本当に滑らない!フエルト底へ【プラスティディップ】を塗布してみた

先日の記事で、ハイパーVソールを搭載したシューズをご紹介した。

【関連記事】

ハイパーVソールはグリップ力に優れており、ツルツル表面のテトラポットや捨て石等、スパイクやフエルト底でも滑ってしまうようなところでも滑らない、確かに優秀な靴底ではある。

フエルトスパイク底は万能?

話は変わり、この不肖ゆたりなが愛用しているブルーストームウェーダー。

購入した当初は、どんな場所でも使えるようにと、フエルトスパイク底のものを購入した。

しかし、実際に使用する場所はサーフが中心。

磯場やノリが付着した場所では、別に持っているスパイクシューズがあれば事足りるので、別にウェーダーにフエルトスパイク底までは必要ない。

ただし、サーフが多くのアングラーで混み合っている時などは、点在するテトラポット上で釣りをせざるを得ない場合もある。

そんな時にフエルト底で砂浜を歩いた後にテトラポットに乗ろうとすると、フエルト底に付着した砂が噛んでズルッと滑りやすい。

たとえフエルト底にスパイクピンがあっても、表面がツルツルで引っ掛かりの少ないテトラポットに乗る場合、スパイクピンとテトラ表面との接地面積が少ないために非常に滑りやすい。

つまり、「フエルトスパイク底であれば、どんな場所でも大丈夫!」と考えるのは、非常に危険なのだ。

フエルト底をサーフで使用する際の欠点

また、フエルト底をサーフで使用したときの欠点。

それは、フエルト底が多くの砂を噛んでしまい、足が重くなり歩きにくいということがある。

さらにその砂を噛んだフエルト底のウェーダーやシューズを車の中に収納すると、車の中が砂だらけになった経験は、サーフで釣りをする者にとっての「あるあるネタ」だろう。

つまり、西湘サーフや静岡サーフのように、サーフにテトラがある場所では、フエルトスパイク底はかならずしも使い勝手が良くないのである。

テトラが点在しているサーフに最適な靴底「プラスティ・ディップ」

そこで今回、ウェーダーのフエルトスパイク底に、以前の記事でもご紹介した、靴底に塗布するだけでお手軽にグリップ力が得られる「プラスティ・ディップ」を試してみた。
>> 【ツルツルのテトラポットでも滑らない】釣りにオススメの靴底はコレ!

そもそもこのプラスティディップ底の発案者は、MJリグを開発した柏木氏

リグの開発のみならず、お手軽便利なアイディアグッズの考案など、実はかなりのアイディアマン。

以前からプラスティディップを靴底に利用したときの有効性を柏木氏より聞いていたため、今回試した次第である。

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プラスティディップ塗布前の準備

準備するもの

・フエルトスパイク底(余分な砂を水で洗い流し、十分乾燥させておく)
・プラスティディップ(透明のものが良い)
・刷毛(プラスティディップを塗るのに使用)
・マスキングテープ(100均で売っているやつ。幅30mm程度のものがよい)

その他

今回は、下地がアンカー効果のあるフエルト底へ塗布するので必要はないが、表面の滑らかな下地へプラスティディップ処理する場合、下地との食い付きをよくするためにプライマー塗料を塗布したほうが良い場合がある。

今回はフエルト底へ処理するが、普通のゴム底へ処理する際、プラスティディップの食い付きをよくするためにプライマーを使用することをお勧めする。

プラスティディップ塗布

マスキングテープを貼る



プラスティディップが余分な箇所に付かないよう、周辺にマスキングテープを張る。

プラスティディップの重ね塗り





刷毛でプラスティディップを、フエルトの目地に浸透するよう、たっぷりと塗布する。

全面に塗布→乾燥したら、再度塗布。これを3~4回程度繰り返す

20~30分程度で自然に硬化するが、ドライヤーによる熱風だと5分程度の短時間で硬化する。


完全に硬化したら、マスキングテープを剥がして、完成。

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ツルツルのゴロタ石で検証

さぁ、プラスティディップ底のグリップ力を試してみよう!

まずは表面がツルツルのテトラのように滑りやすい、ツルツル表面のゴロタ石で試してみた。


ハイパーVソール並みに滑らない!

いや、ハイパーVソールよりも柔らかい分、喰いつきが良い!

