【マキッパ(メガバス)30g】ブレード回転効率アップとバラシ軽減の効果は如何に?

タックル

以前にご近所サーフにてMJリグでボトムを探っていたところ、いつものごとく根掛かりロスト仕掛けが引っかかってきた。

引っかかってきた糸を手繰り寄せると、いつもは重たいジェット天秤が付いているのだが・・・今回は・・・

メガバスのマキッパ30g

破損が少ないので、ちょっと前に根掛かりロストしたものかな?

マキッパについてはメタルマルの後発のようなルアーだと思っていたので、個人的にはまったく興味がなかったし、入手すらしていなかった。

しかし、せっかく根掛かりロスト仕掛けとして回収できたので、ここはひとつインプレッションしてみましょうかと。

特にスピンテールジグとして同列にあたるメタルマルと比較することで、意外と深い内容になったので、ここでご報告したい。
【メタルマルのインプレッション記事】

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マキッパ30gの特徴

【スイベル×2】のブレードフックシステム

マキッパで最も特徴的なのが、独自のブレードフックシステムを採用している。

まずは比較対象としてのメタルマル。

メタルマルでは、ブレードとフックを同じスプリットリングへ接続。その先にスイベルを接続することで、ブレードとフックが共に回転するシステムとなっている。

対してマキッパはというと・・・

こちらはルアーのボディ側にブレードとフックに共通に接続しているスイベルが一つ。そしてアシストフック側にも別にスイベルが一つ。

つまり、ブレードには1つ、アシストフックには2つスイベルが接続。そのうちの1つはブレード,アシストフック共通で接続。

なーんだコレ・・・最初は「なんかクソ面倒な構造にしてあるな」と思っていた。

このブレードフック構造について、メガバスは特許出願しているようなので、それに関わる特許文献を調べてみた。

それによると、フックを別にスイベル接続することで、ブレードが回転する際の回転抵抗にならない利点があるとのこと。

つまり、ブレードとフックの回転を別にすることで、互いの影響を受けにくくなるということみたいね。

マキッパのブレードフックシステムに対し、メタルマルのそれはスプリットリングでブレードとフックを固定し、両方が共に回転。
ブレードを回すのに余計なフックも背負っているので、回転しづらいのは容易に想像ができる。

この理屈で考えると、マキッパのブレードフックシステムの方がより低速でブレードが回転するはずだが、果たして実際のブレード回転性能の差はどんなもんなのだろうか?

また、別のブレードフックシステムとなる、ブレード前方にフックを取り付けたコアマンのパワーブレード(PB)

パワーブレードのブレードフックシステムは、通常のトレブルフックの後方にスイベル、そこにブレードを接続することでブレードのみが回転する。

パワーブレードのシステムではトレブルフックがブレードの前にあるので、ブレードの回転を阻害することはない。

しかし、トレブルフックは通常のスプリットリング接続なので回転の自由度がなく、テールフックにバイトした魚が捻った際にバラシの原因になるという。

この点でもマキッパは、魚がフックアップしてから暴れてもフックが自由に回転するため、バラシが大幅に抑制できるとのこと。

この理屈は、同じメガバスとパームスのルアーに採用されている「アンチフックアウトシステム」と同じ。

ブレードの回転性能フックアップ。マキッパのブレードフックシステムでは、どうやらこの2つの性能を向上させていることがキモのようだね。

フロントにはティンセル付アシストフック2本

フロントのラインアイには、2本のティンセル付アシストフックを搭載。

ブレードでもアピール、ティンセルでもアピール。

ジャクソンの飛びすぎダニエルブレードが出て以来、ブレードやらティンセルやら「ラーメン全部乗せ」みたいな「なんでもアリ」ルアーが多く出るようになった気もする。

このマキッパもしかり。だから個人的によく思っていなかったんだけどね。

腹側に『おまかせアイ』を付与

マキッパはリグの自由度を高めるため、腹側に『おまかせアイ』なるものを設置。

フロントのアシストフックは上側に設置するためのものなので、このおまかせアイにフックを装着することで、下からのバイトへ対応するためのものだろう。

ヒラメ用のメタルジグの多くが腹側にトレブルフックを採用しているが・・・そもそもメタルボディで丸呑みサイズの小ささなのに、そこまでフックセッティングをシビアにする必要があるか?

