【ボーンラッシュWX8(よつあみ)とピットブル8+(シマノ)】現時点での評価と考察

タックル

今年は良さげな2種類のPEラインがどんなものか試そうと思っていたのだが、いきなりのコロナウイルス騒動で釣りに行けなくなっちゃった。こんなになるなんて、予想だにしなかったよね・・・(´Д`)ハァ…

釣りに行けなくなったらストレスを感じるだろうと思っていたが、意外にもほとんどストレスを感じていない。正直、条件さえ整えばいつでも釣れるだろうからね。釣りなんて別に今できなくたって、一生できないわけじゃないわけだし。

そこで、半年くらい使い倒してからボーンラッシュとピットブル8+の比較記事を書こうかと思っていたが、今の時点でもある程度の差が見えたこともあったので、半年後に自分の思った通りになるのかも含めて記録しておこうかなと。

ちなみに、ラインの構造上の話についてはメーカーに直接聞いたわけでもなく、顕微鏡などで確認したわけでも無いので、あくまでも使用上の範囲内での推察にすぎないことは最初に言っておく。だから、この推察が正しいかどうかは不明。

まずは両ラインとも1ヶ月程度使用した時点で、これまで愛用していたアーマードF+プロも含めた比較をしていきたいと思う。

ちなみに、いずれのラインも1.0号を使用している。

ボーンラッシュの直線強度は「間違いない」!

ボーンラッシュはとにかく、直線強度は間違いなく強いのは間違いない。



根掛かりした時には5号フロロラインのチモト部分で確実に切れてくれるし、場合によってはフックを曲げての回収も何度かあった。

さらに、投げ釣りによる根掛かりロスト仕掛けをブチッと切って回収することも3度ほどあったくらい。

同じ号数であれだけ際立って細いのに、確かに直線強度は高い。よつあみが説明しているWX工法による編みの技術が際立っているのか、引張強度は公証値でほぼ間違いないと思われる。


ボーンラッシュは色褪せはそれなりにあるものの、表面の滑りは相変わらず。

そして、コシは新品に比べて確実に落ちてはいるものの、完全に抜けているというわけではなく、扱いやすい程度のコシを残しているといった感じ。

では、コーティングがすぐに取れているのか?というと、表面の滑りの良さは相変わらずだし、安いPEラインのようにガイドにコーティング剤がべったりこびりつくこともないので、それはないだろうなと。

ボーンラッシュのコーティングについては、印象だけで言うならば、アーマードF+プロほどのコーティングの耐久性は際立ったものではなく、使用上必要な滑りやコシは残っているといった感じかな。

だから、ボーンラッシュはコーティング云々よりも、純粋に直線強度が強いといった印象。

ピットブル8+は確かにコーティングは強い方だが・・・

ピットブル8+に期待したのは、耐久性のありそうなコーティング。


しかし、実際に使い続けてみたところ、コーティングはデュエルのアーマードF+プロには及ばない。ピットブル8+もそれなりに強いのだが、ちょっと中途半端かなって感じ。「ヒートシンクコーティング」とうたっている割には、期待していたほどではないなといった印象。

色落ち度合いやコシ,滑り具合はボーンラッシュと同等といったところだろうか。

ラインの引張強度じたいは、ボーンラッシュと比べると弱いように感じている。

まだデータ的には少ないが、これまで根掛かりを3回して、3回ともPEライン側で切れてしまった。

どのようなタイプの根掛かりかは定かではないので何とも言えないが、1度もリーダーのチモト部分が切れたことが無い。今の時点での印象は、公証の引張強度よりは遥かに低いなとは感じている。

編み自体は均一に編み込むための「VT工法」や、「タフクロス2」とかいう超低伸度加工を施しているようだが、おそらくボーンラッシュの編み込み技術には及んでいないのだろうと推察している。

唯一ボーンラッシュよりも勝っていると感じるのは、海水の持ち込みの少なさくらいかな。

ピットブル8+もボーンラッシュと同じくらいの頻度で使っているが、ボーンラッシュのようにバットガイドに海水が滴るほどの海水の持ち込みは明らかに少ない。

ここは前回のインプレッション記事でも記載したが、編み込み密度の違いによるものではないかと考える。

ボーンラッシュは編み込み密度が高いので原糸間の隙間が多く、毛細管現象によって海水が保持されやすくなることがあるのだろう。

おそらく、コーティングが不足したことによるものでは無いだろうと思われる。

一方のピットブルだが、タフクロス製法によって原糸間の隙間がほとんど無いのと、編み込み密度がボーンラッシュより低い、この2点が海水の持ち込みが少ない要因なのだろうと思われる。

