【トゥルービュー(TALEX)】自然な視界と高い汎用性のレンズカラーが秀逸な件


「トゥルービュ」というレンズカラーを使って、はや1年半。

このトゥルービューで初めてタレックスの偏光レンズを知ったわけだが、今となっては別のレンズカラーも買ってしまったほど、タレックスレンズにドハマリしている。

「そんなの、やっすい偏光レンズだって・・・そんなに変わんないじゃん!」

・・・なーんて思う人も多いかもしれない。

確かにちょっと掛け比べただけではそんなに違わないと感じるかもしれないが、数千円程度のちゃっちい偏光レンズを使い通してからタレックスを使ってみると、その良さがホントによく分かる。

特に長時間掛けたとき。

良さを感じるというか、掛けている間は意識しないだけに、外した時に改めて実感するよね。「どんだけ楽か」ってことをさ。

特にこのトゥルービューは、もう日常生活に欠かせないアイテムとなっている。

そこで今回、タレックスを代表するレンズカラーである「トゥルービュー」のヘビーユーザー(?)であるこの不肖ゆたりなが、1年以上使って感じた利点と欠点を挙げ、さらにトゥルービューとその派生カラーとの特徴や違い、用途などについても解説したい。

トゥルービューの概要

トゥルービューは世界の偏光レンズトップブランドのタレックスが「地球上のあらゆる光の環境に応じて、三原色を忠実に再現するレンズカラー」として、日本とアメリカで特許を取得。

色の変化が少なく、裸眼にもっとも近い感覚で見えるレンズカラーとしてタレックスの中でも人気の高いのが、このトゥルービュー。

大学との共同研究でも疲労予防効果が高いとのエビデンスも得られており、あらゆる面で優れたレンズカラーと言えるのがトゥルービューだね。

トゥルービューの利点

違和感を感じない視界

トゥルービューは自然な色合いで、レンズ越しの景色や見えかたに違和感を感じない。

ただ暗いだけのサングラスだとレンズの裏側が反射して裏写りしたり、逆に暗すぎることでのストレスを感じたりで、逆に目が疲れるんだよね。

トゥルービューはグレーを基本としており、掛けてみるとレンズの色から想像するほどの暗さを感じないし、掛けていることを忘れちゃうくらい色合いも自然。

それでいて雑光をしっかりカットしてくれるので、「視力が良くなったんじゃないか」と勘違いするくらい、見るものすべてがクッキリ鮮明

また、レンズに採用している色にはそれなりの意味があるのだが、逆にその色が視界の違和感となることも。

トゥルービューは余計な色味を加えていないため、常に自然な見え方でストレスや違和感をまったく感じないのも魅力。

あまりの自然な見え方に、逆に物足りなさを感じるかもしれないが、このクセのない、ナチュラルな視界がトゥルービューレンズの最大の特長だね。

高い汎用性

トゥルービューは汎用性の高さも魅力だが、ここで言う「汎用性の高さ」には二つある。

一つは、あらゆるコンディションでも万能に使えること。

トゥルービューは主に晴天時に向いてると言われるが、曇天時でもみょうな暗さを感じることなく良好な視界を保てるし、街灯の多い夜なんかでも意外とイケちゃうのが凄いところ。

もちろん、人によって感じ方に違いがあるだろうが、トゥルービューはナチュラル系ゆえ、他のレンズカラーよりも感じる個人差は小さいと思う。

そしてもう一つの汎用性は、レンズ素材の違い, 度付きなどへの対応の広さ

他のレンズカラーはレンズ素材によってラインナップが無かったり、度付きには対応できないなどの制約があるが、トゥルービューはタレックス独自の特許を持ったレンズカラーだけに、唯一そのような制約がない。

ガラスレンズだろうが、他のプラスチック素材だろうが、度付きレンズ(遠近両用含む)だろうが、トゥルービューであればほぼすべてのレンズに対応可能。

なので、トゥルービューを選択しておけば、どのような要求にも対応できるのも大きな強みだね。

トゥルービューの欠点

これほど違和感なく万能なトゥルービューなんだから、使っていても欠点なんてまぁ見当たらない。

尖った特徴がない

しかしトゥルービューの欠点をあえて挙げるならば、先ほども述べたように、他のレンズカラーと比べて「尖った特徴がない」ことかな。

どんな状況下でも安定した視界を保て、違和感を感じることなく自然で鮮明な視界を与えてくれる。

タレックスHPで「コントラスト性能が0」などと評されてはいるが、実際には水の中の岩や魚などもハッキリと見えるので、そこまで気にしなくても良いかなと。

いずれにせよ、「尖った特徴がない」ということは、逆に大きな不満やストレスを感じない「裏返しのメリット」と捉えることもできるだろう。

サングラスらしさを実感できない

それともう一つ。

さきほどの「尖った特徴がない」から派生するかもしれないが、サングラスらしさを感じないというのも欠点としてあげられるかもしれない。

というのも、トゥルービューを介した時の視界が色味なく極めてナチュラルなだけに、初めてサングラスを手にした人によっては「サングラスをかけている」という実感がなさすぎて、少々物足りなさを感じるかもしれない。

