【グリード40g(ロンジン)】バカ正直にインプレッション

今回は、以前より本アホアホブログの読者から依頼を受けていたルアーのインプレッションネタ。

そのルアーとは、ロンジンの「グリード40g」。

グリード40gのインプレは、本ブログにおける数少ない読者であるチンパパさんからのご要望によって実現したもの。

チンパパさんによれば、このグリード40gを使って、絶大な釣果をあげてきたようだ。

ゆたりなさんに一度使用いただいて、インプレを聞きたいジグがあります。

LONGINのGREED40gです。
昨年、ダントツで釣れたルアーです。
このGREED40gのおかげで昨年の9月に行われたアコウの大会でも初出場で準優勝できました。

正確にインプレをされるゆたりなさんだからこそ、良きも悪きもなご意見を聞きたいです。

(チンパパさんからのコメントより)

・・・なんですと?アコウ(キジハタ)の大会で初出場で準優勝ですと! Σ(゚д゚lll)

こーんなアホアホブログの貴重な読者であるチンパパさんからのご要望。

しかもアコウに絶大な釣果を得たというのであれば、漢(おとこ)ゆたりな、黙ってはいられないでしょう!

チンパパさんから教えていただかなければ、ロンジンのルアーを使うことはなかったと思う。

実際に近隣の釣具店へ行っても、ロンジンのルアーを置いているところはほとんどないからね。

この依頼をチンパパさんから受ける前は、正直言って「ジグなんてちょっと形状を変えたからって、そんなに動きが劇的に変わることはないでしょ!」と思っていた。

ましてや40g、このサイズはほとんど使うことがないので、辛口コメントが多くなるだろうなとは予想していた。

そして今回はチンパパさんが40gと指定してきたので、グリードの40gのみに焦点を絞って使い続けてみた。

先入観や思い込みを排除した、チンパパさんに媚びることのない、正直なコメントをしたいと思う。

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正直、40グラムのジグは「使い勝手が悪い」と思っている

チンパパさんから「グリードの40g」と限定してきた時、40gのジグにあまり良い印象を持っていなかった。

その理由は、サーフでの釣りに40グラムのジグは「使い勝手が悪い」と感じているからだ。

現在、サーフでメインに使用しているロッド(ワイルドコンタクト1000, ラフサーフ88)のMAXルアーウェイトは40〜45gだが、サーフでのランガンスタイルで最も快適に、効率良く攻めることのできるジグウェイトは30gと思っている。

