【ラファレアJT118F】サーフでもしっかり使える、ジョイントミノー登場

タックル

ジョイントルアー。

ジョイント系といえば、ビッグベイト。

ビッグベイトといえば、ジョイント系。

そもそも、なんでビッグベイトにジョイント系が多いのかね?ジョイクロからの流れだとは思うが。

たしかに、ジョイクロ特有のあの動き、ジョイントでないと出せないのだろうけど。

ビッグベイトそのものにはまったく興味は湧かないが、ジョイントルアーは少し興味ある。

しかし、この不肖ゆたりながジョイントルアーを頻繁に使うことは、ほぼない。

いくつか試してはみたが、すべて挫折?した。

ジョイントは、とにかく飛ばない。飛ばなすぎる。

サーフフィッシング上がり、飛距離至上主義である不肖ゆたりなにとって、飛距離を出せないルアーには魅力を感じない。

だからこれまで、飛距離を出せないジョイントルアーを使わなかったわけで。

その飛距離を出せないジョイントルアーが、飛距離を出せるとなれば、この不肖ゆたりなの関心は一気に高まる。

過去に、サーフでジョイント系ルアーをいろいろ試しはした。

【参考記事】

多少デカくて重量があれば多少なりとも飛ばせるかと思い、imaのスケアクロウを試したこともあるが、コレはもう論外。

次に試したのが、パームスのエフリードジョインテッド

サーフに特化し、飛距離を出せるための構造を謳っていたが、これなんかもう「飛ぶ飛ぶ詐欺」。

「ジョイント部のV形状を鋭角にし、極度の曲がりを抑えることで、飛距離を稼げる飛行姿勢」にしたようだが、じっさいに使ってみると、ほとんど実感がない。

エフリードジョインテッドの後継である「ジャバミリップレス」なるものも飛距離が出せると謳ってはいるが、もうパームスの「飛ぶ飛ぶ詐欺」は信用しない。

そしてシマノからは、飛距離を出せるサーフ用ジョイントルアーとして登場の、アーマジョイント

これこそ、もう論外。

サーフルアー開発のネタ切れで、まさに無理くりビッグベイトをサーフに持ち出した感アリアリ。

そもそも、サーフであんなデカくて重い、高価すぎるルアーなんて、買う気すらならない。

飛距離を出せるギミックを搭載しているようだが、サーフで使うにはちょっと重すぎだよねー。

そんな過去にジョイントルアーに裏切られ続けたものの、唯一ご近所サーフの釣りで常備しているものもある。

それは、ラッキークラフトのソルティビーツ85

【参考記事】

ミノーではなくバイブレーションの類にはなるが、これならまぁまぁサーフでも使える。

ソルティビーツはジョイントルアーといっても、テール側のボディパーツが小さいから、他のジョイントルアーと比べて飛距離の影響は受けにくい。

しかし、「まあまあ使える」とはいったものの、バイブレーションで飛距離の出せるパワースライト85などと比べると飛距離はやはり落ちるし、風にも弱い。

いずれにしても、キャスト中に安定姿勢を維持できないのは、ジョイント構造ゆえの決定的な弱点。

さすがにサーフでジョイントルアーの選択肢は、諦めざるを得ないのか・・・(*´Д`)

飛ぶためのギミックを搭載した、ジョイントルアーの登場

そんなことで、諦めかけていた、そのとき。

非常に興味深いジョイントルアーを見つけた。

それがコレ↓

トレフルクリエーションの、ラファレアJT118F

とにかく、飛距離を出すためのギミックが備わっているとのこと。そのシステムが非常に興味深い。

これはエフリードジョインテッドのような、ちょっとやそっとのギミックじゃないぞ!

これは期待に応えてくれそう。

【ラファレアJT118F】特徴/h2> 基本スペック

まずは、ラファレアJT118Fの基本スペックから。

【ラファレアJT118F】
ボディサイズ: 118mm
ウェイト: 21g
フックサイズ: #5
システム: ダブル重心移動,ジョイントロック

ラファレアシリーズには、79mm, 93mm, 118mmの3種類存在するが、今回の118mmのみがフローティング。

79mm(79S)

93mm(93S)

サーフで使用するなら、もう少し大きいサイズも欲しいところだが、それは今後に期待しましょう。

とはいえ、この118Fの使用感が良くなければ、その先もないんですがね。

ダブル重心移動システム搭載

このラファレアには、ジョイントルアーには珍しい重心移動システムが備わっている。

しかも、1つのボディに2つも。システムそのものもそれぞれ違う。

一つは後述のジョイントロックシステム。そしてもう一つは、従来あるようなウェイトボールによる重心移動。

前者は前ボディ(キャスト時は前後ボディ間へ移動)に、後者は後ボディに内蔵。

前者はプラスの機能を持たせた重心移動。後者は単純な重心移動。

ジョイントロックシステム

まずはこのラファレアの最大の肝である、ジョイントロックシステム

ジョイントロックシステムで使用するウェイトは、平面型の板状のもの。

通常姿勢では前ボディ後方に入っているが、ロッドを振りかぶりルアーをラインアイから垂らして垂直になる際、板状シンカーが前部と後部のボディ間へスルッと移動

ちょっと中が見えにくいが・・・

接続部分にシンカーが挟まることで、ジョイント部を固定。

ジョイント部が固定されることで、キャスト中のブレを抑え、飛距離に寄与するしくみとなっている。

シマノのジョイントルアーであるアーマジョイントシリーズとはギミックが異なっているが、こちらのほうが比較的単純な構造なので、コストも安くできるだろうね。

ただ、実際にウェイトをロック状態まで移動させてみると、完全にロックされるわけでもない。

ロックされていない状態とされている状態とでジョイントの可動域を比較しても、見た目からはわずかに感じるほど。

この程度のロックで充分なのか?

