先日、ようやく入手したナッゾジグ。
>> 【ナッゾジグ(INX. label)ミドルゾーン】どこでもなんでも狙えちゃうブレード系ジグ
自分の場合、ナッゾジグでは大物狙いを目的としておらず、多魚種狙いを目的としている。
特にご近所サーフではどんな外道に出会えるのか・・・もう楽しみでしかたがない。
ナッゾジグ、実はパクリ?
そんなナッゾジグ。
実はこのナッゾジグを見た時、すぐに「とあるルアー」が頭に浮かんだ。
その「とあるルアー」とは・・・
コアマンのBC-26バックチャター(以下、「バックチャター」と称す)。
スイベルでブレードを回転させるブレードジグは山ほどあるが、ブレーをスプリットリングだけで接続しているルアーは、ナッゾジグとバックチャター、今のところこの2つしか見たことがない。
ナッゾジグを見た時に、即座に思ったのは「バックチャターのパクり?」。
>> 【BC-26バックチャター(コアマン)】泳ぎが強烈!唯一無二のブレードジグ
ナッゾジグはすでに世に出ているバックチャターのパクリなのだろうか?
ナッゾジグはバックチャターとはまったくの別物なのだろうか?
せっかくナッゾジグを入手したので、バックチャターとの形状比をはじめ、両者の性能比較から違いにまで言及したい。
同タイプの【バックチャター】との形状比較
ラインアイの位置
まず大きな違いは、ラインアイの位置。
バックチャターは背中にラインアイがあるのに対し、ナッゾジグは先端にラインアイ。
ブレードの大きさ
縦長のブレード形状は両者共通しているが、ブレードの大きさが両者でかなり違う。
バックチャターのブレードは大きめだが、ナッゾジグはそれに比べてかなり控えめ。
フックセッティング
そして、両者の最大の違いであるフックセッティング。
まずは、バックチャターのフックセッティング。
バックチャターは、標準ではボディの背中にダブルフックが乗っており、腹部にもダブルフックを装備可能。
対して、ナッゾジグのフックセッティング。
ナッゾジグはブレードにシングルフック2本が向かい合わせになるような組み合わせになっている。
このように、ブレードバイトへの対応ができているのは、ナッゾジグ。
まぁ、バックチャターはメインターゲットがシーバスなので、ブレードバイトのことまでは考えていないんだろうけど。
バックチャターにナッゾジグのフックセッティングも試してみた
ちなみに、ナッゾジグの情報が公開されてから、バックチャターでも同じようなフックセッティングを密かに試していた。
横アイ方のシングルフックを購入し、ナッゾジグと同じくブレードの上に2本のシングルフックをセッティング。
実際に使ってみたところ、フックがリーダーに絡まるトラブルが頻発。
特にフリーフォール時は、やたらフックがリーダーに絡まる。
考えてみりゃ、そりゃそうだよな・・・
バックチャターをナッゾジグ化したところで、ラインアイが背中にある上、フォール時にブレードが水流に煽られると、ブレードの上に乗っているフックを持ち上げるから、その時にリーダーへ絡んでくるんだろうな。
だからバックチャターはテール部にフックをセッティングしなかったんだろう。
背中にダブルフックを固定させ、リーダーとフックが接触しないような工夫がされているんだろうね。
【ナッゾジグv.s.バックチャター】泳ぎ
このような違いが、泳ぎの質にどう影響を与えるのだろうか?
結論から先に言うと、同じ半固定式のブレードジグではあるが、ナッゾジグとバックチャターとでは動きの質は大きく異なる。
バックチャターの泳ぎ
バックチャターは背中のラインアイが支点となり、大きめのブレードがしっかりと水を受けて、バタバタ泳ぎの不規則な千鳥足アクションを生み出す。
名前の通り、リアにあるブレードがチャターブレードとしての役割、加えて背中のラインアイから引くことでルアーバランスが絶妙に崩れ、あの不規則な千鳥足アクションが出るのだろう。
実は、ブレード系ではないが、バックチャターと機構が似ているものがある。
それが、ラッキークラフトのソルティビーツ。
ソルティビーツはジョイント系バイブレーションではあるが、リアのジョイントパーツがバックチャターのブレードと同じような役割をしている。
>> 【ソルティビーツ85(ラッキークラフト)】唯一無二のジョイント系バイブレーション
通常のバイブレーションでも千鳥足アクションをするものが存在するが、ラインアイの位置と後方をジョイント形状にすることで、そのアクションがさらに助長されるんだろう。
ナッゾジグの泳ぎ
一方のナッゾジグ。
先端のラインアイを支点に、半固定ブレイドが水を受けてボディを動かし、ブレイドと共に規則的に「ゆらゆら」「ピロピロ」と泳ぐ。
イメージで表現すると、バックチャターが「バタバタ」であるのに対し、ナッゾジグは「ゆらゆら」「ピロピロ」といった感じ。
ナッゾジグはスローリトリーブでは「ピロピロ」だが、早めのリトリーブでは大きく「ゆらゆら」といった感じ。
ナッゾジグはバックチャターのように定速でのイレギュラーアクションは無いが、リトリーブスピードを変化させることで、ギラっと大きく泳ぎを変化させることができる。
スイム動画を見ると分かるが、ナッゾジグは半固定ブレードがジョイントのような役割をして、規則的でジョイントミノーのような泳ぎを演出している。
一般的なジョイントミノーは飛距離を出しにくいが、メタルルアーなので、ジョイントと同じ機能で飛距離も出せる。
早引きしたらボディが回転するだろうと思っていたが、意外にも回転しない。
とはいえ、中〜低速巻きでの攻めが中心になるだろう。
ナッゾジグのまとめ
ナッゾジグの構造を見て、「バックチャターに似てる!」とすぐに思ったが、実は互いに「似てて非なるもの」であることが分かった。
どちらも単に半固定式ブレードを使っているだけで、泳ぎの質はまったく異なる。
こうした変わり種のルアーの形状や動きを観察し、いろいろ考察していくのも面白いね。
さらに想像力を働かせながら釣りをすれば、もっと面白くなる。
バックチャターも購入してからいまだ釣果を出したことがないので、今後はナッゾジグを含めたブレードジグの使用頻度を上げていくつもり。
そんな矢先の、人差し指のケガ・・・・
これだとキャストもできないため、しばらくは釣りをお休みします・・・(;´д`)
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