今回は、スパイクピンも付いているので、多少のコケやノリが付着したところはスパイクピンが機能するので、実はフエルトピンスパイクなんかよりも万能かもしれない。

さらにコレの良いところは、砂の上を歩いても、砂が靴底に付着しにくい。

これまでのフェルト底のように砂の持ち込みが少ないので、車内が砂だらけになることが少ない。

塗布した底が擦り減ったとしても、再度塗布すればいいので、靴底の耐久性も向上。

これは( ・∀・)イイ!!

まとめ

今回は、以前から試してみたいと思っていたプラスティディップを、ウェーダーのフエルトピンスパイクブーツ底で試してみた。

砂浜,ゴロタサーフからテトラ帯への移動には最適だと思う。

教えてもらった柏木氏からの話だと、これで50釣行程度は持つとのこと。

耐久性も充分にあるし、かなりお手軽に処理可能。

それでいてグリップ力が飛躍的に上がるので、是非ともやってみることをおススメするよ!

これで良ければ、もう一つのフエルトラバーピンスパイクシューズへも処理してみようかな?

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コメント

  1. moo より:

    つるつるの磯やゴロタでのシューズ底に悩み、ここにたどり着きました。
    紹介されているディップ缶ですが、大小あるようです。
    できれば使い切りたいのですが、小さい缶200mlでは足りないでしょうか?

    • ゆたりな より:

      mooさん、コメントありがとうございます!

      200mlでも十分足りますよ。1回の塗布ならそれでも余るくらいです。
      ただ、食い付きが良い分、柔らかい素材なので、擦り減るのも早いです。磨り減ったら再度塗り直す必要があるため、釣行回数が多いようでしたら、ある程度のストックはあった方が良いかとは思います。

      ただし、藻場や海藻のあるところではプラスティディップは効きませんよ。そのような場所はやはりスパイクです。「つるつるの磯」というのがそのような場所の表現を示しているのかは定かではありませんが。

  2. 匿名 より:

    返信ありがとうございます。

    新しいコメントをメールで通知、新しい投稿をメールで受け取るにチェックして投稿したと思って、メール待ってました。。。(メール来なかったです多分)

    200ml、フェルトスパイク2足に塗布してみました。明日効果のほど確認してみます。
    大きい缶で余っても、保存は大丈夫なんでしょうか?

    「釣り用の靴底では最強!フエルトスパイク底から「最強の万能靴底」に変える方法」の記事の一番最後の画像のような磯が、「つるつるの磯」という表現でした。
    最近、濡れたゴロタとつるつる磯でコケたのと、土や砂,海苔や苔のある複合的な磯なので、プラスティディップ+スパイク底、楽しみです。

    ハタゲーにも興味があるので、こちらの記事参考になります。

    • ゆたりな より:

      mooさん、コメントありがとうございます!メールで受け取るにチェック・・・ちょっとそこはよく分かりませんが。再度確認してみます。プラスティディップは、冷暗所に保管していれば大丈夫です。すぐに固まることは無いと思います。

      プラスティディップは間違いなく滑りにくいのですが、油断は禁物。しっかりと確認しながら踏みしめるのは必須ですからね。ぴょんぴょん飛び回るのは・・・お分かりですよね。

      まずは試してみてください。

  3. moo より:

    回答ありがとうございます。

    これいいです!フェルトって効いてたの?。。。。と思いました。
    スパイクフェルトの長靴にも施すこと決定。
    慎重に歩くのは、常に心がけます。

    ちなみに、中学生の子供はスパイク足袋でゴロタでも全然滑らないらしいので、
    運動能力の差のようの気が。。。体重とか運動不足とか。。。

    衰えた運動性能をプラディップでカバー。。。です。

    • ゆたりな より:

      mooさん、コメントありがとうございます!

      でしょーっ、すり減ったらまた塗りなおせばいいし。これ使うと、フエルトの意味って理解できなくなるんですよね。メーカーやテスターなんかはフエルト勧めるけど、「ホントに分かって言ってるの?」みたいな。釣具業界も、先入観や思い込みが結構あると思うんですよねー。

      プラスティディップは、プライマーを使って子供の靴底なんかに塗れば、雨でも滑りにくくて、安全対策にもなりますよ。

      ちなみに、このプラスティディップの案は、MJリグ考案者の柏木氏のアイディアを丸パクリしただけなのです。MJリグもぜひ使ってみてくださいね!