【1年間駆使したマグシールドラインローラー】SLPのオイルチェックで検証

ほぼ1年通して使い続けた、19セルテートLT3000XH。

とにかく、とにかく調子がいい。

ダイワのマグシールド搭載のリールはこの19セルテートが初めてだが、ここまで良いとは思わなかった。

SNSやネットによるマグシールドの評価のほとんどはあまり良くないだけに、こちらもいろんなことを勘繰ってしまった。

以前にも記事にしたが、マグシールドはメーカーであるダイワが「すべてのリールが過去になる」とか煽りまくり、自らハードルを上げすぎてしまった感が否めないと思っていたが・・・実際に使ってみたら、これがなかなか。

【マグシールド搭載リールについての過去記事】

やっぱり、実際に使ってみてから評価しないとね。

19セルテートは、昨年購入してからは釣行後の水洗いは欠かしたことがないが、注油は一切していない。

それで現在までの1年間、不具合なし。

ただ、さすがに1年近くなったら「わずかにシャリ音してるかなー」と思うこともあったものの、それも使っているうちに音がなくなり、その後はラインローラーの回転もスムーズに。

1年もノーメンテで使い続けてりゃぁさすがのマグシールドボールベアリングでも塩噛みするだろうと思っていたのだが、これについてはベアリングの塩噛みとは違うような気がしていた。

というのも、ラインローラー内のボールベアリングがやられているのではなく、ラインローラーとアームカムとの隙間に汚れが溜まることで起こっているのだろうと。

仮にボールベアリングに塩噛みがあれば、使っていてシャリ音が消えることはないし、逆にますますシャリ音が大きくなっていくはずだしね。

実際にラインローラー部分を自分で分解して内部の状態を確認したいのだが、あいにく自己分解はメーカー保証対象外だし、器用に自分でできそうという自信もない。

かといって、高いお金を払ってオーバーホールをお願いするのもね。

そこで思いついたのが、昨年から新サービスとなったSLPの「オイルチェック」

オーバーホールまでのメンテナンスは必要ないが、簡単な内部清掃から注油までを低料金で実施してくれるサービス。

ラインローラー以外は何ら問題すら感じていないので、ラインローラー部分の確認ならこのオイルチェックを利用する手はないなと。

そこで今回は、19セルテートをおよそ1年間ノーメンテで使用したときのラインローラーの状態を確認すべく、ダイワの新たなアフターサービスであるSLPの「オイルチェック」を利用して、マグシールドボールベアリングのパフォーマンスを確認してみた。

【1年間ノーメンテ】マグシールド効果の結果

まずは19セルテートをオイルチェックへ出すべく、釣具屋さんへ持ち込んだ。

今回のオイルチェックでは、以下の2点を重点的にみてもらうよう、SLP Plusのマイページから直接問い合わせを入れた。

【確認事項】
・ラインローラー内部の汚れ具合
・マグシールドボールベアリングの状態

オイルチェックも従来のオーバーホールと同様、最寄りの店舗へリールを預けたその日にSLP PLUSのマイページへ登録。

オイルチェック専用の10%OFFクーポン(期間無制限)もあるので、さらに気軽に依頼できる。

さぁ、結果はどうでしょうか・・・

・・・

そして1ヶ月後。

そして、オイルチェックの結果はというと・・・

「内外に汚れや塩分なく各部良好」

とのこと。

ボディはもちろん、ピニオンギアからの海水侵入なし。まぁこれは想定内。

肝心なのは、ラインローラー部分。

ラインローラー部分はすぐに汚れの溜まりや塩噛みしやすい部分だけに、1年間ノーメンテでどの程度なのか。

ラインローラーボールベアリングの実力が、どの程度のものなのか。

結果は、塩噛みなし「ラインローラー部分のボールベアリングの交換もなく、周辺の清掃のみ」とのこと。

およそ1年間ノーメンテで使い続けて、この結果。

スバラシイ!

