’19セルテートLT3000XHを入手してから、半年が経過。
いやぁ〜、とっても快適!もう惚れ惚れするくらい。
とにかくこの’19セルテート、ご近所サーフでは他のリールとローテせず、購入からはずっとこれ一本で使い続けている。
セルテートといえば、耐久性。
この耐久性を検証すべく、まずは1年間はこのセルテート一本で通そうと思っている。
そんなわけで、今回は購入から半年経過時点での’19セルテートLT3000XHの評価をしたいと思う。
まず、評価の内容は大きく分けて、’19セルテートそのものの性能面と、LT3000XHの番手の面。
性能面は、主にマグシールドを含めた耐久性について。
特にマグシールドによるラインローラー部分の防水や塩噛み抑制効果は特に注目している。
ダイワのマグシールド搭載リールは、基本は分解によるセルフメンテナンスを推奨していない。
ラインローラーも、マグシールドが搭載されている箇所はセルフメンテナンスができない。
だからこそ、マグシールドは自己メンテが可能なXプロテクトの防水性能を大幅に上回る必要があると思っている。
そして、番手の面。
こちらは主に西湘サーフでの自分の釣りスタイル(釣れるものは何でも釣っちゃおう!)への適応性について。
ここについては、だいぶ個人的な見解になり、偏った評価にはなると思うが、まずは思ったところをズバッと述べてみたい。
ちょっと個人的な、だいぶ偏った評価にはなると思う。
しかし、このセルテートのインプレッションは、今後のダイワリール全体の評価にも大きく影響するので、そこは気合を入れて述べてみたい。
’19セルテートLT3000XHの使用状況, 使用後のメンテナンス
ここ半年間の使用状況
まずは、ここ半年間のセルテートの使用状況について。
使用頻度は、月によって多少のバラつきはあるが、だいたい平均すると週3回程度といったところ。
3〜5月はコンディションの整った日が少なかったので頻度は少なかったが、2月と6月はその分コンディションが良い日が多く、時間が空いた時はけっこうな頻度で釣行。
1回の釣行で、だいたい2時間以内。
時間は短いが、頻度としては比較的多い方じゃないかと。
特に今回は、セルテートのマグシールドの効果を確認するため、1月に購入してから現在までの釣行では他のリールを使わずにすべてセルテートを使用。
【タックルデータ】
ロッド:ノリーズ ’15ラフサーフ88
リール:ダイワ ’19セルテートLT3000XH
メインライン: デュエル アーマードF+プロ ロックフィッシュ 150m 1.0号
リーダー:クレハ(KUREHA) シーガーFXR船 100m 4号
使用後のメンテナンス
使用後はこれまで同様、できるだけすぐ流水にて水洗い。
特にラインローラーとラインが巻かれているスプール部分は、特に念入りに。
基本は、ツインパワーXDで実践している水洗いとまったく同じ。
もちろん、この間のオイルやグリス等の注油は一切なし。
こんな感じでセルテートを使い続け、半年後・・・
【’19ツインパワーLT3000XH】購入から半年後の感想
巻き心地
巻き心地は、いまだしっとり滑らか。
半年経過後も、新品時とほぼ同等。
シマノのマグナムライトローター搭載リールのような軽さはないが、空回り感がなく、適度にしっとりとした巻き心地で「しっかり巻いてる」感がある。
僅かなゴリ感、僅かな違和感すら感じないほどの、快適な使い心地。
半年経過すれば多少なりともガタがくるかと思っていたが、そんな心配もなんのその。
半年でもこの巻き心地。これはイイね。
ノーマル3000番のサイズ感
一般にサーフでは4000番サイズが最適とされているが、’19セルテートなら3000番サイズで充分。
充分というより、西湘サーフでフラットフィッシュからライトショアジギング,さらにはサーフエギングまでストレスなく万能にこなすには、’19セルテートのノーマル3000番サイズが一番良いのかなと思っている。
まずこれまでメインで使っていた、’17ツインパワーXD4000XG。
