【ノントラブルスティック】PEラインの糸ヨレも取れる?まずは試しに入手してみた


先日、K-TENでおなじみの二宮正樹氏のブログ「K-TEN Laboratory」を拝読した時のこと。

ブログ内の記事で気になったのが、「ノントラブルスティック」の記事。

そういえば、PEラインを最初に使ったのは、10年ほど前に始めたエギングから。

道具を揃え、なんのキャスト練習もせずに夜の海へ出向き、いきなりのライントラブル連発。

そのときは明らかにPEラインを使い慣れていなかったことが原因だったわけだが、その後はPEラインの扱いにも慣れ、PEライン対応のリールやロッドを使うことで、ライントラブルはほとんど起こることはなくなった。

しかし、ごくまれではあるものの、エアノットが発生してライン交換を余儀なくされることも。

PEラインのトラブルは、主にスプールへ巻き取りでテンションが掛かっていないことによって起こる。

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さらにスピニングリールは回収したラインを90度の方向へ変換してスプールへ巻き取るので、たしかに糸ヨレも起こりやすいものの、コシのないPE素材のラインでは応力がかかった時の反発力が弱いので、糸ヨレが原因のライントラブルはナイロンラインやフロロラインと比べると少ない。

しかしこれが極度な糸ヨレに加え、さらにテンションが掛からずスプールに巻かれていたら、話は別。そんなときがエアノットの最も危険なタイミング。

PEラインは多少の糸ヨレがあっても直ちにトラブルにはなりにくいが、顕在化しにくいだけにトラブったときはすでに致命傷であることが多い。

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スピニングリールで糸ヨレが起こるのは、だいたい以下のようなとき:

  1. キャスト中やリトリーブ中にルアーが回転したとき
  2. ラインローラーが固着している中で巻き取りしたとき
  3. 魚が掛かってドラグが出たとき

まずは1つ目について。

自分の釣りでは、キャスト中に回転するような飛行姿勢が悪かったり、リトリーブ中にトラブったりするルアーは、どんなに泳ぎが良かろうと、自分のルアーケースからは排除されているので、ほぼ大丈夫。

そして、2つ目。

ラインローラーの状態は常に気にかけており、釣行後のシャワー水洗は欠かさないし、シャリ音が出始めた時のラインローラーメンテナンスは早めに手を打つ方なので、まぁここも無いかなと。

最後の、3つ目。

これは確かにあるよね。多少ドラグが出てもゴリ巻きスタイルなので、釣り上げた後は要注意だね。

特にエギングはドラグゆるゆるなので、型の良いアオリイカに走られたら糸ヨレは発生しやすい。

確かにキロサイズのアオリイカを釣った後、エギをフルキャストした一投目から派手に糸絡みした経験もあるし。

いずれにせよ、糸ヨレのトラブルが少ないPEラインであっても、糸ヨレには注意すべきだよね。

そこで、かなり前振りが長くなったが、タックルハウスから出ているロングセラー「ノントラブルスティック」を入手。

PEラインがメインとなっている昨今、どの程度の糸ヨレ解消、およびライントラブル軽減効果があるのかを継続的に確認すべく、まずは使ってみた。

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糸ヨレを補正する【ノントラブルスティック】

そこで今回、ラインの糸ヨレを取るノントラブルスティックを入手してみた。

ノントラブルスティックは、K-TENやローリングベイトなどのロングセラールアーでおなじみのタックルハウスから出ている、まさにロングセラー商品。

スピニングリールは縦に入ってきた糸をラインローラー経由で横に巻き取るため、ラインをねじりながらスプールに巻かれてしまうことと、さらにナイロンやフロロといった糸ヨレしやすいラインがかつての主流であったことから、当時ライントラブルの主な原因が糸ヨレであった。

その糸ヨレを解消するためのアイテムとして、このノントラブルスティックが登場。

現在では糸ヨレがしにくいPEラインが主流となり、さらにはスピニングリールも糸ヨレを補正する機能(例:ダイワリールのツイストバスター機能)を搭載したことで、ノントラブルスティックの需要は少なくなったようだ。

ただ、先ほども述べたように、PEラインであってもまったく糸ヨレが起こらないわけではない。

キャスト後のルアーを回収し、ルアーをロッドからぶら下げたままにしておくと、ルアーがクルクル回転するのを見たことがあるはずだ。

そう、既に糸ヨレができているから回転しているわけだ。

ノントラブルスティックの構造

ノントラブルスティックの内容物

ノントラブルスティックの内容は、S(2〜6Lb),M(8〜12Lb),L(14〜20Lb)の3本が1セット。

主に陸っぱりのメバリングやシーバスゲームなら、この3本で充分。

ヘビーなショアジギング以外であれば、これでOKかな。

それぞれ3つの重量はというと・・・


S(2〜6Lb)は・・・10グラム。


そして、M(8〜12Lb)は・・・16グラム。


最後に、L(14〜20Lb)は・・・26グラム。

とくにSサイズは2〜6lbという適応範囲の割には重いかもしれないが、それなりのラインテンションをかける意味でも、これくらいの重量は必要かもね。

ノントラブルスティックの外観

ノントラブルスティックは、ステンレス製の円柱形状。

引っ掛かりがほぼ無いので、仮にボトムまで落としても根がかりしづらい構造。


下の部分に5本の溝が入っているが、これって何かしら機能しているのかな?それとも、ただの飾りなのかな?

