【女王バチ発見!】5月にオオスズメバチの巣を自力で駆除してみた


やってきました、今年もスズメバチのシーズン!

あれっ?スズメバチっていうと、夏から秋にかけてという印象だが?

そう。スズメバチの被害は、夏から秋にかけて多発する。

というのも、その時期はすでに巣が完成し、多くの働きバチが活発に動き回る時期だから。

どうやら今の時期はまだそこまでではなく、女王バチが巣を作る場所を探し、巣を作り始める頃らしい。

4月が過ぎて、今は木々草花が生い茂り、絶好の草刈りシーズン。

そんな畑で出くわしてしまったのが、恐ろしいスズメバチ。

そこで初めてスズメバチの駆除にトライ。

今回はこれまでの経緯と駆除の記録として報告したい。



オオスズメバチがホバリング!しかもデカい!

5月下旬の、とある晴れた日。

みかん畑で草刈りをしていたところ、急にデッカいハチの羽音が! ∑(゚Д゚)

見上げてみると、1匹のハチが畑の上をホバリング。

しかもこのハチ、かなりデカい!

ちなみに、サムネイルに表示されているスズメバチの写真は、画像素材集サイトから引用したもので、このときの実際の写真ではない。

実際のものは、この写真のよりも遥かに大きく、しかもぶっとい。

これってもしかしてオオスズメバチ?

これまで見た中でも一番大きいんじゃないかな。親指くらいの大きさはあったからね。

草刈り中に威嚇まではしてこなかったが、ただならぬ羽音だから、もうビビりまくり。

しかも、畑の中をウロウロするから、もうこわいったらありゃしない!

・・・まてよ・・・

もしかして、畑のどっかに巣があるのか???

まずは観察から

スズメバチの様子を見ると、ウチの畑内をウロウロしているが、ある場所に集中してホバリングしていることに気がついた。

その場所とは・・・


その場所とは、何年か前に切ってそのまま放置していた、みかんの切株

もしかして、この切株の中に巣があるのか???

そこから、さらに観察してみる。


すると・・・スズメバチが切株の根本部分にある穴へスーっと!

そうか・・・やはりこの切株の中に巣ができてるのか・・・

そこから約1時間、その切株を観察してみる。

やはり、数はそんなにいなさそう。

観察した限りでは、穴から出て戻って、また出て戻ってを繰り返しているようなので、おそらくまだ1匹しかいないか、いても10匹以下、数匹程度ではないかなと。

まだ女王バチが巣を作り始めている段階?

よく考えてみると、この時点でまだ5月の下旬

スズメバチが活発に活動するのは、夏から秋にかけて。

ということは、まだ巣を作り始めている状況なのかもしれない。

巣は切り株の中なので、厳密に巣の形状や規模がわからない。

巣の位置やハチの大きさからして、見かけたのはおそらくオオスズメバチの女王バチだと思われる。

以前に駆除したモンスズメバチも、切り株の中に巣を作るからその可能性もあるよな・・・

だけど、今回はハチのサイズが明らかにデカいから、これって間違いなくオオスズメバチだよな・・・

アシナガバチの駆除なら自分で普通にできちゃうのだが、さすがにスズメバチとなるとね。

観察の結果、自力での駆除を決意!

ハチ駆除業者に頼んだら、スズメバチで最低でも2万円はかかる。

スズメバチでも巣の規模によっては1万円程度で済む場合もあるようだが、なにせ切り株の中に巣があるので、大きさが分からない。

大きさが分からなければ、たいていは2万円以上で見積られることがほとんど。

観察した限りでは、個体数はそんなにいなさそうだし、おそらく巣もまだ小さいだろうから、自力での駆除が可能だとは思うけど・・・実際にやり始めたら穴からワラワラいっぱい出てきたら怖いし。

まずは1日、これまでの観察結果からの判断は・・・

よしっ、決めた!自力で駆除してみよう!

