溺愛しているパワースライト85が破損!
この不肖ゆたりなが溺愛しているバイブレーション、パワースライト85。
サーフでは、これをフルキャストしてテキトーに沈めてからは、ひたすら早巻き。ただこれをランガンしながら手返し良く繰り返していくだけ。
この釣りをしていると、手前のブレイクにパワースライトの先端部分がガツガツ当たる。
パワースライトは塗装が弱いのですぐに表面がハゲるが、それでも問題なく釣れるので、ハゲてもまったく気にせず使い続けている。
しかし、ご近所サーフのブレイク付近はゴロタ石なので、これを続けていると・・・
先端部分の樹脂が破損して、悲惨な状態に。
ここまでになると、さすがに買い替えた方が良いとは思うのだが・・・2つともルアー内部への海水の侵入は無いので、修復さえすればまだ使えそう。
愛着を持って使い続けたパワースライトなので、このまま現役引退させるのもさみしい。
この破損も、ある意味では一つの勲章。
ルアーであっても、愛着のあるものはリペアしながら骨の髄までしゃぶり尽くすのが、ゆたりな的使い方。
しかし、衝撃をもろに受ける箇所なだけに、並の修復ではすぐにまた剥がれてしまう。
そんなことを考えながら良さげなリペア材を探していたところ、なんかちょっと良さげなものを発見!
それがこの、ロックタイト『多用途補修パテ』。
ネットでこれをルアー補修に使っているサイトを見つけ、なんとなしに良さげだったので、試しに小包装のものを購入。
多用途補修パテは、2つの異なる成分のものを混ぜ合わせて固めるタイプ。
衝撃のかかる箇所や、水や熱にも強いようなので、まずは試してみましょうか!
ロックタイトの補修パテで、ド貧乏ケチケチ修復チャレンジ!
まずは接着面をきれいに
パテを使用する前に、ルアーの接着面を洗浄し、きれいにしておく。
通常はヤスリ等で、さらに接着面を荒らしておく必要があるが、破損面は平滑になっていないので、まぁこのままで良いでしょう!
2つの色のパテとディスポ手袋
次はいよいよ、パテの準備。
パテはかまぼこのように、外側が青,内側が白。これを混ぜ合わせることで反応して硬化する。
最小量に小分けされてパッキングされており、もちろん必要量のみをカットし、残りはビニール等で密封しておけば、量を調整しながら使えるかもしれない。
しかし、あまりにケチケチしすぎて最小量にカットして使うと、混合比が微妙に変わってしまうのもそうだが、混ざりも甘くなるので、パッキングされたものを切らずにそのまま使い切った方が良いと思う。
2つ入って500円程度。ここはケチケチせずに使っていこう。
そしてこのパテには、ディスポの手袋も付いているので、直接手に触れないように作業をしていく。
かぶれる心配があるようなので、肌が弱い人は必ず手袋をして作業をしよう。
こねこね混ぜ合わせる
まずはパテを取り出し、付属のディスポ手袋を使って色が均一になるよう、3分以内でしっかりと練っていく。
練り始めたら3分程度で固まってしまうので、この時間は全神経を集中して、ひたすら練っていく。
ちぎって練り、ちぎって練りを繰り返し、指がつるくらいに、スピーディに練っていく。
先ほども述べたが、ここで最小量にカットして使うと、この練り作業が非常に困難になる。
実際にやってみると分かるが、ある程度の大きさがないとやりづらく、練りが甘くなってしまうので、あまりケチケチ考えないようにしよう。
何度も言うが、この均一に混ぜることが最重要ポイントなので、ここは多少疲れてでも、3分間全神経を集中してこねこねすること。
欠けた部分をきっちり埋める
色が混ざり、全体に均一になったら、ルアーの欠けた部分へ埋めていく。
特に設置面となる破損部分へは、細かい隙間まで埋まるよう、指でなすりつけるように埋めていこう。
あとはパテの量を調整しつつ、形を整えながら付けていく。
だいたい15分くらいでほぼ完全に固まっていく。
固まったあとはナイフやヤスリで削って細かい形を整えることができるので、この時点では大雑把な形成でよい。
固まったら削って仕上げる
添付の説明では、約60分くらいでヤスリ掛け等の加工が可能なようだが、もっと早い段階でカチカチになる。
叩き合わせてみると、「カンカン」と音がするほど。
予想以上にカチカチになっている。これは良さそうだ!
カチカチに固まったら、ナイフやヤスリを使ってできるだけ左右対称になるよう、仕上げていく。
色を塗っても良いようだが・・・まぁ、そこまでしなくても使えればよし!(単にテキトーなだけw)
修理したパワースライト85を、サーフで使用してみた
いちおう、ヘッド部を黒マジックで塗ってみた。
さぁ、いつも攻めているように、手返し良くランガン開始!
キャストの方は・・・
特に飛行姿勢が極端に乱れることなく、いつものパワースライトのような安定した飛行姿勢。飛距離もいつもどおり。
パテの比重はABSとそんなに変わらないのかな?まぁ、少量だから飛行姿勢や泳ぎが変わるほどではないのかな?
泳ぎの方は・・・
うん、やはり変わらない。いつもどおり。
ブレイクで先端がガンガン当たっても・・・
このように、黒マジックが多少はハゲるが、欠けや剥がれは一切なし。
1時間ほど使用を続けたが、通常の使用に耐えうる強度や耐久性は備えているようだ。
うん、これならば大丈夫!
まとめ
今回はお試しでルアー修復をしてみたが、これはなかなか!
あまり期待していなかったが、これならばメモリアルルアー補修はこれでイケそう。
このロックタイトの補修パテ、破損しやすいバイブレーションの先端に使用しても、強度は充分。長期間の使用にも耐えてくれそうだ。
正直、あまり期待していなかったが、これは良いね!
別にこのロックタイトのものでなくても、2つを混ぜ合わせるタイプの他社製のパテでも使用成分が同じであれば大丈夫だとは思う。ただ、世界最大手のロックタイトのものであれば安心だよね。
補修が完了したパワースライト85で、これからもどんどんヒラメを釣っちゃっていきましょう!
追記(2021年6月11日)
補修パテで修復後もご近所サーフで使い続けた、その後。
ウ〜ン・・・さすがに無理かな。
さすがに衝撃が最も加わる先端部分には、補修パテを使ってもダメだったか・・・(;´д`)
側面などの衝撃が加わらない箇所の補修なら良いだろうけど、さすがに先端部分は無理だな。
もうここまでなったら無理に補修せず、お役御免で世代交代させてあげましょう。
世代が代わっても、パワースライト85は使っていきますよ!
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