これはフラットフィッシュ,ライトショアジギング,シーバスフィッシングと、サーフでのメインの釣りには充分なのだが、さすがにロッド操作を多用する釣り、とくにサーフエギングには重量がかなりのストレスになる。
ライトショアジギング寄りで使うなら’17ツインパワーXD4000XGだとは思うが、さすがにサーフエギングには厳しい。
これまでも’17ツインパワーXD4000XG(290g)でサーフエギングをしており、操作はできるものの、やはり大きくしゃくったりロッドを立て気味にステイしたときには、さすがにリールの重さが気になる。
いつもの短時間釣行ならこれでもまぁ耐えられるが、これで2時間以上釣りを続けるとなると、疲労感はさすがに出やすい。
その一方で、サブ機として使っていたのが、’12レアニウムCI4+C3000HG。
こちらは本体重量が175gという、ツインパワーXD4000XGとは正反対、驚きの軽さ。
こちらは逆に、ワインドやサーフエギングなどのロッド操作を多用する釣りには適している。
サーフでたいてい釣れる大きいサイズの魚でもドラグを使えば安心してやり取りできるのだが、サーフで多用する10フィート前後のロングロッドとの組み合わせると、若干先重り感を感じる。
つまり、リールが軽すぎるが故に、ロングロッドとのバランス感に難があるわけだ。
そして、今回の’19セルテートLT3000XH。
ボディ重量は225gで、’17ツインパワーXD4000XG(290g)と’12レアニウムCI4+C3000HG(175g)の中間にあたる。
ココ半年間はワーミングからミノーイング、ライトショアジギング、サーフエギングと、これ一つでこなしてきたが、サーフロッドとのバランスから操作感は、このリールがいちばんしっくりくる。
これにPE1.0号、リーダーはフロロの4号でセットすれば、サーフエギングを含めた、サーフのあらゆる釣りに対応できる。
サーフでライトショアジギングからエギングまで、欲張って一つのタックルでこなしたいのなら、この’19セルテートLT3000XH、良いね。
巻き取りパワー
3000番サイズではあるが、魚を掛けたときの巻き取りパワーは充分。
多少の大きい魚が掛かっても、グイグイ巻けて安定感もある感じ。
もちろん、大口径ドライブギアによる効果が大きいだろう。
ただ、それだけでなく、長めのハンドル長(60mm)の効果もあるだろう。
参考までに、’17ツインパワーXD4000XGのハンドル長は57mm。’19セルテート3000XHは、これよりも3mm長い。
長いハンドルだと、巻き取り時の感度が少なくなるだろうと心配する人もいるかもしれない。
たしかに、ハンドルが長くなるとテコの原理で少ない力で巻けるので、その分巻き感度が鈍くなるはずだが、そこまで感度が鈍いと感じたことはない。
潮流の変化も感じ取れるし、ルアーがエビったり小さいゴミが付着してもすぐに感じ取れるので、使用上必要な感度は備わっている。
さらに、少なくとも自分が主戦場としている西湘サーフにおいては、感度云々よりも巻き取り力があった方がメリットは大きい。
だからこそ、コンパクトサイズの3000番ではなく、ノーマルサイズの3000番なのだ。
適度な重量感
先ほどは実使用上のリール重量について述べたが、もう少し’19セルテートの重量について深掘りしてみたい。
ノーマルサイズの3000番では、モノコックボディの恩恵もあって、メタルボディの割に軽い(225g)。
かといって、バンキッシュのような軽さと’19セルテートの軽さとは、質が大きく異なる。
ストレスとなるような余計な重さは感じないものの、それなりの質感を維持している、といった感じ。
ここって、とても重要。
近年は軽さ偏重傾向にあり、「軽さは正義」と訴える人もいるが、自分はそうは思わない。
バカみたいに軽きゃいいってもんでもないし、かといってストレスを感じる重さでもダメ。
もちろん金属ボディなので、丈夫であることは当たり前。