駆除グッズの準備

自力での駆除を決めたからには、準備は万全に。


まずはスズメバチ駆除のための道具を揃える。

アシナガバチくらいならさほどおおげさな装備は必要ないが、今回はスズメバチ。その中でも、おそらく最強のオオスズメバチ。

初めてのスズメバチ駆除なので、充分な準備をして臨む。

防護服

まずは防護服。

スズメバチを駆除するには、防護服は必須。

そこで今回は、小田原市から防護服を借りた。

小田原市の環境保護課に問い合わせれば、原則1泊2日、無料で借りることができる。

全身を隙間なく覆うような繋ぎの防護服、ヘルメットから厚手の革手袋まで。

ただし、今回借りたのにはシューズだけは無かったので、厚めの長靴は自分で準備することに。

今回は、本ブログでも紹介した、サーフフィッシングから農作業まで使えるベルトレスヒップウェーダーを使用。

さらには足首や手首の隙間にハチが入らないよう、ガムテープで完全に塞ぐ

ハチの駆除は暑い時期になるので、理想を言うなら、こういった暑さ対策ができる防護服が良いよね。

今回はまだ暑い日でなく、手早く処理できたのでまだマシだったが、それでも終わりの頃は防護服の中は汗だくだったからね。

こういった空調ファンが付いていれば、快適に作業ができるだけでなく、落ち着いて処理できるので、結果的には安全な作業につながるよね。

駆除スプレー

スズメバチの駆除スプレーは、未使用品のものを2本用意。

駆除スプレーは1本だとすぐに使い切ってしまうし、もし複数のスズメバチがワラワラ出てきたら1本だけだと絶対に足りない。

念には念を入れ、最低でも未使用のものを2本用意。

今回はこれを利用したが、ハチ駆除には危険が伴うため、できるだけ距離をとって処理できるよう、遠くに飛ばせるもの

ハッチーペタペタ

さらに、飛んできたハチをペタペタするための「ハッチーペタペタ」まで用意。

そもそもはネズミ捕り用だけど、これで充分。

基本は巣穴を塞ぎ、出てきたスズメバチを捕獲する目的で使用するが、振り回して飛んでいるオオスズメバチを捕獲するのに使用することも想定。

駆除の時間帯

本来であればスズメバチが活動を停止する夜がベストなのだが、山の中なのでイノシシに出くわしたら怖い。

個体数が少なそうだから明るい真昼間でもよさそうだが、さすがに5月の下旬ともなれば、防護服の完全装備では汗が止まらないので除去作業に支障をきたす。

そこで、まだ明るくてすずしい夕方5時くらいの時間帯を選んで駆除作業をするよう決断。

防護服を着用したら、汗をかく前に手早く処理をする。

ここは時間との勝負。

作業手順をシミュレーション

作業手順も頭の中で綿密にシミュレーション。

先にも述べたが、機密性の高い防護服を着用するので、できるだけシミュレーション通りにおこなう。

【スズメバチ駆除のシミュレーション】
穴の中へ10秒以上スプレー

ハッチーペタペタで巣穴を塞ぐ

チェーンソーで切り株を切除、巣の除去

切株を巣ごと燃焼

戻りバチがいないことを確認、巣から離れて防護服を脱ぐ

もちろん最悪の事態も想定し、複数匹のスズメバチが出てきたら、余分な駆除スプレーとハッチーペタペタは足元に準備しておく。

よしっ、これで完璧!

スズメバチよ、いつでもかかってこいや!

駆除作業開始!

防護服を着用し、手首と足首の隙間部分をガムテープで完全に塞いだら、作業開始!

・・・

さて、ここからの駆除作業はブログ用の写真を撮る余裕すらなかったので、ひたすら実況となります。

本アホアホブログをご覧の方は、辛抱強くお読みください・・・

・・・

さぁここからは、時間勝負。

モタモタするとこちらがやられるので、一気に事を仕掛ける!

巣穴を塞いで、駆除スプレーを噴霧!

まずはハッチーペタペタで巣穴を塞ぎ、ちょっと隙間を開けてから一気に駆除スプレーを噴霧!

10秒程度噴霧したら、再度ハッチーペタペタですぐに巣穴を塞いでしばらく様子を見る。

さぁ、スズメバチはハッチーペタペタにくっついているのか?

しばらくしてハッチーペタペタを外してみると・・・あらっ?1匹もくっ付いてない?

外出中だったのか?それとも巣の中で即死したのか??

再度ハッチーペタペタで巣穴を塞いだまま、遠ざかって様子を見ていると、例のデカいスズメバチが戻ってきて巣穴の周辺をウロウロ。

外出してたのか・・・でも、中には他のハチはいなかったのか?