それなら、余計なものを付けずに、コストを抑えた方が嬉しいけどね。

まぁ、しょせんは商売だから、そうもいかないのかな?

腹側へのウエイト偏重

マキッパでは、ウェイトバランスを極端に腹側へ

縦から見るとおにぎり型、かなり腹側へのウェイト偏重であることが分かる。

対してメタルマルはというと、断面は細長い二等辺三角形。マキッパほどウェイトが偏ってない。

メタルマルでは一定速度以上の速巻きにするとボディを横向きにして泳ぐが、ブリーデンの説明ではその方が魚の反応が良かったためにこのままのウェイトバランスとしたようだが、マキッパではどうだろうか?

マキッパ30gをご近所サーフで使ってみた

マキッパ30gを、ご近所サーフで使ってみた。

まず結論から先に述べると、使用感ではメタルマルとほとんど変わらない。

飛行姿勢,飛距離

飛行姿勢はすこぶる良いとまでは言えないが、フロント寄りのウェイトバランス,ブレードが大きめの割には悪くない。

飛距離もそれなり。極端に悪いわけではないが、特別飛ぶわけでもない。ストレスを感じるほどではないといったところかな。

余計なパーツは多いが、ボディが鉛の塊のような形状だからかもしれないね。

泳ぎ

泳ぎはもちろん直線的。

ブレードの回転については、確かに低速でも回転するが、メタルマルと比較して大きな差があるかと言ったら、そこまでの差はないかな〜といった印象。

サーフで試しただけなので、厳密に速度の違いによるブレードの回転性能を見比べたわけではないが、そんな極端に違うことはないかなと。

あとは泳ぎの姿勢。

メタルマルと違って完全に縦姿勢で泳ぐ。かなりの速巻きでも横を向くことがない。

意外とトラブルレス

これだけリアのアシストフックが長いので、リーダーを拾ってのテーリングが多発するだろうと予想していたが、良い意味で期待を裏切られた。

さすがにフリーフォールではテーリングしてしまうが、テンションをかけてロッドアクションを加える限りではほとんどトラブルは発生しない。

多少のジャークを加えても、トラブルはほとんどない。

マキッパの難点をあえて挙げるなら?

意外と使用感の良い印象だったマキッパ。

では、このマキッパの難点をあえて挙げるとするならば?

マキッパの難点・・・個人的には、このリアのアシストフックかな〜と。

とにかく、フックだけ替えるのが、アシストラインがあるだけに非常に面倒。

別売りでブレード付が売られているが、2個入で700〜800円。パーツでこれは高いっ!

アシストフックをつけるのも面倒だしね。

メタルマルのようにフックだけを簡単に交換できるタイプの方が、個人的には楽かな〜と。

使用感に差がないなら、やはりブレードタイプはメタルマルに軍配が上がるかな。個人的には。

本体価格は700〜800円といったところ。1100円するメタルマルより価格が安いのは魅力なんだけどね〜。

価格を選ぶか、利便性を選ぶか。

選定基準はそこになるでしょうね。

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まとめ

以上、マキッパについて個人的な意見を述べてみた。

暇であれば替えのアシストフックぐらい作っても良いとは思うんだけどね〜・・・やはりちょっと面倒かな。

マキッパは、3gから40gまで多彩なウエイトラインナップ。

あと、マキッパで謳っている「魚種限定解除」というフレーズについて。

以前にメタルマル開発者のレオン氏が、ブリーデン社長が最初にメタルマルに付けたフレーズをそのまま使ったとしてご立腹だったが、こういうのはやめた方が良いよね〜。いまだにこのフレーズを使っているみたいだが。

フレーズぐらいは、もっと頭を捻って出して欲しかったよね。

あとこのマキッパ、最近では「サワラチューン」なるものが。


ボディはそのまま、サワラ用にブレード,フック等をセッティングしたというもの。

おいおい・・・こうなると、ほぼメタルマルじゃん・・・(;´д`)

それじゃぁ、メタルマルのフックセッティング仕様で良いんでないの?

他社のフックセッティングを回避しようとしたら、結局はそこに行きついちゃった・・・みたいな。

なーんてことはあるものの、せっかく縁あって手元にあるんだから、まずはマキッパを使い続けてみようと思います!

【余談】

余談だが・・・

「マキッパ」の名前って、ジェームス・ブラウンのsex machineを意識したのかな?


マキッパ!

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