最近サーフでは、ワカシが釣れ出しているようだね。
たまにブリが回ってきてお祭り騒ぎ・・・なーんて話も聞いたりするけど。
そりゃぁブリ釣れたら嬉しいには嬉しいけど、まぁ西湘サーフでは宝くじみたいなもんだから。
それよりも、金鉱を掘り当てるようにランガンで探っていくヒラメ,マゴチ釣りの方が、自分としては性に合ってるかな。
とはいえ、最近はだいぶご近所サーフへ足が遠のいてきている。
なぜなら、鮎ルアーに夢中だから。
酒匂川の鮎釣り解禁日以降、少しでも時間ができたら酒匂川へ足を運んで楽しんでいる。
当初は夏に涼しく釣りを楽しめるターゲットを探す目的で始めたが、夏の暑い時期に、実際に鮎ルアーをやってみると、意外と思うようにいかない。
鮎釣りはまだまだ分かりきれていないことが多く、日々悩みの連続ではあるが、それがまたおもしろい。
あの人はあれだけ釣れているのに、自分だけはなぜかうまく釣れない・・・そんなことはざら。
しかし、その原因を一つづつ解明していく過程が新鮮で、知的好奇心がさらに掻き立てられる。
今シーズンはまだ15センチ程度の小さいのしか釣れてないし、いまだ納得した釣果は出せていないけど、焦らずにじっくり楽しんでいきたいね。
・・・
そんなことで、今回の記事。
これまで鮎を釣ってきたルアーの、現時点での評価をしてみようかと。
昨年も使い続けて、各ルアーの特性もある程度は把握できた。
その一方、近年は鮎ルアーをリリースするルアーメーカーが増えつつあるが、既に頭打ち感が否めない。
今年リリースされた鮎ルアーを見ても・・・ウ〜ン、ほとんどがこの不肖ゆたりなには響かない。
既に手持ちルアーのローテーションで充分と思っちゃってるし。
そんな手持ちの鮎ルアーに加え、鮎専用ではないが、今シーズンから鮎に良さげなルアーもいくつか試している。
今回は手持ち鮎ルアーの現時点での評価に加え、鮎専用ではないものの現時点で好釣果をあげているルアーの評価も入れてみた。
エスケード(パームス)
まずは、キャスティング用鮎ルアーの先駆けといえば、パームスのエスケード。
さすが先駆者的鮎ルアーとあって、今ある鮎ルアーの中でもかなり考えられている。
サイズは80mm(7.5g)と100mm(13g)の2種類の展開となっているが、個人的には大きい100mmの方が好み。
おそらく、鮎のサイズで使い分けるより、水深によって使い分けるのが得策なんでしょう。
より水深の浅いほうに80mm、より深い方に100mmという選択が良いんじゃないかな。
大型リップによって水深のある場所でも底が取れ、水の中での安定した泳ぎが可能。
使い勝手が良く、水深のある場所で頼りになるのが、このエスケード。
泳ぎ的には、ブリブリとした強すぎるくらいのウォブリング。
価格も鮎ルアーの中ではお手頃なのも魅力。
鮎ルアー初めての方はこのエスケードを買っておけば無難かなと。
ただし、エスケードには難点も。
まず一つは、リップが大きいゆえにボトムに当たる頻度が多すぎること。
特に浅瀬では底石に当たりすぎるかな〜と。
対策としては、リップが基板素材でできているので、浅瀬用にリップをカットすることもできる。
もちろん、一度リップをカットしちゃったら元へ戻せないから、ちょっと踏ん切りが必要だけどね。
あともう一つの難点は、流れの強いところでは引き抵抗が強すぎて腕が疲れること。
手元に感じるブリブリ感が半端ないからね。
強すぎるウォブリングが、鮎の闘争心を助長するのかは定かではないが、それでも釣れちゃうからね〜。
オトリミノー(ジャッカル)
そして、エスケードと同じく、鮎ルアーの中でも扱いやすいのが、ジャッカルのオトリミノー。
