前回のハウルv.s. MJリグに引き続き、今回のワームリグ対決は【サーフ用ジグヘッドv.s. MJリグ】でいこうかなと。
ご近所サーフでのサーフフィッシングを始めた8年ほど前。当時初めてマゴチを釣ったのがカルティバのAXヘッド+パワーシャッド5インチ。
ただし、サーフでジグヘッドを使って釣ったのはこれだけ。
当時はジグヘッドリグの使い勝手が気に入らなかったため、AXヘッドを手放して柏木さんのワームリグを使い始めたわけだが、その過程でMJリグ一択となり、現在まで至る。
ジグヘッドを使わなくなった理由を過去にも簡単に述べているが、今なら経験と釣果実績が積まれているので、今回はもう少し深掘りして【ジグヘッドリグ対決】を述べていきたい。
☆彡☆彡☆彡
でも、その前に・・・
まずはここで言う「サーフ用ジグヘッド」の定義を少し。
今回の比較対象とする「サーフ用ジグヘッド」は、写真にあるようなシングルフックと鉛ヘッド部とが固定されたジグヘッド。
その中でも、サーフでよく使われている静ヘッド(カルティバ)やシーバスジグヘッド(ダイワ)のようなヘッド部が三角錐形状のジグヘッドを今回のサーフ用ジグヘッドの定義として話を進める。
飛行姿勢と飛距離
まず両者の使い勝手で大きな差があるのが、飛行姿勢と飛距離。
サーフ用ジグヘッドリグをキャストした際の飛行姿勢は・・・
こんな感じ。
これもバイブレーションと同じような飛行姿勢となるので、ハウルと同様に空気抵抗を受ける面積が多くなるため、その分飛距離が落ちる。
ワームの柔らかさも飛距離を落とす要因となっているため、空気抵抗を受ける面にワームの面積割合が多ければ飛距離も落ちるのは明らか。
それに対し、MJリグはと言うと・・・
飛行姿勢はこのように進行方向とほぼ水平の姿勢で飛んでいく。
だから、正面からの空気抵抗を受ける面が最小限にとどめているので、飛距離が落ちにくいのは明らか。
実際にキャストしても、飛距離の差は歴然。
ただでさえ差があるのに、横風がある中のキャストではさらにその差が歴然。
最近のサーフ用ジグヘッドはウエイトバランスが考えられているものが多く、そんなにクルクルと回転しなくはなったが、それでも横風があるとバランスが崩れて飛行姿勢が悪くなるのに対し、MJリグは横風があろうと無かろうと飛行姿勢が変わらずにまっすぐ飛んでいく。
実際にMJリグの6号シンカー(約22.5g)でキャストすると、無風時では80〜90m程度まで飛んでいく。しかも、キャスト毎のバラツキは皆無という安定感。
これだけの飛行効率の高いワームリグは、他に無いでしょ。
よって、飛行姿勢と飛距離については、圧倒的にMJリグに軍配。
着底感度
飛距離に続き、多くのジグヘッドリグで課題となるのが、着底感度。サーフのフラットフィッシュ狙いではボトム近くを探るため、着底感度の良さは必須。
従来のサーフ用ジグヘッドの場合・・・
着底箇所が面であるため、どうしても着底感度に乏しい。
一方のMJリグは、ナツメ型のシンカーを使用しているので・・・
このように、着底箇所が点であるため、着底感度が非常に良い。
ボトム感度が良いと、根掛かりの多い場所でもすぐにリフトできる上、ナツメ型シンカーによってすり抜け効果が高いことも、根掛かりを未然に防ぐ効果が高い。
したがって、着底感度の良さもMJリグに軍配。
フッキング効率
サーフ用ジグヘッドの場合、ワームの胴体中心にシャンクを通すので、実質上のゲイプ幅は狭くなる。
写真のように、ワームを通すと実質上のシャンク幅が狭くなるため、魚がフッキングした際に掛かりが浅くなり、バラしが多くなる。
一方のMJリグ。
写真のように、MJリグはワームはシングルフックのベントだけを通っているため、魚のバイトがあるとワームが矢印の方向へ移動し、フックの懐深くまで貫通できる。
実際に魚がフッキングすると・・・
こんな感じで、ワームがフッキングの邪魔をしない。
だからMJリグはフッキング率が高く、バラシがほとんどないわけ。
したがって、フッキング率,キャッチ率についてはMJリグに軍配。
下からのバイトへの対応
前回説明したハウル同様、ジグヘッドリグではワームの胴体にシャンクが通っているため、とうぜんシャンクに固定されたワームは曲がらない。
だから、ワームはこれくらいしか曲がらない。
一方のMJリグはというと・・・
このくらい。
【ハウルv.s.MJリグ】の記事でも述べたように、MJリグの方がヒラメが下からバイトしたときに口の中にすっぽりと入るうえ、シングルフックも動くので、ジグヘッドに比べてMJリグの方がフッキングが決まりやすいのは明らか。
【参考記事】
>> 【ヒラメ釣りの偏見】フックをそんなにいっぱい付ける必要ある?
よって、こちらもMJリグに軍配。
ショートバイトへの対応
サーフ用ジグヘッドに4インチワームを装着すると・・・
このように、フックポイントがワームの前方にくるので、このままだとショートバイトへの対応が難しくなる。
そこでショートバイトへの対応については、サーフ用ジグヘッドの場合は以下のような対応になる。
【サーフ用ジグヘッドのショートバイト対策】
・シャンクの長いジグヘッドの使用
・ワームの先端をカットしてフックポイントの位置を調整
・アシストフックの装着
MJリグの場合は、ジョイント+シングルフックの長さによって、フックポイントがワームの後方に位置する。
写真はどちらも4インチワームをそのまま付けた比較になるが、このままでもMJリグは充分ショートバイト対応できるのは明らか。
MJリグの方はMサイズのシングルフックを使用。シンプルだけど、これだけで充分。
よって、ショートバイトへの対応もMJリグに軍配。
ダート系の動き
多くのサーフ用ジグヘッドは鉛部分が三角形状のため、ダート専用ワームを装着すればダート可能。
さすがにダートばかりは、MJリグではどうしようもできない。どうセッティングしようが、MJリグの構造上、ダート系の動きは難しい。
したがって、ダート系の動きについてはサーフ用ジグヘッドに軍配。
まとめ
以上、サーフ用ジグヘッドとMJリグとの対決をしてみたが・・・
どうでしょう?納得していただけたでしょうかね?
ハウルのようなトレブル2フックシステムとの比較では、MJリグの方が圧倒的優位なのは明らかだった。
今回のサーフ用ジグヘッドリグとの比較でもMJリグの優位は変わらないが、ダートについてはサーフ用ジグヘッドリグの方が優位。
だから、ダートで誘いたいのならサーフ用ジグヘッドリグ、それ以外ならMJリグといった使い分けもアリかなとは思う。
最近はブルーブルーのジョルティがサーフで人気のようなので、圧倒的な飛距離を売りにしているようだが、これとのワームリグ対決もしてみようかな〜と。
ワームリグ対決の第三弾も、引き続きいっちゃおうかな〜! (^O^)
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