根掛かりの対策 タックル構成から根掛かり回避,外し方まで

根掛かりの対策について。前回は根掛かりを考える上での基礎となる「海底のタイプとその他要因」について述べた。

前回内容を踏まえた上で、今回は具体的なタックル構成から根掛かり回避方法,根掛かりの外し方までを述べていきたい。

根掛かり対策については、以前にもライトタックルでのライトハタゲーで検証していた内容と、基本的な考え方や操作はほぼ同じ。

ただし今回は、ショアからのハタゲーのように飛距離や深場での底取り性を重視したヘビーリグの使用を基準として、根掛かり対策を解説している。

ヘビーリグ使用の場合、リグのウエイトupにより、飛距離や深場での底取り性はupするが、更に根掛かり回避のハードルも高くなる。そこらへんも考慮した説明となる。

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根掛かり対策のタックル構成

張りの強い、全体的に硬めのロッドが最適

 
ティップが柔らかすぎると、リグの着底感が鈍くなる。リグの着底感が鈍いと、リグが岩の隙間に入り込んでしまうので、根掛かり頻度がアップするのだ。

更にバットまでが柔らかいと、岩の間にスタックしたリグを外す際にロッドシェイクをしても、ロッド自体がシェイクの衝撃を吸収してしまうため、リグにシェイクの衝撃が伝わらないため、根掛かりしたリグを外しにくい。更にはラインが岩の間に更に食い込みやすくなり、余計に外しにくくなる。

ちなみに、不肖ゆたりなが最近購入したロッドは、いずれも根掛かり回避能力も考慮したもの。潮の流れやアタリを感じる「感度」のものより、根掛かり対策に必要なボトムコンタクトでの「感度」を強調した説明のロッドが、一つの目安になると思う。

根掛かり回避に必要なティップやバットの張りは、ラフサーフ88がベスト。エギングロッドよりも充分な飛距離が出せ、魚を掛けた時は適度な曲がりもあるため、非常にバランスが良い。

これはラフサーフ88よりも遠投性を重視したワイルドコンタクト1000。ラフサーフ88に比べてティップは更に硬めで、更にロングレングスの10フィート。遠方で根掛かりした時、ワイルドコンタクトくらいのティップの硬さがあれば、シェイクしても遠方にあるリグまで力が伝達するので、外しやすい。ロッドの反発が凄いので、軽く投げて飛距離が出せ、魚を寄せる時も、ある程度のサイズの魚ならロッドの反発を利用して楽に寄せることができる。

メインライン,リーダーは極力太目

根掛かり対策のメインラインとリーダーは、極力太目のものを選択。

フックがサンゴのような根に掛かった場合、根ごと強引に引きはがしたり、フックが折れるくらいの強度は欲しい。

ただし、「極力」と敢えて述べているのは、飛距離を考慮してのこと。ラインを太くすれば、当然、飛距離は落ちる。自分が必要とする飛距離も考慮しての、ベターな号数を選択していただきたい。

自分が実際に使用しており、お勧めなのがアーマードF+プロ。サーフでもハタゲーでも1.0号,200m巻きが飛距離,根掛かり強度共にバランスが取れていると思う。30グラムのリグ中心で扱うのなら、これくらいがベターだと思う。

リーダーはシーガーのリアルFX4号。場合によっては5~6号でも良いかなとは思うが、しなやかさも考慮すると、4号くらいがベターだと思う。結構根ズレにも強いので、ちょっとやそっとの大物が掛かって根ズレしても、そうは切れない。
 

リグは極力軽いもの

本記事では、ヘビーリグの使用を基準としているため、相反することを述べていることにはなる。

しかし、リグが軽い方が根掛かり回避をしやすいのは明らか。底取りや飛距離が一定基準を満たした上での、極力軽いリグの選択がベターとなる。
 
そのための工夫として、直リグやテキサスリグで使用するシンカーを、比重が高くて感度の良いタングステン製のものを使用するというのも、根掛かり対策には賢い選択肢の一つ。タングステンシンカーは、鉛製のものと違って岩に当たっても変形しないので、すり抜け効果が高い。
 

根掛かり回避のコツ

偏光グラスで大体の海底の状態を把握する

ボトムの状態も、目視で確認,把握することも、根掛かり回避対策には必要。

沖の方までは目視できないかもしれないが、沖のボトム状態をイメージするためにも、近場であっても海底の状態を把握することには意味がある。ボトム状態を把握,イメージできるだけでも、ボトムを攻める時の意識や心構えが違ってくるはずだ。

着底後、不用意な糸ふけを出さずに、直ちにリフトする

根掛かり回避に必要なのは、ラインから伝わるボトムタッチの感度。

余計な糸ふけを出さないことは、感度を維持するためには必要不可欠。その感度を維持したうえで、リグが着底した瞬間に素早くリフトすることが、根掛かり回避には必要。

着底感度が鈍いと、リグが着底した瞬間が分からないため、着底感が手元に伝わるまでの間にリグが岩の隙間に入り込んでしまったり、ルアーが寝てしまうことでフックが根に引っ掛かりやすくなる。