特徴的なジョイント構造に注目しがちだが、汎用性の高さ,使い勝手の良さが、このルアーのいちばんの売りかなと思っている。
浅瀬でも深場でも比較的広い範囲の水深で使え、エスケードほどのブリブリ感はなく疲れにくい。
流れの速さによってラインアイを使い分ける構造になっているが、個人的には背中のアイ(バイブレーションポジション)を使うことが多いかな。
というのも、バイブレーションポジションの方がチドリアクションをしやすいので、それが追いのアクセントになるのかなと。
下のアイ(ミノーポジション)は浅瀬で使いやすいが、流れが早いと水面に飛び出やすくなるので、個人的にはあまり使わないね。
現在は3つのサイズ展開となっており、88mm(7.1g),104mm(10.8g),今シーズンからさらに大きい138mm(17.5g)も発売され、3サイズがラインナップ。
そこはお好みをご使用いただければと。
既に述べたように、個人的には大きいサイズが好みではあるが、エスケードと違ってお値段がそれなりにするからね〜。
今のところは、今ある104mmので充分かな。
流鮎(DUO)
DUOからリリースの鮎ルアーが、流鮎。
詳細は別記事を見ていただくとして。
やはり気になるのが〜流れの速いのに弱いことかな。
流れの緩いところではたまにヒラを打つので、鮎が苔を食んでいるようにも見える。それが鮎の追い気を誘ってくれるんじゃないかと。
ただ、流れの速いところになると・・・たまに回転したり、水面に飛び出たりもする。
腹側にあるアイにウエイトを追加すればそれも解消されるが、ちょーっとね。
オトリミノーと同様、お値段もかなり強気。
外観はもっとも鮎に近いのだが、別に鮎カラーでなくたって釣果の差はないしね。
たしかに釣れるには釣れるんだが、よほどの優位性がない限り、今後買うことはないかな〜。
アユイングミノー95SS(ダイワ)
「アユイング」の名を流行らせたダイワからリリースの、アユイングミノー95SS。
リリースされている鮎ルアーの中では珍しい、スローシンキングタイプ。
これは、流れの弱い場所を攻略するために入手。
しかし・・・今までの鮎ルアーの中でいちばん使えなかったね。
じっさいに流れの弱い場所で使ってみたが、ただ沈んでいるだけでアクションも弱い。
ほぼシンキングペンシルなので、早い流れや深場には完全不向き。
そんだったら、フローティングにシンカーをかませた方がマシ。
ハリス止めを固定するというマグネットも、このように砂鉄がくっつくわ〜針がくっついて絡まるわ〜で、メリットよりもデメリットを感じることが多い。
さらに、この根掛かりを防止するという、ハリスを挟んでおくスリット。
使ってはみたが、すぐハリスが外れちゃうので、キャストのたびにハリスを挟むのが面倒になってきた。
この機能を加えるのなら、さきほどの流鮎のように背中側にハリス止めを設置した方がまだマシ。
また、「リップが小さいことで石と石の間へのすり抜け効果が高い」とのことだが、別に効果を感じない。
逆にリップが小さすぎて泳いでくれないので、鮎へのアピールは小さいかな〜と。
まだ潜在能力があるかもしれないので引き続き使ってはみるけど・・・たぶんお蔵入りになるかな〜。
エスケードバイブ(パームス)
フローティングタイプの鮎ルアーが多い中、昨年発売されたのが鮎ルアー初のバイブレーションタイプ、パームスのエスケードバイブ。
ミノータイプでは攻めきれない水深のある場所や、強い流れの場所で効果を発揮するのが、このエスケードバイブ。
水深や流れの強さによってウェイトの異なる2種類(type1:11g, type2:18g)がラインナップされているが、この不肖ゆたりなはtype2のみを使用。
これが意外と使い勝手がいい!
