【セットアッパー145S-DR(ダイワ)】飛距離表示は本当?実際に検証してみた

入手しました!

セットアッパー145S-DR(ダイワ)!

実は、ダイワのミノーを入手したのは今回が初めて。

購入のきっかけは、オヌマンこと小沼正弥のyoutubeチャンネル。

まず一番に興味を抱いたのは、90mオーバーという圧倒的な飛距離

この手のアピールは『飛ぶ飛ぶ詐欺』が横行しているので、「ホンマかいな~?」というのが正直なところ。

あと、売れないと言われているロングビルミノーで異例のヒットルアー(らしい)という点。

たしかに、オレの所有しているDDアサシン(シマノ)もロングリップミノーだが、すぐに廃盤になってしまったしね。

何がそんなに違うのかというのも確かめたいと思った点ではある。

よって今回は、セットアッパー145S-DRのスペック,外観から、実際のキャストフィールまで、自分なりに感じたところを述べるとする。

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セットアッパー145S-DRのスペック

セットアッパー145S-DRで真っ先に注目したいのは、飛距離

「最高飛距離が92m、平均飛距離が88.5m」とのことだが・・・

個人的には、ダイワルアーの飛距離表示はマユツバな印象がある。ちょっと盛りすぎかなと。

シンキングタイプで重量が39gもあるので、これだけでも飛距離が出やすいのは理解できるが・・・

それにしても平均飛距離でも88mって・・・さすがにちょ~っと盛りすぎなんじゃないの? (。´・ω・)?


シンキングでロングリップなので、これくらいの潜行深度は納得。


ロングリップミノーであるセットアッパーとの比較対象として、すでに販売されていないものの同じロングリップミノーであるシマノのDDアサシン(下)。
»DDアサシンの釣果記事

DDアサシンのメーカー公証の潜行深度も2.5mだが、こちらは123mm, 25gのフローティング。

狙いの深い層を長くレンジキープするのであれば、シンキングであるセットアッパーの方が有利なのは間違いない。

セットアッパー145S-DRの外観

まずは、ボディのボリューム感から。


同じ140mmサイズのTKLM140G(中)やサイレントアサシン140S(下)との比較。


こちらはさらに長いアスリート17SSVとの比較。

こう比較してみると、縦のボリューム感はかなりのものだね。


こちらは、アスリート17SSV(下)との上からの比較。

横のボリュームもかなりある。

これだけ容量のボリュームがあるなら、重量もそれなりにないと飛距離出ないわな。そのための39gもあるのかな?

そして、特徴的なリップ形状とリップの大きさへ。


同じロングリップミノーであるDDアサシン(右)との比較。

DDアサシンのリップの大きさが際立っているが、それにも負けないくらいの大きさなのは明白。グリグリ潜って、ブリブリ泳ぎそう。

最後に、キャスト方向からの形状


見事にリップがボディに隠れている。

これでキャスト時の空気抵抗を極力抑えて、飛距離を向上させているということなのだろうね。

セットアッパー145S-DRの内部構造

シマノの重心移動システムは、バネを利用した「AR-Cシステム」。


一方、ダイワの重心移動システムは、「サイレントウェイトオシレートシステム」+「HGS(ホールドグラビディシステム)」

なんだかややこしい名称が続くが、要するにバネが無いだけで、構造はAR-Cシステムとほぼ同じ

バネが無い分、スイム時に前方にあるべきウエイトが後方へ移動しないよう、HGSというパーツでスイム時にウェイトを固定するというもののようだ。

構造から察するに、着水直後の立ち上がりはAR-Cシステムに分がありそう。

セットアッパー145S-DRをご近所サーフで投げてみた

さぁ、セットアッパーを入手したなら、さっそくご近所サーフで投げてみましょう!

