レンジバイブ55TGの使い勝手が思いのほか良かったので、サイズアップのレンジバイブを購入してみた。
>> 【レンジバイブ55TG(バスディ)】サーフでの必要性を感じた5つの理由
同じタングステンウェイトである、レンジバイブ70TG。
空気抵抗を極力抑えたサイズで、樹脂系バイブレーション最大の飛距離。
レンジバイブの評判は周知の通り。
間違いないバイブレーションとは思うが、現在の主力バイブレーションを補完する存在となり得るか?
特に一番お気に入りのパワースライト85(エクリプス)の補完となり得るか?
そんなレンジバイブ70TGを使ってみた感想を述べてみたい。
レンジバイブ70TGのスペック
まずはレンジバイブ70TGの基本スペックから。
バスディHPに掲載されているスペックは、下記の通り:
サイズ : 70mm
ウエイト : 20g
フック : #8
バスディのHPでは、55TGと70TGのフックサイズは#8となっているが・・・
こうして実際に比較してみると、明らかにフックサイズが違う。
70TGのフックは、どうみても#6くらいなんだよな。
レンジバイブ70TGの構造
ナイフエッジ構造
レンジバイブの特徴でもある、ナイフエッジ構造。
水キレが良く引き抵抗が軽そうだが、その反面、アピール力が弱そうでもある。
実際のところはどうか?
細身形状
レンジバイブ70TGは、55TGと比べて若干細身の形状。
同サイズのライキリ70(ima)と比べてみても、レンジバイブ70TGの方が若干スリム・・・かな?そんな変わらないか?
ラインアイは、レンジバイブ70TGの方が後方。
タングステンウェイト搭載
レンジバイブ70TGは、タングステンウェイト搭載。
55TG同様、目にTGの文字が。
レンジバイブは、この目の部分で鉛かTGかの区別ができる。
タングステンウエイト搭載というと、飛距離や沈みの速さを連想するが、レンジバイブ70TGはどうか?
レンジバイブTGのウエイトバランス
ラインアイを支点にすると、レンジバイブ70TGは若干頭下がりのウエイトバランス。
実際の泳ぎも、頭を下げ気味の姿勢。
参考までに、パワースライトはレンジバイブTGとは逆で、尻下がりのウエイトバランス。
ちなみに、ローリングベイト(タックルハウス)やライキリ70,バリッド(ラッキークラフト)も尻下がり。
尻下がりバランスのバイブレーションは、実際の泳ぎは水平姿勢で、テーリングが起きにくいものが多い。
レンジバイブのような頭下がりの姿勢はテーリングを起こしやすそうだが、実際のところはどうか?
レンジバイブ70TGをサーフで使ってみた
そんなレンジバイブ70TGを、ご近所サーフで使ってみた。
飛行姿勢が寸分乱れない!
まずはレンジバイブ70TGのキャストから。
頭を下、尾を上にしたI字状態を維持したまま、気持ちよくスカッと飛んでいく。
同じレンジバイブ55TGではたまに回転することがあるが、レンジバイブ70TGは横風が多少強かろうと、I字の姿勢をほとんど崩さずに飛んでいく。
長いこと溺愛しているパワースライト85も飛行姿勢が安定している方だが、レンジバイブ70TGはその上をいく。
タングステンウェイトがボディ前方に入っているのと、ボディバランスの良さ。
おそらくこの2つが揃っているからこそ、多少の横風であってもブレない飛行姿勢となるんだろうね。
もちろん、70mmサイズでボディウエイトが20gもあるので、サーフの使用でも飛距離は充分。
サーフで使用するバイブレーションの中でも、充分パイロット的な存在となり得るよね。
アクションは大きめ
バイブレーションアクションは、水キレの良いナイフエッジ構造ではあるものの、アクションが細かいパワースライト85よりも手元に伝わる振動は大きい。
タングステンウエイトを採用しているために沈みも速く、風でPEラインが煽られるような時にスローリトリーブがしやすい。
もちろん速巻きも対応可能。
パワースライト85でおこなうよりは巻き抵抗が大きいが、巻きが比較的軽いので、速巻きもイケる。
トラブルレス
頭下がり姿勢なので、使用する前はリアフックがリーダーを拾ってテーリングが起こりやすいことを予想していたが、意外にもテーリングはほとんど起こらない。
というよりも、ほとんどテーリングが起こらない。
多少波やうねりがガチャガチャあるような時でも、トラブルなくしっかりと巻き込んでいける。
比較的どんな状況でも対応可能なバイブレーションだね。
速く沈めて、手返し良く探れる
このレンジバイブ70TGは、速く沈めるのに手返し良く探れる。
パワースライト85よりもより遠く、より深く探るのに最適。
また、強風やうねり,波がある中で、スローからファーストまで、ラインテンションを適切に保ったままリトリーブしやすい。
樹脂系バイブレーションの割に着底感もハッキリ手元に感じられるので、ボトム近くを探るだけでなく、ボトムを這うようなリトリーブもイケるね。
まとめ
タングステンを使用したルアーというと、「単に重いだけ」とか、無垢のメタルジグや鉄板バイブレーションに使用すると「塗装がすぐハゲる」とかくらいのイメージでしかなかったが、このレンジバイブ70TGはトータルバランスがピカイチだね。
樹脂系バイブレーションでタングステンウェイト搭載のものは少なく、これだけの使い勝手の良さは、まさにサーフで使用するには貴重な存在。
コレなら、ご近所サーフの主力となるでしょう。
現在のお気に入りであるパワースライト85以上に飛行姿勢が安定しているバイブレーションはそうはないと思っていたが、このレンジバイブ70TGはそれを完璧に上回ったね。
しかも、横風が強い中でも一切回転せずにI字姿勢でスカッと飛んでいく姿は、気持ち良すぎて何度も投げたいと思うくらい。
無風時の飛行姿勢は良いが、少しでも横風があると回転,失速するバイブレーションが多い中、強風下でもほとんどブレないバイブレーションは、かなり貴重な存在といえるでしょう。
とにかく下馬評通り、レンジバイブは素晴らしいね。TGに限らず、他のレンジバイブシリーズも間違いないでしょう!
今年からこのレンジバイブ70TGも、この不肖ゆたりなの主力ルアー決定!
これから暖かくなって、バンバン釣っていきましょう!
コメント
55TGを持っていますが、目に「TG」が入っているとは知りませんでした^^;
ゆたりなさんの主力ルアー決定ならば、買わないといけません(笑)
日曜日、魔界へ行ってきます♪
チンパパさん、コメントありがとうございます!
レンジバイブはノーマルも素晴らしいんでしょうが、このTGは特にいいですね。ノーマルの樹脂バイブレーションでは飛距離が足りないが、鉄板バイブレーションでは波動が強すぎる。その間を埋めるバイブレーションだと思います。
55TGをお使いなら、70TGを使えばその良さがよくわかると思います。
日曜日、ぜひ買い急いでください!