両ラインとも、ライン表面は相変わらずの滑りの良さを維持しているし、8本編みの割にはコシが維持されているので、単純にコーティングの違いによるものでは無いと考えている。

あと、ピットブル8+の方で1度だけだが、70mあたりでエアノットもあった。エアノットなんて過去にほとんどしたことがないのに、こんな中途半端な位置でエアノットを起こしたのはライン側に何らかの問題があるのか?

単なる自分のミスだったのか?

現時点での評価

以上、ボーンラッシュとピットブル8+の解説をしたが、現時点での各項目での評価は下記の通り。

【ラインの細さ】
ボーンラッシュ >> ピットブル8+ = アーマードF+プロ

【直線強度】
ボーンラッシュ >> ピットブル8+ = アーマードF+プロ

【コーティングの強さ】
アーマードF+プロ >> ピットブル8+ ≧ ボーンラッシュ

【長期耐久性】
アーマードF+プロ >> ボーンラッシュ ≒ ピットブル8+

【感度】
アーマードF+プロ >> ボーンラッシュ ≒ ピットブル8+

【操作性】
アーマードF+プロ > ボーンラッシュ > ピットブル8+

【飛距離】
???

※いずれもPE1.0号での比較。リーダーはシーガーFXR船5.0号を使用。

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まとめ

現時点での評価は、比較的無風で波も少ないようなコンディションの時はボーンラッシュ、強風や波が高いときやシモリやウィードが多いような場所にはアーマードF+プロで使い分けたいかなと。

さすが、よつあみのラインは違うね。この価格帯でも基本性能がしっかりしている。

サーフアングラーの間ではボーンラッシュよりは若干安いアップグレードを愛用している人が多いようだが、アップグレードの方は使っているとコーティングがガイドにべったりと付いてすぐにコシが無くなるようだし、何よりこのボーンラッシュの細さが気に入った。細いのに、たしかに強い。

ボーンラッシュは1.0号までしかないのもあって、ライトゲームでの使用に限定しているアングラーも多いようだが、逆にご近所サーフでこそ使い続けたい。

ボーンラッシュは今後も愛用したいなと。

ピットブル8+に関しては、今の評価のままでは却下かな。

これならば公証の引張強度は低くとも表面コーティングがバツグンに強いアーマードF+のほうが良い。

今後も試し続けて、ピットブル8+が盛り返してくるか?ボーンラッシュが今の評価のままで維持できるか?

半年後の評価を期待しててください!

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コメント

  1. 名無し より:

    こんにちわ。いつも参考になる記事をありがとうございます。
    コロナ自粛も終わりが見えてきましたので、解除後にレビューをお願いしたいルアーがありますので投稿させていただきました。
    お願いしたいのはダイソーで販売されている鉄板バイブになります。
    どの重さでも非常に高い水準の性能を備えていると思っていますが、レビューをお願いしたいのは14gのものになります。
    そのままでは使用に耐えないので、リングは3番に、フックはST46クラスの6番(よく純正からフック換装した時に余りますよね。)に変更をお願いします。
    アクションは中央のアイでのリトリーブ中のステイ。(チャタビーライクなスライドアクションをします。)
    後方のアイでのデッドスローでのリトリーブ。(凄まじくゆっくり引けます。なんならカーブフォール中も震えてます。)
    他の方目線でこのルアーが使用に値するものか気になりましたので、お暇なときにでもレビュー願います。

    • ゆたりな より:

      コメントいただき、ありがとうございます。せめてお名前(ハンドルネームで結構です)いただけますか?お名前いただけないと相互のコミュニケーションが取れないので。

      ダイソーの鉄板バイブですか・・・私の地元でも売られてますかね?時間があるときにでも確認してみますが・・・スイマセン、まずはちょっと確認してみます。

      14gの鉄板バイブとなるとなかなかサーフでは使用しないサイズではあるので、どうしても使用頻度が低くなってはしまいますが。ST46がないので、やるとしたらガマのSPMH#6になります。

      いつになるかはお約束はできませんが、まずはお待ち願います!

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