【エヴォルーツ99VSP】飛行姿勢が群を抜く!120mmに負けないショートミノー

タックル

さぁ、前回のストライクエヴォルーツに引き続き、今回もエヴォルーツシリーズでいってみましょう!

それは、エヴォルーツシリーズの中でもショートサイズの、エヴォルーツ99VSP

またこのクリアボディのやつが欲しかったんだよね〜。

一応100mm以内のミノーはいくつか持っているんだけど、ご近所サーフだとなかなか出番は少ない。

その理由は、ショートサイズミノー特有の飛距離への物足りなさ

唯一サーフで使い続けているのがベビーロウディ95S(シンキング)だが、もう一本違うタイプのショートミノーもほしいところ。

そこで注目したのが、このエヴォルーツ99VSP

自分の中でも一軍入りしているエヴォルーツ120Fのショートバージョンなので、こちらの期待は大きく裏切らないでしょう。

どうやらスローフローティング寄りのサスペンドらしいが、まぁどうせサーフで使うんだから、ざっくりとフローティング扱いにしとこうか。

そんな期待のエヴォルーツ99VSPについて、特に飛距離に焦点を当てて述べていこうかなと。

【ストライクエヴォルーツ120SFのインプレッション記事】

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エヴォルーツ99VSPの外観

まずは手持ちのエヴォルーツ120Fとの比較を中心に見ていこうと思う。

ボディ形状

まずはボディ形状。

エヴォルーツなだけあって、全体の形状は120mmも99mmもほぼ同じ。

背中の盛り上がりも、お腹のへっこみも、全体の形状はほぼ同じなので、特にお伝えすることはない。

ボディ形状については、以下の記事をごらんされたし↓

サイズ

ボディの長さは99mmの15g。

サイズに対しての重量は、いたって標準。

ここで特にコメントすることなし。

リップ形状

120Fとの外観で大きく違うのが、リップ形状。

120Fのチョビチョビリップとは異なり、99VSPはどちらかといえばリップレスミノーのような、シャクレアゴ形状。


正面から見ると、細長いひし形のよう。


120mmのものよりも、さらにリップの表面積は小さい。

120Fと同様にリップで大きく水を受けるよりも、適度に受け流すような構造なのだろう。

重心移動システム

前方に固定で1個、重心移動には2つのウエイトボールを搭載。

120F同様、ウエイトの移動もスムーズ。

大きなサイズのフックが背負える

99VSPの最大の特徴が、ボディサイズの割に大型フックが標準となっているところ。

120Fも標準で#2、#1も対応可能ではあったが、99VSPもその性質を踏襲。

なんと、99mmサイズでフックサイズが#3。ボディサイズの割にかなり大きなフックを背負える。

このくらいのミノーサイズだとだいたい#5〜6といったところが多いが、エヴォルーツ99VSPは標準で#3、最大でも#1が背負えるというから凄い。

ちなみに、ジャンプライズのベビーロウディ95Sも同じように大きいフックを背負えるが、同じような95mmサイズでもボディのボリュームが大きいわけだからね。

それに比べてエヴォルーツ99VSPは、ボディ容量がこれだけ小さいのに#1まで背負えちゃうんだからね。

とは言ったところで、磯でのヒラスズキを狙うわけじゃないから、ご近所サーフで使う分には標準のサイズで十分。

太めのエイト環を採用

他の100mm未満のミノーやシンキングペンシルで使用されているエイト環と比べても、かなり太い。

写真では遠近でサイズが違うように見えるが、120Fとほぼ同じサイズのものを使用。

ボディサイズは小さいが、大物を掛けたときの不安は一切感じない。

エヴォルーツ99VSPを120mmサイズのエヴォルーツと使い比べてみた

エヴォルーツ99VSPを、ご近所サーフで使ってみた。

じつは先に記事に出したストライクエヴォルーツを試したときに、このエヴォルーツ99VSPも試していたのだよ。

特筆すべきは、飛行姿勢の良さ

120mmサイズのエヴォルーツと比べると多少のキャストムラはあるのだが、キャストが決まったときはブレずにスカッと飛んでいく。

他のエヴォルーツも飛行姿勢は良い方だが、このエヴォルーツ99VSPはそれ以上。

キャストが決まったときの飛行姿勢といったら、「矢のように飛んでいく」という表現がピッタリ。

他のエヴォルーツとリップ形状が異なるが、コレが飛行姿勢に大きく寄与しているのかもしれないね。

飛距離は120Fをも凌ぐほど

先ほど述べた飛行姿勢の良さは、もちろん飛距離にも発揮。

ここで特筆すべきは、最長時の飛距離。

120mmサイズのエヴォルーツと比べてキャストごとの飛距離差は多少あるものの、飛行姿勢がキマったときの飛距離は120F以上という。

前回のストライクエヴォルーツで試した条件での飛距離比較が下記の通り。

エヴォルーツ99VSP : 40〜51m
エヴォルーツ120F : 40〜46m
ストライクエヴォルーツ : 50〜56m

なんとエヴォルーツ99VSPの最長飛距離が120Fを超え、ストライクエヴォルーツに匹敵するくらいまで到達したという。

最初はにわかに信じ難く、単なるマグレかと思ったが、何度も確認したので間違いない。

しかも、このサイズなのに、サーフ用タックルで投げても軽量ルアーによくあるスカスカ感はなく、しっかりと投げ感があるので、サーフでも非常に扱いやすい。

100mm以下のミノーってどうしても飛距離が落ちるし、キャストの際は風で不安定になるため、どうしてもサーフでの使用頻度が低くなってしまうのだが、コレはいい!