それとも、中にいたハチは駆除スプレーで即死したのか?

それとも、外にいたこのハチだけで巣を作っていたのか?

もしかして、これが女王バチなのか??

女王バチ目掛けて、駆除スプレーを噴霧!

とにかく、女王バチと思われるコイツを仕留めるべく、駆除スプレーを噴霧!

あっ、スズメバチがこっちを向いてきた!

ヤバい!攻撃してくる!

こんなときに例の「おにやんま君」を検証すれば良いのだろうが、先日の畑仕事中に落としたらしく、行方不明。

おにやんま君は3年ほど使ったが、効果があったのか?なかったのか?

帽子につけても単にジャマなだけで、効果はなかったような気がする。

そんなおにやんま君のことが一瞬頭をよぎったが、もうそんな行方不明のものはさておき、駆除スプレーの連続噴射で応戦!

スズメバチも連続スプレー攻撃に恐れを成したか、サーっと一目散に逃げていった。

やった!仕留めるまではいかなかったが、とりあえずは危険から回避はできた。

とにかく、あのデカいスズメバチはいなくなった。

巣の撤去に取り掛かる

帰ってくる他のスズメバチの可能性もなくはないが、あのデカいスズメバチがいなくなったので、即座に巣の撤去に取り掛かる。

まずはチェーンソーで巣があるであろう切株を切断。

すると切株の中に、まだ作りかけで10センチ程度の小さいハチの巣と、その中に数匹の小さい幼虫がおり、成虫は1匹もいなかった。

やはりあの逃げていったデカいスズメバチは、女王蜂で間違いないだろう。

巣を見ると、外周はスズメバチの巣特有の形状と模様ができていた。

チェーンソーで切った切株は、根元までボロボロ。

2年前にモンスズメバチの巣ができていたときの梅の切株もボロボロだったが、こういった切株は早く除去すべきなんだろう。

あとは灯油をかけて、巣ごと焼却。

燃える様子をしばらく見ていたが、ハチが寄ってくる様子もなかったので、駆除完了とみて良いだろう。


あとは他の切り株にも巣を作らせないよう、駆除スプレーをたっぷりと噴霧。

防護服を脱ぐときも気は抜けない。他のスズメバチが服に付着してるかもしれないからね。

防護服にスズメバチが付着していないかをしっかりと確認し、ここでようやく防護服を脱いで・・・

ハイっ、お疲れ様でした!

無事に任務完了!



まとめ

撤去後は戻りバチがいる可能性もあるので、1週間は畑には近づかないようにしたが、もうこれで大丈夫。

無事に撤去が完了。

そして、もう一つ。

近くにハチの巣ができないよう、女王バチを捕獲するためのスズメバチトラップも設置。

これはインターネットから情報を引っ張り、自作したもの。


数日後にはすでに小バエのようなものが多くトラップされているが、スズメバチはいまだ無し。

スズメバチトラップの成果や効果のほどは、また本アホアホブログにて報告予定しようかなと。

今回の勝因は、以下の4点にあると思っている。

・女王バチが巣を作り始める初期段階であった
・充分に巣の状況を観察できた
・準備が万全だった
・充分なシミュレーションをし、手際よく作業できた

もちろん、今回は女王バチが巣を作り始めた頃だったので無事に済ますことができたが、スズメバチの数が最高潮に達する夏から秋の時期、自力での駆除は絶対にやめるべき。

いくら防護服があるからといっても、専門業者のような駆除ノウハウがなければ、最悪の事態に対応ができない。

さすがにスズメバチが多いときには、専門の駆除業者へ依頼しよう。

>> 危険なハチ被害を迅速に解決!【ハチ110番】

今回の内容は、決して自力でのスズメバチ駆除を推奨するものではないので、もし本アホアホブログを見てスズメバチ駆除を試みるという人は、あくまでも自己責任で。

もし自力での駆除にチャレンジするなら、危険を伴う作業は最悪の事態を想定し、そのときの対応も常に考え対応できるようにしておくこと。

「これなら余裕でできるジャン!」という油断が、事故のもと。けっして油断はせぬよう。

皆さんもスズメバチに限らず、これからの時期はハチには充分ご注意を!



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