【タックルデータ】
ロッド:シマノ ’15エクスセンス S1000MH/R
リール:シマノ ’17ツインパワーXD 4000XG
メインライン: デュエル アーマードF+プロ 200m 1.0号 イエロー
リーダー:クレハ(KUREHA) シーガーFXR船 100m 4号 クリア

【コンディション】
天候:曇り
風:わずかな向かい風

【比較に使用したミノー】
・サイレントアサシン140S(シマノ)
・アスリート17SSV(ジャクソン)

重量で飛距離を稼げている印象

以上の条件下でキャストしたところ、セットアッパーの飛距離は55~65mくらい。平均で60mといったところ。

オレの所有しているミノーの中で最も飛距離の出るサイレントアサシン140S(シマノ)やアスリート17SSV(ジャクソン)よりは僅かに飛ぶかな~程度の印象。大きな差は無い。

飛行姿勢も、サイレントアサシン140Sのように毎キャストでビシッと決まるわけでもない。想像よりも飛行姿勢が整っているわけでもないな~といった印象。

今回のセットアッパー145S-DRを何度かキャストしてオレが抱いた感触としては、「重量で飛距離を稼いでいる」といった印象。驚くほどかっ飛んでいくという印象は無い

重量があるので、比較的風がある中でも飛距離は稼げるのかな~とは思う。

キャストごとの飛距離ムラは大きい

確かに飛距離は出せるのだが、キャストごとの飛距離ムラが大きい

その大きな原因は、ウェイト重心移動システム内の前方にあるHGS(ホールドグラビティシステム)にあると考える。

先程の説明にもあったように、HGSは着水からの泳ぎ出し時にウェイトが前方へ移動した際、遊泳時にウェイトが後方へ移動しないようロックするためのもの。

そのロックが掛かりすぎると、キャスト時にウェイトが後方へ移動しないでリリースされるので、飛行姿勢がふらついて失速する。

だから、このダイワの重心移動システム搭載のルアーは、キャスト時に強く振り切らないと飛距離が出にくい。

こうした特性が、このセットアッパー145S-DRでも顕著に現れており、キャストによって飛距離をガッツリ出せている時と失速して飛距離が出ない時の差が大きい。

この点からすると、やはり重心移動システムではシマノのAR-Cシステムが最も優れているかな〜。

泳ぎは強めのブリブリ感

泳ぎは予想通り、手元に強いブリブリ感が伝わってくる。

ただし、だからといって強すぎる抵抗感で巻きが疲れるかというと、そこまでではない。

適度な巻き心地をキープできるので、スローでの巻きでもアピールは充分

リップが当たりやすいブレイク付近では、ロッドを立て気味にしてスローリトリーブすれば、波打ち際近くまできっちりとアピールできる。

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まとめ

実際に使用した第一印象は、「思ったほど飛んでない」ということ。

メーカーは80〜90mと言ってるが、ワイルドコンタクトのような全体的に硬いロッドでもこの程度の飛距離。

だからといって完全な『飛ぶ飛ぶ詐欺』かっていうとそうでもなく、おそらくショアジギングロッドを使えば80~90mの飛距離は可能なのかもしれない。

ワイルドコンタクト1000のようなシーバスロッドでも硬いものでも投げ負けている感が強いので、やはりショアジギングロッド向けのルアーかなといった印象だね。

おそらく、一般的なシーバスロッドやサーフロッドならば、27.5gのセットアッパー125S-DRの方がルアーのパフォーマンスを最大限発揮することができるだろうし、気持ちよく扱えるだろう。

そして、不肖ゆたりなが想定しているセットアッパー145S-DRのターゲットは、もちろん大型のヒラメ。

まぁ、小型のヒラメであっても、このくらいのサイズだったら平気でアタックしてくるだろうがね。

このセットアッパー145S-DRは青物もメインターゲットになっているようだが、ご近所サーフではフィッシュイーターが大型のベイトを追っているという状況がそんなに無いので、ご近所サーフでは青物への使用はそんなに考えなくても良いかなと。

もちろん、メーカーが想定している足場の高い堤防や磯での使用には確かにもってこいだと思う。足元まできっちりレンジキープして引けるからね。

ラトル入りバージョンもあるようなので、バカスカ釣れるようならば購入しても良いかな。

先日入手したTKLM140Gもそうだが、今シーズンは大型サイズのミノーを中心に使い続けてみようと思います。

相応の釣果が出ると良いんですが・・・乞うご期待!

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