いやぁ、釣れませんなぁ・・・ぜーんぜん釣れない (;´Д`A
時間の合間にご近所サーフへエントリーしても、あまりの釣れなさにもう釣れる気すらしない。
そんな釣れない状態に嘆いている不肖ゆたりななのだが、じつはちょっと前に仙台方面へ旅行に行っておったのだ。
仙台といえば、ヒラメやマゴチが爆超できると有名な仙台サーフ。
もちろん、この不肖ゆたりなも仙台サーフで釣りを企てていたわけだ。
当日は若干の天候不順やその他諸々の理由からサーフの釣りは諦め、近隣の漁港や河口で釣りへと切り替えたものの、こんなときにこそ幸運を持ち合わせていない不肖ゆたりな、これがまた釣れない釣れない。
まぁ釣り場の状況はある程度理解できたし、その場の雰囲気を味わえただけでも満足できたかなと。
いつまた行くことができるかは定かではないが、次こそは釣果を残したいね。
じつはその際、仙台サーフで試そうと思って準備していた「面白そうなサーフ用ルアー」があるのだが・・・
面白そうというからには、そこらで出回っているルアーのわけがない。
サーフにクランク?アダスタのフィーリー
そんな「面白そうなサーフ用ルアー」とは、こんなの↓
それが、アダスタのフィーリー。
なんと、これでサーフ用ルアーになるらしい。
サーフで使用するルアーといえば、細長のボディ形状が一般的。
そんな一般形状とは真逆の、アダスタのフィーリー。
こんなクランクベイトのようなルアーで、ヒラメやマゴチが釣れるのだろうか?
ゆたりな個人の釣果ではあるが、過去にはこんなずんぐりむっくりなルアーで、小さいヒラメは釣れている↓
パームスからリリースの、ギラバイブ53。
ギラバイブは飛距離もそれなり、巻き感が軽くて良いルアーなのだが、ワイドな側面のせいか潮の流れによってまっすぐに泳がないのと、フックサイズが#10なのでヒラメやマゴチを狙うには小さすぎて不安なことから、ご近所サーフでの出番は少ない。
【参考記事】
他にも、これに近いファット形状のルアーを幾つかサーフで試したことがあったが、いずれもサーフでの使い勝手が悪いことで使用頻度が少なくなったこともあり、釣果は得られず。
いずれにしても、ファット形状ルアーでヒラメを釣った実績は、ギラバイブのこれっきりではあるが、それでもヒラメが釣れた証明にはなったかと思う。
そんな経緯があったうえで、今回注目したフィーリー。
そもそもがサーフでの使用を前提としたルアーなので、ファット系ルアーであってもサーフでの使い勝手は期待できる。
ただ、フィーリーはギラバイブより、横幅がさらにボリューミー。
まさに、球体に近いような形状。
そんなサーフルアーとしては異質とも言えるフィーリーをご近所サーフで試すべく、今回導入してみた。
フィーリーの基本スペック
【フィーリー(アダスタ) 基本スペック】
・サイズ: 85mm
・重量: 35グラム(重心移動ウエイト内蔵)
・タイプ: シンキング
・フックサイズ: #4
・その他: 重心移動システム搭載(マグネットなし)
85mmで35gのスペックだけ見ると、メタルジグかと思ってしまうほど。
さらに注目すべきは、このショートサイズにして重心移動システムを採用していること。
この形状とサイズなら重心移動システムを採用しなくても良さそうな気がしないでもないが、そこをあえて重心移動システムをブッ込んだのだから、メーカーなりにそれなりの自信があるのだろう。
フィーリーの外観
次に、フィーリーの外観を見てみよう。
短小極太。ボリューミーなボディ
まずは見ての通り、かなりボリューミーなボディ。
そもそも、これってリップレスミノーの部類に属するのかな?
ボディと一体化している水受けはあるので、これを「リップレスミノー」と言えるのかは甚だ疑問だが、ここではあえてこの部分を「リップ」と呼ぶことにしよう。
このリップがボトムに当たっても、ちょっとやそっとじゃ削れないだろうし、ましてや折れるなんて皆無だろう。
さらに、上から見た図。
上から見ても、かなりの幅広。
キャスト時に岩にぶつけても、ちょっとやそっとじゃ壊れなさそうな感じ。
耐久性はさておいて、これだけファット感のルアーって、サーフルアーだけでなくソルトルアーの中でも皆無に等しいんじゃないかな?
断面は逆三角形
フィーリーの断面形状。
前からと・・・
うしろから。
どうやら、逆三角形のよう。
すばやくフォールさせるために、水の抵抗を極力少なくするように設計されているのだろうか?
