シマノのジェットブースト搭載エギで捉えた、先日の釣果。
たしかにサーフエギングでは波裏や手前のブレイク付近でのヒットが多いが、波足が長いと立ち位置が下がってしまうから、やはり飛距離は必須だね。
そこで今回は、過去記事にあったラッキークラフトのエギ、「飛ぶキラリ」の続編。
【前回の「飛ぶキラリ」記事】
飛ぶキラリは、1.9号,2.7号,3.2号,3.7号の4種類のサイズ展開。
なぜこんな中途半端な号数で揃えたのだろう?
2.0号のサイズで作ろうと思ったら、ボディバランスの関係で1.9号サイズがベストだったとか・・・そんな感じなのかな?
そんな疑問は置いといて・・・
今回は、サーフエギングに使ってみたい、いちばんでっかい3.7号をチョイス。
【飛ぶキラリ 3.7号】基本スペック
【飛ぶキラリ 3.7号 基本スペック】
・サイズ: 3.7号(105mm)
・ウェイト: 24g(マグネット以外の全重心移動式)
・沈下速度: 3秒/m
・タイプ: 跳ね上げ式
すぐに風が出るような西湘サーフには、ほどよい重さの24グラム。
あまり軽すぎても、ラインが煽られてやりにくいからね。
そして沈下速度も遅すぎないので、多少のうねりや潮の流れがあっても、扱いやすい。
ちなみに・・・
沈下速度は、1.9号から3.7号まで、いずれも同じ3秒/m。
まぁ、分かりやすいといえば分かりやすいが、沈下速度で使い分けをしたいエギンガーにとってはどうなんでしょうかね。
この不肖ゆたりなにとっては、分かりやすくて良いかなと。
飛ぶキラリ 3.7号を手に取ってみた
さぁ、飛ぶきらりの3.7号。さっそく外観から見ていきましょうか!
外付けシンカーがない!
まずは飛ぶキラリを見て、誰でも分かる部分。
それは、外付けのシンカーがないこと。
こんなかんじで、腹部分がツンツルテン。
なんか、シンカーがなくなると愛嬌がある感じで、これはこれで。
外付けシンカーがなくなる機能的な側面としては、シンカーによる根掛かりがなくなること。
ただ、ボトムの状態によっては、着底時にシンカーでボディかさ上げされるぶん、リーダーによる根掛かりも防げることもあるだろうから、それが効果的かどうかは一概には言えないだろうけど。
一方、外付けシンカーがないことで懸念されることとして、ボトムの着底感が鈍くなること。
エギのシンカーにはバンバー的な役割も少なからずあるだろうし、ボトムを引きずって底質を知りたいエギンガーにとっては、そこはマイナス要素かなと。
ただ、重量が24グラムもあるので、感度はそれで補えているのかもしれない。
こればっかりは、実際に試してみないと分からないね。
そして、外付けの固定シンカーがないということは、すべて重心移動式のシンカーのみで構成。
確かに、エギでこれまで全ウエイトが重心移動式のものは、この飛ぶキラリまではなかった。
過去に重心移動システムを搭載したダイワやデュエルのエギも、どんなに小さくとも外付けの固定シンカーは必ず付けていた。
この飛ぶキラリは、完全なる全重心移動式。
エギとしてうまく機能するのか、見ものだね。
ぽってりボディ
そして、飛ぶキラリのぽってりなボディ形状も、すぐに気づく点。
外付けシンカーがない分、ボディ内部に重心移動シンカーを入れているので、前方にシンカーが収まるスペースを極力下に設け、ボディバランスを安定させたいという思惑もあるのかもしれない。
先日釣果をあげたセフィアクリンチロングアピール3.5号と比べても、この通り。
そして、上から見ても・・・
通常のエギと比べて、かなり幅広。
こちらも、セフィアクリンチロングアピールの3.5号と比べても、この通り。
メーカーアナウンスでは跳ね上げるタイプのエギとのことだから、水の抵抗を受けやすいボディ形状という見方もできる。
この形状なら、タダ巻きでS字スラロームを描いて泳いでくれそう。
さらに内臓のウエイトボールがボディ内部で微妙に揺れるので、不規則な揺らぎを与えた泳ぎもするかもしれない。
それってスズキでは効果があるかもしれないが、アオリイカにはどうなんでしょ?
2個のウェイトボール・・・あきらかにマグネット使ってるじゃん!
飛ぶキラリは、2個のウェイトボールを内蔵。
「マグネット以外の全重心移動式エギ」と、あえて「マグネット以外の〜」という文言を入れているが・・・
コレって、明らかにマグネット使っているでしょ!
だって、まずボディ内部を透かせてみますよ・・・
このように、後方にある2個のウェイトボールが・・・
カチッと前方へ移動。
この時点で、マグネットで引き寄せられるようなウエイトの戻り方をしている。
ボディをゆーーっくり傾けてウエイトを徐々に戻しても、吸い寄せられるようにカチッと。
そして、この状態でエギのお尻を下にすると・・・
2個のウェイトボールとも、下に落ちない!
