いやぁ、もう快適です!
これほど快適だとは思わなかった!
ご近所サーフではアクトゲームウェーダーがメイン、こちらがサブにと想定していたが、もう今となってはそれが逆転。
完全にこのベルトレスヒップウェーダーが、ご近所サーフでのメインウェーダーとなってしまった。
ヒップウェーダーは軽くてかさばらず、用を足したい時などもわざわざ脱がなくてもできるので、とても便利。
ヒップウェーダーの有用性は以前から感じてはいたものの、どうしても使おうと思えなかったのが、ウェーダーがズレ落ちないためのベルトの存在。
通常のヒップウェーダーはズボンのベルトに引っ掛けることでズレ落ちを防ぐが、日頃あまりベルトを付けないので、ヒップウェーダーを使うときはベルトをしなければならない。
それもどうかな〜とは思っていた。
そんな中で登場したのが、このベルトレスヒップウェーダー。
購入してからしばらくするが、コレが素晴らしい使用感。
あまりにも快適なので、再度ベルトレスヒップウェーダーの現時点でのインプレッションを述べてみたい。
ベルトレスヒップウェーダーの素晴らしい点
ベルトが必要ない
ベルトレスヒップウェーダーの最大の魅力は、その名の通り、ベルトを必要としないこと。
その分、余計なパーツがなくなるので、軽くてかさばらない。
従来のヒップウェーダーの生地は、他のタイプのウェーダーと基本は同じなので、何かに引っ掛けとかないとズレ落ちてしまう。
だから、ズボンの腰にベルトが通ってないと、引っ掛けるところがないのでヒップウェーダーを使用できない。
ということは、ベルトなしのパンツを履いているときは、これまでのヒップウェーダーは使えない。
その点、ベルトレスヒップウェーダーは、そんな制約は一切なし。
ズレ落ち防止の、ベルトに引っ掛ける部分が無いので、長靴感覚で履ける。
「ベルトが無いのに、なぜズレ落ちないの?」
その秘密は、独自の生地素材にある。
ベルトレスヒップウェーダーで使用している生地は通常のウェーダーより厚手で、生地に張りがある。
だから、しゃがんだ後に立っても、生地が元の通りにピンと張るので、ズレ落ちることがない。
例えていうならば、形状記憶合金みたいな。そんなイメージを持っていただければ良いと思う。
ショートパンツを履いていようが、ジャージを履いていようが、パンツを履かずにフル○ンだろうが(!)、このベルトレスヒップウェーダーならばどんなパンツを履いても、履かなくて(?)も、使用できるのだ。
生地が厚手で丈夫
他のウェーダーよりも厚手の生地を採用しているので、ちょっとやそっとじゃ穴が空いたり、破れることはなさそう。
だから、草むらや藪の中へ歩いたとしても、引っかかって切れたり穴が空いたりすることは少ないだろう。
また、MJリグでお馴染みの柏木さんもこのベルトレスヒップウェーダーを1年以上使い続けてるが、漏れや生地のヘタレは一切ないようだ。
耐久性については、心配することはないだろう。
とても歩きやすい
前回のインプレッションでもお伝えしたように、ベルトから吊り上げられていないので、動いてもつっぱり感は一切ない。
ブーツが足にジャストフィットしているので、バクバク感が無く、とても歩きやすい。
長い距離を歩き続けても、途中で脱げることもない。
しゃがんだ後も生地のズレ落ちが無いので、余計なストレスは一切感じない。
波を被っても過度な水圧を感じることもなく、水に浸かっている中でも歩きやすい。
それでいて足首より上部分はゆとりがあるので、履いたり脱いだりするときも窮屈感なく、サクッとできる。
重装備になりがちなサーフの釣りでも、これを使えば軽装備で気軽にできるよね。
お手頃価格
そしてこのベルトレスヒップウェーダーの嬉しいところは、手頃な価格。
価格が6千円程度で、有名メーカーのベルト付きヒップウェーダーなんかよりも安く購入できる。
これだけ安いのに、機能や耐久性に抜かりは無し。ピカイチのコストパフォーマンスだと思う。
これまでは高価な薄手のウェーダーで漏れがないかビクビクして使っていたが、これならよほどのことがない限り漏れはないだろうし、これだけの低価格だから、気にせずガンガン使用できる。
靴底のタイプはラジアルとフエルトの2種類あるが、それぞれ購入しても良いね。
フエルトタイプの靴底にピンを打てばフエルトピンスパイクになるから、こんなんで複数持っておくのも良いかもね
レインパンツ併用でウエストハイウェーダーに早変わり
このヒップウェーダーに、上からレインパンツを履けば、ウエストハイウェーダーに早変わり。
ただし、レインパンツのチョイスには注意が必要。
というのも、過去の記事にも掲載したが、最初はこのリバレイのレインパンツとの組み合わせで試したのだが・・・
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使用後に、嫁にレインパンツの洗濯をしてもらったところ・・・洗濯後の洗濯槽の中が砂だらけになっていたらしく、嫁がもう大激怒!