それか、ジョイントの固定よりも、ウェイト重心を後方へ移動することでの飛距離効果の方が大きいのかもしれないね。

ボール型ウエイトによる重心移動

もう一つの重心移動。こちらは、後方ボディ内に搭載しており、単純なボール型の重心移動タイプ。


泳ぐときは、この位置。


キャスト時は、この位置。

こちらは単純なので、分かりやすい。

2つの固定ウェイトの位置

重心移動以外に存在する、固定のウェイト。


一つは、この位置。

これはまぁ理解できる。

そしてもう一つ固定ウェイト。その位置がこちら・・・

背中部分。

「背中にウェイトって・・・」と思ったが、よくよく思い出してみると、近いものがあった。

それが、コレ・・・

タックルハウスのTKW140

TKW140は背中側に2つのR-unitが搭載されており、スイム時は適度にバランスを崩せるよう設計されている。

ラファレアの背中側にあるウェイトも、固定ではあるが、上下端部にウェイトを乗せることでスイムバランスを崩しやすくする設計意図があるのかもしれないね。

リップ

ラファレアのリップサイズは、大きめ。

ディープダイバーまではいかないが、それなりに大きい。

遊泳時のウェイトが前寄りなので、それなりに潜ってくれそう。

【ラファレアJT118F】サーフで使ってみた

ラファレアをご近所サーフで使ってみたが・・・これが非常にイイ!

キャスト

まずは、肝心のキャストから。

多少の横風が吹く中でも十分な飛距離は出せており、通常のミノー同様、サーフで使うぶんの飛距離はまったく問題ない。

飛行姿勢は常にビシッと決まるほどではないが、クルクル回ったりふらふら~っと極端に減速するような動きにはならない。

キャストごとに安定した飛行姿勢を保てているとまでは言えないが、常に平均的な飛行姿勢,飛距離を出せるので、これまでのジョイントルアーと比べたら雲泥の差。

今日ある飛距離重視型ミノーの、平均タイプと遜色ないほど。

さすがにサイレントアサシン140Sのような飛距離トップクラスのミノーと比べたら劣るが、それでもサーフの使用に耐えるだけの飛距離は充分に出せている。

サーフで使うには充分なほどのキャストフィールを有するので、普通に一軍ルアーとして使えるね。

着水直後の泳ぎだし

そしてキャストから、着水直後の泳ぎだし。

キャストからの着水直後、フローティングではあるがすぐに浮き上がる感じでもないので、リールを巻いただけでリップが水の抵抗を受けて素直に潜り、ウェイトが戻ってくれる。

よって、玉入れ動作は、特段意識する必要はないかなと。

リップが水の抵抗を受けて、感覚でいうなら1メートル以上は潜る感じかな。そのあたりのレンジをキープしてくれるといったイメージ。

ただ、遠浅サーフだと、潜りすぎてボトムを擦るから、ちょっと使いづらいかな~。

急深サーフの西湘サーフなら、まったく問題なし。

それどころか、ヒラメ狙うのに良さげだね。

泳ぎ

そして、ジョイントルアーのキモともいえる、泳ぎ。

リップがそれなりに大きいせいか、リトリーブ中の引き抵抗は上々。

かといって、引き抵抗が強すぎることもなく、ほどよい抵抗感を保ったまま巻き続けることができる。

もちろん、ジョイント特有のなまめかしい泳ぎは当たり前。

リトリーブスピードに変化をつけるとギラっと平打ちするし、波打ち際の複雑な潮の動きにも、ほどよくギラっとみせてくれる。

ダートの動きも秀逸。きれいに横っ飛びしてくれるので、操作によってはリアクションでのバイトも期待できそう。

まとめ

以上、トレフルクリエーションのジョイントルアー、ラファレアJT118Fについて、自分なりの解説をしてみた。

ジョイント系ルアーなのに、飛距離が出せて、操作性も秀逸。

もちろん、泳ぎも秀逸。

とにかく一言。「普通にサーフで、一軍ルアーとして使える」

サーフでジョイントルアーというと飛距離が出ないので、仮に使うとしても、条件がごく限られた、ピンポイントでしか使えない。

それがサーフで常時ローテーションする一軍ルアーと同列に扱えるという。それがすごいなと。

しかもそれが、2,000円程度で入手できる。

現時点でサーフで使うジョイントルアーは、このラファレアJT118F一択だと思う。

できればサーフ向けの~140mmサイズなんか欲しいところだが、メーカーさんは検討してくれないかな~

・・・というわけで、サーフでもガチで使えるジョイントルアー、ラファレアJT118Fでした!

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