が配信されていたが、それよりもはるかにFFノットの方が早くて強い。

そしてFFノットは、FGノットのようにハーフヒッチを何回も入れる必要がないため、とっさにナブラが出た時にでもすぐに対応しやすい。

FFノットは、結び目の強さも相当なもの。

ガッツリと根掛かりした時、引っ張ってもなかなか切れずに困ってしまうほど。

PE1.0号(19lbs.)+フロロ4号(16lbs.)、PE1.5号(25lbs.)+フロロ5号(20lbs.)の組み合わせで根掛かりし、リーダーを引っ張った時、たいてい切れるのはリーダーのチモト部分。FFノットの結束部分で切れることはまず無い。

結び目をガイドに入れないのなら、FFノット一択

ここら辺の湘南,西湘サーフで釣りをするなら、ロングリーダーを組む必要性は、ハッキリ言って無い。

根が多めなご近所サーフであっても、根ズレするのはチモト付近なので、ロングリーダーを組む必要性はまったくない。

大きな根ズレがほとんど起こらないところでロングリーダーを組んだところで、根ズレのリスクよりもノット部分をガイド内に入れたことによるライントラブルが起こるリスクの方が、はるかに高いと思うのだがね。

リーダーの長さなんて、せいぜい矢引き〜1ヒロあれば充分。これくらいならガイドにノットを入れるまではいかないよね。

また、キャスト時に指を引っ掛ける部分が擦れやすい理由でロングリーダーを採用している人もいるようだが、そこまで気にするのなら、釣行のたびにPEラインの先端をカットしてリーダーを組み直せば良いだけのこと。それか、太めのPEラインやスレに強いPEラインを選択すれば良い。

ブリなどの大型魚が掛かった時に反転して魚体にラインが擦れる理由でロングリーダーを採用している人もいるようだが、ブリクラスだって最大1メートルくらいなんだから、リーダーを1ヒロくらい取っておけば充分でしょ。リーダー1ヒロくらいならノットをガイド内に入れず、ペンデュラムキャストで対応できるし。

不肖ゆたりなが愛用しているアーマードF+プロなら、通常のPEラインよりははるかにスレに強く、毛羽立ちも出にくい。

しかも毛羽立った時も目視で明確に出るので、カットするタイミングが分かりやすく、ライン管理がしやすい。これこそ、ショートリーダー派には最適なPEラインと言えるでしょ。

そもそも、とてつもない荒根でもないかぎり、ノット部をガイド内に入れるほどのロングリーダーにする必要性ってかなり限られると思うけどね。

ということは、FGノットよりも多少結び目は大きくなるが、FFノットで決まりでしょ!



まとめ

以上、FFノット+ショートリーダーの有効性をつらつらと書いてみた。

FGノットを覚えたが、どうも不安が拭えないという方は、まずはFFノットからやってみることをオススメしたい。

もちろん、FGノットを全否定しているわけではない。

初心者の方はFFノットを覚えた上で、ロングリーダーが必要な釣りをする時になったら、そこでFGノットを覚えるのでも遅くはないと思う。

最初からFGノットを完璧になるまで練習するのもアリだが、不安が拭えないまま釣りをするのもストレスだろうから、FFノットをまずやってみてほしい。

どちらも同じ摩擦系ノットであるし、編み込む工程まではまったく同じなわけだから、FFノットで自信をつけてからFGノットへステップアップという手だってある。

あなたの釣りでロングリーダーにする必要がないならば、妙な思い込みは捨てて、まずはこのFFノットを試してほしい。

少なくとも湘南,西湘サーフなら、これで充分戦えるはず。

間違いなく釣りへの自信につながると思うよ。

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コメント

  1. ちゃー より:

    ご無沙汰しております。
    私も以前はFGノットを普段使いしていましたが、FFノットを知ってからはもうFGノットに戻れない(笑)
    FGノットの時は、根掛かり時に、結束部分で切れたりスナップとの結束部分で切れたりしていましたが、FFノットにしてからは、スナップとの結束部分で切れています。
    これは、結構結束強度が不安定になりにくいのかな?と思っています。
    ちなみに、ネッサBB1008MMH・18ストラディックSW 4000XG・ボーンラッシュ1号・リーダーはフロロ20lbを矢引き程度で問題なくご近所サーフで使えていますよ。
    今年に入ってからSLSを始めていますが、ランウェイSLS S94 ロングシューター・19ストラディックC3000XG・ボーンラッシュ0.5号・ブラックストリーム2.25号を1ヒロでFFノットで全く問題ありません!
    風が吹いていても安定して組めるのは安心感が違いますね。
    以前は、FG組み直している時にナブラとか…イライラMAXでしたが。
    あとは釣果だけかな(笑)
    アーマードF+Proは以前から0.2号をライトゲームで使っていますが、ソーダ掛かっても安心してやり取りできるので信頼しています。

    長文失礼しました。

    • ゆたりな より:

      ちゃーさん、早速コメントありがとうございます!

      FGノットは勘所を熟知してきっちり組める人であれば問題ないのですが、その勘所を理解しない人が見様見真似でやったところで、安定した強度を得るのは難しいんですよね。

      以前の記事でも述べましたが、FGノットのPEライン側でハーフヒッチを繰り返すところ、ここが結束強度を不安定にしている大きな要因であることに気付いていない人がほとんどでしょう。そこんところを、もう少し視点を変えて、今後解説してみようかなと思っています。

      FFノットのキモは、リーダー側でエンドノットを組むところ。結び目はその分大きくなりますが、安定した結束強度を得るポイントがここなんですよね。単に簡単に組めるということがキモではないんですよね〜。

      「あとは釣果だけ〜」とのことですが、基本がきっちりしてれば、釣果は後からいくらでもついてきますよ。

      あとは継続あるのみ。ガンガン釣っちゃってください!