洗濯に出す前に、記事に付着した砂を水で洗い流したはずなのに・・・なぜ?
後になって気づいたのだが、このリバレイのレインパンツ、このように外側はレイン生地,内側はメッシュ生地の2層になっている。
どうやらこの内側のメッシュから砂が入ってしまったようだ。
洗濯後もまだメッシュから砂が抜け切れていなかったのだが、いったん砂が入ってしまうと、なかなか外に出にくいようだ。
そこで次に試したのは、ワークマンオリジナルブランドである「フィールドコア」の透湿レインパンツSTRETCH。
税込で1,900円。色はブラックしかないのだが、サーフの使用では、今のところコレがベスト。逆に高価なレインパンツを使わない方が良い。
まず生地は1層のみなので、砂が入る余地がない。洗濯時は表面に付着した砂を払っておけば、室内に砂を持ち込まない。
ファスナーなどの金属部分が無いので、海水使用も問題なし。
裾部分にはマジックテープで詰められるようになっているのだが、すぐに剥がれてしまうので、すぐに裾が開いてしまってあまり意味がない。
しかし、ベルトレスヒップウェーダーのLサイズに対し、透湿レインパンツのLLサイズの組み合わせにすると、重ね着した際にちょうど太もも部分がピッチリとフィットするので、仮に裾部分から海水がせり上がっても濡れにくい。
多少の波を被っても、ももの付け根くらいまでならまったく問題なし。まさにウエストハイウェーダーと同等。
ただし、あまりに濡れずに快適だからといって、強めの寄せ波がくると・・・
ヒップウェーダーとレインパンツの隙間から海水がせり上がり、このように濡れてしまうので、過信は禁物。
最近はこの組み合わせで釣りをしているが、この組み合わせは・・・最強かもしれない。
チェストハイより軽快なので、波が高い時を除けば、ご近所サーフでの釣りはこれで充分。
というか、これで上半身が波で濡れるようなコンディションはかなり危険なので、そんなときは釣りをすべきでない。
つまりほとんどの場合、ほぼこの簡易ウエストハイウェーダーで事足りる。
ウェーディングでも、よほど深い場所でない場所や、水深が浅いと分かっている場所なんかも、これで充分。
この簡易ウェストハイウェーダーを使ってみれば、ウェストハイウェーダーの出番は大幅に少なくなることが分かると思うよ。
夏だけでなく、冬も快適
このベルトレスヒップウェーダーを検討していた当初は夏をターゲットとしていたが、実は冬も快適に釣りができる。
というのも、このベルトレスヒップウェーダーは生地が厚いので、意外と保温性が高く、真冬でも快適。
厚手の靴下やアンダーウェアを着用していれば、充分な暖かさを確保できる。
とくに冷え込みで急な尿意をもよおしたとき、直ちにモロ出し(?)ができるので、とても助かる。
逆に透湿素材でないので夏場は暑そうだが、内部の湿気が開口部へ抜けやすいので、さほど蒸れの心配をする必要はない。
要するに、年中快適に使用できる・・・そんなところかな。
ちょっとした工夫で、さらに快適
これだけの高コスパなベルトレスヒップウェーダーだが、これにちょっとした工夫をすることで、さらに快適に使用することができる。
以下の2つは実践しており、とても快適に使えているので、ぜひ紹介したい。
プラスティディップ処理で歩きやすい
フエルトラバーソールにプラスティディップを塗布すれば、砂がくっつかないので足元が常に快適で歩きやすい。
