【西湘サーフで釣れない中高生へ:2】マゴチにおける2つの偏見と釣れるための4箇条

以前にアップした「【西湘サーフで釣れない中高生へ】ヒラメ釣りの6箇条と厳選ルアー2つを伝授」という記事。

本来の対象である中高生が閲覧しているかは定かではないが、今でも意外と閲覧数が多いこの記事。

そこで今回、「西湘サーフで釣れない中高生へ」の第二弾を発動。
前回のヒラメに続いて、今回はマゴチでいってみようかなと。

基本的な西湘サーフでの心構えは前回のヒラメ編とほぼ同じなので、重なる部分は割愛。

前回のヒラメを比較対象に、マゴチ特有の攻め方を解説していく。

前回のヒラメ編と同様、一般的に言われていることと多少違うかもしれないが、一般論や有名アングラーに臆することなく、自分なりの西湘サーフでの経験をベースに話をしていきたい

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マゴチ釣りにおける2つの偏見

「マゴチは夏に釣れる」という偏見

一般には「照りゴチ」と言われ、マゴチは夏が最盛期とのイメージを持たれている方も多い。

晩秋から初冬に向かっている今、「もうマゴチのシーズンは終わった・・・」と思われる方も多いだろう。

しかし・・・安心してほしい。他の地域やオフショアからの釣りのことまでは知らないが、少なくとも西湘サーフでは1年中マゴチを狙える。

というか、マゴチはむしろ冬の方が釣れやすいとすら思っている。

本アホアホブログで冬のマゴチ釣果を載せると「冬にマゴチなんて珍しいですね」なーんてコメントをよくいただいたりするが、近年の西湘サーフではマゴチよりもハタの方がよく釣れたりする。

つまり、夏のマゴチは「釣れないことはない」程度にしか思っていない。

「マゴチはヒラメより簡単に釣れる」という偏見

そして、サーフアングラーの多くの人が思っている「マゴチはヒラメの外道」という認識。

サーフの釣りでマゴチが釣れると、「残念・・・」的な雰囲気を出す有名アングラー。

一般アングラーも、そんな有名アングラーばりにマゴチを外道扱いする始末。

そんな人たちは、ヒラメの方がマゴチよりも上位だと思っているのだろうか?

ヒラメの方がマゴチよりも簡単に釣れると思っているのだろうか?

