【OTORI AYU(WOBBLE OVER)】酒匂川で噂のハンドメイド鮎ルアー

タックル

昨年からの酒匂川。

エリア限定ではあるものの、鮎ルアーが解禁となった。

さらに前から鮎ルアーが解禁となっていた相模川では、数年前からたま〜にチャレンジはしてみたものの、ぜーんぜん釣れず。

半ば鮎ルアーは諦めていた。

それが近所の酒匂川でとうとう鮎ルアー解禁となり、昨年はちょいちょい足を運んでみたものの、なーんか納得した釣果が得られない。

酒匂川って大きな石が少なく砂が多いので、なかなか鮎が居着くポイントを絞りにくい。

自分の中にある友釣りのイメージは、ちょっと深い瀬に大きな石があり、その周辺を縄張りとしている鮎を狙い撃ちするというもの。

その一方で、そんな酒匂川でも連日、短時間釣行でも好釣果をあげていたのが、小田原にある松本釣具店の店主。

店主のFacebookをみると、短時間でのツ抜け連発。

しかも、友釣りのように狙ったポイントへ集中してルアーを流す釣りではなく、ただひたすらキャスト&リトリーブで広範囲に釣っているという。

自分が考えていたのとは真逆のパターンだったので、軽い衝撃を受けた。

そして、今シーズン。

今シーズンはガッツリと酒匂川の鮎を攻略すべく、松本釣具店で酒匂川の年券まで購入。

その際、店主にいろいろ聞いてみたところ、とあるルアーでよく釣れるとのこと。

しかしそのとあるルアー、ハンドメイドというのもあって、かなりの高額品。

店舗でそのハンドメイドルアーを手に取ってみた第一印象・・・

(値札を見て)マジか!こんなのがそんなすんの!

なんか、オレでも作れそうな感じですけど・・・

昔からハンドメイドルアーで有名なムラセミノーやキクチミノーなどなんかはもう高級品。

それはもう芸術品とも言えるくらい、美しい外観ゆえのもの。

その一方で、そのとき手に取ったとあるルアーには、その時点ではそれだけの価値は見出せなかった。

鮎なんてルアー云々でなく、アプローチさえ改善すれば、それなりの釣果は出るだろ!

そう思い、満を持して、今シーズンの酒匂川鮎ルアーフィッシングをスタート。

時間さえ空けば、ひたすら酒匂川へ通い続けた。

さらに今年は、店主オススメのリトリーブの釣りを多めに、いろんなアプローチを試してきた。

・・・

・・・

そして、解禁日から時は過ぎ、早8月中旬。

この不肖ゆたりな・・・いまだ納得の結果が得られていない

なんだろう・・・なーんかイマイチ感が抜けきらない。

足元にあれだけ鮎がギラギラしている割には、鮎ルアーへの反応が妙に薄いような。

妙に気になる松本釣具店のFacebookをチラ見すると、相変わらず店主は短時間でサクサクっと好釣果!

お仲間なのか、そのとあるルアーを入手した人たちの好釣果も!

同じ酒匂川でやってるのに、彼らと何が違うんだ?

悶々と考え続けたものの、やはりそのとあるルアーを使わない限り、答えは見つからないのかもしれない。

いてもたってもいられず、松本釣具店へ車を走らせる。

そして、とうとう買っちゃいました。「とあるルアー」とやらを。

これ!

それは、OTORI AYU(オトリアユ)という、ハンドメイド鮎ルアー。

名前からして、ジャッカルの「オトリミノー」と間違いそうになるので、もうちょっと捻りを利かせたネーミングのほうが良い気はしたが。

まぁそんな個人的感想はさておき、まずはルアーの観察から。

【OTORI AYU】基本スペック,外観

OTORI AYU(以後、「オトリアユ」と称す)は、ハンドメイド。

ボディはバルサ材を使用。

個人で鮎ルアーを作成してる中には3Dプリンターによるものもあるようだが、オトリアユはオーソドックスなハンドメイドルアーといえる。

ボディサイズは100mm。重量は5.5グラムフローティング

世に出回っている鮎ルアーと比べると、平均的なボディサイズだが、かなり軽い。

さらにバルサボディゆえ、強風には弱いが、別に遠くへキャストするような釣りでもないしね。

まずは、横からの形状。

菱形形状で、中央から前後の面積比が4:6といったところか。

参考までに、同じバルサボディ,ほぼ同サイズのラパラ・オリジナルフローティングと比較してみると・・・

ラパラの方が前面に体積が寄っているのに対し、オトリアユは後方寄り。

内部ウエイトの入る位置にもよるが、後方に浮力を上げての尻上がり姿勢になるのかな?

アイは、先端のラインアイ1つ、そして後端にフックアイ1つ


一般のルアーと比べて、アイの線形は妙に細い

まぁそんな大きな魚を掛けるわけじゃないから、これで充分なんだろう。

太い線形のワイヤーを使用すると、ウエイトアップしてバランスに影響するからかもね。

そして、水受け部分のリップ

素材はポリカーボネート製かな?