ガッツリとサングラスを掛けている感覚を得たいのであれば、黄色系や茶色系といった、掛けた時に明らかな色味を感じるレンズを選んだ方が良いだろう。

トゥルービュー派生カラーとのレンズ比較

トゥルービューはすべてのレンズカラーの基本となるが、さらにトゥルービューに濃淡をつけたり、色味を加えて機能を付与したレンズカラーもラインナップされている。

以下にこうした派生系レンズを、基本のトゥルービューと比較した形で解説してみた。

トゥルービュー v.s. トゥルービュースポーツ

トゥルービュースポーツは、「トゥルービューのナチュラルさに若干のコントラスト性能を加えたもの」と思ってもらえれば良いだろう。

・ナチュラルさ ・・・  トゥルービュー >> トゥルービュースポーツ
・コントラスト ・・・  トゥルービュー

コントラスト性能を出すには、通常は色味を加えていく。

一般に茶色系,オレンジ系などが多用されるが、中でもトゥルービュースポーツは自然な見え方を損なわない茶色系がプラスされている。

一般に水の中のコントラスト重視の釣りではトゥルービュースポーツがもっともポピュラーで、多くのショップスタッフもトゥルービュースポーツを薦めている。

ここらへんの感じ方については個人的にはトゥルービューもそんなに大差ないと思っているが、コントラスト性能を重視したいのなら、トゥルービュースポーツを選んだ方が無難でしょう。

トゥルービュー v.s. トゥルービューゴルフ

トゥルービューゴルフは、トゥルービューとトゥルービュースポーツの中間的な位置付けにあるレンズカラー。

トゥルービュースポーツよりもナチュラル感を強調したもの、と考えれば良いかな。

・ナチュラルさ・・・  トゥルービュー > トゥルービューゴルフ
・コントラスト  ・・・  トゥルービュー 

実はトゥルービュー,トゥルービュースポーツ,トゥルービューゴルフは、3つとも偏光度(99%),可視光線透過率(30%),紫外線カット率(99%)のスペック値は一緒。

ナチュラルさとコントラストのバランスを重視するなら、この3つを掛け比べて選ぶと良いだろう。

ゴルフをするしないにかかわらず、選択肢には入れておきたいレンズカラーだと思うよ。

トゥルービュー v.s. トゥルービューフォーカス

トゥルービューであっても、真夏の強烈な日差しや太陽の位置が低くなる冬の西日の眩しさを、完全に抑えることは難しい。

そんな強烈な光量をフィルタリングしてくれるのが、トゥルービューフォーカス

・ナチュラルさ ・・・   トゥルービュー ≒ トゥルービューフォーカス
・コントラスト   ・・・   トゥルービュー ≒ トゥルービューフォーカス
・遮光性 ・・・  トゥルービュー 

トゥルービューフォーカスは可視光線透過率12%

他のトゥルービューシリーズよりも圧倒的な可視光線透過率の低さで、真夏の強烈な日差しや冬の西日の眩しさといった強い光をさえぎることができる。

だからといって色を濃くしただけのファッションサングラスと違うので、ドライブ中にトンネルの中に入っても視界が遮られるほどの暗さは感じない。
ライトを点灯すれば暗さは気にならないので、心配はご無用。

強烈な真夏の日差しから目を守りたい人や、水面のギラギラを完全に取りたいという人に、トゥルービューフォーカス。

車での通勤や帰宅時に朝日や西日のまぶしさに悩んでいる人にも、ぜひトゥルービューフォーカスをオススメしたい。

トゥルービュー v.s. ピースグレー

これまでのレンズカラーは屋外での使用を前提としたものだが、このピースグレーは屋内外でのオールマイティな使用を想定したもの。

・ナチュラルさ ・・・   トゥルービュー ≒ ピースグレー
・コントラスト   ・・・   トゥルービュー ≒ ピースグレー
・可視光線透過率 ・・・   トゥルービュー(99%) >> ピースグレー(50%)
・偏光度  ・・・   トゥルービュー(99%) >> ピースグレー(50%)

つまり、トゥルービューの可視光線透過率を上げ(50%)、偏光度を下げる(50%)ことで、ローライトの室内でも違和感なく使えるようにしたものがピースグレート思っていただければ良いだろう。

屋内でも暗さを感じず、屋外でも眩しさをしっかりカット。

偏光グラスを掛けたまま、屋内外とも使いたい人にオススメのレンズカラーが、このピースグレーかな。

まとめ

トゥルービューは、とにかく「違和感を感じないのに、余分な雑光を取り除いてくれる」というのが大きい。

タレックスレンズ以外にもトゥルービューと似たようなカラーはあるが、単純に暗く見えたり、歪みが出たりと、やはりタレックスのトゥルービューにかなわないことを実感する。

特に長時間掛けてみると、その違いは明確。

裸眼と同じ見え方を好む方、色による違和感が嫌いな方ならトゥルービューを選択すれば、まず間違いない。

「釣りでポピュラーなトゥルービュースポーツを選ぶべきだったかな?」と、買ってすぐの時は思ったことがあったが、1年以上使って思ったのは、「トゥルービューで間違いなかった」ということ。

1日中オールマイティに使いたい人に、トゥルービュー。

まずはナチュラルな視界を重視したい人にも、トゥルービュー。

トゥルービューを起点とし、各性能を加えたいのであれば、トゥルービューシリーズの中から選択。
多少の違和感はあるものの、特定の性能をピンピンに尖らせたいのであれば、トゥルービューシリーズ以外の特徴的なレンズカラーを選ぶと良いだろう。

初めての一本にはトゥルービューシリーズ、次の2本目からはトゥルービューシリーズで足りないと感じたものを補足するレンズカラーを選ぶ。そんな考え方もアリ。

そんな感じで、タレックスのレンズを選ぶ際の参考にしてみてね。

とにかく・・・タレックスのトゥルービューはオススメです!

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