【ライフベストのビスロンファスナー交換】メーカー修理不可でも諦める必要なし!

ウェア

不肖ゆたりなのお気に入りライフベストである、パズデザインのコンプリートⅣ

すでに改良版であるコンプリートⅣ+としてアップデート。

さらに今年はコンプリートⅤがリリースされており、手持ちのコンプリートⅣは過去のものになりつつあるが、使い勝手の良さはいまだ健在。

メインポケットは片側2枚、計4枚のルアーケースが収納でき、小さいポケットも適所に配置。

そして唯一無二の機能が、背中ポケットの構造。

コイルコードでつながったポーチが入っており、着用したまま背中ポケットから容易に取り出せるという優れもの。

さすがパズデザインの当時最高峰のライフベスト。このケチケチお父ちゃんのゆたりなが、思い切って入手しただけのことはあった。

【参考記事:コンプリートⅣ】

そんなコンプリートⅣであったが、昨年に左メインポケットのファスナーが故障

高価なライフベストなので、少なくとも10年は使い倒そうと思っていたが、購入から5年程度でメインポケットのビスロンファスナーがダメになってしまった。

ビスロンファスナーは塩噛みしにくい上に、軽い力で滑らかに開閉できるので、すごい良かったのに・・・

そんなビスロンファスナーだけに、そうそうダメになることはないと思っていたが・・・まさか下地の生地がダメになっていたとは。

ファスナーを閉めると個々に噛み合うパーツを「エレメント」というのだが、そのエレメント間の布地が数箇所裂けていることで、スライダーが外れたようだ。

こうなると、さすがに自分で直すことはできない。もうファスナーじたいを交換するしかない。

もちろん、現時点でライフベストを買い替えるつもりは、ない。

以前記事にしたアピアのライフベストは良いなと思ってはいたが、買い替えるほど懐事情に余裕はない。

ただ、それ以上にこのコンプリートⅣには思い入れが強く、できるなら直してでも使い続けたい。

とはいえ、さすがに自分で修復できるほどの自信はない。

メーカーに頼めば、やってくれるだろうか・・・

メーカーからは「修理不可」

まずはパズデザインへメールし、修理可能かを確認してみた。

すると、「まずは該当箇所の写真を添付して送って」との返答だったので、「これはイケるか!」と思ったのだが・・・

指示通りに該当箇所の写真を添付したところ、メーカーからの回答は・・・

確認しましたところ、こちらはファスナーの交換が出来ない症状のため、修理対応も出来ません。
ご希望に沿う事が出来ず申し訳ございません。(原文ママ)

なんだ・・・期待させといて、けっきょくはファスナー交換ダメなんじゃん・・・( ;∀;)

いや、メーカーなんて新品を売りたいだから、「そんなことまでやってらんない」ということだろう。

でもさ、結構良い値段がするんだから、多少なりとも修理してくれてもよかろうもん!

いいじゃん、修理くらいしてくれよ〜!


さいわい、大型ポケットが開いたままでもポケット内でルアーケースをキープできるよう簡易開閉用のフラップがあるので、ビスロンファスナーが壊れていても、まぁなんとか使い続けることはできるんだけどね。

しばらくはこれで対処していたが、このフラップはあくまで一時的。いつまでもこのままでいるわけにはいかない。

このコンプリートⅣは、いまだお気に入り。これ以上のライフベストはそうない。

くそぅ・・・ファスナーさえ新品に交換できれば、コンプリートⅣはまだまだ使えるのに・・・ココのファスナーさえ交換できれば!

どうしても諦めきれない!

なんとか直せないものか・・・

修理専門の「マジックミシン」へ依頼

そこで、ファスナー交換などの修理を専門とする業者をいくつかあたってみた。

そして今回依頼したのが、小田原駅のビル、ラスカ小田原4階の片隅にある「マジックミシン」

マジックミシンは、靴や鞄などの修理や合鍵の作製、修理、メンテナンスなどをしてくれる。

いくつかの修理屋さんへあたった中でも、こちらは説明が非常にていねい、かつ、しっかり理解されている感じで、とても頼りになりそうだったので、今回はこちらをチョイス。

まずは「実際に現物を見ないことには判断できない」とのことだったので、直接持っていってファスナー箇所を見せたところ、以下の回答が。

「お値段と期間はそれなりにしちゃいますが、問題なく直せますよ!」

なんだ・・・やはり直せるじゃん!

