最近は、なかなか安定したコンディションにならないですね〜。
波が小さくなったと思ったら強風になるし、風がなくなったと思ったらうねりが強い。2日以上安定することがないよね。
雨も続いているし、コンディションが落ち着くにはもうしばらくかかるかな?
さて、大きく話は変わり、ご近所サーフの釣りで活躍した、ブレイズアイのエヴォルーツ120F。
このルアーでシーバスからヒラメにサワラ,ワカシ,タチウオ,さらにはアオリイカまで釣れてしまったという。
【参考記事】
泳ぎが良いからなのか、たまたま好結果が出ちゃったのかは定かではないが、使い勝手が良いので頻繁にチョイスしているのは、紛れもない事実。
120F登場から今日まで、エヴォルーツはハイマニューバーやらSSPやら、見た目からしてまったく区別できないラインナップが揃いつつある。
SSPについては「エヴォルーツの皮をかぶった別物(笑)」などと開発者のブログで説明がなされているが、何をもって「別物」と言っちゃってるのかね?
ハイマニューバーなんて、名前からして「なんじゃそれ?」って感じだし。
単にややこしい横文字を駆使してカッコつけてるだけと違うんかい?
けっきょくは金型はそのまま、ウェイトだけを微妙に変えているという、やっすい商売しているだけなんじゃないんかい?
なーんかやっすい改良だけして、言葉巧みにユーザーをだまくらかしているような気がして、どーも腑に落ちない。
有名アングラーだか何だか知らないが、素人アングラーのオレ様にそんなインフルエンサーの言葉なぞ響くわけないし、そんなコスい商売なぞ、オレ様には通用しない。
・・・が、しかし!
コスい商売には引っかからないと心に誓ったものの〜・・・
また新たに出たストライクエヴォルーツだけはどーも気になる。
「エヴォルーツ」の語尾をちょこっと変えただけじゃなく、頭から「ストライク」なんてのが付けちゃってるし。
これまで使っていたノーマルのエヴォルーツはサーフでよく釣れてるし、それだけでじゅうぶん満足しているが、ストライクエヴォルーツはさらに飛距離特化型。サーフなどの大場所向きだという。
「飛距離」と聞くとつい反応してしまう、単純アングラーなこの不肖ゆたりな。
そして・・・コスい商売に引っかかってしまった・・・のか?
カラーはライブキビナゴ。
このカラーは美しいよね〜。前から欲しいと思っていたやつ。
今回はそんなストライクエヴォルーツ120SFについて。
まだまだインターネット上での情報が少ないので、これまで使い倒していたノーマルの120Fとの比較をしつつ、特にサーフでの使用を前提に述べてみたい。
もちろん、実際の使用感についても述べていきますよ!
【エヴォルーツ99VSPのインプレッション記事】
ストライクエヴォルーツ120SFの特徴
まずは、ストライクエヴォルーツ120SFの特徴から。
遠投性能アップ
このストライクエヴォルーツの最大の売りは、遠投性能の高さ。
ノーマルタイプのエヴォルーツ120Fよりもさらに飛距離が出せるというから、まさにサーフにはピッタリ。
スローフローティング
ストライクエヴォルーツは、スローフローティング仕様。
おそらく遠投性能を上げるためにウェイトupしてあるだろうから、その分浮力が減っただけのことだろう。
とはいえ、サラなフローティングよりも水馴染みの良いスローフローティングは、サーフでのヒラメも視野に入れるなら都合が良さそう。
潜行レンジ
ストライクエヴォルーツの潜行レンジは、メーカー公表では60〜90cm。
ノーマルの120Fが80〜90cmだから、まぁそんなに変わらないっちゃぁ変わらないかな。
表示上ではストライクエヴォルーツの方が120Fより浅いレンジを引けることにはなるが、実使用上気にすることはないかな。
「一般的なフローティングミノーより深めに入る」程度に把握しておけば、サーフで使用するには充分でしょう。
ストライクエヴォルーツ120SFのスペック
外観
まずは、ストライクエヴォルーツの外観から。
外観は、どの角度から見てもほぼ一緒。というか、まったく一緒。
リップの長さが違うようにも見えるが、120Fのリップは使い込んで削れているだけだから、おそらくこの部分もまったく同じ。
重量
次に、120Fとの重量比較。
ストライクエヴォルーツ120SF : 22.5g
エヴォルーツ120F : 22.0g
えっ・・・ノーマルのエヴォルーツからたった0.5g増えただけ?
それだけの重量アップで飛距離を謳うか?
もっとガッツリウェイト載せてくるのかと思っていたら、そんなもん?
ウェイトボールは前方に固定1個,重心移動タイプが3個。この配置はノーマルの120Fと変わらない。
ボール1個あたりの重量を変えてなければ、ここは変わっていない。
この底部分のオモリ。これをプラスしただけのウェイトアップなのかな?
