’21ツインパワーXDを救いたい

タックル

ツインパワー・・・ツインパワー・・・ツインパワーXD。強さと巻きの軽さを兼ね備えた、ツインパワーXD。

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なにやってんだ?おまえ、なにやってんだよ!

2017年の登場から、2021年にリニューアルされた、’21ツインパワーXD。

ロングストロークスプールやバリアフリーコート,マイクロモジュールギアなど最新の機構が採用された、’21ツインパワーXD。

・・・

・・・

なのに・・・なにやってんだよ!

どうしちゃったんだよ!

’21ツインパワーXDがリリースされた時、前作の’17ツインパワーXDユーザーであるオレは何も魅力を感じなかった。

XDユーザーだったから楽しみにしていたのに、’21ツインパワーXDが出てもなにもワクワク感を感じなかったよ。

「ツインパワーのくせに半プラボディ」

’17ツインパワーXDを使い倒しているこの不肖ゆたりなが、’21ツインパワーに魅力を感じない理由。

それはズバリ、「半プラボディ」

ツインパワーシリーズは強さを売りにしているのに、なぜここで中途半端に半プラボディを選択してしまったのか。

この不肖ゆたりな、ツインパワーXDに求めていたのは、強さ巻きの軽さ

’21ツインパワーXDは半プラボディを採用し、確かに劇的に軽くなった。

軽くなった大きな要因は、ボディ半分を強化樹脂であるCI4+にしたこと

そりゃぁ金属から樹脂に替えれば、軽くなるのは当然だろう。

ツインパワーに必要以上の「軽さ」は無用!

確かにリールが軽いことで疲労を大きく軽減できるのは理解できるが、そもそもツインパワーユーザーは半プラにしてまでも軽さを求めていたのだろうか?

軽さを求めているのなら、ヴァンキッシュやヴァンフォードを選択するだろう。

ツインパワーシリーズは強さが売りなのだから、あれこれと余計なものを詰め込む必要はない。

そもそも、最近のリールは軽すぎる。

’19ヴァンキッシュを触ったこともあるが、ここまでくると軽すぎておもちゃのよう。道具としての「程よい質感」を感じない。

ツインパワーだってずいぶん軽くなった。これ以上、ツインパワーに軽さを追求せずとも、ユーザーは許容してくれるだろう。

そんだったら、ツインパワーの強みである「強さ」と「巻きの軽さ」を、さらに尖らせる方向で開発すべきだろう。

しれっと半プラボディ

ここで勘違いしてほしくないのは、この不肖ゆたりなが「半プラ」構造を否定しているわけではないということ。

プラスチックとはいえ、シマノが誇る軽さと強さを併せ持つ強化樹脂のCI4+。

このCI4+をボディ半分に採用しても前作と比べて強度が変わらないというなら、それを堂々と説明すればいい。

CI4+がツインパワーシリーズの採用にふさわしい樹脂であれば、半分なんて中途半端なことをせず、オールボディに採用したっていい。

それなのに、シマノサイトのツインパワーXDのページを見ると、どの部分にCi4+素材を使ったのかが曖昧。

具体的にどの部分に採用したのかまでは言及していない。

Ci4+がシマノの技術開発の成果であるならば、もっと堂々と言えばいい。

なのに・・・シマノは半プラボディであることを表立って公表もせず、ユーザーに指摘されたらぼんやり答えるという。

なぜそこを明確にしない?

自信がないことの表れじゃないのか?

金属を使った強さを通してほしかった

それともう一つ。

「ツインパワー」という冠を掲げている以上、多くのツインパワーユーザーは軽さ以上に強さを求めているに違いない。

半プラにしても強度は充分高いのだろうが、それでもツインパワーXDには金属ボディでいてほしかった。

あくまでもイメージの問題ではあるが、「金属ボディであるからこそツインパワー」「ツインパワーだからこそ金属ボディ」と認識しているユーザーも多いだろう。

一方、ツインパワーシリーズの競合になるのが、ダイワのセルテート

’19セルテートではモノコックボディの採用で、オール金属ボディのまま大幅な軽量化に成功。

確かにこの’19セルテートは、良い。

セルテートなのに、金属ボディのままで軽くて、使っていても余計な違和感をまったく感じない。ストレスフリーで釣りができる素晴らしさ。

この’19セルテートのようにオール金属ボディのままでえ軽量化が成功したのであれば価値は高いが、’21ツインパワーで半分であろうと樹脂で代替えしちゃったのは、個人的にはちょっと幻滅。

理屈じゃない。

「金属=強い」というイメージを維持することも、販売戦略上大事な要素だと思う。

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不肖ゆたりなが考える「強さの基準」

そもそもこの不肖ゆたりながリールに求める「強さ」

それは、大物が掛かった時に対応できる強さよりも、不意に落としても転んで強打したときにもビクともしない剛性。

どれだけ時が経っても、変わらない巻き心地と劣化しないボディ。

つまりは、外的な衝撃を受けようが、どんなコンディションに晒されようが、初期の使い心地が維持できる長期耐久性

ダイワのセルテートは、モノコックボディでオール金属。

対して、シマノのツインパワーシリーズは半プラ構造。

剛性を売りにした機種対決では、今回のツインパワーシリーズのボディ構造でダイワと大きく差が開いた感が否めない。

バリアフリーコート?ロングストロークスプール?マイクロモジュールギア?

