【ヒラメ釣りの偏見】マズメ釣行の本当の意味とは?

今回は久々の「ヒラメ釣りの偏見」。今回のお題は、ヒラメ釣りでのマズメ釣行の本当の意味とは?


ヒラメアングラーのほとんどは、特に朝マズメ狙いで場所取り合戦となることが多い。

人気のある場所では、すごいときには10~20メートル間隔でアングラーが、びっちりと岸際に並んで釣りをしているのもよく見かける。

もうランガンすらできないほどに。

不肖ゆたりな、ここ2,3年はマズメ時よりもデイでの釣りを積極的におこなうようになった。

以前は早朝の暗いうちからランガンしてというのがメインであったが、デイであってもヒラメ,マゴチは問題なく釣れることが体感できたのが大きい。

デイ釣行の方が体力的にも楽だし、ちょっとした時間の空いた時にでも気軽に釣り出来ちゃうしね。

何より、周りにアングラーがほとんどいないので、のびのびとランガンしながら釣りできるのが良いかな。

そこで、今回の記事では、ショアから、特にサーフでの釣りを前提に、この不肖ゆたりなが考えるヒラメ釣りでのマズメ釣行の本当の意味について述べてみたい。

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回遊魚は確かにマズメ時が釣れる

確かに、青物などの回遊魚の場合、確かにマズメ時の方が良く釣れる。


その理由は、朝マズメや夕マズメは岸際近くまでカタクチなどのベイトフィッシュが寄るので、それにつられて回遊魚も岸際に寄るため。

回遊魚はベイトフィッシュを追っかけ回しているので、真昼間はベイトフィッシュのいる沖へ行ってしまい、ベイトフィッシュがいない岸際には回遊魚がいる確率が極めて低い。

したがって、ベイトフィッシュが極端に岸際に寄らない限り、真昼間に回遊魚が釣れる確率は極端に低いと言ってよいだろう。

ヒラメの場合、マズメ時でなくても釣れる

一方のヒラメやマゴチ。

青物などの回遊魚とは違い、常にベイトフィッシュを追いかけながら回遊することはない。

したがって、確かにベイトフィッシュが岸際に寄っているマズメ時は釣りやすくはあるが、ベイトフィッシュがほとんど寄っていない真昼間でも釣れないことはない。

ランガンしながら探っていけば、あっさりと釣れちゃうことなんて結構ある。

だから近年は、時間の空いた時にちょい投げできるデイゲームを好んでやっている。


ヒラメやマゴチは、ベイトが近くに来たのをボトムで狙っていることが多いので、回遊魚のように頻繁に泳ぎ回ることはない。

しかも、ヒラメやマゴチの場合、ボトムにいるシロギスやハゼもベイトフィッシュになるので、彼らにとってのベイトはデイでも岸近くにいるのだ。

ベイトフィッシュだけでなく、カニやエビなどの甲殻類、イカやタコなどの頭足類もヒラメのベイト足り得る。

彼らが潜んでいるボトムは昼夜問わず、ベイトの宝庫なのだ。

確かにマズメ時の方が釣れやすい印象はあるが、だからといって青物ほどデイで釣れないという印象は無い。

したがって、マズメ時とデイとでの釣れ易さの差は、青物ほど極端に離れていないといった印象である。

このことは、オオモンハタやアカハタなどのハタ類でも同じことが言える。

いや、ハタに関しては、ヒラメやマゴチ以上にマズメ時とデイとでの釣れやすさの差はほとんど無いか、場合によってはデイの方が釣れる印象すらある。

ハタ類もヒラメやマゴチ同様、ボトム付近に潜んでいるので、小魚だけでなく、甲殻類や頭足類もベイトになる。

というより、ハタ類の方が甲殻類,頭足類を好んで食べるからか、マズメ時よりも昼間の方が良く釣れる印象がある。

ハタ類の話は余談としても、ヒラメやマゴチの釣りでは、そんなに朝マズメや夕マズメにこだわらなくとも良いわけだ。

マズメ時の方が釣りがしやすい

では、なぜヒラメアングラーはマズメ時を好むのか?

この不肖ゆたりなの実体験からすると、マズメ時が釣れるチャンスというよりは、マズメ時である早朝や夕方だと風が少なくて釣りがしやすいという、アングラー側の都合の方が大きいと考えている。

サーフ、特に湘南,西湘サーフでは地形の変化に乏しいため、風の逃げ場というのがほとんどない。

この地域は昼間になると強風になることが多く、風に対しての逃げ場が極端に少ない。

強風そのものと、その強風によって海のうねりが強くなったり、波が大きくなったりすることで釣りがしづらくなる。

したがって、サーフでのヒラメ釣りでは、マズメ時の方がデイよりも「釣れやすい」というより、「釣りがしやすい」と言う意味合いの方が正解のような気がするのだ。

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まとめ

以上、これまでの経験から感じた、ヒラメ釣りでのマズメ釣行する本当の意味について、敢えて述べてみた。この考えが絶対に正しいとまでは断言できないが、そんなに的外れでも無いのかな~とは思っている。

朝の通勤ラッシュではないが、「朝マズメラッシュ」を避けて釣りをするのも、また気分が良い。

とはいえ、これからのハイシーズンは、デイでは投げ釣り師が場所を占領してしまうケースが多いので、早いうちから満足に釣り出来るのは早朝の朝マズメという選択肢になってしまうのかもしれないけど。

いずれにせよ、ヒラメの場合、アングラー側が釣りをしやすい条件さえ整えば、けっこう釣れてしまう可能性が高い。

マズメ時に固執せず、条件さえ良ければ昼間にでも竿を出してみてはいかがだろうか?

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