40gを使用するのは、風が強い時や深場を攻める時など、ごく限られたときぐらい。

事実、オレが持っているロッドで30gと40gのジグをキャスト比較してみると、実はそんなに飛距離って変わらない。

飛距離が変わらないのに、疲労感が多いのだったら、使う意味がない。

これくらいの重量による飛距離の差を出すのであれば、おそらくMAX60〜80gのキャパを持ったショアジギングロッドでないとダメだろう。

だから、チンパパさんから「グリードの40g」と指定された時は、正直あまり乗り気ではなかった。

チンパパさんからの要望がきた時、「辛口評価になるかもしれませんよ」と前置きしたのは、こういった理由からなのだ。

しかし、あれだけチンパパさんが評価しているグリードの40g。

使ってみないことには分からないので、まずは異なるカラーをそれぞれ購入し、使ってみた。

グリードはブランカ(ヨーヅリ)に似ている

形状、ウエイトバランス共に似ているジグは、実はヨーヅリのブランカ。

ブランカはタチウオなどでは定番のジグだが、これに性能も近いと思う。

実際に使ってみても、ブランカと使い勝手が似ているといった印象。



平たい形状ではあるが、実はかなりのリアバランス。フォールではお尻からストンと落ちる。

フロントアイへアシストフックを設置するのであれば、根掛かりはかなり少ないだろう。

グリードはただ巻きでもブリブリ泳ぐ

この大きさ、この形状なだけに、ゆっくりのただ巻きでもブリブリと大きく泳ぐ。

そのため、青物狙いのように速く動かす釣りには向かない

ブランカに近いだけあって、青物狙いというよりはどちらかというとヒラメやマゴチ、ハタ、タチウオに向いているジグだと思う。

グリードは根掛かりが少ない

リアからストンとフォールするので、実際に使ってみても確かに根がかりしにくい

根掛かりするときはフックがなくても根掛かりする。

以前の記事でも根掛かりのパターンについて述べたが、このグリードは本当に根掛かりしない。

フロントのアシストフック一本のみのセッティングならば、MJリグとタメ張るくらいかもしれない。

それほど根掛かりしない。

グリードは塗装は強い

やはりそれなりに高価なジグだけあってか、塗装の強度はかなりのもの。

それなりにゴロタでも使い続けたが、塗装落ちはほとんど出ない。

本ブログでも何度もカラーについての持論を述べている通り、カラーの優先度は低いとは思っている。

ただ、すぐにハゲハゲになってしまうよりも、ハゲハゲにならないほうが使い続けるためのテンションを保てるといった精神衛生上の利点はあると思う。

グリードはボトムただ巻きからリフト&フォールまで使える

ゆっくりと巻いて、40gの重量を最大限活用するべく、ボトム付近をブリブリ泳がす釣りに向いている

ただ巻きで反応が鈍ければ、着底から2〜3回ほど巻きしゃくり後、リアからストンと落とすのを繰り返すというリアクションの釣りもできる。リフト&フォールでもイケる。

グリードの解説動画では「基本性能を重視したジグ」と述べていたが、確かにシンプルだけども基本性能が備わっているとは思う。

グリードの良いことばかりでなく、悪いことも言っておこう!

ここまでは、グリードの良いところばかりを述べてきたが、やはり使用前から懸念したことが実際にも当てはまることがあった。

そこらへんを以下に述べていきたい。

はっきり言って、飛行姿勢は悪い

飛行姿勢はお世辞にも良いとは言えない。

飛距離が出やすいリアバランスではあるが、細長で平たい形状であるためか、飛行姿勢が安定しないし、飛距離もさほどではない。

しかも40gというウェイト。40gにまでなれば、ワイルドコンタクトのように全体的に張りの強いロッドでないとうまく飛ばせないし、MAXルアーウェイトが40gまでで設定されているラフサーフでも正直言ってかったるい。

ヒラメタルやヘンチマンのようなショート形状であれば、かったるい40gであってもそれなりの飛距離は期待できるだろうが、グリードの40gでは少々使い勝手が悪い。

あまり早く動かすのには向かない

先述した通り、ゆっくりのリトリーブでもブリブリ泳ぐ反面、あまり早く動かすのには向かないジグだと思う。水圧の抵抗が大きいため、素早いロッド操作をする釣りにも向いていないと思う。

付属のアシストフックがかなりショボい


あと、付属のアシストフックが、かなりショボい

根掛かりが少ないようにネムリの入ったフックを採用しているのはまだ良いが、使用しているアシストラインがショボすぎる。

見るからに「ついでで付けた」という印象が拭えない。

実際に先日キジハタを掛けた時、途中でテンションが緩くなったと思ったら、アシストラインが切れてジグだけが戻ってきた。

その時の引きからして20〜25センチくらいの富山ではアベレージサイズだと思うが、その程度で切れてしまうアシストラインて・・・ちょっとショボすぎる。

ロンジンのグリードを使用している動画を見ても、付属のアシストフックのまま使用しているのは見かけない。

テスター独自でアシストフックをアレンジして釣っているものばかり。

そんなショボいアシストフックを付けるなら、逆に付属しない方がマシ。

アシストフック取り付けるコストを減らす分、製品の価格を少しでも安くした方がユーザー側からの印象も良いだろう。

せっかく動画を使ってまでグリード開発のこだわりを見せているのなら、中途半端なショボいアシストフックはいらないと思う。

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まとめ

以上、ロンジンのグリード40gについてインプレしてみましたが、いかがでしたでしょうか?

少々辛口が過ぎてしまったようにも感じているのですが・・・チンパパさん、いかがでしたかね?

予想するに、チンパパさんが使用しているロッドは、ショアジギングロッドかハタ用の強めのものだと想像しますが、どうでしょうかね?

