一度使えばこれほど快適なものはないと思えてしまうのが、タレックスの偏光グラス。
最近は本ブログでもこれでもかってくらい偏光グラスネタをブッ込んでいるが、タレックスを使って文句がある人はまずいないでしょう。
安い偏光グラスを使っているときはそこまで感じていなかったが、今や中途半端にロッドやリールを買うくらいなら、タレックスの偏光グラスを買った方が良いと思うくらい。
釣り以外、ドライブをはじめとした外出時も欠かせないので、コストパフォーマンスで考えるとロッドやリールよりもはるかに高い。
そんな不肖ゆたりなイチオシのタレックス偏光グラスだが、タレックスレンズの標準採用を許されているブランドは3つ。
一つはもちろん、タレックスオリジナル。そして他メーカーのブランドでは、サイトマスターとゼクー。
もちろん、これら以外のフレームでもプロショップへ持っていけばタレックスレンズを入れてもらえるし、他にも他社とのコラボによる限定モデルでもタレックスレンズを採用しているものもあるが、すべての完成品でタレックスレンズを標準装備しているブランドはこの3つしかない。
今回はそんなタレックスレンズ標準搭載の偏光グラスブランド3つの違いをまとめてみた。
タレックスユーザーなら周知のことだろうが、初めてのタレックス購入を検討している人にとっての参考になれば良いかなと。
【タレックス】オリジナルゆえの豊富なデザインとカラーリング
まずは、偏光レンズメーカーのタレックスによるオリジナル。
タレックスのオリジナルブランドOznisのほか、タレックスオリジナルのオーバーグラスやクリップオンタイプといったメガネユーザーのための選択肢も揃っている。
タレックスは、自社製偏光レンズの良さを最大限引き出すべく、フレームデザインやカラーリングが豊富。
中でも注目なのが、オーバーグラスで展開しているEMCモデル。
EMCモデルはオーバーグラスの範疇を超えたカラーリングとなっており、選べる楽しさがある。
Oznisでデザインやカラーが豊富なのは当たり前として、ワンパターンなデザインになりやすいオーバーグラスに多くのカラーラインナップを加えたことで、地味なオーバーグラスのイメージを大きく変えた。
これはメガネユーザーにとってはありがたい限り。
他のブランドと比べても幅広い層でウケの良いデザインが揃っているので、ファッション重視であればタレックスオリジナルの方がお気に入りのものが見つかりやすいだろう。
オリジナルゆえの多彩な選択肢を求めるのであれば、Oznisをはじめとしたタレックスオリジナルから選択すると良いね。
【サイトマスター(ティムコ)】ガラスレンズに特化した堅実さ
サイトマスター
は、釣具大手であるティムコが発信している偏光グラスブランド。
出典:サイトマスターHP
そんなサイトマスターでは、耐久性の高いタレックス製ガラスレンズに特化。
ガラスレンズの特長であるクリアな視界を重視するコアなアングラーや、過酷な条件下で釣りをするバストーナメンターからの評価が高い。
最近はガラスレンズとプラスチックレンズの見え方の差は素人では分からないくらいになってはいるが、いくらプラスチックレンズが改良されたといっても経年劣化は避けられない。
また、プラスチックと比べてキズが入りにくく、熱にも強い。
だから長くベストな見え方を望むなら、ガラスレンズを選んでおけば間違いない。
しかし、ガラスレンズはプラスチックレンズと比べて丈夫で傷がつきにくい反面、重量があるためにメガネがズレやすいという欠点も。
サイトマスターではそんなガラスレンズの欠点を補うべくホールド感を高めているものの、どうしても先重りがあるので、プラスチックレンズよりズレやすいのはしかたがないところ。
そしてフレームは幅広いラインナップはないものの、どの機種もガラスレンズの特性に合わせたフレームデザインとなっている。
レンズカラーも、タレックスのラインナップにある「イーズグリーン」や「ラスターオレンジ」以外は、サイトマスター別注。
オリジナル性の高いレンズカラーラインナップとなっている。
さらにサイトマスターは、ガラスレンズに超撥水コートのSWR(Super Water Repellent)を採用しているのも大きな特徴。
ガラスレンズの良さを最大限に引き出す工夫がなされている。
そんなサイトマスターだが、他ブランドと比べて気になる点も。
そのうちの一つは、ほとんどのサングラスが3万円以上と高価な点。
さらにもう一つは、他の2ブランドと比べてデザインの選択肢が少ない点も。
釣具メーカーによるブランドだけあってデザインが少ないのはしかたなくはあるが、逆に考えれば、サングラスの基本性能を突き詰めた結果かもしれない。