その方達の真意のほどはよく分からんが、この不肖ゆたりな、個人的な考えはまったくの逆。

ヒラメが釣れるのは確かに嬉しいが、マゴチが釣れても同じように嬉しい。オレ的には、ヒラメとマゴチに優劣の差はない。

むしろ釣りとしては、マゴチの方がヒラメより釣るのが難しいとさえ思っている。

ヒラメはボトムからダッシュで水面近くまでバイトするため、厳密にレンジを気にせずとも、いい加減に引いていれば意外と簡単に釣れてしまう。

活性とタイミングさえ合えば、ヒラメを釣るのはイージー。

一方のマゴチ。こちらはヒラメほど簡単にはいかない。

マゴチはヒラメのようにボトムから大きく離れることはないので、ボトムを丹念に攻めないと釣れない。

だから、マゴチばかり釣れる人というのは、ていねいにボトムを探れてるという証拠。

そのため、フラットフィッシュの釣りを始めたばかりの中高生であれば、まずはヒラメから始めた方が結果が出やすい。

そして、何枚かヒラメを釣って慣れてきたら、ボトムを丹念に探るマゴチ狙いへシフトすると良いだろう。

西湘サーフでマゴチを釣る4箇条

ヒラメよりボトムを意識する

マゴチを釣るためには、ボトム付近をトレースできるよう、ルアーをコントロールすること。

しかし、だからといってクロダイのようにボトムから離さずにズル引きでも釣れなくはないが、それだとアピールが弱い。

フィールドやコンディションによって多少の差はあるが、リグを横にトレースするなら、ボトムから1メートルくらいのイメージでルアーを通せば間違いないだろう。

広範囲に探るなら派手に跳ね上げる

ボトムから1メートルくらいの間を通すべきという話をしたが、上下に跳ね上げるように攻めるなら、多少ボトムから離しても大丈夫。

直線的な動きでも釣れないことはないが、マゴチ釣りにはリアクションに近いメリハリの効いた上下のアピールが効果的。

遠くからも目立つので、集魚効果も高い。

「マヅメどき」にこだわらない

多くの魚は、マヅメどきが絶好のタイミング。

もちろんマヅメどきが釣れやすいのだが、ヒラメ同様、マゴチも真昼間に意外と釣れちゃう。

だから、釣りに行けるなら、たとえマヅメどきを過ぎていようと、時間の空いた1時間だけでもやる価値は十分。それは、ヒラメでも変わりはない。

だから、学校から帰ってきて、少しでも時間があれば竿を出してみよう。

釣れるときはけっこう短時間に釣れちゃうもんだよ。

「照りゴチ」という偏見は捨てる

先ほども述べたが、少なくとも西湘サーフでは「照りゴチ」という偏見は捨て、一年中狙えるターゲットとして捉えるべき

季節を問わず、とにかくコンディションが良ければ竿を出す。

西湘サーフでは年末年始も良型のマゴチの実績は高い。

中高生にとって一番の狙いどきは、冬休みや春休みなどの長期の休み。

マヅメどきでも真昼間でも大人アングラーが少ないので、このチャンスを逃さないようにしよう。

ルアーカラーに対する考え方

ヒラメやマゴチの釣りに限らず、ルアーフィッシングではよく議論になるのが、ルアーカラーの効果。

もちろん、カラーによる効果を完全否定するわけではないが、優先順位は極めて低い。

釣れないうちはあれこれ余計なことを考えず、まずはやるべきことに集中すべきということ。

サーフのマゴチ釣りでやるべきこと、それはボトム近くを丹念に,手返しよく攻める。これが第一優先。

マゴチだけに限らず、基本に忠実におこなうのが、最初の一匹をキャッチする最短距離。

カラー理論についての個人的な見解は、こちらの記事に詳しく書いているので、ご参照あれ。

マゴチが釣れ出したら、自分なりに試行錯誤しながら独自のカラー理論を構築すると、釣りがもっと楽しくなるよ。

西湘サーフのマゴチ釣りに有効なルアー2選

西湘サーフでマゴチ釣りに有効なルアーの条件・・・それは、ボトムから1メートルまでを効率よく探れることと、根掛かりが少ない構造であること。

ボトムを探る釣りなので、根掛かり多発でロスト続きは、お小遣い的にもキツイ。

なので、マゴチ釣りに最適なルアーは、安価なメタルジグワームリグ。この2つだけあれば充分。

一般にはヘビーシンキングミノーやバイブレーションという選択肢もあるが、ボトムまで沈むのが遅くて手返しが悪いし、なにより根掛かりロストしたときのダメージが大きい。

どうしてもこれらでマゴチを釣りたいなら、メタルジグとワームリグでボトム付近を攻めるのに慣れてきたらでも遅くはない。

ワームリグ

サーフで使用するワームリグで最適なのは、MJリグとパワーシャッド4インチ

飛距離とアピール,操作性を兼ね備えた、この組み合わせがベスト。
根掛かりもしづらいので、結果的には経済的。

【MJリグの詳細記事】

【他のワームリグv.s.MJリグ記事】

ワームについては、「スレたらおとなしめのピンテール系」とか、「活性の高い時はグラブ系」など、まことしやかに言われているが、そんなこと気にしなくてもいい。

魚影の濃いところであれば泳ぎの違うワームを駆使するのも良いだろうが、ただでさえ魚影の薄い西湘サーフ。

そんな細々としたワーム交換したところで、なんの意味もない。

男は黙って、パワーシャッド一本で通してみよう。

そして、西湘サーフでのマゴチ釣りのポイントは、ヒラメ同様、「広範囲にルアーの存在をアピール」すること。

MJリグで使用するシンカーは標準で6号(約22.5g)。手返しの良さと飛距離を両立させるなら、このサイズが最適。

フックシステムはシングルフックのみ。確実なフッキングとバラシ防止,ワームの動きを最大限活かすには、これがベスト。