いずれにしても、グリードの40gをオレが使うのなら、フックセッティングは以下のようになる:

・根掛かりの多いご近所サーフ: フロントにアシストフック1本仕様
・タチウオやサゴシなどの歯が鋭いのを狙う場合: リアにトレブルフックのみを装着
・根のない場所での釣り: フロントにアシストフック,リアにトレブルフック

価格は確かに若干高めではあるが、アシストフックのみでさえも根掛かりが多発する場所であっても、グリードのロストはゼロ。いまだに根掛かりロストはない。

こうした根掛かりの少なさを考慮すると、持っていて損はないジグだと思う。

しかし、40gはどちらかというと水深10メートル以上の深場で使用する時に限るかな。

個人的に持っていたいのは、やはり30gになると思うがね。

今回のインプレが作製者の意図に沿うものかは定かではないが、本記事でグリードを使ってみたい方は、まずは30gの方から使ってみることをオススメするよ!

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コメント

  1. チンパパ より:

    ありがとうございます!!

    少しの使用でとてもよくご理解されてます。そして大変勉強になりました(__)

    おっしゃる通り、自分はZENAQ Sonio100mで使用しており、狙っている水深も30m以深がほとんどです。

    フックがしょぼい、速く動きかすのには向かない等々
    悪いことの方が勉強になります。

    もう一つだけゆたりなさんへ質問です。
    このGREEDよりもよい飛行姿勢のジグは何ですか?
    良いと絶賛されていたジグパラショアスローでしょうか?(これは確かに素晴らしい飛行姿勢です♪)

    お手数をおかけしました。
    そしてありがとうございました(__)

    • ゆたりな より:

      チンパパさん、不肖ゆたりなごときが色々と生意気にスイマセンでした!

      使用ロッドはミュートスソニオでしたか!是非とも使ってみたいロッドです(お金ないですがorz)。それくらいだったら、グリード40gは楽に飛ばせるでしょうね。

      「グリードよりも飛行姿勢の良いメタルジグは?」とのことですが、メタルジグだけでいうならば色々ありますよ。

      私が使用した限りでは、ジグパラスローもそうですが、スローブラットキャスト(パームス),ヒラメタルR(ダイワ),ヘンチマン(バディワークス),スメルト(パームス),ショアスキットジグ(ピュアフィッシング)ですかね。形状が違うので一概に比較はできないですが、これらは飛行姿勢は間違いなく良いですね。飛距離も出ますし。

      グリードは、私のタックルでは30gをメインに使ってみたいですね。あのブリブリ泳ぐ感とリアからストンと落ちる感は、特にゴロタでは絶対に武器になるはずです。ボロクソ書いているようですが、アレはアレで気に入っているのですよ。

      ご紹介いただき、ありがとうございました!これに懲りず、また良いルアーがあったら是非とも教えてくださいね!

  2. booska より:

    横入りですみません。

    グリード使った事ありませんが、見た目がジャクソンのギャロップに似てますね。

    飛行姿勢が良くかっ飛んで行くメタルジグ、私はジャッカルのビッグバッカージグに1票です。釣果は別として私が使ったメタルジグで断トツの飛距離が出ます。

    • ゆたりな より:

      ブースカさん、横入りでも構いませんよ!

      ギャロップ・・・確かに形状は同じようですね。ウエイトバランスまでは分かりませんが。ビッグバッカージグもリアウエイト形状で同じようなタイプですね。

      究極のリアウエイトは、飛びすぎダニエルですがね。あれをジグと言えるのか良く分かりませんがね!

    • チンパパ より:

      ご意見ありがとうございます(_ _)

      早速ビッグバッカーのジグを購入してみます♪

      ゆたりなさんのオススメは、ジグ以外もほぼ網羅しております(笑)

      • ゆたりな より:

        チンパパさん、コメントありがとうございます!

        私のオススメを網羅していただいているとのこと、素晴らしい!少なくともウソは言ってない筈ですがね。

        調子に乗ってユーチューバーにでもなろうかな・・・正直にコメントしすぎて、みんな引いちゃうかもしれませんがね!(^ω^)