糸ふけを素早く回収することと、ボトムタッチした瞬間からの初動を素早くすることを目的に購入したのが、ハイギア仕様のツインパワーXD 4000XG。初めてのエキストラハイギアだったため、巻きの重さを心配したが、これは軽い!おそらく、マグナムライトローターの恩恵がかなり大きいと思われる。

ロッドを立て気味にして操作する

ロッドを立て気味に操作することで、ボトムとラインの角度をできるだけ大きく(鈍角)する。

この角度を小さく(鋭角)してしまうと、リグが岩の間にスタックした際にリーダーまでもが挟まり易く、根掛かりを外すのが困難になる。

以前の記事でも紹介した、接着剤のノズルをリーダーへ通すのも、根掛かり対策には有効な手段。要は、テキサスリグと同じすり抜け効果が期待できる。これは個人的におススメ。

根掛かりを外すポイント(操作編)

根掛かった場合、根掛かりを外すための操作手順を以下に挙げてみる。
 

(手順1)根掛かったと感じたら、無理に引っ張らない

先述でも「感度」の重要性を何度も述べているが、まずはボトムタッチの感覚を意識することが大事。だからと言って、ティップに重みを感じたらすぐに強く引っ張るのは禁物。

まずは魚のアタリなのか、根掛かりなのかを判別する。ティップが引き込まれなければ根掛かりと判別。根掛かりならば、無理に引っ張らず、ラインテンションを「張らず緩めず」の状態にする。

(手順2)ロッドティップの反発を利用してシェイクする

貼らず緩めずのラインテンションにしたら、ラインスラックを作ってロッドティップの反発を利用して細かくシェイクしてみる。リグが岩の間に軽くスタックしている根掛かり状態ならば、これだけでかなりの確率で外せるはず。

反動を強くしてピンピン引っ張ると、岩の間に更にめり込んでしまうので、シェイクが経験上望ましい。

(手順3)ラインを一旦緩め、引き波を利用して再度シェイクする

(手順2)でも外れない場合、今度はラインを一旦緩め、引き波を利用してラインを沖側に向けるように仕向ける。ライン角度が変わった時点で再度シェイクしてみると、案外容易に外れることがある。

(手順4)方向を変えて、再度シェイクする

(手順3)までで外れなければ、今度は立ち位置を変えて同じことを繰り返す。(手順3)同様、ライン角度を変えることで外れることもある。

(手順5)上記で外れなければ、ラインとロッドをまっすぐにし、スプールをおさえて「ゆ~っくり」と引っ張る

ここまでやっても外れない場合、大抵は以下の状態となっているケースが大きい。もうここまで来たら、強引に引っ張って外すしかない。

・リグが岩の間にガッチリスタックしている
・フックが根や海藻に引っ掛かっている
・根掛かりロスト仕掛けに引っ掛かっている

ラインとロッドをまっすぐにし、スプールをおさえて「ゆ~っくり」と引っ張る。この「ゆ~っくり」がポイント。せっかちなこの不肖ゆたりなでさえも、1分間以上引っ張り続けていることもある。

ゆ~っくり引っ張ることで、リグに引っ掛かっている根や海藻,ロスト仕掛けを強引に引きちぎることができるし、フックを折って回収できる可能性が高まる。

根掛かり時にリールのスプールを抑えて引っ張ると、ラインローラー部が変形する可能性があるので、ヘビータックルではあまりお勧めできない。そんなときに、こんなのがあると便利。これでメインラインを引っ張れば、ラインローラー部の破損を防ぐことができる。しかも、普通にカラビナとしても使用できるので、結構便利。今度コレ、買おうかな・・・

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まとめ

以上、根掛かりの対策について、1回目は「海底のタイプとその他要因」について、2回目は今回の「タックル構成から根掛かり回避,外し方まで」と、2回に分けて解説した。これら内容は、根掛かりの多いご近所サーフから最近のハタゲーまで、これでも根掛かりについては長いこといろいろと考え、検証した結果である。

いずれにせよ、底の状態を把握,イメージしたうえで、適切な対策を取っていれば、かなりの確率で根掛かりは回避できるはずである。

勿論、リグやルアーの種類によっても、根掛かり回避率は大きく異なる。根掛かり対策しているリグであっても、ユーザー側が適切な知識と対処が出来なければ、何の意味もない。

タングステンシンカーを使用したMJリグは、上記内容を実施すれば、根掛かり多発地帯であっても、かなりの高確率で根掛かりを回避できる。更に直リグやテキサスリグよりも遥か先の飛距離を出せる上で。ここら辺についてはまた後日、説明したい。

以上の内容を是非とも熟知し、ガッツガツの根掛かり帯をストレスなく攻めていただきたい。
 
 
根掛かりに関しては、過去にも幾つか記事にしているので、是非とも確認していただきたい↓
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