縦長形状で、ディープダイバーというわけでもなさそうだが、ちゃんとボトムコンタクトしてくれるのかな?

オトリアユはコレ以外にもサイズダウンとリップ大の合わせて3種類あって、後者のリップ大のものは基板リップを採用しているようだが、リップ強度はさほど変わらないとのこと。

ちなみに、リップや目玉が破損したら、松本釣具店へ持って行けば、なんとプラス500円で修繕してくれるとのこと。

これはハンドメイドルアーならではのサービス!これはグッドポイント!

修繕しながら使えるので、愛着が湧くよね。

・・・

このように、一見するとそんな変わったルアーには思えないけどね。

これで他のルアー以上に鮎が釣れちゃうのって、何がその差を生むのかね?

テキトーに作ってみたらたまたま鮎が爆釣したという、偶然の産物だったのかな?

その要因を、今後調査しようとは思っていますが。

【OTORI AYU】酒匂川で試してみた

そんなことで、さっそくオトリアユを酒匂川で使ってみましたよ。

当日のコンディション。

夜中に雨が降ったので、濁りが少々強め。

見渡す限り、釣り人は一人もいない。

物好きな、この不肖ゆたりな一人。

若干増水しているので、中洲の方へ入らず、安全な手前のトロ瀬にて、30分程度の釣行。

深さはスネ中央くらい。流れは緩い。

濁りがあるにもかかわらず、鮎はギラギラ見える。

そんなコンディション下でやってみました〜

キャスト

まずは、キャストから。

かなり飛行姿勢が安定しており、軽いのに投げやすい。

軽くキャストしただけなのに、スーッときれいに飛んでいく。

バルサボディの上に5グラムと軽いのでぜんぜん飛ばないだろうと思いこんでいたが、これは良い意味で予想を覆されたね。

キャスト後、チラシ仕掛もほとんど絡まない

既存の鮎ルアーはキャストを考慮して作られていないのか、飛行姿勢が悪いものばかりで、それに伴ってチラシ仕掛が絡みやすく、投げ方にちょっとしたコツがいる。

一方でこのオトリアユは、キャスト時のストレスはフリーだね。サクサクっと手返しよく扱え、とても良い。

泳ぎや操作感

そして、着水後。

バルサ使用なだけあって浮力が強く、すぐにプカンと水面に浮き出る。

スローリトリーブで直ちに潜るが、ボトムにガツガツ当たりまくるでもなく、コンコンと適度な頻度,軽い感触のボトムコンタクト

なので、根掛かりしても無理に引っ張らず、ラインテンションを緩めて流れに乗せれば、たいてい外れる。

チラシ針による根掛かりはこの時点で皆無だったので、もしかしたら多少尻上がりの遊泳姿勢なのかも。

引き抵抗は軽く、キャストを含めて全体的に操作感は良好。

さらに、肝心の泳ぎ。

こちらは予想に反し、ヒラを打つようなイレギュラーな泳ぎはほとんどないように感じる。

そんなにブリブリ泳ぐわけでもなく、規則的にゆらゆら泳ぐ感じ。

ただ、泳ぎを見ると規則的なギラギラ感は目立つので、ぱっと見はよく分からないがローリングしているのかなと。

まとめ

以上、ハンドメイドの鮎ルアーであるオトリアユについて、短時間ではあったがトロ場で使った印象を述べてみた。

全体的にトラブルなく一連の動作がスムーズにでき、手返しよく鮎を探れる、といったところかな。

予想を遥かに覆してくれた、とても良いルアー。

しかも、確かにすぐサクサクっと結果を出してくれたんですよ!


マジ!?ホントにサクッと釣れちゃたんですけど・・・

30分で、計5匹。

ホントにすぐ釣れちゃったので、ちょっとびっくり。

他の鮎ルアーによる比較もしなかったので、オトリアユ独自の効果なのかかは断定できないが、使い勝手だけで判断しても、これなら多少高くても購入する価値はありそう。

引き続き、いろんなコンディションで試してみて、総合評価はまた別に報告したいと思いますよ。

【追記】

それにしても、これまでソルトルアーではハンドメイドなんて考えてもいなかったが、鮎ルアーを含めたフレッシュウォーターならアリだな。

ソルトほど飛距離を必要としないしね。

小学生の頃、ハンドメイドルアー全盛期にルアーを作っていたが、当時はエアブラシなんか買えなかったので、最後の塗装で納得がいかず、断念。

そんな不肖ゆたりな、これを機にハンドメイド熱が再浮上。ちょっと始めてみようかな。

エアブラシやコンプレッサーが必要だが、そんなに高価なのじゃなければ揃えられそうだし。

とはいえ、実践するのは、まだ先のおはなし・・・( ´Д`)y━・~~

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