「マッチ・ザ・ベイト」なんかも、マゴチ釣りでは気にする必要ない。ワームサイズは飛距離とアピールを両立したものさえおさえておけば良い。

攻め方は、ボトムからスローに巻くもよし。

メリハリをつけるよう、3回巻いてからボトムまで落とすの繰り返しもよし。

とにかく、ボトムから大きく離すことなくアピールしてみよう。

メタルジグ

メタルジグは、基本的にショアスロー用のものを選んでおけば、まず間違いない。

最近出ているショアスロー用メタルジグはどれも飛距離とフックセッティングは同じだから、気に入ったものを選んでもらえればなんでも良い。

重さは30gを基準として、風が強かったり潮の流れが速くて底取りしにくい時は40gを用意するくらいで良い。

とはいえ、西湘サーフ程度の水深なら、30gあれば充分。自分も40gのメタルジグはほとんど持つことないね。

先ほどもショアスロー用メタルジグならなんでも良いと言ったが、そんな中でも最もコスパが高くてオススメなのが、メジャークラフトのジグパラスロー

価格も安いし、フックセッティングも充分だし、飛距離も充分。

攻め方は簡単。

ワンピッチジャークでも良し。3回巻き上げてからボトムまで落とすのも良し。

フックはデフォルトのままでOKだが、根掛かり帯を攻めるならフロントのアシストフックを外し、リアのフックは針先上向きで。

根がきつい場所なら、着底スレスレでリフトするのも良い。

とにかく、ボトムから大きく離さなければ、どんな攻め方でも大丈夫。

ワームリグとは違い、リフトで速い動き、フォールはスローでメリハリをつけるのが、アピールのポイント。

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まとめ

以上、中高生でも西湘サーフでマゴチを釣るための方法について語ってみた。

つまり、ボトム付近を手返しを良く、ボトムにいるマゴチに多くルアーを見せるようにすること。

だからあまり重いルアーばかりだと手返し悪くて疲れるから、メタルジグもワームリグも30g程度までが最適なわけ。

30g程度のルアーなら思いっきり飛距離を出せるから、勉強や部活でのストレスをサーフで解消するつもりで臨むのも良いだろう。

どっかのヒラメやマゴチがバカスカ釣れる有名サーフとは違い、西湘サーフは獲物をゲットすることすら難しい。

いや、難しいというより、西湘サーフは単に魚影がうっすうすなだけであって、コンディションやタイミングさえ合えば誰でもチャンスはある。

最近の西湘サーフは、ヴァカな大人たちのマナーの悪さで駐車禁止場所が多くなっており、そのおかげで釣り人もだいぶ少なくなった。

だから逆に、移動手段が自転車や徒歩の中高生にこそチャンス!

大人たちが自分で自分の首を絞めている間、中高生たちでマナーを守ってバンバンマゴチを釣ってしまおう!

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コメント

  1. サーフ大好き より:

    初コメ失礼します。
    今年からサーフでの釣りを始めなかなかマゴチが釣れず、この記事に辿り着きました。

    マゴチ狙いなら圧倒的にボトム意識とのことで、それを意識して釣りをしてみたいと思います。一点ご質問ですがヒラメに関しては釣り方と言うより季節の方が大事なのでしょうか?

    私が行ってる三重サーフではヒラメは5月まで釣れててそれ以降はさっぱりダメ。マゴチは7月頭までは釣れてましたが、それ以降は水温の上昇がキツすぎてさっぱりダメって状況です。

    • ゆたりな より:

      サーフ大好きさん、コメントありがとうございます。
      ご質問の件。
      他の地域は分かりませんが、私がホームとしている西湘サーフでのお話をしたいと思います。

      ヒラメの場合、夏場は釣れてもソゲクラス。それ以外の季節は大差なく釣れます。
      確かに、春や秋の方が多少は釣れやすいとの実感はありますが、冬でも普通にそれなりのサイズが釣れるので、あまり季節を気にしたことはありません。

      一方のマゴチ。マゴチはヒラメよりも季節性は無く、一年中釣れる印象はあります。
      一般に「照りゴチ」とか言われますが、真冬でも普通に大型が釣れたりします。

      このように、どちらも季節による釣り方の変化はなく、一年を通して同じ釣り方、ワンパターンな攻め方で通しています。
      マゴチはボトム付近、ヒラメはそれよりも上の層を速引き、といったイメージ。
      なので、私の場合は季節か釣り方かでは、釣り方の方が大事だと考えています。
      最近は猛暑で鮎ルアーばかりですが、久々にサーフに戻ってもこの考えは変わることはありません。

      以上、サーフ大好きさんの意図に即した回答となっていれば良いのですが、もし違うようでしたら、遠慮なくご質問ください。
      ちなみに、ここ西湘サーフでは、近年はマゴチやヒラメ以上に、ハタ類の釣果が多くなっています。

      今後とも、アホアホブログをよろしくお願いします!

  2. 匿名 より:

    返信ありがとうございます

    季節よりも釣り方なんですね
    しかもヒラメは早引きなんですね!
    ヒラメもスローに引くものと思ってました。

    三重サーフは伊勢湾なのでそこまで流れもなく比較的緩やかですが、アドバイス通り一年間通って季節や時間など調査したいと思います!