あまりにストレートな棒だと売りにくいから、せめて溝を入れてデザインを良くしているとか?

まぁ冗談はさておき、この溝で水圧を受けて水平姿勢に近い状態にするためのものなのかもしれないね。

そして、ノントラブルスティックの先端部分。

糸ヨレを取るためのものだから、とうぜんスイベルが付いているものと勝手に思い込んでいたが、そんなものは付いていなかった。

スイベルが回ってラインのよりを取るものと思っていたのだが・・・これじゃまさに、なんのひねりもないステンレスの棒。

もちろん、スナップがスイベルタイプでも効果はあるようだが、こんなんでPEラインのよりが取れるのかね?

とにかく、ノントラブルスティックはウエイトの偏りをなくすことで、わずかな力でも素直に回転し、かつ、勢いでは回らないようにとの設計なんだろうね。

他の糸ヨレ解消グッズとの違いは?

ノントラブルスティック以外の糸ヨレ解消グッズと言えば、ウォーターランドの「ヨリトレール」

ヨリトレールは、らせん構造。

ヨリトレールはスピニングリールの構造を考慮し、理屈上の糸ヨレ方向と逆のヨレを強制的に作ることで糸ヨレを解消しようというもの。

そのため、このヨリトレールだと一方方向のみの糸ヨレしか解消できず、仮に逆方向の糸ヨレができた時に使用するとさらに悪化させる方向へ回転してしまう。

その点、ノントラブルスティックはどちらの方向のヨレへも対応可能。

ラインにかかる応力に応じて素直に回転、応力がなくなればそれ以上回転しないので、ノントラブルスティックの方が実用的と言えるだろう。

さらにヨリトレールは3.8gと7.5g,15gの3種類。それぞれが単体販売で、だいたい600~1000円近くする。

コスパで考えても、ノントラブルスティックの方が良さげだよね。

ノントラブルスティックの使い方

ノントラブルスティックの使い方は、ラベルの裏にも掲載されている。

ラインの先端につけて、キャストして巻くだけ。

このように直結びでも良いし、スナップでも良い。スイベルでも大丈夫。

軽量ジグヘッドリグによるライトゲームやサーフでのプラグを使った釣りのようなフカフカ巻きが多いときは、できるだけラインテンションが掛かりやすい重量のスティックを選択。

そして、実際にキャストしてみると・・・

糸ヨレを取るのが目的のものだから、当然のことながら飛行姿勢はカツーンと真っ直ぐ、ブレずに飛んでいく。


横風や波のせいでどうしてもラインテンション掛かりにくい場合は、このようにラインを指でつまみながら、できるだけラインテンションを掛けて巻いていく。

ラインを指でつまみながら巻いていくのも良いが、ロッドとPEラインとの角度を90度くらいになるようロッドを立て、ラインをガイドへ接触抵抗を加えるイメージで巻き取るのでも良いかなと。スピニングリールだと、ラインをつまみながら巻くのはちょっと面倒だしね。

正直言って、ヨレがきちんと取れているかは目視で確認できないのでなんとも言えないが、とりあえずの使い心地は上々かな〜と。

ノントラブルスティックはPEラインでも有効か?

たしかにナイロンやフロロなら間違いなく効果はあるが、PEラインではどうだろう?

たいていの糸ヨレはラインを巻き取っているうちにラインの先側へ集中、巻かれた後は竿先からぶら下がっているルアーが回転する。

PEラインであってもこのようにルアーが回転することがあるので、糸ヨレができていることは間違いない。

とくにキャスト時に回転しやすいジグヘッドリグやバイブレーションなどは顕著。

なので、ノントラブルスティックはPEラインにも間違いなく効果はあるだろう。

たしかに、ナイロンやフロロと比較してその効果は顕著に分からないだろうが、継続して使用を続けていけば、ライントラブルは明らかに減るだろうね。

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まとめ

今回はK-TEN Laboratoryの記事を発端に、ノントラブルスティックのPEラインでの効果などを述べてみた。

これがあれば、ほぼ陸っぱりからの釣りは十分対応可能。

とりあえず釣行後は必ずこのノントラブルスティックを使うよう、今後は自分の中で習慣化するつもり。

もしかしたら年3回は起こっていたライントラブルがゼロになるかもしれないし、もしかしたらまったく変わらないかもしれない。

その一方、ごく稀に起こるライントラブルのタイミングでメモリアルな大型魚が掛かるかもしれない。

とにかくPEラインだと際立った効果は出にくいかもしれないが、まずは長い目で効果を確認していこうかなと。

いつになるかは分からないけど、ある程度の目途が立ったころに結果報告したいと思います!