シマノから発売された最新PEラインのピットブル8+。
シマノのインストラクターから評判の良かった「ミッションコンプリート」と同じと言われているが、実際の使用感はどうなのだろうか?
当ブログへコメントをいただいた方から、「コーティングがアーマードF+プロに近い」という情報から期待して試してみたが、果たして期待どおりのパフォーマンスを兼ね備えているのだろうか?
2ヶ月使用してみたが、すでにこの不肖ゆたりなの中では最終結論が出てしまった。
2ヶ月使用したくらいで結論を出すのはちょっと早いと思うかもしれないが、とりあえずは思ったところを正直に述べてみたいと思う。
ピットブル8+ 実際の使用状況
これまで2ヶ月ほど、根がきついご近所サーフで試してきた。
・PEライン(ピットブル8+): 1.0号(23.1lbs.)
・リーダー: シーガーFXR船5.0号(20lbs.)
・リーダーとPEとの結束方法: FFノット or FGノット
・スナップとリーダーの結束方法: ダブルクリンチノット
・使用スナップ強度(公証): 4.2kg
根掛かりによるロストは10回以上。そのうち、リーダーのチモト部分で切れたのは結局1回のみ。
そして、強風下での使用時にエアノットが1回。
このエアノットが生じた後は、ラインを逆巻きにして再度使用したのだが、その後も根掛かりの際はリーダー部分から切れることはなかった。
そして最後は、根掛かりの際に手元側でパチンと高切れしたのが最後。
これでピットブル8+の評価は終了。
まだ実質2ヶ月程度しか使用しなかったが、まぁこれで大体の評価はできたと思う。
引張強度はよつあみのボーンラッシュ以下
使用したピットブル8+が1.0号、公証の直線強度が23.1lbs。
本来であればリーダー部分で切れてくれても良いのに、10回以上根掛かりロストした中でも1回だけがリーダー部分で切れたのみ。
根掛かりのタイプもいろいろあるから、確かに数回程度のデータでは判定できないが、もう10回以上根掛かりしてるのにリーダー部分で切れたのがたった1回しかないのだから、間違いなくリーダーよりも強度が弱いと判断して良いだろう。
手元での高切れなんてもってのほか。
この手の高切れは初めて。
この高切れだけですべてを判断するわけではないが、これまでの使用感から考えても、明らかにピットブル8+(1.0号)の強度は23lbsも無い。
ということは、ピットブル8+は、シマノが公表している強度は無いと思った方が良いだろう。
少なくとも、1.0号でボーンラッシュと比較した限りでは、ピットブル8+はボーンラッシュ以下の強度であるのは間違いない。
コーティング強度はアーマードF+プロ以下
コーティング自体の耐久性は前回のインプレと変わらず、ボーンラッシュとほぼ同等。
もしくはそれよりも若干上かな〜という印象。
アーマードF+プロよりは明らかに下。
ピットブル8+を試す当初はアーマードF+プロ並みのコーティングを期待していたが、通常のPEラインの中でのコーティングが若干強い程度のものでしかなかったということだ。
悪条件下の使用はアーマードF+プロが断然上
強風下での使用は、ほぼ通常のPEラインと変わらず
・・・といった印象。
実際に強風下で使用した際は大きく風に煽られ、メタルジグなどを使用した際の着底感度も明らかに悪い。
その点では、比重の高いアーマードF+プロの方が明らかに使い勝手は上。
もう一つ悪条件をあげるならば、サーフではよくある波打ち際の泡ゴミ。
この泡ゴミってPEラインに引っ付くとなかなか取れないのよね・・・編み込みタイプのPEラインの場合スルッと取れず、爪で引っ掻いたりするとライン自体が痛んで毛羽立っちゃうこともあるのよね。
ピットブル8+はコーティングが強いといっても、やはり他のPEラインと同じ、泡ゴミがスルッと取れることはないね。
編み込んであるから、いくら表面をコーティングしても表面の凸凹があり、編み込んでいる隙間に泡ゴミが引っかかりやすい。
アーマードF+プロなら繊維を編み込まずに単線を集めただけなので、余計な凹凸が無く、泡ゴミが付いても比較的スルッと取れる。
つまり、ピットブル8+の使用感は、通常の8本編みPEラインとさほど大きく変わらないということだね。
そうは言っても、総合的には良いPEラインであることは変わりない
以上、ピットブル8+のオレ的評価は、「可も無く、不可も無く」といった、中途半端な結果。
引張強度がボーンラッシュ以下,コーティングはアーマードF+プロ以下。
つまり、オレがピットブル8+を使い続ける理由は無い。
以前に使用した『パワープロZ』も含め、シマノのPEラインは宣伝内容を鵜呑みにできないなというのが、正直なところ。
なーんてボロクソ評価をしたが、ピットブル8+は総合的にはバランスの良いラインだとは思う。
尖ったところが無いが、トータルコストパフォーマンスに優れたPEライン
だと言える。
引張強度はボーンラッシュが上。
コーティング強度はアーマードF+プロが上。
いずれにせよ、ピットブル8+は期待していたほどのラインではなかったので、よほど価格が下がらない限りは使うことは無いかな。
というか、シマノ製のラインはもう使う事はないかな。
個人的には、シマノルアーの飛距離表示は信用できるが、シマノラインの強度表示は信用できない。そんなところかな。
以上、ピットブル8+の感想でした!
まずはご参考まで!
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