歴代セルテートはさすがにずっしりとした重さがあったが、この’19セルテートではモノコックボディによる恩恵が大きく、程よい軽さに仕上がっている。
金属ボディの丈夫さと質感をそのままに、使用中の違和感を感じない程度の重量。
さらに「セルテート」という、リールの所有感を感じる重量感。
フラッグシップモデルではないが、ダイワリールの中では丈夫さを売りにしており、価格帯もそれなりに高い。
実用面と所有感を兼ね備えた、適度な重量。
それこそが、’19セルテートといっても過言でないんじゃないかな。
マグシールドとモノコックボディ
そして、セルテートを使用するにあたって最も注目しているのが、マグシールドの効果。
’19セルテートは、ピニオンギア部とラインローラー内部のボールベアリングの2箇所にマグシールドを搭載している。
その中でも、特にラインローラー。
ここはリールの部品の中でも、海水がラインを伝って最初に触れる箇所なので、もっとも気になるところ。
先にも述べたように、巻き心地はいまだ好調を維持。
半年経過してもシャリ音どころか、わずかなシャリ感すらなし。
さらにボディ内の海水侵入については、現時点でゴリ感がないことからも大丈夫だと判断している。
たまにサーフの強い寄せ波で飛沫をかぶることはあるが、その程度であればゼーンゼン問題なし。
もちろん、使用後の水洗いは必須だけどね。
ピニオンギア部にあるマグシールドの効果もあるのだろうが、モノコックボディを採用したことも大きいのだろう。
ボディの防水は、この2つの機能によって効果が高まっているのは明らか。
モノコックボディの機密性の高さは素人でも容易に想像できるが、マグシールドの効果はさすがに長期間使い続けてみないと判断できない。
半年くらいでラインローラーの不具合や海水侵入によるゴリ感がでたら、マグシールドに不合格を出そうかと思っていたが、半年でこれなら合格かな。
ベール下がりについて
あと、ダイワリールでよく言われるのが、ベール下がり現象。
ベールが下がることで、スプールへのラインの巻き取り位置が下がり気味になり、ライントラブルにつながるという。
シマノリールでもベール下がりはあるようだが、今のところそのような経験は無い。
購入半年後の’19セルテートのベール下がりは・・・ちょーっと下がっているようにも見えなくもないが・・・。
これがベール下がりにあたるのかはよく分からないが、べつに大きなライントラブルなんてないしね。
まぁ、ここはあまり気にしなくても良いかもね。
今後ライントラブルが頻発するようであれば、改めて確認すれば良いかな。
感想。’19セルテートLT3000XH、けっこう良いジャン!
巻き心地は変わらないし、ドラグの具合も良いし、半年経過しても文句なしの使用感。
そんな’19セルテート。一番のお気に入りの機能は、やはりラインローラー部分のマグシールド。
まだマグシールド暦半年ではあるが、マグシールド、けっこうイケるじゃん!
半年でシャリ感がまったく出ていないのだから、まずはオレ的には合格点。
ただ、半年くらいなら、ツインパワーXDのXプロテクトだって十分機能している。
あと半年。
あと半年、注油なしで塩噛みによるシャリ感が出ないなら、合格点を超えて「お気に入り」にしたい。
なんなら、今後はシマノから切り替えて、ダイワリール、特にセルテート一択にしてもいい。
現時点でもかなりのお気に入りだが、あと半年でこの状態が変わらないなら、もう完璧。
来年くらいにはモデルチェンジのタイミングになるだろうが、それでもこの’19セルテートは依然としてお気に入りのままでいるだろう。
それくらい、現時点ではお気に入りの’19セルテート。
次のインプレッションは、さらに半年後。
そのときには、完全なる「お気に入り」リールへ、シマノからダイワへ乗り換えとなり得るか?
引き続き、継続して使い続けてみます!
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