ボディを振っても、落ちない!
しっかりとボディを振らないと、2つのウェイトボールが後方へ移動しない!
先頭のボールだけが別の要素で落ちないならまだ分かるが、後方のボールが落ちないのは、明らかにマグネットがきいてるからでしょ!
引用:ラッキークラフトHP
なんであえて「マグネット以外の〜」なんてつけたしたの?ウソなの??
意図があるからあえてそうしたんだろうけど、これはどう見たってマグネット使ってるでしょ!
もし違うんだったら、本アホアホブログのコメント欄へ一言お願いしますよ。ラッキークラフトさん!
飛ぶキラリ3.7号でサーフエギングやってみた
このように、ラッキークラフト側の「マグネット・デマ説」があるものの、マグネットがあろうがなかろうが、使い勝手が良くて釣れりゃぁ問題ない。
さっそく、ご近所サーフのナイトエギングで試してみましたよ。
飛行姿勢,飛距離は、もちろんバツグン!
スイングの瞬間、マグネット型重心移動システムの特徴でもあるキャスト時のカチッという音が鳴って、ウェイトが後方へ移動したのが分かる。
しつこいけど・・・やっぱり、マグネットだよな〜・・・( ´Д`)y━・~~
重心移動システムでよくあるキャストムラは極めて少なく、毎回安定した飛行姿勢,飛距離を出してくれる。
ちなみに、同じくぶっ飛びエギのセフィアクリンチロングアピール3.5号と比べてみると・・・飛距離はほぼ同じくらいだが、平均飛距離ではわずかに飛ぶキラリの方が飛んでるかな〜といった程度の印象。
飛ぶキラリの「飛ぶ」は、まぁ間違いないかなと。
着底は、たしかに分かりづらい
着底は予想通り、他のエギと比べると、分かりづらい。
ボトムに着いてからズル引きしても、外付けシンカー搭載のエギで感じるようなゴツゴツ感を感じられない。
これでスローフォールタイプなんて出たら、ほぼ分からないだろう。
ちょっと速めの3秒/mの沈下スピードは、このタイプのエギでは妥当な線かもしれないね。
まぁ、そもそも西湘サーフエギングなんて、ボトム取らなくても釣れちゃうし、だいたいの沈下スピードとフルキャストした先のだいたいの水深さえ分かれば、なんとかなっちゃうもんだからね。
ほどよい操作感
しっかりと重くて、シャクったときのほどよい抵抗感。
ロッド操作でスカスカな感覚でなく、しっかりとエギを動かしてると感じられる、ほどよい抵抗感がある。
さすがに大きなロッド操作は水の抵抗を大きく受けるので苦手だが、逆にちょっとのロッド操作でエギが動いてくれるので、これはこれで良いかなと。
タダ巻きでは浮き上がりやすい
タダ巻きもやってみたところ、一般のエギと比べて浮き上がりやすい印象。
ちょっと速巻きで回収すると、水面を滑ってしまうほど。
なので、タダ巻きのズル引きで使うには、ちょっと向かないかもね。
連続ダートもすぐに浮き上がってしまうので、そこらへんを留意しつつ、扱ったほうが良いかな。
ただ個人的には、シャクって落とす縦の釣りに特化した方が、このエギのパフォーマンスを最大限発揮できるように思える。
飛ぶキラリ 3.7号のまとめ
以上、実際に使った飛ぶキラリ 3.7号について述べてみた。
「飛ぶキラリ」なだけに、キャスト中心の話にはなってしまったが、まぁぶっ飛びエギであることに間違いないね。
着底感は分かりづらいものの、ロッドでの操作感はいい感じ。
ただし、今回は夜のサーフでのインプレッションなので、まだはっきりしない点も。
その一つが、着水時のウエイトの戻り。
なんかキャストから着水の衝撃で、意外とウェイトが前方へ戻ってる気もするのよねー。着水後の玉入れ操作をしなくても。
あくまでも感覚なので、まだなんとも言えないが。
仮に着水時にウエイトが戻っておらずにテール側からフォールしたとしても、アオリイカにとってはなんとも思ってないでしょ。
ミノーの重心移動タイプの場合、着水時にウェイトが戻らないと水面をすべって潜ってくれないから玉入れ動作が必要になるけど、エギの場合はボトムから操作するから、玉入れ動作は必要ないんじゃないかな。
なので、これから飛ぶキラリを使う際には、あえて着水直後の玉入れ動作をしないようにしよう。
あと個人的には、マグネットの有無も気になるところではあるが、そこは釣れれば良しとしましょう。
だってさー・・・あれだけ「マグネット以外の〜」ってあえて入れてるんだから、そりゃ気になるでしょ!
そんなラッキークラフトの真意は置いといて、まずはこの飛ぶキラリ 3.7号でも、サーフエギングで釣果を叩き出してみせますよ!
・・・でも、やっぱり・・・マグネットだよな〜・・・( ´Д`)y━・~~
どうなんですかね・・・ラッキークラフトさん!
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