9年前、「アオリイカ新子パターン」成立と思っていたが・・・
毎年恒例、8月の富山遠征。
ここ2年はコロナウイルスの影響で行けてないが、8月は嫁の実家である富山での遠征釣行が恒例。
今をさかのぼること、9年前。
夏に最盛期となるキジハタ狙いの釣りをしていたが、その時は小さいサイズのものばかりしか釣れなかったので、思い切ってこれまで考えていた釣りを試してみることに。
それは、ズィークイッドを使ったイカパターンの釣り。
ちょうど8月はアオリイカの新子が多い時期。それを狙ったフィッシュイーターたちがいるだろうと考えていた。
そこで、ホタルイカパターンで活躍したホタルイカ型ルアーのズィークイッドを活用すべく、「アオリイカ新子パターン」と銘打ってのチャレンジを実施。
アクションもホタルイカパターンで実施したときと同じ、リールを1秒間に1回巻いて2秒間止めるという、デッドスローのストップ&ゴー。
しかし・・・そこから9年が経過した現在、あるyoutube動画を見たことで、その考えが懐疑的に変わった。
あれは「サヨリパターン」だったかも?
アオリイカ新子パターンが完全成立したと実感してから9年後。
自分では完全成立と思っていた「アオリイカ新子パターン」だが、一つのyoutube動画によって「アオリイカとは違う、別のベイトフィッシュに反応してたんじゃないか?」という疑問へと変わった。
それが、▼この動画▼
「これって9年前に新子パターンで実践したやり方と同じだ・・・」
攻め方がほぼ同じだったし、使用していたズィークイッドもフローティング。
泳がないルアーを選択するのも同じ。
確かにこの時期にズィークイッドを使うと、サヨリが引っかかってきたことも。
確かにこの時期、富山では漁港内にエンピツサイズのサヨリが回っている。
これまでのソルトルアーフィッシングでサヨリをベイトとして意識したことがなかったし、ホタルイカパターンくらいしかベイトパターンを意識した釣りをしたことがなかった。
表層にベイトがいるなら、たいていはミノーかシンキングペンシル、さらに異なる大きさのルアーがあれば充分と、単純に考えていた。
そんなベイトパターンを考えるほど魚影の濃い場所で釣りしたことなどなかったし、シーバス専門で狙うこともないので、そこまでベイトパターンのことを考えたことはなかった。
なので、アオリイカ新子パターンと思っていたが、じつはサヨリパターンだったのかも?
「サヨリパターン」とは?
そこで、改めて「サヨリパターン」について調べてみた。
河川や港湾などの場所によっても微妙に異なるようだが、シーバスアングラーにとって難易度の高いのがこの「サヨリパターン」らしい。
そんな難易度を高くしている原因の一つが、サヨリの遊泳パターン。
カタクチイワシやコノシロなどのベイトフィッシュとは違い、群れの中の魚が同じ方向へと泳いでいるわけではない。
サヨリは群れの中で、それぞれが違う方向に向いて泳いでいる。
泳ぎは決して速くなく、時折止まったりする。
このようにサヨリは動きが少ないので、サヨリを意識したシーバスへ強いアクションのルアーを入れてもなかなかバイトしてこない。
サヨリの群れの中にルアーを入れ、ルアーを目立たせるための強いアクションにはバイトせず、かといって泳がないルアーだと目立たなすぎてセレクティブにバイトさせることが難しい。
シーバスのボイルはあるものの、ルアーになかなか食ってこないのは、そこらへんが原因のようだ。
さらにサヨリは下顎が尖っているので、シーバスにとって頭からは食べづらく、テールからのバイトが中心。そんなテール部分からのショートバイトも多いようだ。
新子パターンとサヨリパターンの共通点
そんなサヨリパターンだが、調べるにつれて自分が実践していた新子パターンのルアーの動かし方とほとんど同じことに気づく。
つまり、新子パターンとサヨリパターンで共通しているルアーと泳ぎは、下記の3点。
・アクションが小さい
・フローティング
・ストップ&ゴー
唯一の違いは、ルアーのシルエット
新子パターンとサヨリパターンとの唯一の違いを挙げるならば、ルアーのシルエット。
イカの場合は丸っこいシルエットで、サヨリは細長いシルエット。
シーバスがシルエットまで識別しているかはなんとも言えないところではあるが、8〜9月の同じ時期に重なるので、シルエットの違いを意識したルアー選択をすればさらに釣果が上がるかもしれない。
イカパターンに最適なルアー
ホタルイカやアオリイカの新子などのイカパターンに最適なルアー。
ズィークイッド
それは、富山のホタルイカパターンで高い実績を残している、ズィークイッド。
ズィークイッドはウォブリングもしない、ローリングもしない。まさに泳がない直線的な動きが最大の特徴。
最近のズィークイッドはサイズ展開も豊富。フローティングからシンキングに加えたスローシンキング、素材の異なるものまで豊富なラインナップ。
個人的には75mmサイズを中心に持っておけば充分と思っているが、さまざまな状況に応じたチョイスができるのも大きな魅力。
これほどイカパターンにハマるルアーは無いだろう。
サヨリパターンに最強のルアー
実際にサヨリパターンを意識したことがないので、あくまでも自分がサヨリパターンに良さげなルアーを挙げてみた。
この時期の富山で試してみたいのと、こちらの西湘サーフでも使えそうな、汎用性の高いものをチョイスしてみた。
スリムアサシン149F
それがこの、シマノのスリムアサシン149F。
これだけ細身の形状なのにフローティング。しかも20gもあるので、キャストのストレスはなさそう。
細身なのに、デッドスローで巻いてもレンジが入りすぎない。
しかも、信頼のおけるXAR-Cシステム(JET BOOSTに名称変更したらしい)を搭載。
サヨリパターンに限らず、普通にサーフでも使い勝手が良さそう。
汎用性が高そうなので、ぜひとも入手して使ってみたいミノーだね。
タイドミノースリム200
細身のミノーであるタイドミノースリムも、サヨリパターンに適しているかもしれないね。
特にタイドミノースリム200は、タイドミノーシリーズの中でも最も細身で最長で、サヨリの形状に最も近い。
泳ぎもブリブリ感は少なく、ほぼロール中心。
重心移動システムを採用しているものの長さが200mmもあるので、キャストムラはあるものの、飛距離もそれなりに出せる。
スリムアサシンと併用すると良いかもしれないね。
まとめ
こうして改めて考えると、今まで新子パターンだと思っていたのはサヨリパターンだったのかもしれない。
あの9年前は新子パターンと決めつけていたが、同じ攻め方で細長いミノーを使っていたらもっと釣れてたかも。
あの時に頻発していたショートバイトが、もっと深いバイトになってたかもしれない。
魚影がうすうすの地元・西湘サーフでは、明確なベイトパターンというのがほぼ存在しない(と個人的には思っている)。
湘南にもイカパターンの釣りがあるようで、一度チャレンジしようと思ったものの、富山のホタルイカパターンとは違ってコンディションや時期がそうとう限られ、キャッチ率も極めて低いので、断念。
というか、湘南のイカパターンは「~パターン」に当てはめるにはかなりしんどいと思うのだがね。
一方の8〜9月ごろの富山なら、イカパターンかサヨリパターン、どちらかでハマる可能性は極めて高い。
なので、来年こそぜひ試してみたい。
来年にはコロナウイルスが完全収束してくれるといいな!
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