皆さんはサーフでの根掛かり対策は考えてますかね?
根のないサーフで釣りをしている人にとっては考えることもなかろうが、ボトムを意識する釣りをするのなら絶対に対策はしておきたいところ。
それなのに、サーフ専用ルアーの多くは根本的な根掛かり対策がなされていない。
根掛かりの要因はいくつかあるが、その中でも真っ先に思いつくのがフックセッティングによる対応。
プラグならまだ分からんでもないが、ジグヘッドもメタルジグも「サーフ用」としているものですら、ほぼプラグのようなフックセッティング。
ボトムにいるヒラメやマゴチの食い上げバイトに対応したいんだろうが、過去の記事で何度か述べたように、その効果を感じたことはない。
▼参考記事▼
効果がないばかりか、フックがボトムを擦って針先が鈍りやすいし、なにより根があったら一発アウト。
確実に、デメリットの方が上回っているように思う。
ルアーの立ち姿勢を改善することで根掛かり防止効果があるとしているバイブレーションやジグヘッドなんかもあり、いくつか試してはみたものの、効果はうっすうす。
▼参考記事▼
意地でもサーフ用ルアーにトレブルフックを付けたがるのは、もしかしたら単価を上げるため?ロストを多くして追加購入を促すため?
サーフ用ルアーを上市しているメーカー側の本心は定かではないが、そんなワンパターンなトレブルフック呪縛から逃れ、独自のフックセッティングを採用しているルアーも最近では出ている。
今回はそんな独自フックセッティング採用のルアーの中でも、とりわけ根掛かりに強そうな、個人的に注目しているものをハードルアーに絞って述べていきたい。
フックポイントの位置を工夫しているルアー一覧
BC-26バックチャター(コアマン)
まずはコアマンのバックチャターから。
スプリットリングで接続した回転しない半固定式ブレードと背中のラインアイによって、遊泳時のボディバランスを崩してバタバタと不規則に泳ぐ、まさにチャターベイトのような泳ぎをするのがバックチャター。
▼バックチャターのインプレ記事▼
そんなバックチャターは背中にダブルフックを背負う構造となっており、ピンをダブルフックの間に挟むことでフックが固定。
魚が掛かることでダブルフックがピンから外れて遊動できるため、バラシを抑えることができる。
背中にフックが乗っているので根掛かりが少なそうだし泳ぎも大きいので、当初はハタゲーに最適と思って使ってみたが、実際にゴロタ場で使ってみると、沈みが速くルアーサイズが小さいために石の間にハマっての連続根掛かりロスト。
このフックセッティングは根掛かり回避よりもバラシ防止を目的としているようだが、根のある西湘サーフ程度のところなら充分有効。
魚極ペン100(ルーディーズ)
最近になって注目しているのが、この魚極ペン100。
魚極ペンはジグヘッドリグ一辺倒だったハタゲー向けに開発された、初のシンキングペンシル。
この不肖ゆたりなも以前からハタゲーへのシンキングペンシルの有効性を訴えていたが、ようやくハタゲー用のシンキングペンシルが登場。
飛距離が出せるし、ゆっくりと沈むので、ジグヘッドリグやメタルジグと併用することで、メリハリの効いた攻めが展開できる。
おまけにテール部分にバイトマーカーとなるべく半固定式ブレードを搭載。
「時代がようやくオレに追いついてきたか!」って感じ!
▼参考記事▼
この魚極ペンもバックチャター同様、背中にフックを搭載。
しかし、バックチャターがダブルフックを採用しているのに対し、魚極ペンはシングルフック。
そしてシングルフックの設置には、背中部分にシングルフックが収まるスリットを設け、さらにフックを固定するためのマグネットを装備。
魚が掛かればマグネットから外れて、シングルフックが自由に動いてバラシを軽減。
バックチャターのメタルボディに比べて低比重ボディなのでゆっくり沈み、ボディも大きいのでゴロタ石の間にも入りにくい。
ゆえに、バックチャターよりも明らかに根掛かり回避能力は高い。
他にも魚極ペンはいろいろと工夫されており、なかなか考えられたルアーだね。
魚極ペンは近日入手予定・・・と思っていたが、すでにどこも品切れ。入手できるのはいつの日か・・・
魚極ペンのさらなる詳細は、また後日。
ナッゾジグ(INX.label)
もう一つ、独自のフックセッティングがなされているのが、INX.labelのナッゾジグ。
スプリットリングでつながった半固定式のブレードを採用しているのはバックチャターと魚極ペンと同じだが、フックセッティングはこの2つとは大きく異なる。
ナッゾジグは、ブレードの上にシングルフック2本を抱き合わせ。
ブレードの上にフックがあるのでフックポイントが根に接触しづらいことで、根掛かりを防ぐというもの。
現在持っているのが16g(ミドルゾーン)までの軽いものなので、根のきついご近所サーフでは頻繁には使っていないが、根掛かり回避能力は間違いなく高い。
今年からチャレンジしている芦ノ湖の中でも岩の多い場所でも使用し、まともな根掛かりはゼロ。
芦ノ湖でも同様、最近はライトタックルでの釣りをしていないのもあって、ナッゾジグでの釣果は未だ皆無。
西湘サーフでストレスなく使用するにはヘビーゾーン(25〜45g)あたりで評価したいので、これも近日入手して試したいね。
まとめ
根掛かりの要因は様々あるが、こうしたフックセッティングの工夫があってもいいよね。
前回の記事でも述べたが、ヒラメやマゴチ狙いのサーフ用ルアー。
なんで底物を狙うのに、フックセッティングの工夫がされてるのがないの?以前からそこんとこが理解できなかったのよね。
サーフルアーなら、せめて今回紹介した3つのルアーにあるような工夫を見せてほしかったね。
もちろん、根掛かりの要因はフックだけにあらず。他にも考えるべきことはあるが、今回はフックセッティングに絞ってみた。
とはいっても、まだ入手していない魚極ペンはもとより、バックチャターもナッゾジグも未だ釣果がない。
今後はもうちょっとこれらルアーの使用頻度を高めて、結果を出していきたいなと。
これら3つのルアーは決して「サーフ専用」とは謳っていないが、間違いなくサーフにも適しているので、積極的に使ってみると思わぬ結果が得られる・・・かもしれませんよ!
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