夏に入り、チヌのトップゲームが面白い季節となった。
とは言ってみたものの、この不肖ゆたりな、未だにトップでチヌを釣ったことが無いんですけどね。
昨年夏は、1日だけ石川県の七尾湾にある能登島でのチヌトップゲームを試みたけど、最初にシーバスが釣れて、その後は豪雨で釣りにならず。
まぁ、結果が出なかったってことなんだけど。
今年の夏も、能登島でチヌトップゲームにチャレンジするつもりだけど、地元でもチャレンジしてみるつもり。
さて、チヌ用のトップルアーって、最近は各社製品があるけれど、たいていがアクションの大きさとか、サイズを小さくするとか、そんなコンセプトでしかないのがほとんど。
そんなんなら、どのトップルアー使ったって、そんなに大差はないでしょ!
そんなチヌのトップゲームを行う上での最大の問題点は、「乗りの悪さ」。
この「乗りの悪さ」について対策を施したトップ用ルアーを2つご紹介したい。
ライズポップ50F/65F(シマノ)
出典:シマノHP
ライズポップは、シマノのチヌ用ポッパー。現在は、50mmと65mmの2サイズがラインナップ。
ライズポップでは、「乗りの悪さ」を解消するためのキーワードとして、直進性を挙げている。
シマノのHPでの説明では、チヌは捕食が下手ということを前提に、左右へのドッグウォークはミスバイトが多くなるとしている。
そこでシマノは、「広範囲をリズミカルに規則正しく探る」ことを基本としたチヌ用ポッパーの開発に至ったようだ。
シマノHPにあるライズポップの操作動画を見ても、ティップを一定間隔で煽るだけ。
直線的な動きのみだが、独自のバブルチャンバーから発する飛沫でアピールするという仕組み。
ライズポップ65Fについては、昨年の能登島チヌチャレンジで使用。
確かに簡単操作で飛沫を出すこともできるが、ドッグウォークも難なくこなせる。
バイトはシーバスの1回きりだったが、確実に仕留めることができた。1回きりなので、ライズポップの直線性が活きたのかは、何とも言い難い。
単に直線性ということだけでなく、トップ用ルアーの割には飛距離も傑出しており、使い勝手が非常に良い。
ストラトン75(フラッターベイツ)
出典:プロショップフラッターHP
もう一方は、本ブログではホタルイカルアーであるズィークイッドでお馴染み、フラッターベイツから発売された「ストラトン75」。今年発売されたようだ。
ストラトン75では、「乗りの悪さ」を解消するキーワードとしては、ルアーの比重を挙げている。ライズポップとはまったく異なる考え方であるのが興味深い。
注目したのは、フィッシュイーターが実際に捕食しているベイトフィッシュの比重。
魚の比重は、水よりも高い。比重が高い分、浮袋内のガス量を調整することで、様々な泳層を行ったり来たりできるのだ。
だから、チヌをはじめとしたフィッシュイーター達は特に捕食が下手なわけではなく、トップ系ルアーが実際に捕食しているものよりも比重が低いため、トップルアー自体の浮力が捕食の妨げになっていると考えた。
とはいえ、ルアーの比重を高めてしまうと、トップルアーにはなり得ない。沈んじゃうわけだから。
そこで考え出されたのが、水の力を利用するということ。
出典:プロショップフラッターHP
ルアーに「ストラットホール」と称する穴を備えることで、ボディ内に水を噛ませて水と極力同化させることで、「乗りの悪さ」を解消。
最初にストラトン75の構造を見た時、ストラットホールとやらが「あぁ、シマノのライズポップのマネじゃん・・・」と思ったが、
説明を見ると、この不肖ゆたりながまったく予想だにしない理論だったので、かなりの衝撃が走った。
コレこそ、知的好奇心を掻き立てるルアー!
ストラトン75は、今後、是非とも試してみたい。
まとめ
以上、「乗りの悪さ」というキーワードから、チヌ用のトップルアーを2点、この不肖ゆたりなの興味本位で紹介してみた。
ルアーに限らず、最近の釣具は、テスターも交じって「これはヤバい!」とか「間違いない!」,「カラーが豊富!」等、理屈が伴わない説明の製品が非常に多いように感じる。そんなんだから、いつまでたっても定番商品たり得ず、短命で終わるのだよ!
普段はトップの釣りなんてほとんどしないんだけど、理屈が伴ったこの2つのトップルアー、どちらが有効なのかは定かではないが、久々に面白いと感じるルアーが出たよね。
ライズポップは引き続き使っていくとして、ストラトン75も新たなクロダイトップ用ルアーに加えることで、今年のチヌトップチャレンジは面白くなりそうだよ!
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