もしかしたら、ラインローラーボールベアリングに塩噛みくらいはあるのかなとは思っていたが、ラインローラーのボールベアリング交換すらないとは!

これは予想以上!

インターネット上でマグシールドがあまりに多く酷評されているし、誇大広告なんだろうと思っていたが、いちばん塩噛みがしやすいラインローラー部分がノーメンテでも1年間もっちゃうんだから、マグシールドの防水効果は明らかに高いと言えるね。

【結論】マグシールドの防水効果は、間違いない!

もちろん、今回は自分の目で確認したわけではないのだが、今回のオイルチェックの結果は信用して良いだろうと。

マグシールドの防水効果は、もう疑いようがないでしょう。

もちろん、オフショアや磯など、波がジャブジャブと何度も高い水圧がかかるような厳しいシチュエーションでは結果が違うのかもしれないが、少なくともサーフでの使用程度であればマグシールドは充分機能することが分かった。

ラインローラーがノーメンテで1年間持つのなら、オレ的にはもう充分。

シマノのXプロテクトだって1年ノーメンテは無理なんだからね。

そして、今回利用したオイルチェック。

フルオーバーホールの基本料金より1,000円安い、3,000円以内ならまぁイイんじゃないかなと。

ただ、オイルチェックを利用することで、その間1ヶ月ほどリールが使えないというのと、「オーバーホールと千円しか違わないの?」という考えもあるだろう。

また、ダイワリールは基本的に自己メンテナンスが御法度だから、自分でしたい人にとっては上記2つのデメリットが大きくのしかかってくるだろう。

まぁ、そういう人は、シマノリールを選択した方が無難だろう。

確かにラインローラーくらいは自己メンテナンスできればなーとは思うが、ラインローラーボールベアリングのマグシールドがこれだけ長く防水効果を発揮できているのであれば、「メンテナンス・フリー」と言っても良いだろう。

あと、リールを複数台持っているのなら、ローテーションして使っていけば、さらにメンテナンス頻度を下げることができるしね。

理想は、ラインローラーとアームカムの隙間にマグシールドがあるといい

サーフの夏の釣りでは、波打ち際近くで泡ゴミが漂うことが多い。

釣りをしている最中にラインが泡ゴミを拾ってしまい、ラインを巻き取る際にラインローラーでトラップ、内部へ汚れが溜まる。

通常であれば海水を伝ってボールベアリング内へ入り込み、錆ができて異音が発生する。

マグシールドボールベアリングならたしかにボールベアリング内部への異物侵入は大きく防げるだろうが、それより外のラインローラーとアームカムの隙間には異物は溜まりやすい。

だから、ラインローラー部分はボールベアリングよりも、ラインローラーとアームカムとの隙間にマグシールドが装備されていれば尚良いと思うんだがね。

技術的に、難しいかな?

まとめ

とりあえず今回で、19セルテートのラインローラーマグシールドは間違いないことがわかった。

過去のマグシールド搭載リールはどうか分からないが、19セルテートではもう文句ない。

そして、シマノのXプロテクトとダイワのマグシールドとの比較。

防水機構については、オレ的にはダイワのマグシールドに軍配が上がるかなと。

やっぱり両方使い比べてみないとわからないね。ここまでマグシールドが優れているとは。

【過去参考記事】

いずれにしても、もう19セルテートや17ツインパワーXDで、リールに必要な機能はほぼ揃った。

最近はスーパースローオシレーションやらエアドライブデザインやらの機能も出ているが、もうそこまで魅力を感じない。

個人的には、これ以上の機能はいらない。よほどの革新的な技術が導入されれば、話は別だけどね。

ここ1年間は19セルテートの耐久性を見るためにほぼローテせずに使い倒したが、今後は17ツインパワーXDと11レアニウムCI4+,そして19セルテートの3台でローテーションして、末長く大事に使い倒していきたい。

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