それでも「偏光グラスはサイトマスター」というコアなファンが多いのは、ユーザーがサイトマスターゆえの良さを理解していることに尽きるだろう。
【ゼクー(Zeque by Zeal Optics)】軽さと機能性重視のラインナップ
ゼクー
は、以前はジールオプティクスの名称でブランド展開されており、今でもジールオプティクスといったほうが馴染みがあるかもしれない。
アメリカでは今でもジールオプティクスの名称で展開しているのだが、アジア圏を含めた幾つかの国でブランド展開すべく、ジールオプティクスからゼクーへとブランド名を変更。
ゼクーもサイトマスター同様釣り分野へ力を入れており、数多くのプロアングラーがテスターとして在籍。
外観はもちろん、過酷な現場からのフィードバックを得た機能性重視の商品開発もおこなっている。
そんなゼクーの偏光グラスは、すべてにタレックスのプラスチックレンズ(PPL75)を採用。
さらに日本人の頭蓋骨形状に合わせた設計となっているため、軽さを維持しつつベストなフィッティングを可能としている。
ゼクーは他ブランドには無い性能を持ったフレームを多く揃えているのも、大きな特徴。
ゼクーの一番人気であるStelth(ステルス)から・・・
ちょっと変わったところでは、カーボンフレームとチタンテンプルを組み合わせ、軽いデザインで仕上げたJaz(ジャズ)。
軽量なプラスチックレンズの特性をいかし、メガネの上から重ね掛けが可能なオーバーグラスも複数ラインナップ。
横からの隙間から光の侵入を防ぐバイザーを取り外し可能とし、アウトドアからタウンユースまでの幅広い使用を想定したBATLER(バトラー)。
コンパクトに折りたたんで収納できる。携帯に便利なFifty(フィフティ)。
女性をはじめとした小顔の人に合うフレーム設計のJuno(ジュノ)。
メガネの上から掛けられるオーバーグラスでも、他にはないデザインのものも。
このように、一味違ったタイプの偏光グラスを求めるなら、ゼクーかなとは思うね。
各製品の購入
以上、タレックスレンズを採用しているブランドを挙げたが、各ブランド製品の購入は下記の通り。
販売 | タレックス | サイトマスター | ゼクー |
---|---|---|---|
プロショップ | ○ | ○ | ○ |
釣具店 | × | ○ | ○ |
オンラインストア | ○ | × | ○ |
販売店
サイトマスターとゼクーの完成品は、釣具店でも購入が可能。
ただし、度付きレンズへの対応やレンズ交換などのアレンジはタレックスプロショップに限られる。
フィッティングやアフターメンテナンスのことまで考えるなら、釣具店よりプロショップで購入した方が良いだろう。
オンラインストア
オンラインストアを開設しているのは、タレックスとゼクー。
いずれも送料無料で返品も可能(※各社条件あり)。
届いたものを着用してどうしても合わなければ返品は可能なので、店舗購入よりは多少不便ではあるが、お住まいの地域にタレックスショップがないという方はぜひオンラインストアを利用するのもアリだろう。
度付きレンズへの対応
度付きレンズへの対応は上記3ブランドとも共通。フレームを別に選び、タレックスの度付きレンズを作製してもらう必要がある。
つまり、度付きレンズを頼むなら、レンズ加工が可能なタレックスプロショップのみの対応となる。
そのため、サイトマスターやゼクーにしかないオリジナルレンズカラーは度付きにすることはできないので、注意が必要。
度付きなどのレンズ対応の詳細は、こちらの記事に詳しく掲載。ぜひご一読を。
まとめ
以上、タレックスレンズを採用している3ブランドの特徴を述べてみた。
タレックスレンズを採用しただけで軽く1万円は跳ね上がってしまうが、それだけの価値は充分ある。
・デザイン性を求めるなら、タレックス。
・オーソドックスなガラスレンズにこだわるなら、サイトマスター。
・メガネユーザーには、オーバーグラスやクリップオンのあるタレックスかゼクー。
・変わったフレーム機能を求めるなら、ゼクー。
・・・と、おおざっぱに言えばこんなところかな。
ブランド間の違いはあれど、どれも品質は間違いなし。
いずれもレンズは高品質なタレックスなので、あとはもう個人的なこだわりで選んでいただければ間違いないでしょう。
まずは本記事を参考に、ご自分に合うタレックス偏光グラスを、あーだこーだ悩みながら選んでみてくださいな。
それも楽しみの一つですからね!
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