ボーンラッシュの使用を開始してから1ヶ月が経過。
そんなに釣れてはないが、少しでも暇を見つけてはご近所サーフで散々投げ倒してきた。
少なくとも1回の釣行で平均2時間、隙間時間を見つけては30回くらいは釣行したかと思う。
これくらいになれば、だいぶラインの特徴も分かってきた。
そこで今回は、ボーンラッシュを使用して1ヶ月経過したところでのインプレッションをしてみたい。
細いのに直線強度は間違いなく強い
ボーンラッシュの1.0号は、アーマードF+プロの0.6号と比べても明らかに細く感じる。それほどの細さ。
では細いから弱いかというと、それは無い。
同じ1.0号で公証の直線強度を比べると、アーマードF+プロは19lbs.,ボーンラッシュでは22lbs.で、ボーンラッシュの方が強度は高い。
使用した感じからしても、ボーンラッシュはそのくらいの強度は間違いなく持ち合わせていると実感。
【ボーンラッシュ使用条件】
・リーダー: シーガーFXR船5.0号(20lbs.)
・リーダーとPEとの結束方法: FFノット
・スナップとリーダーの結束方法: ダブルクリンチノット
・使用スナップ強度(公証): 4.2kg
上記の使用条件下での根掛かり時の回収状況は、以下の通り。
1.PE側が切れた: 2回
2.トレブルフックを伸ばして回収: 1回
3.スナップが伸びた: 1回
4.リーダー側が切れた: 3回
5.ロスト仕掛けを引きちぎって回収: 1回
もちろん、キャスト時などの不意な高切れは一切なし。
アーマードF+プロの1.0号を5年近く使って、フロロ5号を結束した際にはリーダー側で切れたことは一度も無かった。
したがって、ボーンラッシュの直線強度がいかに強いかは明らか。間違いないと思う。
色褪せはあるが、表面の滑らかさは持続
こちらは使用前。
こちらは1ヶ月以上使用後。
多少光の加減で見え方の違いはあるが、色褪せがあるのは明らか。
確かに色褪せはあるのだが、ライン表面の滑り具合はほとんど変わらない。ノットを組む際、PEラインを持っている側の指が滑って結びづらいほど。
アーマードF+プロと比べても、ライン表面の滑り具合およびその持続性は圧倒的にボーンラッシュの方が上。
目立たない色だということもあるかもしれないが、安いコーティングラインのようにガイドにコーティング剤が付着するということは皆無。
コシは新品時に比べて少し落ちたかな〜という印象はあるが、使用感は新品時と比べてもほとんど変わらず、ライントラブルは皆無。
毛羽立ちにくい
毛羽立ちも意外なほど出ない。
使用後はラインの先の方を光に当て、毛羽立ちが見られる範囲までカットしてからリーダーを組み直すようにしているが、30回ほど釣行しているのに毛羽立ちが出てラインを組みなおしたのは3回程度。
しかも、ちょっとでも毛羽立ちが出てもすぐカットするくらい、かなり厳しめに見ているにもかかわらず、ラインを組みなおしたのは3回程度ということだから、毛羽立ちはかなり出にくいのは間違いない。
特にキャスト時に人差し指を引っ掛ける箇所はすぐに毛羽立ちが出ると予想していたのだが、意外なほど出ない。これはライン表面の滑りが良いことが功を奏しているのかもしれないね。
ただし、このボーンラッシュは通常のPEラインと同様に海水の持ち込みが多いので、スプール内で塩が析出してライン間に付着するので、次の釣行の一投目でラインがペリペリと剥がれるように放出される。
だから塩抜きしないと、毛羽立ちが出やすい可能性はあるね。
糸鳴りしない
8本拠りということはあるだろうが、強風時でも糸鳴りは無い。
他の8本拠りのPEラインをそんなに使ったことがないので、8本拠りならそれが当たり前なのかもしれないが、とにかく糸鳴りはしない。
糸鳴りした際の釣果への影響はよく分からないが、少なくともストレスを感じるようなことは無い。
海水の持ち込みが多い
これは別にボーンラッシュだからということではなく、編み込みタイプのPEラインなら当たり前のことかもしれないが、ラインからの海水の持ち込みはアーマードF+プロと比べてもかなり多い。しばらく釣りをすると、バットガイドに海水がしたたり落ちるのが分かるほど。
アーマードF+プロの場合、編み込みせず表面を厚いコーティングで覆っているため、海水の持ち込みがほとんど無い。
海水の持ち込みが多いことによる症状といえば、ラインの劣化とラインローラーのボールベアリングの塩噛みくらいかな。
ボーンラッシュ使用後は塩抜きなどのメンテナンスは一切していないので、これによって劣化が出るのかは不明だが、もうしばらく様子をみないと分からない。
ボールベアリングの塩噛みについては、間違いなくあると思う。
最近はシマノ純正の防水グリスをべったり塗っているのでベアリングのシャカシャカの出具合はかなり少なくなったが、明らかに編み込み式のPEラインの方がラインローラー部に不具合が出るのは早い。
着底感度が鈍い
これも通常の編み込み式PEラインの特徴ではあるが、強風時やうねりや潮の流れが強い時などはどうしても着底感が鈍い。
ラインが細い分、通常のPEラインの中でも感度は良い方だと思うが、アーマードF+プロと比べてしまうと明確な差が出てしまう。
特に強風時なんかはラインが大きく煽られてしまうので、どうしたって感度が鈍くなってしまうのは致し方ない。
こまめなラインメンティングさえおこなえばこうしたデメリットは最小限に抑えられるとは思うが、まぁ編み込み式PEだからね。こればっかりは。
まとめ
とりあえずは1ヵ月間ほど使用してみた感想をアーマードF+プロとの比較で述べてみた。
マイナス面も述べたが、勘違いしてほしくないのはボーンラッシュ自体にはデメリットはまったく無いということ。
そこは編み込み式のPEラインの特性であるわけだから、ボーンラッシュの製品自体が劣っているということは無い。むしろ秀でている面が多いくらい。
これまでやっすいPEラインばかり使っていたので、よつあみのラインがこんなに優れているとは思ってもいなかった。
だからといって、これまでずっと愛用していたアーマードF+プロが劣っていることもない。ボーンラッシュに無いメリットをアーマードF+プロは持っているし、その逆もしかり。
まずはよほどのことが無い限り、最低でも1年間は使い続けてみたいと思う。
またその頃にインプレッションするかな!
コメント
ボーンラッシュ1号で40g程度のジグやミノー等は厳しそうですか?1.2号か1.5号の他のラインを使うか迷っています。
たもさん、コメントありがとうございます!
別に40gでも問題ないと思います。何度かキャストしてますが、危うさは感じないですし。
あとはどのシチュエーションで使用するかによると思います。
根ズレ等でラインへのストレスが多い場所ならば太糸、何も障害物がない場所ならば細糸、等。ご自分の使用状況に応じて選んでいただれば良いと思います。