これで違いがないようなら、単なる「色違い」を買っただけで、なーんの意味もないぞ。
フックサイズ
フックサイズは120F同様、標準で#2を採用。
適合サイズも#1〜3と、120Fと同じ強気のフック設定。
ここも、ノーマルと同じ。
ストライクエヴォルーツ120SFを使ってみた
さっそく、ご近所サーフでストライクエヴォルーツをテストしてみた。
キャストテストで使用したタックルや気象条件は、下記の通り。
【タックルデータ】
ロッド : フラットフィッシュプログラム ラフサーフ88 (ノリーズ)
リール : ’19セルテートLT3000XH (ダイワ)
PEライン : アーマードF+プロ ロックフィッシュ 1.0号 (デュエル)
リーダー : シーガーFXR船 4号 (クレハ合繊)
【気象条件】
風 : ほぼ無風
うねり : やや強
波 : やや強
キャストフィール
キャストフィールは、コレまで使ったボールウェイト重心移動タイプの中ではピカイチ。
ノーマルの120Fもフローティングミノーの割には飛行姿勢が良くて飛ぶ方だったが、ストライクエヴォルーツはこれまた気持ちがいいくらいに飛行姿勢が良く、スカッと飛んでいく。
多少の横風があろうと、飛行姿勢の乱れが少ない。0.5g重量が違うだけでこんなにも違うのかというくらい。
ウエイトバランスを調整するだけで、こんなにも違うものかと。
ちなみに重心移動システムで自分の好みは、シマノのAR-CシステムとT-TENで使われているマグネットタイプ。あと最近では、アイマのMRDも。
コレら以外の重心移動システムはキャストごとの飛距離ムラが大きかったり、横風になると途端に飛距離が落ちたりで好んで選ぶことはなかったが、エヴォルーツだけは比較的飛距離ムラが少ないので好んで使っている。
このストライクエヴォルーツはさらにその上をいくキャストフィールで、これはもう完全にお気に入り。
同サイズのフローティングミノーの中でも、トップクラスの飛距離と言い切っても良いだろう。
エヴォルーツシリーズとの飛距離比較
次に、ノーマルの120Fとの飛距離比較。
フルキャスト後、糸フケを取ってからリールのハンドル回転数から。
<フルキャスト後、回収までのハンドル回転数>
・エヴォルーツ120F : 45〜49回
・ストライクエヴォルーツ120SF : 55〜60回
キャストテストで使用したセルテート3000XHのハンドル1回転が93cmとして、飛距離を計算すると・・・
<飛距離>
・エヴォルーツ120F : 41〜45m(平均:43m)
・ストライクエヴォルーツ120SF : 51〜55m(平均:53m)
両平均値から、ストライクエヴォルーツはノーマルとの比較でだいたい20%程度の飛距離アップ。
何度も言うが、わずか0.5gのウェイトアップでこんなにも違うものか!
先ほどは散々ディスってしまったが、ちょっとここで修正させてもらおう。
素晴らしいっ!ストライクエヴォルーツ!
泳ぎ出し
ノーマルの120Fと比べ、泳ぎ出しは非常に良い。
120Fでは着水直後の泳ぎだしで水面を滑ることがあったが、ストライクエヴォルーツでそこは改善されているようだ。
まぁ、ウェイトアップで着水時の沈み込みがあるぶん、最初の水噛みが良くなったのだろう。
玉入れ操作をさほど必要もせず、着水からすぐに糸フケをとってリーリングすればすぐに泳ぎだしてくれる。
ストライクエヴォルーツ120SFは「買い」か?
以上、ダラダラと自分が注目するところを述べてきたが、つまる話はこのストライクエヴォルーツ120S、「買い」なのか?
サーフで使用するなら、もちろん「買い」。ノーマルの120Fよりも、明らかに使い勝手は上。
さすがに「エヴォルーツの皮をかぶった別物(笑)」とまでは言わないが、これまでのエヴォルーツ120Fで欠点と感じていた部分が改善されていたので、さらに満足して使ってもらえると思う。
もちろん、ノーマルの120Fと同様にリップを折ったリップレスバージョンも可能だろうが、当面は折らずにデフォルトのまま使っていこうかなと。
そんなストライクエヴォルーツだが、不満な点も。
それは、外観がどのエヴォルーツもまったく同じであるということ。
外観が同じなのはストライクエヴォルーツに限らず、同エヴォルーツシリーズのSSPやハイマニューバーも同じことが言える。
ボディが同じなのはしかたがないとしても、あまりに同じで味気ないから、せめて区別がつきやすいような工夫をしてほしかった。
たとえば、目玉で色の違いを示すとかね。
まぁいずれにせよ、今後は120Fからこのストライクエヴォルーツの方へ使用頻度を高めていこうかなと。
これからの時期、このストライクエヴォルーツにさらなる期待をしたいよね!
【エヴォルーツ120Fのインプレッション記事】
【エヴォルーツ99VSPのインプレッション記事】
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