ビスロンファスナーはYKK社製なので、在庫さえあればほぼ可能とのこと。

ファスナーの長さによって大まかの価格が設定されており、それに工賃を上乗せするシステムのようだ。

その場の大雑把な見積では、14,000円。

ただこのファスナー、「スライダーが2つあるので、もう少し値段が上がる可能性はある」とのこと。

これを割高とみるか適正とみるかは、もちろん人によって判断が分かれるだろう。

14,000円なら機能がグッと少ない新品のライフベストが購入できるが、なにより、これまで愛用してきたコンプリートⅣには代え難い。

不肖ゆたりな的には、14,000円ならGo!

ファスナーの色は、メーカー在庫によって同じのがあれば良いが、無ければそれに近いカラーになるとのこと。

色なんて気にしない。

多少違おうが、ゼーンゼンオッケー。

納期は1ヶ月程度、これもまったく問題なし。

ちょうど肘痛で釣りを控えているので、急ぐ必要もないしね。

ということで、そのままファスナー交換を依頼することに。

なんと!「さらに安くできる」との連絡が!

ライフベストを預けてから2週間ほど経ち、マジックミシンから電話が。

まずは、メーカー在庫が確認できたとの連絡。

さらに、「当初の見積額よりも低い1万円」でできるとのこと。

マジっすか!1万円でやってくれちゃうの?

それなら、さらに願ったり叶ったり!

納期なんて多少長くなったって問題ないわけだから、なおさらやっちゃって!

まぁ、ここらへんは最初にあえて見積額を高く設定し、後で安くしてお得感を醸し出す戦略だったのかもしれないが。

しかし、こちらとしては安けりゃ安いほどいいわけで、そんなことはどーだっていい。

いやぁ、ますます仕上がりが楽しみになってきた!

ファスナー交換完了。しかもさらに安くなっていた

予定よりもだいぶ遅くはなったものの、4月上旬にコンプリートⅣが戻ってきた。

予定よりかなり遅れての納期だったが、理由はやはりメーカー在庫不足とのこと。

直った箇所を見ると・・・


しっかり縫ってあるし。

おぉ、違和感ない!

多少なりとも不恰好だったり違和感があるかと思っていたが、仕上がりもていねいで、非常にきれい。


要求通り、スライダーもダブル。


既存のもの(左)と交換後のもの(右)を比べても、なんら遜色なく、色もまったく同じ。

これは素晴らしい・・・大満足!

ここで驚いたのが、1万円からさらに安くなっていたこと。

最終的には、8千円に。

おいおい・・・当初の14,000円からこれだけ安くなっちゃったよ!

多少の期間は要したものの、8千円でこの仕上がりなら、かなりの満足。

いやぁ、直してもらって良かったヨ!

まとめ

今回ファスナー交換で初めて修理業者を利用したが、今回の結果は大大大満足!

マジックミシンのスタッフ曰く、「この程度でファスナー交換できないっていうのは、メーカー側の怠慢ですね!」とハッキリ言ってくれた。

メーカー側は買い替え需要を喚起したいのは分かるが、世の中SDGを声高々に謳っている世の中、多少の修理くらいは受けてもらいたいよね。

安い製品ならまだしも、パズデザインのフラッグシップモデルなんだからさ、多少の修理を受けてくれないとね。

ちょっと話は変わるが、最近になって錆びや欠けで使わなくなった包丁や、農作業に使っている剪定バサミ,刈込バサミなんかも専門業者に研いでもらった。

メンテナンス費用はそれなりにかかったが、仕上がり後の状態は新品そのもの。

身の回りにあるもので、メンテナンスさえすれば長く使えるものって、けっこう多い。

もちろん、釣具では精密機械であるリールも然り。

最近特に思うが、メーカーは頻繁に新製品をリリースしすぎ。

リールなんか、5年に1回程度のモデルチェンジくらいで充分だと思う。

それこそ、最近始めたフライフィッシング用のリールなんて、海外のものは永久保証だと聞いてビックリ。

その分かなり高額だし、フライリールなんて単純な構造だからこそそれが可能なのは分かってはいるが、近年のスピニングリールは充分すぎるほどの高性能,高耐久なので、部品も30年分くらいは供給できるようにしてもらいたいな。ちょっと厳しいかな?

それこそ、以前記事にしたリールのオーバーホールを専門としているピカレスクなんかは、年式や型式問わずに修理やオーバーホールをしてくれているんだからね。

【参考:ピカレスク記事】

すでにメーカーからは修理不可といわれた古い機種のパーツでも、なんとか工夫して直してくれるという。もちろん、無理なものは無理だろうが。

直せば長く使えるんだから、直せるものはそのくらいはしたいよね。

いずれにせよ、ライフベストも直ったことだし、完璧ではないものの肘の痛みも和らいだことだし、そろそろご近所サーフへ繰り出そうかなと。

コンプリートⅣ、まだまだ現役。

今後もメンテナンスを怠らず、大事に使っていきますよ〜!

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