タングステンボール2つによる重心移動システム
基本スペックでも述べたように、フィーリーは重心移動システムを採用。
2個の大きいタングステンボール。マグネットを使ったタイプではない。
ちょーっと見えにくいかもしれないが・・・ウエイトはリップ近くにまで移動する。
シンキングタイプでリップ面積が大きいので、着水後の重心移動はそんなにシビアではなく、スムーズなように思える。
泳ぎ出したら、前傾姿勢でブリっブリと泳ぐのが、見た目だけからも想像できるよね。
この部分の、微妙な凹みは?
フィーリーを丹念に触っていると、あることに気づく。
それは、この矢印部分がわずかに凹んでいること。
機能的な意味があるのか?単にデザインでそうなったのか?
真相は分からないが、個人的にちょっと気になった。
模様の細部にも注目
あと、機能にはまったく関係ないことだが、表面の模様や造形がかなり細やか。
よく見ると、部位によって模様が異なる。
顔部分の造形も、かなり細やかでリアル。
フィーリーをご近所サーフで使ってみた
それではさっそく、フィーリーをご近所サーフで投げ倒してみた。
こう見ても、なかなかのボリューム感だよね・・・
さぁ、どんな感じでしょ?
飛行姿勢,飛距離は最高点!
まずはキャストから。
うぉっ!これは飛びますね〜!よく飛ぶ!
ファットボディなので、多少飛行姿勢が乱れても、そんなことかまわずに飛んでいくイメージ。
とはいっても、飛行姿勢が乱れることは極めて少なく、ほぼほぼ安定している。
キャストムラもほとんどなく、毎キャスト平均して同じくらいの飛距離を出せる。
強い向かい風の中でも、きれいな飛行姿勢、きれいな軌道を描いて飛んでいく。
もちろん、強い横風のなかでも、大幅に飛行姿勢が乱れることなく、スーッと飛んでいく。
ここまで飛ぶのは、重心移動システムの効果が大きいのだろうか?
この形状なら固定重心でも同じように飛ぶと思うのだが、そうでもないのかな?
さすがに35グラムもあるので軽い投げ感とまではいかないが、安定した飛距離を出せるので、とにかく一投一投がスカッと気持ちいい。
過去に使用したプラグの中でも、一二を争うと言っても過言ではないくらいのキャストフィール。
重心の移動も問題なさそう
ルアーをぶら下げれば、ウエイトは素直に後方へスムーズに移動。
キャストからの着水直後は、重心移動システムを採用したルアーにありがちな立ち上がりの悪さは、どうやらなさそうだ。
シンキングというのもあるのだろう。少なくともフローティングルアーにありがちな立ち上がり時に水面を滑るようなことはない。
これならば、着水時の玉入れ動作をそんなに必要としないんじゃないかな。
スローリトリーブでも頭下がりでブリッブリ泳ぐ
そして、肝心の泳ぎ。
フィーリーは、頭下がりでブリッブリ泳ぐ。手元に伝わるほどのブリッブリ感。
ウォブリングに偏った泳ぎという感じで、しっかりアクションをしてくれる。
スローで巻いても大きくブリブリ泳ぐので、一般的なヘビーシンキングミノーよりもリトリーブスピードの許容範囲は広い。
もちろんスローに引けるので、浮き上がりも少ない。
本来であればボトムまで沈め、ボトムを這わせるような使い方を試したかったのだが、根掛かりの多いご近所サーフでその使い方は厳しい。
だからこそ、仙台サーフで試してみたかったのだが。
もちろん、これだけのアピール力なら、バイブレーションのような使い方もアリでしょう。
ご近所サーフならばボトムまで沈ませず、中層でリトリーブさせれば、ボトムにいるヒラメが食い上げてくるだろう。
意外にも、いろんな使い方ができそうだ。
フロントフックがリーダーに絡まない
この手のファットボディのルアーって、アクションが大きいこともあって、フロントフックがリーダーによく引っかかることが多いのだが、このフィーリーではこういったトラブルは皆無。
もちろん、逆のパターンのリアフックがリーダーに引っかかることもないので、使用中のトラブルは今のところなし。
使い勝手は非常に良いね。
フィーリーのまとめ
以上、フィーリーについて、自分なりの見解を述べてみた。
とにかく、サーフルアーとしては、かなり尖った部類に入るだろう。
ロングボディのサーフルアーに慣れてしまったアングラーにとっては手を出しにくいとは思うが、これで釣れたら面白いよね。
見た目の偏見がなければ、意外にもサーフで使いやすいルアーだとは思うよね。
先日、このフィーリーを中層巻きしていたら、バラシはしたものの、ガツンとアタリ。
魚の姿を見ていないため、コノシロのスレの可能性も否定できなくもないが、コンディションからして、おそらく良型のヒラメだったろうなと。
とにかく、個人的には気に入った!
この使い勝手の良さなら、一軍ルアー確定かなと。
こんな形状だけに、さすがに西湘サーフ近辺の釣具店で見ることはないと思うが、気になる人はぜひ試してみてほしい。
少なくともこの不肖ゆたりな、使い続けてみるけどね!