さらにツルツル表面の地面への食いつきが良いので滑りにくい。
▼参考記事▼
砂の上を歩いてから表面がツルツルのテトラに登ったりするときに砂を噛んでズルッと滑ることがなく、グリップ力が非常に高いので、フエルトラバーソールのベルトレスヒップウェーダーを購入したら、すぐにプラスティディップ処理することをオススメしたい。
使用後の蒸れ,ニオイ対策
ベルトレスヒップウェーダーに使用するもう一つのおすすめアイテムは、こちら↓。
▼関連記事▼
このブーツキーパーを突っ込んでおけば常にブーツ内部の通気が確保できるので、この状態で車の中にヒップウェーダーを入れておけば、いつ使っても快適。
一般的なウェーダーよりもメンテナンスははるかに楽なので、今のところ蒸れ対策にはこれが一番。
ベルトレスヒップウェーダーを使っている人は、コレをぜひ試していただきたい。
ベルトレスヒップウェーダーの不安要素
今回のベルトレスヒップウェーダーは、釣具屋ブランド。しかも一見キワモノに思える製品。
「どーせ『安かろう悪かろう』、すぐにダメになるんじゃないの?」
そう思いたくなるだろう。
そんな不安要素についても述べてみたい。
しばらくすればズレ落ちるんじゃないの?
「しばらく使っていれば、生地がへたってそのうちズレ落ちるんじゃないの?」
そう思いたくなるが、これについてはそんな思い込みは取り払った方が良いだろう。
先ほどもお伝えしたが、MJリグでお馴染みの柏木さんもこのベルトレスヒップウェーダーを1年以上、何の問題もなく使い続けているので、耐久性も折り紙つき。
ハリの強い特殊な生地を使用しているので、経年劣化によるズレ落ちの心配はしなくても大丈夫そうだ。
すぐに漏れるんじゃないの?
「どーせすぐに穴があいて、水漏れするんじゃないの?」
安いからそうも思いたくなるだろうが、その心配もご無用。
ハリが強い上に厚手の生地のため、一般的なウェーダー生地よりも破れにくく、そうそう漏れることもないだろう。
もちろん、長期間使用すれば経年劣化による漏れは出るだろうが、ちょっとやそっとじゃ穴があくことがないのは、手に取ってみれば分かるだろう。
まとめ
先日もベルトレスヒップウェーダーの紹介をしたが、実際に使ってみるとこれほど良さが際立つ製品も珍しい。
最近購入したものの中では、一番のヒットかもしれない。
コレだけの低価格で、ここまでの高機能,高品質。
たいていこういったものは何かしらのデメリットがありそうだが、今のところはデメリットが見当たらない。それほどバツグンのコストパフォーマンス。
価格も6千円程度。丈夫な作りなので、それこそ、先日も記事にした中学生アングラーにこそオススメしたい。
もちろん、お小遣いの少ないおとうちゃまアングラーも。
従来のヒップウェーダーはもとより、高価ですぐに漏れるようなウェストハイウェーダーを買うんだったら、このベルトレスヒップウェーダー+ワークマンのレインパンツの組み合わせで揃えた方が絶対良いと思う。
現時点でこのタイプのベルトレスヒップウェーダーを販売しているのはタカミヤとプロックスのみだが、今後は他メーカーからも出るんじゃないかね。
それだけ優れた逸品。
今後もこちらをメインに、ご近所サーフで使っていきたいと思います!
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