リップを折るだけでぶっ飛びシンペンに変身?
過去にタイドミノースリム175Flyerをはじめ、サーフで使用してリップが当たって折れたものが数個ある。
板オモリでウェイト調整して再利用をすべく準備はできているが、面倒でまだ行動には移せていない。
リップの先端をちょっと欠かすくらいのアレンジで泳ぎの調整をすることはあるが、さすがにリップが完全に折れてしまうと、再利用するには多少の調整が必要か、もしくは使用不可能である場合がほとんどだと思う。
そんな中、ふと見たyoutube動画。
それは、シーバスアングラーの小沼正弥こと、オヌマンが運営している「オヌマンCH」。
このオヌマンCHをみると、サイレントアサシン140Sのリップを折ることで爆飛びシンペンへと生まれ変わるという、ちょっとびっくりな情報が。マジっすか!(゚Д゚;)
しかも、動画で挙げているのが、この不肖ゆたりなが愛用しているサイレントアサシン140S。
ヒラメやシーバスはもとより、過去にはなんとメジナまで釣れちゃったルアーで、この不肖ゆたりなが絶大な信頼を置いている。これのリップを折ってシンキングペンシル仕様にするとは・・・考えもしなかったね。
そこで今回は、このオヌマンCHにあったサイレントアサシン140Sのリップレスバージョンについて、ゆたりななりに思うこと、考えていることを深掘りして解説したいと思う。
リップがなくなることで、キャスト時の空気抵抗が減少
たしかにリップが無くなれば、それだけ空気抵抗の妨げになるものが無くなるので、飛距離は向上する。シンキングペンシルが飛距離が出るというのも、リップが無いことがおおきい。
ただでさえ飛距離の出るサイレントアサシン140Sなのだから、リップさえなくなればさらに飛距離が出ることは容易に想像できるだろう。
従来の重心移動タイプは、リップを折ると遊泳バランスが破綻
しかし、だからといって単純にリップを折れば飛距離が向上するという単純なものではない。
たいていの重心移動タイプのミノーは、姿勢の傾きでウェイトを移動するが、そのためリップが折れてしまうとすぐに水面に浮き上がってしまい、まともに泳がない。それは、シンキングミノーもしかり。
重心移動タイプのミノーでは、キャスト時にウェイトがボディ後方へ移動し、着水後にリップで潜らせてボディを前傾させたときにウエイトが前方へ戻って水平姿勢となる。
そのため、リップが無いとウエイトが前方へ戻らず、極端な尻下がり姿勢になるため、リトリーブで頭が水面へ上がってしまう。
最近ではエヴォルーツ(ブレイズアイ)のように、リップを折っても機能する重心移動タイプのミノーも存在する。エヴォルーツの場合は、リップだけに頼らずに背中でも水流を受けて潜るタイプのミノーのため、リップがなくても重心移動がしっかりと機能するのだろう。
しかし、エヴォルーツのようなミノーはまだ少数であり、多くの重心移動タイプのミノーは重心移動にリップが不可欠ということになる。
AR-Cシステム搭載により、リップが折れても遊泳バランスが維持可能
一方、シマノルアーの重心移動はAR-Cシステム。
AR-Cシステムは皆さんがご存知のように、バネを使うことでキャスト時にルアー後方へ移動したウェイトが、着水直前に自動的に戻るので、他の重心移動タイプとは違って姿勢の傾きの影響はほとんど受けないことになる。
そんなAR-Cシステムのルアーの中でも、「トライデント」というシンキングペンシルがある。
トライデントシリーズには60mm, 90mm, 115mmの3種類のサイズラインナップがあり、60mm, 90mmについては飛距離、釣果共に自分の中では実績十分、絶大な信頼を置いている。
ただ、トライデントでも115mmについてはちょっと違う。
トライデント115Sは他のトライデント同様、飛距離はたしかに素晴らしいのだが、多用していた割には釣果がイマイチ。
その釣果がイマイチな原因なのかは明確ではないが、トライデント60S, 90Sとは異なる点がトライデント115Sには存在する。
それは、115SだけはAR-Cシステムのウエイトの戻りが悪いということ。
60mm, 90mmのAR-Cシステムはウエイトの戻りが良いのだが、なぜか115mmだけは内臓のバネの力が弱く、ウエイトの戻りが非常に悪い。
最初は単に製品間でのバラツキだと思っていたが、過去にトライデント115sを3つ購入して3つともウエイトの戻りが弱かったので、おそらくメーカー側が意図してバネを弱くしているのだろうとは思う。
しかし、ウエイトの戻りが弱いと尻下がりが強めの水中姿勢となってしまうので、それが釣果に影響していると思うのだ。
youtubeのオヌマンチャンネルでも「ルアーは水平姿勢が重要」と言っていた。
オヌマンCHの言っていたことから考えると、トライデント115Sの欠点はこのウエイトの戻りが弱いことによる姿勢の悪さがあるかもしれない。
そのため、サイレントアサシン140Sのリップを折ってシンペンバージョンにすることで、トライデント115Sの問題を解消しつつ、たしかに最強のシンペンへと生まれ変わるかもしれないね。
まとめ
以上、サイレントアサシン140Sのリップレスバージョンについて深掘りしてみた。
オヌマンCH動画では、サイレントアサシン140でのリップレスについて述べているが、同じAR-Cシステムを搭載したミノーすべてで通用するかは分からない。他のサイレントアサシンシリーズで試してみたいという方は、自己責任で。
いずれにせよ、サイレントアサシン140Sのリップレスバージョンはかなり有効な手段であるとは思うし、いずれは試してみたいけど、今はサイレントアサシン140Sを一本しか持ってないし、ご近所サーフをはじめとする西湘サーフではシンキングペンシルの出番が少ないので、現時点では早急にリップを折ってまで試す気にはならないかなぁと。
とはいえ、ダイワのテスターであるオヌマンが敢えてシマノルアーのサイレントアサシンを推しているのなら、いつかはこのリップレスバージョンを試してみたいよね。
さぁ、あなたも勇気を出して、サイレントアサシン140Sのリップを折ってみよう!
・・・もしサイレントアサシン140Sのリップを折ったことのある方、コメント欄からでも良いので、ぜひともこの不肖ゆたりなに詳細を教えていただきたい。
そのコメントによっては、後追いですぐに試す・・・かもね!(;´Д`A
コメント
最近どころか最古参ブルーオーシャンはリップじゃなくボディで泳いでリップでレンジ合わせる設計ですけどね