流れの強さにもよるが、ミノータイプよりも確実にボトムを取れて、しかも引き抵抗が少ないので疲れにくい。
使い方としては、上流部に立って下流からスローリトリーブしても良いし、流れの強さによっては一箇所に留めて攻めることもできる。
また、横方向へキャストして立ち位置下流までラインテンションを張って流し、下流に来たらスローリトリーブ。
これで反応なければ、どんどん下流方向へランガンしていくのも良い。
瞬間ラインテンションを緩めれば、ヒラ打つようにギラギラアピールが、これまた良い。
急流部や深場で一発デカいのを狙うために入手したのだが、これでナイスサイズの出会いはまだない。
鮎ルアーアングラーが攻めきれない竿抜けポイントで、非常に有効な一手。
今後も積極的にエスケードバイブ、使っていきますよ!
専門外のルアーが秀逸!そのルアーとは?
今シーズンから、アユ用ルアーではなく、手持ちの中から鮎に使えそうなルアーも実践で試しているところだが、その中で現在もっとも釣果を出しており、総合的にも高評価なものをご紹介したい。
ビーフリーズ(ラッキークラフト)
それがコレ。
ラッキークラフトの定番ルアー、ビーフリーズ。
今シーズンに入ってから使っているが、使ってすぐに結果が出ただけでなく、継続して結果を出しているのが、このビーフリーズ。
鮎専用ルアーにはほとんどないシンキングタイプで、サイズは今のところ、写真にある手持ちの2種類。
カラーはリアルカラーとホワイトを使っているが、どちらも釣果は良好。
カラーの差を感じないほど、どちらも好釣果。
youtube動画なんかで鮎がオイカワにアタックする映像を見たことあるが、鮎だけでなく自分の縄張りに入ってくるものすべてを排除したいのだろう。
ビーフリーズは浅瀬を攻めるのにも使いやすいし、膝くらいまでの水深でもしっかい底を取れ、なおかつ流れが強くても水面に飛び出ることなく泳いでくれる。
エスケードバイブでないと攻められないようなところでも、けっこう普通に攻めることができたりする。
かといって、流れの弱い場所で泳がないかといえばそんなことはなく、しっかりプリプリ泳いでアピール。
もちろん、通常のキャスティング用ルアーとして作られているため、飛行姿勢は鮎専用ルアーと比べればバツグンに良い。
そのためか、普通にキャストしても、チラシ針が絡みにくい。
そして、流れの強弱によって、チドるように泳いでくれる。
シンキングだからと単に重いわけではなく、根掛かりした際にラインを緩めれば、流れに乗って外れてくれる。
この時点で、鮎用と言ってもいいくらい、鮎にも適したルアー。
昨年まではエスケードとオトリミノーがメインだったが、まさに「灯台下暗し」。
鮎ルアーを始めてみたい人にこそオススメのルアーだと思うよ。
まとめ
以上、これまで鮎釣りに使用したルアーの、現時点での評価をしてみた。
いずれにせよ、しっかりボトムをコンタクトでき、うまく流れに乗せていけるルアーであればなんでもよい気はする。
ルアーによる釣果の差は・・・どうなのかな?
ないような気もするが・・・差が出るような心当たりもある。
酒匂川でも常に好釣果を出している人がいるが、それが場所の差なのか?攻め方の差なのか?ルアーの差なのか?
やっぱり、まだまだ分からないことだらけ。
鮎ルアーへの道は、まだまだ続く。
【補足情報】
それと・・・ついでの話を、もう一つ。
現場で複数の友釣り師から、「おとり鮎にレインボートラウトが掛かって糸をブチ切られた!」という話を何度か聞いた。
個体数が少ないだけに、それを狙って釣れるとは思ってないが、今後掛かる可能性はある。
鮎とは別に、まだ見ぬ獲物への準備だけでもしておこうかね!