飛行姿勢が良いことは、物理的な飛距離の面だけでなく、集中力を保つという意味においても非常に重要な要素だと思っている。

操作感

そして99VSPが優れている点。それは、着水後にロッドを煽って玉入れ動作をせずとも水面を滑ることなく、素直に泳いでくれること。

120Fでは着水後にそのままリトリーブすると水面を滑ることが多々あった。そのため、着水直後にロッドを煽る「玉入れ」動作が必須。

一方の99VSPはサスペンドタイプということもあって浮力が抑えられているから、着水時の勢いでしっかり潜っていく

リップが小さい割にはしっかり潜り、その割には引き重りなく適度な引き抵抗なので、サーフでも非常に扱いやすい。

他の100mm以下のミノーとも投げ比べてみた

意外にも同エヴォルーツ120mmサイズとほぼ同等の飛距離を出せちゃったわけだが、この実力はホンモノなのか?

今度はエヴォルーツ99VSPと同サイズのショートミノーをベンチマークとし、投げ比べをしてみた。

今回の比較対象とするミノーは、自分がサーフで唯一使い続けているショートサイズのミノー、ベビーロウディ95S

ベビーロウディはサイズの割には使いやすく、サーフでショートミノーといえば他のはほとんど使わずにいつもこればっかり。

オリジナルのロウディ130Fは飛距離のムラが大きくサーフでの使用頻度が低い反面、このベビーロウディはシンキングだからというのもあるが、サイズの割に安定した飛距離を出せる。

開発コンセプトもベビーロウディとほぼ同じ。ベビーロウディの開発者である井上某とエヴォルーツの開発者である林某とはお友達のようだから、まぁだいたい同じようなコンセプトにはなるだろう。


サイズはベビーロウディが95mmに対し、エヴォルーツは99mm。

ウェイトは前者16グラムと、後者15グラム。ベビーロウディが1グラム多いが、まぁ似たり寄ったり。

標準フックは、どちらも#3。ちなみに、どちらも#1まで対応可能。


ちなみに、エイト環もエヴォルーツと同じもの。

ボディ形状は異なるものの、これだけ共通点が多いミノー。飛距離ではどんなもんだろう?

実際に投げ比べてみた。



今回の投げ比べも、タックル条件はまったく同じ。コンディションも前回とほぼ同条件。

エヴォルーツ99VSPがサスペンド、ベビーロウディ95Sがシンキングという違いはあるが、まずは投げ比べてみた。

その結果は・・・

エヴォルーツ99VSP : 40〜50m
ベビーロウディ95S : 37〜42m

飛距離はエヴォルーツ99VSPがベビーロウディを上回る結果となり、やはりエヴォルーツ99VSPの飛距離はホンモノなんだなと。

その結果を裏付けるように、飛行姿勢にも差が見られた。

ベビーロウディの飛行姿勢が悪いわけではないし、今までも悪いと思ったことはなかったが、エヴォルーツ99VSPと比較してしまうと、空中姿勢でのふらつきが際立つ。

それに比べエヴォルーツ99VSPは、キャストが決まった時はブレがなく、スパッと飛んでいく。

ベビーロウディもショートサイズの割に飛距離が出るほうなのに、エヴォルーツ99VSPはそのベビーロウディをも上回ったんだから、この飛行性能はホンモノといっていいだろう。

引き抵抗はベビーロウディがブリブリ感が強いのに対し、エヴォルーツ99VSPは適度な引き抵抗でサクサク巻ける。

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まとめ

以上、エヴォルーツ99VSPについて、使用感を述べてみた。

飛行姿勢と飛距離が同サイズのルアーの中では最強、ものによっては120mmサイズをも凌ぐほど。

エヴォルーツシリーズの中ではストライクエヴォルーツが飛距離に特化したイメージだが、個人的にはショートサイズの99VSPのほうが飛距離のインパクトが強い。

最初は単にエヴォルーツ120Fのショートバージョンとしか思っていなかったが、これは予想以上の収穫。

サーフでストレスなく使える100mm以下のミノーってそうないので、このエヴォルーツ99VSPの存在は、今後のサーフゲームでなくてはならないものになりそう。

ロングサイズミノーで反応がないときに、このエヴォルーツ99VSPを躊躇なくチェンジできそう。

あとはご近所サーフのコンディションが整えば、このエヴォルーツ99VSPでサクサクっと釣っちゃうんだけどね〜・・・なかなかコンディションが落ち着きませんなぁ。

このエヴォルーツ99VSPは、この鬼のサーフアングラー、不肖ゆたりなのルアーケースに常備させますよ!

【ストライクエヴォルーツ120SFのインプレッション記事】

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