’21ツインパワーXDの大きな売りとなっているのが、スプールエッジ部分に配したバリアフリーコート

このバリアフリーコートが施されたスプールエッジはヤスリでゴリゴリこすってもキズが入らないらしいが、そんなもんはツインパワーXDと互換性のある機種でも享受できるのだから、ツインパワーXD特有の機能とは言い難い。

さらには、ロングストロークスプール

ロングストロークスプールで飛距離が5%アップという。

確かに5%飛距離が伸びるのは魅力かもしれないが、その程度の差であれば、キャスト技術や選択するPEラインやロッドなどのタックル構成でなんとか埋め合わせが可能と思っている。

これまでのリールやロッド,ライン,ルアーの進化により、飛距離についてはほぼ頭打ちになっている中、ここでストロークを長くしたスプールを採用したからって、操作感が飛躍的に向上するとも思えない。

そして、マイクロモジュールギア

マイクロモジュールギアはギアの歯を細かくすることでさらなる巻き心地の良さを追求しているようだが、逆にそのことが「諸刃の剣」となる可能性も否定できない。

微細な構造だけに、わずかな不具合でも巻き心地に大きな影響を与えてしまう可能性もあるだろう。

いずれにせよ、ロングストロークスプールだろうが、バリアフリーコートだろうが、マイクロモジュールギアだろうが、’17ツインパワーXDからマイナーモデルチェンジのようなもんで、ツインパワーXDの良さを尖らせるまでには至らない。

この程度であれば、買い替え需要を満たすほどでもないだろう。

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まとめ

以上、’21ツインパワーXDを中心に、シマノのツインパワーシリーズまで広げて述べてみた。

オレは完全にツインパワーシリーズのイメージ戦略,マーケティング戦略があらぬ方向へ進んでいるような気がしてならない。

もちろん、解釈は人それぞれ。

いろんな意見があっていいし、他の意見を否定するつもりもない。

この不肖ゆたりな的には、これまでのツインパワーシリーズのイメージを継承できるようなモデルチェンジを望んでいる。

そこで・・・オレに一つ提案がある。

次回のツインパワーXDでは、巻きの軽さはそのままの金属製ローターの開発に注力してはどうだろう?

確かに、金属製ローターで樹脂並みの巻きの軽さを求めるのは酷かもしれない。

だがしかし、それくらいツインパワーXDの売りを尖らせるべきだと思うのだ。

そんなこと、できるのか?

シマノなら、できるだろ!

それこそ、「ツインパワーXDは弱い!」なんてほざいているユーチューバーにギャフンと言わせてやろうじゃないか。

そもそもローターのたわみなんて’20ツインパワーが出た時から言われるようになっただけで、それ以前にはそんな話は出たこともなかったのに。
要は情報に踊らされているだけのような気がしないでもないが。

ついでに言うと、名称にあるXDが”Extra Durability”なのに”Extra Duty”なんて間違えていたり。
ユーチューバー、さらにはシマノのインストラクターすら堂々と間違えているくらいだから、まったくもってどうかしてる。

まぁここまでいろいろと言いたいことを述べてきたが、とにかくこの不肖ゆたりな、そんな魅力的なものが出るまでは’17ツインパワーXDを最低10年は使い続けたい。
’17ツインパワーXDにはそれだけの価値があると思っている。

いまだ’17ツインパワーXDで満足。今も’17ツインパワーXDを買って良かったと思っている。

オレは’17ツインパワーXDが大好きだ。

そんじょそこらのバージョンアップをしたくらいで買い替えるなんて、絶対にしない。

だからツインパワーXD・・・シマノ・・・もうちょっとがんばれ!

まきしまの「から揚げ弁当(しょうゆ小)」を食べ続けながら、次回のモデルチェンジを待ってる!

コメント

  1. しゅんは より:

    コメント失礼します。今も15ツインパワーを愛用していますが、21?ツインパワーも購入&実戰投入しています。しかしハンプラ、クイックレスポンスなどバンキッシュか?と突っ込みたくなる中途半端感…。XDとか分けずに、ツインパワーの立ち位置、魅力を磨き続けて欲しいと思ってしまいます。

    • ゆたりな より:

      しゅんはさん、アホアホブログへようこそ!

      強さを謳っているのに半プラをしれっとだすところ。それを表立って解説しないところ。いくら有名インストラクターが強さを強調しても説得力がねぇ。
      一方、ダイワのモノコックボディのほうがオール金属ボディであの軽さを実現しているのだから、そちらのほうが素直に評価できると思いますね。

      次回のモデルチェンジでどう出るのか、ある意味で楽しみでもありますね!

  2. d106m より:

    初めまして。コメント失礼します。
    21TPXDについておっしゃる通りだと思います。
    そうなんです、TPシリーズに軽さはそこまで求めていないんです。
    軽い担当はヴァンキッシュやヴァンフォードで十分なんです。
    TPはフルメタルボディであるからこその重量、信頼と安心感があるのだと思います。

    今回のモデルチェンジで重量はヴァンキッシュよりも重く、強さは無印TP以下、、、
    これでは到底XDと言う名では呼べない、中途半端な存在になったと思います。
    それゆえ、前作の17TPXDまでもが「弱いリール」などと言われる始末。

    「設計変更で強くなったから問題無い」なんて話も一部で聞きますが、
    そもそもボディ材質が変わっているのだから、その差を設計でカバー
    できるものなのかと疑問に思います。

    本当に強くなっているのであれば、今まで通り製品紹介で分かりやすく数値、
    グラフで強化点を見える化するばずです。しかし、今回それがありません。
    つまりは強化点は掲載できない=強化点が無い(むしろ弱体化?)しており、
    バリアコートでお茶を濁す=自身が無いってことなのだろうと思います。

    インストラクターが「前作と変わらない強さ」なんて言っても参考にはなりませんし、
    これがシマノが考える強さなら、いよいよもってダイワに差を開けられるでしょう。

    この先TPXDを残す気であれば、XDと呼ばれるにふさわしいモデルチェンジを見てみたいものです。(フルメタル復活、新型ローターなど)

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